7/30/2013

応えてくれ、吉野峻光!! -千羽鶴のお願い- #cerezo

最近いいニュースばかりだなと思っていたけど、世の中はそんなに甘くできてないな。

CEREZO OFFICIAL

【13/07/30】吉野峻光選手の負傷についてのお知らせ

7月27日(土)の練習中(@舞洲グラウンド)に負傷した弊クラブ所属MF吉野峻光選手が、7月29日(月)に大阪市内の病院で検査を行い、本日診断結果が出ましたのでお知らせいたします。

■傷病名 左膝前十字靱帯断裂
■全治   8カ月

去年怪我したところと同じ箇所らしい。その時も書いたと思うけれど、吉野のドリブルを写真に撮ると、足が「少し異常な感じで曲がっている」時がある。あれは負担になるなと感じていた。


ただ、必ず復活できると信じている。というか、でないと困る。あれほどの柔らかさ、緩急をつけられるプレーは普通の人間にはできないものだから。

彼の復活を望んでいるのは俺だけじゃない。Twitterを介して千羽鶴を作ろう、という動きがある。





こちら、試合日まで時間がなく、バタバタとすると思うけれど、俺からも協力をお願いしたい。形になる何かというのは、心にしっかりと残るからね。頼む。

もう一つお願いしたいのは、吉野がこれから長居の、キンチョウスタジアムのピッチに再び立つその日まで、彼の負担になる要求はそれを自重してほしいということだ。これも、各々の善意に呼びかける他無いのだけれど。

今日の舞洲で、松葉杖をついた吉野にファンサービスを要求した見学者にの方がいたそうだ。素晴らしいプレーヤーに接する機会を逃したくない気持ちはわかるけれども、彼が何を望み、彼のファンが何を待っているかを考えてもらえると、多分トラブルは減るのではないかな。


 もう一度、何度でも、こんなシーンを見たいから、頼む。

7/28/2013

ええっ!?東アジアカップの得点王とMVPをお得に見られるJリーグのチームなんてホントにあるの!? #cerezo #daihyo

またまた、東アジアカップの得点王MVPですよ。そんな二人が前売り2000円から生で見られるJリーグのチームなんて。しかも、最寄り駅から徒歩5分の球技専用スタジアムで、目の前で見られるなんて、そんな都合のいい話なんて無いですよ。




はあっ?しかも扇原まで見たい?どこまで贅沢なんですか?


ほうほう、さらにマンチェスター・ユナイテッドとの試合でゴールを決めた選手も一度に見られる?



そーんな都合のいいチームが日本にあるなんて、虫が良すぎると思いませんか?あなた!!


そんなクラブが日本にあります!!



まずはここをクリック!! 

 

試合情報はここ!!

 

チケットはここから!!

播戸頑張れよ、本気で、サポーターのために。 #cerezo #sagan #tosu

一昨日の試合の後に、播戸竜二がセレッソサポーターに向けて挨拶と激励をしていた。


内容は詳細がネットで流れていると思うけど、出場機会を求めてセレッソを去ることにした。最初に声をかけてくれたのが鳥栖だった。セレッソにはライバルチームからの移籍なのに本当に良くしてくれた。クラブも僕のいる3年半ですごく成長したと思う、これからビッグクラブになるはずだから、それをサポーターのみんなで支えてほしい。そんな感じだったかな、間違えてたら指摘ください。


播戸竜二は、器用なようで不器用な人なんだな、うまく立ち回れないというか。だから少し融通したり、割り切ったり、そういうことができない。だから、播戸竜二なんだけどね。

俺の知り合いには、播戸がキライだって人もいるし、大好きだという人もいる。限られた話なんでこれは全くアテにしないで欲しいんだけど、大好きって知り合いは、やっぱり不器用なヤツだったよ。でもいいヤツなんだ、ものすごく。


鳥栖サポーターの皆さん、ちょっと派手好きで、社交的っぽくて、そのくせ寂しがりやで、だから、たくさん構ってやってください。頑張り屋で、熱い魂を持っている人です。調子に乗るのもかわいいですよ。


とにかくゴール前の嗅覚が第一なので、ボックスの中に良いボールをガンガン入れてやってください。そうしてたくさんの喜びを彼と味わってください。彼を幸せにすれば、きっとみんなが幸せになれると、そう信じてください。それだけは間違いじゃない。

