3/31/2013

2013 J1 第4節 C大阪 1vs1 仙台 皮肉ではなく、今季最高。 #cerezo

得点者

前半32分 オウンゴ-ル(仙台)
後半6分 柿谷 曜一朗(C大阪)


現地に行ってないので雰囲気はどんなものかわからなかったけれど、テレビで見る限り、今年一番いいセレッソが出せたと感じている。特に、後半一枚目のカードを切るまでは素晴らしいチームになっていた。

スタメンとベンチ。


スタメンではシンプリシオが復帰して、新井場が持ちまわりで(?)キャプテンマーク。ベンチではブランコが入っている。ほぼ今季の陣容が固まってきた感じだ。藤本がケガから戻っていないが、山下もなかなかのパフォーマンス。


チームのシステムにしても、これまでの試合とは比べようもないほど整理されていて、見ていて楽しいセレッソが帰ってきた。

それはシンプリシオの復調が大きい。

写真はFC東京戦

やはりこのチームはシンプリシオのチームなんだなと感じさせた。彼と扇原がしっかりとボールを保持できるので、攻撃も守備も楽になる。


実はセレッソのサッカーのキモは「どれだけ遅くできるか」「どれだけ手数をかけられるか」だ。

運動量と速攻ばかりが目立つけれども、90分間それを続けるのは限度がある。どこかで力を抜き、息をつける瞬間が必要だ。それができなければ、ソアレス監督時代のようにずっと走り回って、後半心身ともにガス欠ということになる。

なのでその時々に応じて、シンプリシオ、扇原、藤本(この試合では山下)、茂庭のブロックが長く、安定してボールを持ち、そこから遅攻を行う、という方法も選択しなくてはいけない。

ただご存知の通り、茂庭と藤本、山下といったCB達は相手を封じることを第一義としていて、決してビルドアップやボール保持能力に優れているプレーヤーではない(藤本はやろうとすればできるのだけど、なぜかCBに入るとやらない)。なので、前のボランチ2枚がしっかりボールを持てるようにしないといけない。

それは他のチームもわかっているので、対セレッソ戦ではCBの二枚にはあまり突っかけず、その分ボランチにチェイシングを集中させ、後ろまでボールを下げさせる守備をする。特に昨日の相手だった仙台は前からの守備に長けているので苦戦していた。

ただ昨日はシンプリシオも扇原もうまく相手をかわし、フリーでボールを受けるようによく動いていたので、相手がプレスをかけそこねることが多かった。


そこからの攻撃も整理されてきた。左では扇原が丸橋の後ろに入り、そこから丸橋が持ち上げる形と、直接ウラをとる南野に長く入れる形の2パターンができてきた。相手がラインを高くとろうとすれば南野がその背後を狙い。嫌がって下がれば丸橋がボールを持つ時間と空間が生まれる。そして南野も丸橋も柿谷や山口螢との親和性がとても高いので、そこからフィニッシュに入る可能性も高い。

写真は新潟戦

丸橋はオウンゴールこそあったけれど、終始よく効いていた。対面する右サイドバックの菅井がかなり攻撃的なのでウラをとるには勇気がいるけれど、果敢に挑戦し、それに成功していた。あとはエジノに入れるクロスの質を変えていけばかなりいい感じになるだろう。


今までは内容が伴わずに結果がついてきていた。しかしこの試合の前半では内容がいいのに結果が伴わなかった。不思議なものだな。


それでも、後半に柿谷がまたやってくれて、同点に追いついた。これにも大きな意味がある。

写真は新潟戦

仙台は先行逃げ切り、どんな形でも先制すればどうにかして結果を残してくるチームだ。そんなチームは前後半の入りや終いをしっかりしてくる。鹿島なんかは逃げ切りを図る姿勢を「鹿島る」なんて言われているけれど、仙台だって中々だ。

