11/27/2015

セレッソと愛媛の2015/11/29/17:40。 #cerezo #ehimefc #photo #diary


人間とのコミュニケーションが難しくなって、最近ではカメラがもっぱらの話し相手になっている。カメラはカシャッとか、ピピッとか、そんな音しか鳴らないけれど、これで結構雄弁なヤツだ。

例えばカメラを持って出歩くとする。否応なく、日がどこからどう当たっているとか、建物の高さがいくらで影がどう出ているとか、そういう情報が伝わってくる。いい写真を撮りたければ先回りして、地図を見たり天気のサイトを見たりする、写真好きはそういう習慣がついてくる。

2015年の11月29日の天気は曇り、降水確率は40%だから、弱くて均質な光がヤンマースタジアムを包むはずだ。日の入りは午後4時48分なので、町中にあるスタジアムでは太陽が沈むのはもっと早いだろう。だから、多分前半のうちかハーフタイムには照明に火が入るだろう。


それから、サッカーを撮る人間であれば選手の情報やチームの情報を仕入れる。セレッソを撮っていれば、キム・ジンヒョンからのゴールキックは、大抵田代有三めがけて飛んで行くという予想ができる。だから、先回りして田代と相手ディフェンダーの空中戦に備えられる。そういうデータを集めていく。


愛媛FCの情報も仕入れる。得点はセレッソの57に対し47、失点はセレッソ40に対して39、守備に堅いチームだ。木山隆之監督が就任して、2014年に58あった失点をここまで減らしてきた。

ただし、穴がないわけではない。セットプレーでの失点比率が比較的多いようだ。このあたり、3-4-2-1を採用しながら、センターバックに上背がないことが理由かもしれない。


対するセレッソはセットプレーからの得点が多いチームだ。前半戦はディエゴ・フォルラン、後半戦は玉田圭司、関口訓充という優秀なキッカーがいたことで比率が伸びた。田代以外にも山下達也、中澤聡太といった高さが武器の選手が揃っているので、セットプレーの際は集中しておこう。


嫌なデータもある。セレッソは得失点ともに後半に多いが、愛媛の場合は得点は後半、失点は前半に多い。前半をしのぎきれば、後半勝負に持ち込めるということ。セレッソのサポーターとすると試合終了までハラハラする流れになる。

こういう事前準備をたくさんして、どういう写真が撮りたいかから逆算し、どこから撮ろうかを決める。ホームスタジアムだと年パスだから、選択の余地はないけれど。


もちろん、セレッソが勝つ瞬間を残したい。歓喜にわくスタジアムを撮りたい。けれど、スポーツに絶対なんてない、負けることも、もちろんある。それでも撮らなくてはいけない。敗北もまたセレッソの忘れてはいけない歴史のひとつで、その経験もまた勝利につながっているからだ。

明日は舞洲に行くし、明後日はヤンマースタジアムのバック側に足を運ぶ。何もかもを残して、後に来る誰かのために糧にしたいから。できれば、来週もそのようにしたいな。

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