豊田とはまた違ったタイプのストライカー、引き出しを増やすという意味ではいい選手をとったはずです。どうかよろしくお願いします。

Sabantosu、なんだかやりにくくなったな。

7/27/2013

Manchester United Tour 2013 PRESENTED BY AON Yanmar premium cup 大反省会会場。 #cerezo

昨日も書いたけど、俺はこの試合をアウェイ側のゴール裏で観てて、色々と思うことがありました。


サッカーではネットスラングで「海外厨」とか「代表厨」って言葉があります。ヨーロッパリーグ至上主義の人達とか、ナショナルチーム、代表を贔屓する人達です。

昨日の試合なんかは、海外厨(と、カテゴライズされるであろう)人達が大挙してやって来ました。貴重な生観戦のチャンスなんだから、仕方ないんだけど。


で、この人達はJリーグを日常的に観てる人、観ようと考えるような人達と、根本考え方が違うんだなと、そう思ったのです。

この人達は、結局日本を卑下してるんだなと感じることが多々ありました。笑っちゃうような表現だけど、Jリーグのチーム、日本のチーム、日本というものに愛がないというか、一切尊重しないんですね、頭にかならず「所詮」がつくのです。

所詮日本のチームだし、楽に勝てるでしょ、選手の名前も知らんし、みたいな声があちこちから聞こえて、たいそう居心地が悪かったです。なので勝ちたかった、畜生。


彼等の態度は、そのまま「旅の恥は掻き捨て」といった体でした。警備員の指示には一切従わず、自分のしたいようにする、靴履いたまま椅子の上に乗る、子供は危ないのに最前列の手すりに乗っかかる、それを親が止めようともしない。

上の写真はマンチェスターユナイテッドのスタッフがプレゼントをスタンドに投げ込んでるところなんですが、こういうのが3回くらいあって、その度に最前列の方は無秩序な状態になりました。警備員さんが慌ててすっ飛んできても誰も何も指示に従わない。

こういうトラブルに対する主催者ができるペナルティって、試合観戦禁止とか、それくらいなんだけど、多分そういうことを言っても無駄だったろうなと。だってこの人達が日本のチームを見に来ることなんて、まあ無いはずだから。


試合終了後には、彼等がスタンド最前列に殺到しました。選手が挨拶に回る時、マンチェスターユナイテッドの選手に何かあってはダメだということだったんでしょう、バイトのスタッフさんが階段の前に立って「危ないですので、ここから先にはお進みになられませんよう、おねがいします!」と、必死に声を張り上げてブロックしていました。

でも、この人達日本語通じなくて、なんで邪魔すんの、と言った感じでした。俺は通路側の席にいたんで、スタッフさんをアシストしようとわざと立ち上がって座席の方から回りこむ輩をブロックしてたけど、結構ガツガツ当たられました。

自分だけ楽しめばいい、自分の好きなもの以外は貶してもいい、そんな人達がたくさんいて、酷く悔しい思いをしました。 その人達が44,856人の観衆の中に、結構な数いたのです。これではリピーターは望めない。


事業部の人、結構マンチェスターユナイテッド側の無茶を飲んでたみたいです、いろいろと制約があった。その中でベストを尽くすために、それこそ本当に寝食を忘れて、頑張ってました。それでリーグ戦の観客増ができるならいいんだけど、これは望み薄です。

それに、この試合にはヤンマーやマンチェスターユナイテッドの意向が強く反映されていて、多分観衆の数ほどセレッソにお金、降りてないと思います。手間ばかりで。

じゃあ、昨日の試合には何か未来に繋がるものがあったのかな、何かいい事があったのかなと、嫌な気持ちになるんですね。スタッフさんがほぼ二日徹夜して、努力を続けて、それでマナーの悪い人たちがたくさん来て、グッチャグチャになった。何か救われないなと。


あえて言うなら、あぶく銭が多少入ったとか、その程度かな。チームとすれば、世界トップクラスの選手とマッチアップできて、それがいい自信に繋がるとか、いろいろと収穫はあったでしょうが。


ビッグネームも観客もたくさん来たけど、それだけだったとか、そういうのは浮かばれないな。自分の知ってるスタッフさんとか、苦しんで苦しんで頑張ったのに。


嫌なことばかり書いてもアレなんで、最後だけ笑い話しましょうか。

俺の後ろの席のチャラい系のお兄ちゃん、試合始まった時はセレッソの選手の名前みんな知らなかった。でも、南野がスゴイのがわかって、まず「あの13番うめぇー。」から「南野っつーの?超いいじゃん。」に変わった。後半のカウンターの場面とか「ああー、南野に渡って欲しいわぁ~、なんで南野にボール入んないわけ?」とかイライラしだして、最後には「南野さんマジやばくない?ホント。」とか興奮してました。海外厨を唸らす南野拓実、お見事だったよ。


