7/07/2012

2012 J1 第17節 横浜FM 1vs1 C大阪 負けるものか。 #cerezo

得点者

前半31分 富澤 清太郎(横浜FM)
後半35分 柿谷 曜一朗(C大阪)


勝てなかったことを嘆く引き分けではなく、負けなかったことを喜ぼう。降格圏との勝ち点差が縮まったことよりも、順位がひとつ上がったことを喜ぼう。 下を向いては前に進めない。


スタメンとベンチ。


トップはケンペスと播戸のコンビに代わり、2列目に柿谷が下がる。オリンピック代表に招集されたキム・ボギョンの代役にはブランキーニョ。ベンチには井上、村田が入っている。


前半は、苦しい時間が続く。原因はボランチの不調と、ソアレス式4バックの弱点を突かれたため。

セレッソは4バックのセンター二人(茂庭、藤本)にビルドアップの仕事を求めていない、なので、攻撃の起点はボランチかサイドバックになる。サイドバックは抜かれると危険が伴うので、比率としては圧倒的にボランチからの攻撃が多い。ここが動き出さないと何も始められない。

マリノスもそれがよくわかっていて、山口螢と扇原のところに常に誰か(専ら相手の2列目だった)がプレッシャーをかける。それで二人からのパスが不正確になって、柿谷、ブランキーニョまでボールがうまく入らない。前線のケンペスと播戸はともに前線にはるタイプのFWなので、前4人がバラバラになった。


また、ボールを奪われると4バックはできる限り距離を詰めて並ぶのだけれど、これも逆手にとられた。

浦和や広島がそうしたように、マリノスも硬いブロックを作る守備の6枚に対して、前から入るのではなく、サイドのスペースを有効活用してきた。齋藤学や小野裕二といったアタッカーがサイドでスピードに乗り、中に切れ込んでくる。このパターンに手を焼いた。

さらに前半半ばには茂庭が雨で濡れたピッチで足を痛めて途中退場。泣きっ面に蜂とはこのこと、早々にデイフェンスリーダーが引っ込んだことで、流れは一層マリノスに傾く。


前半20分茂庭→横山

セットプレーからの失点は、もう事故のようなもので、これは仕方がない。むしろそれ以外の流れから何度もあった危機をキム・ジンヒョンが凌ぎ切ってくれたことに感謝したい。並のキーパーなら3点4点とられて、試合が決まってもおかしくない展開だった。


後半になって、少しずつ流れが変わるのだけれど、切っ掛けはマリノスがマルキーニョス、ドゥトラら経験豊富なベテランが故障、離脱したことからだった。前線でのタメが少しずつ無くなり、攻守のバランスを崩してくれた。

セレッソも浦和戦同様、後半から攻めのスイッチが入りだす。

後半20分播戸→永井

永井が右に入ってボールを持ち上げる力が増す。

後半29分扇原→村田
村田が入りさらに攻撃的に。

それでも、生み出した決定機は数えるほど。よく同点になったものだと、今更ながらに思う。柿谷がこれまた浦和戦に続いての同点ゴール。相手DFを背にして反転ボレーを叩きこむ。


ここからセレッソが流れを掴み始めた。けれど前半に防戦のために動きまわったことと、ピッチコンデイションの悪さから精度を欠き、今一歩というところ。6分あったロスタイムも押しきれず、このままタイムアップ。


2戦続けて先制されながら勝ち点をとれたことはプラス、柿谷が素晴らしい成長を見せているのもプラス。ただやはり清武やボギョンがいない分、中盤の構成力、ビルドアップの能力が落ちているのは厳しい。今日は柿谷が一列下がったけれど、一番得点の匂いがする選手をゴールから遠ざけてしまっただけという結果になってしまった。

ここが改善すれば歯車がうまく回り出せるはずなのだけれど、そのためにはブランキーニョ、永井、村田、ケガをしている吉野、今日ベンチ入りした井上、ボランチの黒木などの底上げが必要。


下にいる大宮とは勝ち点差ゼロ、降格圏の新潟とは勝ち点差3、危機的な状況はむしろ悪化したといえる。

それでも信じて、ともに戦うのがサポーターの務め。次はホーム鹿島戦、山口螢、扇原が安心してロンドンに向かえるように、しっかりと勝ちきろう。

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