1/17/2016

2016年の始まりは、2014年の残り香がした。 #cerezo #セレッソ #セレッソ大阪 @yoichiro0103 @soccer_ryuji10


2014年は、俺にとってもセレッソにとっても非日常だった。成績は下降線、なのに、スタジアムにはディエゴ・フォルランと柿谷曜一朗目当てのサポーターが退去して押しかけた。ヤンマースタジアム長居にも、キンチョウスタジアムにも、果てはアウェイのスタジアムにも。

舞洲はより煩雑を極めた。なにせそうした選手達と直に触れ合えるのだ、「セレ女」と呼ばれた女性がおよそ練習場に似つかわしくない風体でやって来て、プレゼントを託したりしていた。柿谷、山口蛍、杉本健勇、南野拓実、扇原貴宏、丸橋祐介らは練習後、いつも一時間以上かけてサインをし、両手に持ちきれないほどの荷物を抱えてクラブハウスに戻っていった。

「異様だな。」その様を見てこれ以外の感情を持てなかった。同時に、長くは続かないだろうと楽観視していた。


2015年、事態は予想通りになった。柿谷の移籍、ディエゴ・フォルランの離脱、降格、南野と杉本の移籍。立て続けに悲劇が起こり、長居や舞洲にやって来る人達は少なくなった。それでもセレ女ブーム以前よりはたくさんの人が残ってくれた、だから嘆くまいと割りきった。

それがまあどうだろう。柿谷が戻り、杉本が戻り、去年最も苦しい時期、身を粉にして働いてくれた玉田圭司、関口訓充、中澤聡太らのサポーターたちも残ってくれた。またあの騒々しさと熱狂が戻ってきたのだ。まだ何も手にしていないことだけが不満ではあるけれど。


2016年1月17日朝に立ち返ろう、今日はセレッソ大阪の指導日だった。JR桜島駅から舞洲に向かうバスに乗る。その時点で女性の姿がちらほら、練習場ではその数が格段に増える。

トップチームが使うヤンマーグラウンドはクラブハウスから見ると、主にユースが使っているニッポンハムグラウンドを挟んで向こうにある。つまりバス停からはかなり向こう。なのに、その距離でもう大勢の人影が見えるのだ。


選手が来る30分前から、1000人を超えるサポーターと数十人の報道陣、数台のテレビカメラとその何倍ものデジタルカメラが今や遅しとグラウンドや通路にあふれる。それは2014年に見たあの光景そのものだった。


グラウンドの中にも変化があった、選手が実に多い。今年からU-23チームがJ3に参入するため、そして何よりトップチームのJ1復帰のため、質量ともに申し分ない陣容が現れた。元日本代表が何人もいるJ2のチームなどそうそうないだろう。


練習内容を書くことはできないけれど、初日にしてはなかなか濃密なものだった。練習さえもエンターテイメントのようになり、見事なプレーには拍手が送られていた。


練習後、俺は努めて早々に退散するようにしている。ファンサを受けようとする人達が帰路につく前にバスに乗り込んでしまわないと窒息するからだ。今日もファンサゾーンは一見した程度。けれど、今日のファンサービスが去年のどの日よりも熱気が満ち溢れていた、それだけは確かだ。


人は確かに戻った、営業成績はある程度いいものになるだろう。あとは結果、ただそれだけが気がかりだ。2014年のように夢見心地のまま地面にたたきつけられるのだけは、もうやめてほしい。




さて、じい様のざれごとにここまで付き合ってくれた方に、少しだけオマケだ。





そういえばスイス・スーパーリーグ経験者とブンデスリーガ経験者まで新加入なんだな、本当に異様だ。

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