Manchester United Tour 2013 PRESENTED BY AON Yanmar premium cup Cerezo Osaka 2vs2 Manchester United We did not lose!! #cerezo

Scorers

34min Kenyu SUGIMOTO(Cerezo Osaka)
54min Shinji KAGAWA(Manchester United)
63min Takumi MINAMINO(Cerezo Osaka)
90+1min Wilfried ZAHA(Manchester United)

こんな試合で内容どうこうもないから、さらっとね。


マンチェスターユナイテッドは足が重かったと思う。小手先と勘所の捕まえ方が異様にうまかったけど、それだけ。

対するセレッソは、審判の花試合的な笛に悩まされながらも、よくよくこのスコアに落とし込めたなあと。


スタメンとベンチ。南野と杉本は位置が逆になったり並列になったり、グルグルとポジションチェンジしていて、それがまた面白かった。引き出しが増えたというか、相手も捕まえきれなかったね。リオ、なんとかさんとか、ライアン、かんとかさんとかが。



俺はなんの因果かアウェイ側のゴール裏から試合を見てたけれど、海外厨の皆さんからの評価が一番高かったのが南野拓実とキム・ジンヒョンだった。とにかく、止められないし、止めてしまうし。キレキレだったね。


杉本健勇の先制ゴールにしても、南野が緩慢にしていたボランチ(?)を深い位置までチェイスしていたのが結実したものだし、南野、楠神順平あたりがうまく動いて攻撃を作ってた。エジノはちょっと重めだった。


しかしあのPKは無いよな。


まあキッカーが下手糞で助かったけど。クセもよく研究していたね。



その後流れで決められるのがセレッソらしいけどさ。


この試合だけで言うなら、そして俺個人の感覚だけなら、香川真司という男は明確に「敵」だったよ。いろんなものに奉られた偶像みたいなもので、すごく違和感があった。しばらくぶりにあった友人が変な方に行ってたみたいなね。


南野のゴールは普通にヤバかった。俺ガッツポーズ、海外厨の皆さん「ええー。」って感じで。


小暮大器のデビューマッチでもあり、


播戸竜二のセレッソラストマッチでもあった。いろいろな感覚が入り混じりすぎてて、今は整理できてない。

後半19分

後半33分

後半42分

最後に、少しだけ播戸竜二の話しがしたい。

いろいろアンチの人とかもいたけど、播戸って人は不器用な人で、やらかしてただけなんだと、天然だったんじゃないのと、今になって思うよ。勝ちたいという気持ち、しっかりしたいという気持ちのベクトルが、合う人と合わない人、はっきり別れるだけで。


セレッソの播戸に最後にマークについた選手は、件のリオ、なんとかさんだった。まあ、めんどくさそうにしていたよ。それが播戸らしいなって、ちょっと嬉しかった。

試合運営とか、お客さんが多い時のゴタゴタは、また後ほどまとめて。事業部の人はほぼ徹夜で撤収作業しているそうです、クレームとか激励は明日じゃなくてしばらくしてからの方がいいです、みんな顔色悪くて、見てるのがキツかった。

7/24/2013

高橋大輔と小松塁に想うこと。 #cerezo


たった2年前の写真だ。東日本大震災の後、京都と行ったチャリティーマッチのスタメン。残っているのは丸橋祐介、黒木聖仁、茂庭照幸の3人だけになってしまった。

それでも、他のチームでプレーを続けていれば、どこかで出会うこともある。明後日はマンチェスター・ユナイテッドまメンバーになった香川真司と戦うし、村田和哉とはホームゲームで会えるだろうし、ひょっとしたらピンパォンとぶつかることだってあるかもしれない。

小松塁については、多分近いうちに会えるんだろうなと淡い期待を持っている。彼の得点力が長崎のスタイルにフィットするなら、J1の舞台でやりあえる可能性は決して低くない。

長崎は俺の父の生まれ故郷で、だから勝手に親近感を抱いている。そのチームに頼もしいストライカーが加わったから、俺としては「あり」な話だった。


ただ、高橋大輔の引退については、本当に悲しい。ゆっくりとリハビリをして、例え全盛期のキレはなくともどこかでプレーを続けてくれていれば、そういう期待のようなものを抱くこともできるからだ。

