9/14/2015

明治安田生命J2リーグ第31節 C大阪 4vs1 栃木 アウトゥオリの長 所。 #cerezo #photo #diary

パウロ・アウトゥオリの采配は、トータルで見るとあまり好きなものではない。けれど昨日の試合に限ってはアウトゥオリの得手にしている部分がちゃんと出ていたかと思う。


スターターは、キーパー丹野研太、DF右から酒本憲幸、山下達也、染谷悠太、丸橋祐介、MFは右から関口訓充、山口蛍、扇原貴宏、パブロ、前線は玉田圭司と田代有三。


控えのメンバーはかなり動きがあって、サイドバックの控えが田中裕介、センターバックは茂庭照幸が怪我のため中澤聡太、エジミウソンはベンチスタート。


栃木がやりたいことはなんとなく理解できた。自陣中央を堅く絞ってガマンをする、攻撃には手数をかけずシンプルに速攻。力関係がはっきりしている相手に対しての基本みたいなやり方だった。

唯一違っていたのはラインに対する意識だ。引きこもるのではなく、ある程度前の方でシッカリ攻撃陣を足止めさせようという狙いがあったのだろう、全体的にやや高めだった。


セレッソは、これはアウトゥオリがずっとやっていることなのだけれど、サイドからの攻めの意識が強い。おおよその相手が選手間を狭くとり、引きこもるのが分かっているから、それを崩す方法を練習から終始徹底している。

選手が密な中央に関してはワンタッチなど少ない手数でボールをはなす。そこから両サイドへ出来る限りワイドに、素早く展開して相手の陣形を振り回す。これをシーズン初めから続けている。

例えば、右のセンターバックである山下から左サイドの丸橋にボールを渡すにしても、途中で染谷を経由せず、直接丸橋に渡すことをベストと考えている。生まれる時間は僅かでも、続けざまにやっていくと積もり積もって大きな差になる。


栃木のラインの高さも、ボールを保持できる田代と、そこから展開できる玉田のコンビにとってはやりやすかったのではないだろうか。田代はウラへの飛び出しもなかなかにうまくて(あと、ハンドに見せないテクニックも)、栃木を苦しめ続けていた。玉田も久々の試合で2ゴールと結果を残した。


中盤が関口、山口、扇原、パブロとベストメンバーだったのも大きいと思う。ミドルシュートが苦手でも、縦一発のパス、サイドへの展開、そこからのスピードに乗った攻め、そういう引き出しはタップリとある。パブロもシーズン当初のように不慣れなポストプレー役ではなく、最も得意な攻撃のコンダクター役を生き生きとこなしている。ここまで練磨されていれば強い。


点差は妥当なものだったと思う。中に絞りたい、前で捕まえたい栃木と、ワイドに広がらせたい、ウラも狙えるセレッソでは、栃木にとって相性が悪すぎる。前回の対戦も含めると実に7-1だ。

これがゴール前に引きこもって愚直にカウンターとセットプレーだけに賭けるチームならまた違うのだろうけれど。重ね重ね、セレッソにはいいミドルシュートを持っている選手が少ないから。


さて、これで9/20の大宮戦が面白くなった。大宮にすれば負けようが痛くも痒くもない試合だけれど、セレッソは、勝てば磐田や東京Vといった順位表で上下のチームに相当の圧力をかけられる。このモチベーションの差が結果に結びつけられれば幸いなのだけれど。

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