それを後半早い時間で追いついたのだから、それはすごいことだ。相手の虚を突いたシンプリシオの仕掛けとラストパス、柿谷の冷静なシュート、ともに芸術的だった。


問題は、そこから試合をひっくり返すまでに至らなかったことだ。

この試合では機能していた南野をブランコに、柿谷を杉本に交代させている。

後半26分南野→ブランコ

後半40分柿谷→杉本

結果論だけれど、これは失敗だった。攻撃がノッキングして、守備も軽くなって、何もいいところがなかった。

ただ、シンプリシオが好調だったことを踏まえて、親和性が高い(と、踏んでいた)エジノ、ブランコを残した。という意図は感じられるし、彼らが戦力として機能しなければ、これからの長いリーグ戦やカップ戦を戦い抜けないのだから、試す価値はあった。数は少ないけれど、エジノのミドルなど今までにない動きも出てきた。開幕から6試合も使ってそれかと言われるとなんともなんだけれども…。


勝ち点2を逃したか、勝ち点1を拾ったか、考え方は人それぞれだと思う。本気でタイトルを狙うなら勝ちにいけとも言えるし、長いシーズンなんだから戦力の拡充を狙えとも言えるし、どうとでも。シーズンが終わった時、そこまでこの試合を評価するのは棚上げしたほうがいい。

ここから勝てば何の問題も無いのだ。失敗を糧にしてでも、前に前に進もう。


紅しょうが抜きで復活します。 #diary

お待たせしました。


昨日までにいろんな事があって、ずっと迷っていたのですが、今誰のために何をするべきか、自分の中で得心いくところがあったので、再起動しようと思います。

今日からは、自分を必要としてくれている人のために、迷いなく突き進んでいけると、そういう気持ちでいます。

泣いている人、心配している人、待ってくれている人を少しでも笑わせられるように。その為に、俺は文章を書き、写真を撮り、それを組み合わせて、心を動かしていこうと、そういう踏ん切りがつきました。


しばらくはリハビリって感じで、ロクなものを出せないかもしれないですが、それもまた自分なので、迷いはないです。


最後に、一枚。昨日撮った夜桜です。そういう決心をつけさせてくれた大切な花のご紹介です。


すごくきれいでしょ?自慢なんです。

3/23/2013

しばらく休筆します。

このブログのこと待ってる人ってどのくらいいるか、そもそもいるのかどうか分かんないですが、所々の事情により、しばらく休筆します。

仕事が忙しいというのも一つですが、ずっと大切にしていた何かを壊してしまって、そういうモチベーションが保てなくなったのが一番です。

この休筆がもう次の試合では終わっているのか、それともずっとずっとなのかはわからないんですが、次にここに何かを書く時には、迷いも衒いもない自分でいたいと考えています。


少なくとも、俺に関わったことで、いろんなつらい思いをした人に何ができるのかがわかるまでは、何も書くことはありません。すみません。


3/21/2013

2013 ヤマザキナビスコカップ Bグループ 第1節 名古屋 1vs1 C大阪 今年のセレッソ。 #cerezo

得点者


後半2分 オウンゴ-ル(C大阪)
後半23分 玉田 圭司(名古屋)


今年初の引き分けだったけれど、それ自体が贅沢な話。何より内容は3勝しているリーグ戦の、そのどれよりも素晴らしいものだったので、個人的には納得の行く試合だった。


スタメンとベンチは大きく入れ替わった。シンプリシオと酒本、そして藤本が怪我で欠場、代わって山下、横山、丸橋がスターターに入った。ベンチには楠神、黒木、小暮が入っている。


システムでは、エジノのポジションが変わっていて、今まで前線の位置にいたのが、一列下がって南野、山口螢のラインに入ったり、4-4-1-1になったりして、攻撃の組み立てに加わるようになった。そうして、リーグ戦ではあまり出て来なかった、エジノの良さ、フィニッシュの二手前くらいの崩しのアイデアがよく見られるようになった。