それは、あくまでサポーターのエゴなのだけれどもね。


サッカー選手は決して夢の中の住人ではない。生きていくためにはお金も食べるものも住むところも必要だし、生きていくための術だって確保しなくちゃいけない。

高橋大輔はサッカー選手としての技能で生きていくことができないと判断し、他の道を進むことを選んだわけで、それを寂しいからと引き戻して、ズルズルと苦しめているのは、当人にとって不幸な話だ。

だから、俺は変わらず、サッカー選手ではない高橋大輔に対しても声援を送りたい、頑張れって言いたい。

勤勉でガッツがある人間なのだから、いろいろな選択肢があるだろうと思う。苦しい時でもデカイ仕事が出来る人間は、そういないからね。


最後になにかいい物を残そうと思ったけれど、やはりこれしかないね。また違うところで、こんな胸のすくゴールを決めてくれ。


http://youtu.be/EuTQlZMFjsA?t=25m


7/21/2013

EAFF East Asian Cup 2013 M-2 Japan 3-3 China RP 柿谷候補当選のお知らせ。 #cerezo #daihyo

EAFF East Asian Cup 2013 

M-2 Japan 3-3 China RP

Scorers
05min WANG YONG PO (CHN PK)
34min Kurihara Yuzo (JPN)
59min Kakitani Yoichiro (JPN)
61min Kudo Masato (JPN)
81min WANG YONG PO (CHN PK)
87min SUN KE (CHN)


ザッケローニは柿谷に足向けて寝られないでしょ?ザックのシステムの中で結果を出して、逆転ゴールと立て続けの追加点アシスト、あれで中国の気持ちを一度折ったんだから。むしろ栗原、駒野と言ったザックジャパン常連が実力を出してくれなかった。これは「落選」じゃないの?


ザックはまず自分のシステムありきで、そのためのパーツをチョイスしてきた、その中に前述の二人はいて、柿谷曜一朗、山口螢、扇原貴宏はいなかった、それでも彼らは結果を出し続けた、だからこの東アジアカップを「最後のテスト」として利用し、呼び寄せた。

それで応えた者、応えられなかった者がより分けられるのなら、柿谷と山口の二人は期待に応えた者として残してほしい、残さない理由を考えるほうが無理だ。


 あとは扇原がどうにかしてくれれば、セレッソは、セレッソの育成組織は、そこに資金を出し続けたハナサカクラブは救われる。もうそれだけでいい、勝った負けたなんてどうでもいいよ、もう。


世界よ、三人を止めてみろ!!ほっといたらセレッソで安定過半数とるぞ!!

柿谷曜一朗が代表に呼ばれて佐藤寿人が代表に呼ばれない理由。 #cerezo #daihyo

柿谷曜一朗と佐藤寿人は共通点が非常に多いプレーヤーだ。そもそも、柿谷は佐藤寿人のプレーを真似しているからそうなっているのだけども。


柿谷はボールを「持つまで」より、「持ってから」に特徴があり、佐藤寿人のように「持つまで」で九割方が決まってくるプレーヤーとは少し毛色が違うのだけど、だからこそ「持つまで」の達人である佐藤寿人のプレーに注目し、勉強をしているんだろう。今年の柿谷は「持つまで」にもいい動きが出てきた。

そうして、二人共チームの核となっていること、彼らが最も生きるシステムを採用していることも共通している。


これは前節鳥栖戦のスタメン。山口螢と南野という柿谷と親和性の高いプレーヤーが近くでプレーをサポートする、扇原はオーバーラップした丸橋の裏のスペースにスライドし、そこからナナメに長いボールを入れる。シンプリシオがトップ下の時にはエジノに対するフォローも同じくらいあるのだけどね。

広島にしても、佐藤寿人という最終ポイントまでを逆算してチームの攻撃が出来上がっていることは同じだ。それでチームが好調なのだから、チームとしてやっていることに間違いはない。

しかし、それが二人の代表入りを拒んできた最大の障壁だった。


代表には本田圭佑がいて、香川真司がいて、遠藤保仁がいて、核にプレーヤーがそれこそキラ星のようにいる。そうしないと中心選手が不調だったりケガだったりした時のリスクが高すぎるし、チームの引き出しが少ないのも問題だからだ。その辺りはいい選手を多数保有できにくいクラブチームと選択肢が多い代表との違いでもあるけれど。

