12/10/2015

Magno Grande amigo !! #cerezo #photo #diary @MAGNOC18


マグノ・クルス(@MAGNOC18)とエジミウソンが帰っていった。


12/09 10:50関西国際空港(KIX)発のLufthansa航空に乗るマグノ・クルスとエジミウソンを見送るために、帰国が決まったその週頭には出向先の会社の上長に許可を得た。「大切な友人が国に帰るんです、お願いします。」堀川さん、許可してもらって本当に感謝しています。

それから前日の8日夜にはパブロを見送った。パブロの乗った飛行機は22:40発、帰宅して写真の現像をしたら当日の0:00だった。職場からカメラを担いで駆け込んで、そこそこ疲れていたけれど、そんなものどうでもよかった。

その日は妙に感情が高ぶって眠れなかった、それでも5時には起きられた。肌を切るような寒さの中、始発の1本後の阪和線に乗り込んで、パブロの帰国からわずか8時間後に関空に舞い戻っていた。24時間稼働している空港なんだから、そのままイスにでも寝ればよかったなんて、ハイになった脳みそがささやいていた。


8:30分には、マグノとエジミウソン、その家族たちが空港にやって来た。その時いたファンの数は、パブロを見送ったファンそれとは比べられないくらい少なかった。チームへの貢献度、活躍からすれば当然、それに、ひとりひとり長く接していられるからいいじゃないか。自分に言い聞かせてみたけれど、それでも寂しさは感じた。

「Oh Amigo!」マグノは舞洲で見せていたのと同じ無邪気な笑顔で俺に接してくれた。俺がカメラを向けるたびに「今日も来てるな。」って指差してくれたあの表情で。この笑顔を大阪で見られるのはこれが最後かもしれないなって気持ちが、わっと膨れ上がって悲しくなってしまった。そういう気持ちにならないように、彼が無理をしても笑いかけてくれたのは分かっていたのにね。


俺は手にしていたプレゼントを渡した。彼を写したたくさんの写真の中で、選りすぐりの4枚をA4サイズの大判に焼いたもの。彼の笑顔、舞洲での子供たちとのハイタッチ、真剣に練習に打ち込む姿、試合で体をはる姿。本当は全ての写真を焼きこみたかったけれど、そうすると辞典みたいになってしまうし、懐具合もよくなかった、ゴメン。

それでも彼は破顔してくれた、そうして、懐から「お返し」をくれた。彼が舞洲で着用していたPUMAの練習着、キレイにたたまれ、彼が好きなのだろう香水がふんわりと鼻腔をくすぐった。それが彼の最大限の気遣いであることは、睡眠不足の頭でもすぐに理解ができた。「Arigato」「Obrigado」お互いが相手の母国語でお礼を言うのもいつものことだ。


出国までは少し時間がある。「その時」までは出来る限り彼の役に立てるようにと努めた。ご家族の写真を撮り、それをwi-fiで飛ばして見てもらったりして。

その時、マグノの奥さんに呼び止められた。ガンジーさんが間に入って翻訳してくれる。俺はTwitterでマグノとマグノのお兄さん(@MarceloCruz)、それにマグノの友人であり元セレッソのファビオ・ロペス(@fabiolore93 )をフォローしている。奥さんともInstagramで繋がっている。彼らにたくさんの写真を送っていたのだけど、そのことが嬉しかったのだという。

ブラジルではJリーグの、しかも2部の情報なんてわずか程も無い。俺や他の人達が送る写真や情報は、お兄さんやご家族にとって貴重な情報源だったのだという。

いつもは「盗撮魔」とか「○○撮り男(命名某くまモン)」なんて言われて、写真を撮ることは悪事なんじゃないだろうかと思っていた俺にとっては、何よりも嬉しい言葉だった。

彼は、彼の家族は、最後まで笑顔で故郷に帰っていった。




今日、その余韻にひたる間もなく「クラブ幹部」がパブロ、エジミウソン、マグノ・クルスの3選手と契約を更新しない旨の発言をしたと報じられた。結論に関しては仕方のない部分もある、切ること自体を批判するつもりもない。ただ、このクラブの体質は変わらないんだなという落胆も確かにある。

場当たりに金を使い、無軌道にチームを作り、行き詰まってはその場しのぎの補強をする。ディエゴ・フォルランが来日してからここまで、一貫性なんてどこにもない。それを、恥ずかしいとも思っていない。幹部とやらは平気で大事なことをリークしてのうのうとしながら、選手の言葉狩りには熱心だ。

この体質こそが、いい選手が定着せず、他所に移っていく根源なんじゃないだろうか。お金ももちろんあるだろうけれど、それプラス働きやすい環境が無ければ、選手だって動きづらいだろうさ。


セレッソのユースがガンバユースの後発ながら強いのは、こうしたチーム作りの「見えない部分」にしっかりビジョンを持ち、投資をしているからだ。

例えば、舞洲にクラブハウスを作った大きな理由の一つがユース強化だった。南津守は設備的にも環境的にも不十分だった。しかし舞洲には広々とした天然芝のグラウンド2面、キレイにしつらえたクラブハウス、静かな環境がある。ユースの有望株を口説き落とすには親御さんの説得が不可避なのだそうだが、舞洲の設備を見れば、「これならウチの子をあずけても大丈夫だ。」と信頼してもらえるという。

こういうマクロな考え方がトップチームにあるのかどうか、俺には疑問だ。マグノの帰国といい、悲しいことばかりだな。

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