前半はシュートも3本ずつで、動きのないゲームだったけれど、守備はよくよく抑えていたし、攻撃でも形はできていた。エジノのカードは余計だったけれど、それくらいで…。

後半立ち上がりにセットプレーからオウンゴールで先制して、いい流れを作っていたと思う。守備も前から組織だっていたし、最終ラインも曲者ぞろいの名古屋を止められていた。

失点は、高さのないサイドでハイボールの競り合いをされて、折り返しを至近で詰められるという、甲府戦と同じ形。逆に言うと、このパターンからしか失点していない。増川や闘莉王、矢野貴章、高さに特徴がある選手に散々セットプレーを食らったけれども、耐えた。作った決定機の数は、セレッソの方が多かった。それは大きな収穫。


横山も開幕戦以来のスターターをそつなくこなしていた。山口螢や扇原が前に行くタイプなので、バランスをとれる横山の復調は大きい。セレッソに数少ない高さを持った選手が帰ってきた。


後はもう、今をベースに、どれだけチームを練磨できるか、これに尽きる。

例えば、南野がフィニッシャーとしての冷静さを持っていたら、この試合は楽に勝てただろうし、エジノが、自分がどこにどう動けばチームに貢献できるのかを覚えれば、それはそれでプラスだったはずだ。シンプリシオの不調もケガの影響だとはっきりしたし、ようやく今年のベースにができあがったと感じた。それは、失ったナビスコカップの勝ち点2よりも、ずっとずっと価値のあるものだ。


できればこの豊かで、幸せな時間が、長く長く続けばと願う。

3/17/2013

伯楽伯剌西爾二帰ル。それとも、人が好きということ。 #cerezo #photo


azukiのオッサンが、ブラジルに一時帰国して、ナビスコカップの予選リーグ一、二節は抜けるそうです。

はっきりと理由が書いていないので、ネットだと病気説とか、身内の不幸節とか、奈良クラブのユニフォーム飾りに帰っただけじゃねーか説とか、いろいろ流れてて、何が本当なのかわからんです。

ただ、帰ってくる予定もしっかり書かれているんだから、もういいんじゃないの?というダラリとした感覚があったりもしてる。


こっから先は、自分語りなんで、だるい人はパスしてくださいな。

俺にとって、「好き」というのは

「ここは好きだけど、ここは苦手だな」という人には言っちゃいけない言葉なんです。


「長所ももちろん、短所だって好きだよ」
って人にしか、好きって言いません。

「いい人だよ」とか「悪い人じゃないよ」とか「いいところもあるよ」とか、使い分けます。

そうして、azukiのオヤジは、もう「好き」なオッサンなんで、
仕方ねーな、オッサンだから。って感じです。もう。


ただ願わくば、azukiのオヤジもまた、セレッソや、彼が自らファミリーと呼んでいる俺達を、俺の基準で「好き」と感じていてほしいなと。そうであれば、途中で抜けても文句言わんから。


サポコンでも小菊さんを育てていくみたいなこと言っていたんで、多分その方向なのかなとも考えてるけど、不測の事態でもそういう場に変えていって、捨てないように。それだけがあれば、ガマンできるよ。


オッサン、はよ帰ってこいよ。

3/16/2013

2013 J1 第3節 C大阪 1vs0 F東京 新井場先生。 #cerezo

得点者


後半2分 山口 螢(C大阪)


内容は良くなくても、その中で耐えて、少ない好機をモノにして、勝つ。まるでどこか別のチームのサッカーだ。そう考えていると、その、どこか別のチームにいた男が右サイドを上がっていった。



スタメンとベンチはまたテコ入れ。去年の4-4-2をベースに右サイドバックに椋原、左サイドバックに新井場を入れた。



ところが、今日も流れは相手チーム。とにかく前線の選手がよく動く。前の渡邉千真はしっかり収めるし、ルーカスも相変わらずいやらしい、そこに東が絡んできてまた厄介。


対するセレッソは相変わらず引き出しが少なくて、どこにボールを出せばいいのか、どこでボールを保持すればいいのかが不明確だった。苦しい時に預けられる選手がいるチームといないチームの差のようなものを感じた。

