3/16/2017

2017JリーグYBCルヴァンカップ 第1節 C大阪 2vs0 横浜FM #cerezo #photo #diary


三月中旬の大阪は、まだ凍えるような夜が続いている。まして、平日のナイターで、カップ戦の予選、両軍メンバーも落としているとあれば、観衆7601人というのも致し方ない。

だがこの7601人は非常に運がいい。ユン・ジョンファン監督の凱旋後初の勝利を、そして彼の意図するサッカーの一端を見ることができたんだから。

スターティングラインナップ


GKは圍謙太朗。DF右から田中裕介、茂庭照幸、庄司朋乃也、舩木翔。MF右から関口訓充、木本恭生、秋山大地、清原翔平。トップ下に丸岡満。FW1トップにリカルド・サントス。

リザーブには丹野研太、マテイ・ヨニッチ、椋原健太、福満隆貴、酒本憲幸、山村和也、ソウザ。

「これだけ頑張ればいいんだよ」


今日の試合を一言で言い表すのなら、これがしっくりくる。

去年のセレッソを見ていると「とにかく頑張る」「あと一歩、もう一歩足が出るようにする」というメッセージがそこかしこにあって、実際選手たちはそのようにしていた。


例えばエースの柿谷曜一朗でも、自ら奪われたボールを奪い返しに、陣形お構い無しで中盤まで追いかけ回すことがあった。スタミナの残りなんて気にしないというサッカーをしていた。そんなことをしていれば、それは終盤にガス欠もする。

今年のセレッソもよく走ると言われるが、俺自身はそう思わない。むしろ、無茶なことしていないなと感心さえする。


守備は4-4-2でセット。前線はハーフウェイラインくらい、最終ラインはバイタルエリア付近。全体が25メートルから35メートルくらいのコンパクトな三層の陣形を成している。

それぞれには受け持つゾーンがあり、そこにボールや人が入れば責任を持って対処する。一方で、そのゾーンをボールや人が通過すれば(余程のピンチでもない限り)また、自分のゾーンで守りやすい態勢をとる。

だから、15メートル四方くらいの受け持った範囲では全力でスプリントするけれど、そこにボールや人が入らなければアイドリング状態で待機できる。


これをすると、非効率的で全体のバランスを崩してしまう長距離スプリントを抑えることができる。スタミナの枯渇も防げる。今日の試合も、相手のミスに救われたシーンもあったけれど、最後まで足が止まる事がなかった。まあ、それは基本の基本なのだけど(それが去年はなかったんだ!)

控え組でも同じ事ができた


次に大きいのは、スタメン組でも、今日出ていた控え組でも、同じシステムが機能したということ。


個の力に頼るサッカーをしていると、中心選手が抜けた時の戦力ダウンが尋常ではなくなる。でも、組織的に攻め、組織的に守る事ができるなら、ダウンする幅は最小限にとどめる事ができる。

スタメン組が戦ったリーグ戦3戦も、この試合も、守備のやり方から攻撃のやり方まで全く同じで、それがうまく機能していた(浦和戦は基本問題を解こうとしている時に高度な応用問題をぶつけられて粉々になってしまったけれど、それはそれとして)

いくつか気になるポイントはあるけれど、結果が伴っているならあれこれと言う必要はない。

高さ、強さにいつまで固執するか


ただ一つの心配事はこれだ。ユン・ジョンファン監督はトップに「高さ、強さ」を持った選手を置きたがる。杉本健勇、本職はボランチのはずの山村和也、そして、この試合のスターターだったリカルド・サントス。彼らはいずれも高さに特徴があり、最前線で体をはるプレーを期待されていた。

セレッソは長年、高さに執着しないサッカーをしていたから、この変化には違和感を抱いてしまう。勝てているのならそれでもいいのだけど、柿谷はじめ、良さが消されている選手がいるのは少し気がかりではある。


まあ、終わりよければ全て良し。今日は刺身と焼酎のお湯割りでのんびり勝利の晩餐としよう。


0 件のコメント :

コメントを投稿