4/11/2016

清水遠征と写真についてと、もろもろ。 #cerezo #photo #diary


40になって、清水まで遠征に行くのに高速バスと青春18きっぷというのはなかなかバカだと思う。遠征費用を安くあげようとするとこんな方法しかないんだ。でも、だからこそ得られる楽しさというのもあるし、捨てたもんじゃないさ。

今回の遠征から遠征用のカメラバッグを新調し、リュックタイプのものにした。カメラ1台(D600)、レンズ3本(50f1.8、24-70f2.8、80-400f4.5-5.6)、予備のバッテリーと充電器、ノートパソコンまで入れられてまだ余裕がある。これまではメッセンジャーバッグみたいなのを使っていたけど、体にかかる負担がぜんぜん違うことに驚いた。カメラをサッと取り出すことができないことを除いては欠点がない。本気で写真が撮りたい人はリュックタイプの方が断然いい。


写真を撮るのに大事なのはフットワークだ。どこに行けばどんな写真が撮れるかをイメージして、そこに行って確かめて、こうなったらこうしようというシミュレートをたくさんして、そこからがスタートなんだ。

IAIスタジアム日本平はサッカー専用とあってとても観やすい。立地がヘンピで駅からシャトルバスに揺られるのはJ2のスタジアムを巡ってもう慣れた。町田の遠征の時には「これ、大阪に帰れるのか?そもそも野津田の山の中から下山できるのか?」と激しく不安になったものだから、それに比べれば十分満足できる。

スタンドはゴール裏が2層で全体が俯瞰で見える。対してバックスタンドは1層、高さがなく臨場感がある。しかし、メインスタンドは下に選手のロッカールームなど設備を入れている関係でバックスタンドに比べて高さがあり、試写してみたが臨場感に欠けてしまった。それにピッチとスタンドが近すぎて手前のタッチラインやベンチが見えづらいというのが難点だった。試合を観る人、全体の動きに興味がある人はメインやゴール裏がいいだろうけど……。


それで、前半スコアレスになった時、席をゴール裏1階に移動した。ゴール裏1階だとセレッソが奪うべきゴールが目の前にあり、選手はそのゴールめがけて走ってくる。ゴールを決めた瞬間、歓喜した選手は多分こっちに来るだろうという読みだった。少しメインよりに陣取っていればベンチの選手と喜びをわかちあう様子も撮られる。

犠牲としてセレッソの守備陣、センターバックやジンヒョンが撮れないようになるので、半分バクチみたいなものだったけど、あの試合はそれがうまく当たってくれた。


俺には先制ゴールを決めたリカルドサントスが自分目掛けて突進してくるように見えた。血がガーッと沸騰する感覚と、ファインダーをのぞいてフレーミングしようという冷静さが頭のなかに混在して、脳内麻薬が染みてくるのを感じる。年に一度、あるかないかの大当たりだった。


これから日本平のゴール裏1階で写真を撮る人に伝言を残そう。ゴール裏1階だと控え選手のウォームアップが至近で見られていい。ただし多分昼間の試合だとスタンドの影がかかるし、ナイターでも照明灯の光は回ってこないので、isoを1600とか3200くらいにしてシャッタースピードを1/400くらいまで落とした方がいい。そして、ピッチ上では1/1000秒をキープさせる。カメラのセッティングをシャッタースピード優先にすれば比較的簡単にできると思う。


さて、遠征のお楽しみというと地元のグルメだ。高速バスを降りた俺は炭焼きレストランさわやかのげんこつハンバーグを食べた。どの人もさわやかはいいと太鼓判を押しているのだから間違いないだろうと駆けこんだけど、実際うまかった。げんこつハンバーグはハンバーグというよりは「肉のかたまり」と言う方がぴったり来る感じで、噛むと甘みが広がり、肉を食ってるんだと感じさせる程よい噛みごたえが来る、これが最高だった。また来たいんだから清水も昇格してくれよ。


スタグルは清水の名物桜えびとしらすの丼、こっちもうまい。ただし日本平はコンコースが狭くて、15000人も入ると売店やスタグルまわりが大混雑になる。席の確保ができたらサクッと移動して、混雑の前に購入した方がいい。


勝った試合で一番楽しいのは、セレッソの選手やスタッフさん、サポーターが喜ぶ姿を現像することだ。今までの苦労が報われる瞬間だからね。ホテルに帰って深夜までコツコツ現像していく。2000枚の中でいいポーズだけど顔が変になってるものとかを断腸の思いでそぎ落としながら、処理速度の遅いパソコンでゆっくりゆっくり補正する。いつも深夜になるけれど、それでも疲れないし、ワクワクするね。

帰路は青春18きっぷ。静岡県は広すぎる、そして電車が少なすぎる……。道中浜松餃子やら豊橋のあん巻きやらを食べながら、のんびり帰宅することになった。


遠征は疲れるけど、ホームでする試合とはまた違った楽しみがある。違う文化に触れ、違うサッカーを観て、特産を食べる。できれば、勝ち点もいただく。そうして週あけに来る筋肉痛に悩まされながら「まあ、あれだけ楽しんだしいいやん」と笑う。それがいい。

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