効果的なパターンは扇原が左サイドまで出張って、前に飛び出していく南野のウラへの動きにボールを合わせる形、これくらいではなかったかな。


南野は、相変わらずいい。右サイドが初先発の椋原と、シンプリシオのカバーを意識していた山口螢だったから、前線の二人に繋げられる選手は彼一人だった。


単発、散発のセレッソと、いくつかの得意のパターンを連続で繰り出してくるFC東京。本当に分が悪かった。

これは、誰か一人でもしっかりした預けどころができれば改善されるものなんだと思う。ただ、今の時点でそれが誰なのかは不透明で、不安。

カメラを持っているとわかるけれど、扇原も山口螢も球離れが異様に早くて、あまり持ってからじっくり動くタイプではない。大抵がワンタッチで終わる。それはいいことでもあるんだけれど、去年前半のキム・ボギョンであったり、後半のシンプリシオであったり、そうした少し持ちすぎなくらいの選手が一人はいる。

候補の一番手、シンプリシオは残念ながら去年ほどのパフォーマンスを出せていない。不調なのか、この時期はそんなものなのかはわからない 。何試合か重ねると変わってくるんだろうか。


流れが悪いのは誰が見ても明々白々だった。なので、後半アタマからからテコ入れ。椋原を下げて新井場を右サイドに回し、左サイドに攻撃を作れる丸橋。


FC東京のサポーターが「椋原交代!」とおどけている間に、あっけなくゲームが動く。代わった丸橋を起点に南野が繋ぎ、フリーの山口螢があっさりとゴールを奪って先制。


今までFC東京が必死になって攻めていたのに、それでもゴールは奪えなかったのに、こちらは一度目で入ってしまう。実力なのか、幸運なのか、相手が慢心したのか、自分が気を引き締めたのか。

どれにせよリードしたことに違いはなく。セレッソも徐々にペースを掴んできた。右サイドに新井場が回ったことで、全体がシャッキリとしてきた。まだ四分六くらいで劣勢ではあったけれど、勘所は抑えているような感じ。


茂庭、新井場、ベテランの指示や激がよく聞こえる。


FC東京は石川や李忠成を入れてきたけれど、思っていたより脅威には感じなかった。前半の形があまりにきれいにはまっていたのでそういう印象になったかもしれないけれど、それぞれが単発のようになって、チームとしての統一が崩れてきた。悪い時のセレッソに似ていたな。

対するセレッソは後半25分に杉本健勇を入れる。


このポジション、実に妙味がある。1トップではなく、柿谷の後ろで動きまわる形。守備では下がり目で、ハイボールの競り合いの時だけ柿谷と同じ高さまで上がる。この形での杉本健勇が一番活き活きとしていたように見えた。


その直後のルーカスアウトで、東京は東京らしい、不思議な間合い、余裕みたいなものが無くなって、パスミス、キックミスがよく出るようになった。それでも五分五分程度なんだけれど。


最後はキッチリ時間稼ぎ。ここでも新井場は効いていた。わざとボールを持っていないボールボーイにボールをよこせと大げさに動いてみたり。とにかくいやらしく、1秒でも針を進めようとする。やられたことがたくさんあるからよくわかるけれど、本当に憎たらしく感じて、冷静さを失う。

だからこそ、試合後の権田の激昂があったのだろう。ジャッジが不公平に感じた(スタジアムでは偏向しているなと思ったけれど、帰って録画を見ていると正確だった)のが最大の要因だけれども、最後に一押ししたのは、あの新井場の嫌らしさだ。


内容が悪い中で3連勝、不思議なものだな。

こうしてスルスルと勝ち続けていければ、それでいいけれど、勝っているうちに、修正すべきところはそうしないと、一度コケた時の立て直しが厳しくなる。それを何とかしたい、何かが変わってしまう前に。