だから代表は、どうひっくり返っても柿谷曜一朗のチームにも佐藤寿人のチームにもならない。呼ばれることもない、と思っていた。


柿谷曜一朗は今「可能性」を問われている。「柿谷曜一朗のチーム」でなくても生きていける存在かどうかを。


だから、スタメン予想ではセレッソの三選手同時起用は行われなかったのだ。あえて、代表というパズルの中に組み込まれるのだ。

今日の東アジアカップ中国戦では結果が問われる。スコアもさることながら、他の選手とも連携ができるのかが大事だ。よい動きでなければ二度と呼ばれない、そんな覚悟がいる。


まあ、出来るだろうと信じてるけどね。

7/18/2013

2013 J1 第17節 C大阪 4vs1 鳥栖 夏祭りは目眩がする。 #cerezo #photo

得点者


前半6分 山口 螢(C大阪)
後半24分 酒本 憲幸(C大阪)
後半27分 豊田 陽平(鳥栖)
後半33分 横山 知伸(C大阪)
後半41分 山下 達也(C大阪)


柿谷曜一朗、山口螢、扇原貴宏、それに豊田陽平ら代表組が注目された試合であったし、実際活躍もしたのだけれど、試合をピリッと引き締めたの「陰の主役」は1人のベテランだった。


スタメンのシステムは4-2-3-1。トップ下には出場停止のシンプリシオに代わって山口螢が入る。ボランチには最近好調の横山知伸が入り、ベンチには黒木聖人が繰り上がり。


この試合注目していたのは、シンプリシオの位置で山口螢がどれだけできるのか、そして、鳥栖の武器である高さと強さをどれだけ封じるか。

山口螢に関しては、前半早々に結果を出してくれた。柿谷の柔らかなラストパスに走りこみ、シュートも完璧。早い時間の先制点で主導権を握る。


シンプリシオに比べ、山口螢はスピードとスタミナに長ける。その長所が生きたことで、その後のプレーにゆとりが出来たように感じた。もともと扇原、柿谷との連携もしっかりとれているのだし、今日のようなプレーがコンスタントにできるならば今日の布陣は有効なオプションの一つになりうる。


そして高さ強さに対しても、ボランチに入った横山が力を示す。最終ラインの山下達也、藤本康太以外にも高さのオプションがあるのは大きい。また足元でも安定してボールがキープできるので、中盤の構成に幅を持たせてくれた。扇原がやや不調であっただけに随分と救われたように感じた。


セットプレーでも鳥栖に競り勝つシーンが、これは後半への伏線となる。

対する鳥栖は藤本、山下の位置で豊田が苦戦したことを確認すると、丸橋の位置で競り合いを仕掛けようと試みる。しかしここは扇原がうまくカバーし、仕事をさせない。


ということで、前半は満点を出してもいい内容だった。

しかし、後半には反省点がいろいろとある。確かに酒本憲幸のクロス気味のゴール、横山、山下のセットプレーからのゴールは気持ちのいいものであったけれど、あれだけ動きが芳しくなかった鳥栖を相手に細かなミスが目立った。




原因は、レヴィーの退場による動揺とはっきりしているから、それほど不安がることでもないのかもしれないけれども。


それに4-4-2を採用しているチームに対して、守備時の南野、エジノの負担が大きく、2人がガス欠をすると、チームのポテンシャルがガタ落ちしてしまうという欠点は未だ手付かずのままのようだ。



今日はトップ下にスピードとスタミナのある山口螢がいたため、相手ボールになっても早めに前線から追い始めることができて、その分南野とエジノがラインに戻る時間が稼げたが、いつものようにトップ下がシンプリシオであったなら、もう少し早い時間帯にチーム力は下降線をたどっていただろう。

交代枠は非常時のために1枚残し、件の両サイドに楠神順平と枝村匠馬を入れるおなじみのやり方。


後半41分

後半43分

スコア上は大差がついたゲームであるけれど、内容には両チームそれほどの差は感じられなかった。強いて上げるとすれば、ほんの僅か、一瞬の判断の早さだろうか。

さて、 代表組はこれで東アジア大会に向け移動。残されたメンバーはマンチェスター・ユナイテッドとの試合に臨むことになる。どちらもチームにとっては重要なものになるだろう。世界を相手にするということ、日の丸を背負う意味、意識の変革が起これば、後半戦はより面白いものになるはずだ。