8/26/2016

セレッソの日を前に、昔のセレッソの日と、この頃のSNSの話もしてみよう。 #cerezo


ファン感謝祭というとサポーターと選手とが交流できる貴重な時間だ。特に選手個人を追っかけている「個サポ」さんにとっては大事な一時じゃないだろうか。今日はファン感謝祭にまつわる昔話から。


「イベントに選手を出すなんてとんでもないです。それで選手がケガしたらたまったもんじゃないですから。」


薄笑いを浮かべながらこう断言したのは、今から10年前くらい、2度目の降格を食らった時にフロントにいたSさんという人だ。

いい年をして、それなりの身分で、キチンとした言動をしなければいけない人がそういうものだから、ファン感謝祭前自体も「感謝してんの?本当に?」と疑いたくなるような内容だった。


それを考えると現在の「セレッソの日」は素晴らしいものだ。10年も経てばクラブも変わるのだなと隔世の感がある。


理由はハッキリしている。広報スタッフのがんばり、これに尽きる。

立ち遅れていたネットでの広報活動に力を入れ、Facebookページ、Twitter、Instagramのアカウントを揃える。確かFacebookページのいいねだかはJリーグ全体でもトップを走っているはずだ。

こうした媒体の効果として、遠隔地のファンにも情報発信ができるというものがある。

実際、アウェイゲームでもその土地土地のセレッソサポーターが詰めかけ、代表が出るようなクラブを見てやろうというライト層も取り込んで、J2各クラブの入場者数にいい影響を与えている。

今日も暑くなりそうです。ね、岳さん。


その一方で、発信の仕方自体は未だ試行錯誤を繰り返しているのが現状だ。

SNSは個人の好き嫌い、嗜好の部分が色濃く出る。どの選手が好き、チームのどんな部分が好き、そういうのが細かく分かれすぎている。だから誰かが好意的に受け取れるメッセージであっても、別の誰かにとっては不快そのものだったりするのだ。「支持率100%」のモノゴトなんて、この世には存在しない。

それを強く感じたのは、鹿島アントラーズの公式Twitterアカウントが発信したこのツイートだ。



セレッソの公式アカウントを見慣れているとなんのことはないTweetに感じられるのだけど、この「ね、岳さん。」という表現がクラブの気風に合わないと非難されている。

発信する側としては、好き嫌いがハッキリする発信よりも、なんのエッジも効いていない、ゆるく事務的な発信のほうが上策なんだと強く感じた。

この辺りは「嫌いな人は見ていただかなくて結構」と貫ける個人メディアとかケンカ上等の炎上商法で成り立っているメディアでもないと踏み込めない。そこにまだ自分の生きていく余地があるのかなと感じたりもする。

写真1枚15円?


もうひとつそう感じた事案を書いておこう、「セレモバ」のサービス内容だ。

セレモバはスマホに対応したファンサイトで、月額300円を支払えば選手やスタッフの生の声、貴重な試合の画像などが閲覧できる有料コンテンツだ。

それで肝心の試合の写真なんだけど、これが「5枚」らしい。一試合につき5枚ということは、全選手がアップになったものなんてのは載せようがないし、ゴールがドカドカ決まったらその時はどうするんだろうとかいらぬ心配をしている。一月4試合あるとして、5枚ずつなら計20枚、写真だけ欲しいという人は一枚15円を支払ってこのコンテンツを観ていることになる。


このブログはイリーガル、限りなくブラックに近いグレーゾーンを10年間さまよっているが、こういうサイトで埋めきれないニッチな部分が残っているからまだ見られているのかなと思う。

ブログであれば試合の写真は5枚以上使うし、懇意にしていただいている友人とは一試合100枚前後ぐらいは写真のシェアをしている。機材や技術なんかはプロにはかなわないけれど、今の時代は質よりもスピード感、即時性が大事で、その辺りでもアドバンテージがある。公式なんだし、300円「も」支払っていただいている顧客にはそれなりの優位性を付与しないといけないな。


最後は半分手前ミソになったけれど、まだまだセレッソというクラブには未開拓の部分があり、伸びる余地があるよ、でも公式なんだし慎重にね、というお話。ではまた。

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