最後は、私信も兼ねて総括。

人間、頑張っていても結果が出ない時があるし、逆に不思議と結果が残せる時もある。

前者の場合は、そんなに落ち込むことはない。むしろ、必要以上に塞ぎ込むとこじれる。

後者の場合は慢心しないこと、でなければ後でしっぺ返しを食らう。

そういうことなので、そういうふうにしていただけると嬉しい。以上。


チケット寄附に関して云々かんぬん。 #ticket #cerezo

明日は、やりません。ので大丈夫。


事業部の砂金さんとも話しました。長居スタジアムの中、コンコースやスタンドで寄附を募るのはNGということで、長居スタジアムでは入場前にバック北ゲートで寄附を募ることになりました。


このあたりね。

長居ではやはり再入場不可ってのが厳しいです。なので、私書箱も考えています。郵送もOKってことで。

明日のFC東京戦でもやりたいのですが、私事により午前は動けそうにもなく、断念しました。3/30の仙台戦から「現地活動」を開始したいと思います。

よろしく!!

3/10/2013

2013 J1 第2節 甲府 1vs2 C大阪 True 20. #cerezo

得点者

前半6分 柿谷 曜一朗(C大阪)
前半37分 ウーゴ(甲府)
後半34分 山口 螢(C大阪)


「8番」は、みんなに待ち望まれた「襲名」だった。でも「20番」は大丈夫かと不安だった。そういう声が多かったと思っている。

それが、今のところ杞憂であったということ、それがいい、嬉しい。


スタメンとベンチはとても興味深いものだった。


これが一応の布陣。前の3人、柿谷、杉本はかなり流動的。時折エジノも絡んでくるけれど、どちらかというと左サイドにある自分のゾーンから出たがらない様子だった。

ただ、これはあくまで攻撃時、または相手にカウンターを食らった時の守備陣形で、相手が遅攻に入ると陣形は下図のようになった。


トップの一番ゴールに近い部分にいた柿谷がエジノの後ろ、左サイドハーフの位置まで下がるベーシックな4-4-2。つまり、機能しなかった攻撃時のシステムはいじったけれど、守備は前節のままだったということ。

これが過渡期のもので、完成形は守備も4-3-3のままなのか、それとも今後もこの2つのシステムを使い分け続けるのかはわからない。できれば4-3-3で前プレスの方が望ましいのだけれど。

実際、柿谷のゴールが生まれた前半の前半は「守備の4-4-2」を使わないまま、甲府に仕事をさせていなかった。相手の攻撃を4-4-2で受けてから、流れが酷く鈍化してしまった。相手を押し込む守備ができて、いいボールの奪い方から流れるような攻撃、という形が連続していた時間帯との落差が激しすぎる。


単純に、この「2つの顔」は柿谷に対する負担がとても大きい。そして切り替えるタイミングを11人が一にしなければボロボロに崩落してしまう。

だから、レヴィーには4-3-3のままで相手を押し込めるスタイルを追求してほしい。これは個人的な欲求。


それでも、この試合全体のクオリティに関しては、開幕戦とは雲泥の差があった。 それは、杉本健勇というポイントが前線にできていたから。

エジノはポストプレーがどうこうというタイプではなくて、エジノ、柿谷の2トップは無理があった。あの二人を活かすにはキッチリボールが保持できて、展開できる選手が必要だった。その答えが杉本健勇だった。

確かに、高さ、ハイボールへの応対はまだおぼつかない。けれど、一度ボールを自分のテリトリーに引き込んでからの懐の深さや、アイデアの豊富さ、それを実現させられるだけの技術は、セレッソの20番にふさわしいものだった。

柿谷のゴールへ繋がった攻撃も、それ以外の決定機も、殆どに杉本の姿があった。


守備は、前述の「2つの顔」以外にも、いくつか改善点があるように思えた。シンプリシオはまだ調子が上がっていないし、サイドからボールを入れられると厳しいのも、両サイドが上がりっぱなしでセンターバックにかかる負担が大きいのも変わらず。

甲府にはこの試合何度かうまくクロスを入れられていて、特にファーサイドの選手がフリーになることが多かった。前半の失点はその中の1つをウーゴに決められてしまったもの。これは、今のままのチームを放っておけば、今後も増える失点の形だろう。

このポイントがうまくまとまれば、本気で夢を追えるチームになる。だからこそ、今のうちに、結果が出ているうちに、改善を。


後半開始時から、動きが悪かったエジノとシンプリシオが下がる。枝村と南野が入って、システムは攻守ともに4-4-2になった。


ただ、このシステムは前半の4-3-3よりはうまくいかなかった。甲府も4-4-2と同じシステムだったのでがっちり咬み合ってしまったし、枝村、南野も絶好調時よりポテンシャルが低かったのも大きい。

ボランチの底、シンプリシオのところに代えがあるなら、4-3-3で行きたかった。横山が調子を上げるか、黒木が入るか、山口が下がって、山口のところに枝村か、試す価値はある。

それでも、個々の技量に勝るセレッソは、それなりに攻撃の形を作れた。杉本に対するバックアップが厚いものだったので、一度そこにボールが入ればたくさんの選択肢があった。杉本を活かすにはいい状態だった。

そして南野。悪い時でも悪いなりに、少なくとも一つはいいプレーをしてくれるのが大きい。決勝点の山口螢のゴールは南野のゴール前のクイックネスとシュート意識から生まれた。

後半36分酒本→椋原

最後にもう一つ老婆心。こちらは賛否あるかもしれないけれど、リードした後の「ゲームの壊し方」が気になるところだった。

あれが鹿島だったら、間違いなく時間稼ぎをして、相手の焦りを誘っていただろう。しかしセレッソは実にセレッソらしく3点目をとりにいった。

セレッソのサポーターとすれば、今の姿勢のまま行ってほしい。華々しく、すこしドン臭いセレッソのままでいいてほしい。

でも、本気で何かを手に入れたいなら、どんなに惨めな姿を晒しても実をとる勇気を持ってほしい。時間稼ぎというのも、やりたい時にすぐできるものではない。キチンとやろうとすればそれなりに経験なり必要なものだ。それをそのままにしていると、大事な勝ち点を落とすことだってありうる。


15年ぶりの開幕連勝、浮かれたい気持ちもある。でもその15年前のその後を見れば、それがどんなに迂闊な行為かわかってもらえると思う。結果が出ている今だからこそ、もう一度改善点を見なおしてほしい。


来週のFC東京は、まぐれで勝てる相手ではない。

3/07/2013

なんかブログが10周年とかいう件。 #diary #photo

2004年の10月から始まったブログなんで、何度数えても10年分ある。うん、10周年か、すごいな。

10周年記年にウインクもらいました(うそ)

10年も同じこと続けてるのって、すごいなと自画自賛した後に、ちょっとばかり考えて、10年間進歩ないってことだろうとあわあわしている。あわあわ。

最初の動機はすごく単純で、ただ書きたい、それがたまさか他の人と共鳴したりしたら嬉しいなって、それだけ。そして、その気持ちって、今も変わっていない。

なので、モノによっては酷く不愉快になるものとか、悪ノリなものとか、確かにある。ただ、その自分もまた、偽りない自分であるので、あー、バカやってるな程度に見てもらえると、ちょっと嬉しい。


写真も、セレッソありーの、好きな本屋ありーの、食べものありーの、そんな感じ。


さて、ここからはチラシの裏みたいな話。

人間や、人間の集合体である組織は、みんなに認めてもらえたり、それでメシが食えるような、長所、才覚と呼ばれる部分だけでできているわけではない。短所だってもちろんあるだろう。

俺の場合は、段取りが悪かったり、急に空気も読まずに突拍子もないコトを考えついたり、またそれを実行してしまったり…。短所を書き出すと般若心経みたいになる。セレッソだと、ハナサカのユニフォームが開幕間に合わないとか、まあ、いろいろ。

ただ、長所、才覚にしても、短所にしても、そこを含めて一人の人間、組織なわけで、何かを大切にする、誰かを愛する、好きになるってのは、短所も含めて大事だと考えているって意味にとらえている。

これを前置きとした上で、改めて言いたい。俺はセレッソが好きだし、セレッソに関わる人が好きだし、他にもいろいろと、たくさん、好きなヒト、モノ、コトがある。本当に、たくさん。全てのヒト、モノ、コトの、長所も短所も、好きなんだ。

そうして、俺もまた、俺の長所も短所も含めて、大丈夫だよ、そこにいていいよと言ってくれる人に対して、全力で生きて行きたい。

次の10年、ブログってメディアが残っているのかよくわからんし、違う方法で発信を続けていくかもしれないけれど、とにかく、書いて、撮って、残すことで、誰かの何かになっていくように、やっていければなと思う。


最近、今までまるで接点が無かった人に、ブログを通じて何かを伝えられたと実感できたことがあって、やっぱり、そういうものが俺には似合ってるのかなと感じた。それで、こんなに続けられたのかなと。

そんなドラマティックな感動話がおいそれとあるわけではないけれど、まあ、その1つのエピソードだけで、十分なモチベーションになった。その人には、もう頭上がらないな。

だから、これから何かを書く時は、そんな、待ってくれている誰かの顔を思いながら、心を感じていきながら、やってくつもり。 自分にできる全てで、笑わせたり、喜ばせたりしたい。そんなヤツが一人くらいいてもいいでしょう?

というわけで、またしばらく、よろしくお願い。

3/05/2013

#9 FW エジノ(エジノ・ホベルト・クーニャ) EDNO Roberto Cunha #cerezo

OFFICIAL PROFILE

超武闘派FW


今年の新戦力最後の一人。上背はあるが、どちらかと言うと足もとでもらうのが好きなタイプのようで、彼を生かすなら中盤に一人はいいパサーが必要になるだろう。連携が取れれば…。


3/04/2013

【拡散希望】今年もチケット寄付をやります! #ticket #cerezo

2月1日から28日までの間、昨年行ったチケット寄付を続行すべきか、アンケートを行いました。そして、この期間に155通のご意見をいただきました。

正直なところ、俺は世の中の定義する善悪の判断などはあまり気にしない人間です。いつもそれでダメになっちゃうんだけど…。

ただ、去年半年間くらい活動をして、実際に子供達の顔を見て、これはずっと続けて行きたいなと、そう実感したのです。

そして、この活動は賛同者の方々がいないと動かないものです、自分一人では如何ともし難い部分が多いです。ですので、アンケートという形でご意見を集めさせて頂きました。

結果から言いますと。「今後チケット寄付活動を行った場合、参加したいと思いますか?」という質問に関して、37人の方から「是非参加したい」、60人の方から「機会があれば参加したい」というご返答をいただきました。

57人の方からは「参加したいとは思わない」などのご返答を頂いたのですが、この結果は自分が予想していたよりも、ずっと好意的なものでした。とても驚いています。


このご意見を踏まえ、今年もチケット寄付を行おうと決断しました。以降セレッソ大阪側とチケット寄付についての明確なガイドラインを儲けようと考えています。

ただ今季は前半に再入場等不可な長居スタジアムでの試合が続きます。長居スタジアム内では恐らくそういう活動は厳しいですし、試合日だけ寄付を募るのも限界がありますので、私書箱を設けるなどして間口を広げていきたいと考えています。

そうして、一人でも多くのサポーターの善意を、一人でも多くの子供達に伝えていけたらと、そう願っています。


続報は、出来る限り早くお伝えします。まずは第一報まで。

All for the Title. #cerezo #photo #diary









今年もよろしく。今年からよろしく。