7/30/2012

苦しみを乗り越えよう。 #cerezo #daihyo

試合終了間際、清武がモロッコのDFラインの裏に上げたロビングのパスは、常人では届かないはずのとんでもないものだった。

ただ、日本には規格外の速さを武器にした永井がいて、この時間に及んでも人外の足を残していた。パスに追いついた永井が、好守備を見せていたモロッコGKの鼻先でチョンとボールに触れる。穏やかなシュートはふんわりと優しく、ゴールネットを揺らした。


日本にとっては、中田英寿とフィリップ・トルシエが作り上げたチームが果たして以来、突破できなかったオリンピックグループリーグ。その苛烈なリーグを、1試合残して通過したのだから、日本人としてこれ程嬉しいことはない。


しかしセレッソサポーターとしては思いは複雑。これで扇原貴宏、山口螢、杉本健勇が札幌戦に加わる可能性がゼロになった。残留争いを続けている中で、そして、ボランチ、ターゲットマンに人材を欠いた中で、我慢する時間が伸びていってしまったというわけだ。


これで万が一のことがあれば、サポーターとしてはやりきれない。


ただ、捉え方を変えてみれば、これはチャンスとも言える。少し無理矢理に考えてみよう。

ここを乗り越えると、世界を相手に戦った経験十分な戦力が一気に帰ってくる。しかもウィークポイントに的確に。そしてバックアップメンバーも夏の厳しい連戦を経験して底上げができている。その状態で残りの試合を戦えるのだ。


そして残留が叶えば、実力、人気の伴ったアイドルが、入場料収入、スポンサー収入を底上げしてくれる。そうなれば少しはまともな状態で来期以降を戦えるはずだ。


今は、その「黄金時代」を築くための試練だ。とてつもなく厳しく、下を向きたくもなるが、産みの苦しみというのは、えてしてそういうものだろう?

チームが勝てないのなら、サポーターが勝たせるのみ。やってやろう。
 

とりあえずコイツを倒さないといけないのは、ちょっと怖いけど。

7/29/2012

シンプリシオを観に行った。 #cerezo


まあタイトルそのまんまなんだけれど、彼がどんなものなのか、それでセレッソのこれから何年かが変わってくるかもしれない。そんな選手を観ないわけには行かないなと。


16時に阪南大学との練習試合で、シンプリシオを見るだけならそこ合わせでよかったんだけど、レギュラー組はどんな雰囲気かも知りたくて、12時くらいには南津守に着いていた。


これまた当たり前なんだけど、一試合一試合浮かれたりへこんだりしてたら精神が持たない世界に生きているプロなんで、このあたりは思っていたより切り替えができていた感じ。冗談がポンポン出るような感じでもなかったけれど。

みんな軽めのジョグとストレッチで切り上げ。


サポはサポで危機感を持っているんで、ダンマクで意思表示。

リカバリと練習試合の間はカフェセレッソで一息ついてたんだが、昨日の試合を見ながら飲むアイスコーヒーは少し苦すぎた。



そして、練習試合。シンプリシオは小柄でガッチリ。45分ハーフの前後半を更に半分に区切ってコマ目に給水と選手の入れ替えをしていた。



こちらも新戦力の枝村。ボランチも2列めもできるのは重宝する。この試合でも両方でテストされていたが、連携にもう少し時間がかかりそう。






シンプリシオはまだ体が重い感じで、まだ調子を少しずつ上げていく段階に見えた。今日の試合でも運動量は少なめ。けれどポジショニングが上手く、ボールを持つ時は必ずフリーで受けているし、両サイドに長めのボールをキチンと配給していた。タカのようにボールを散らせるので、札幌戦では攻撃の足がかりさえない、ということは無さそう。






舩津はボランチとセンターバックで起用されていた。高さはないけれどスピードとしつこさがあるので、電柱系のターゲットマンタイプのいないチームなら何とかこなせるかもしれない。

心配だったのはケンペスと永井で組んだ2トップで、なるほどソアレス監督が永井を右サイドで使う理由がわかった気がする。





ハーフタイムにはソアレス監督が熱く激しく指示。効果は、どうだったろう?


サブ組と合流して間もない選手、練習生との混成チームに連携を期待するのはキツイ話、しかしそれを差し引いても、ちょっと寂しい印象。個の力でゴリゴリいくわけでもなかったし。

暗く下を向いている選手がいなかったのはプラスだと思う。一方で危機感を持って動いてる感覚も、少し乏しく感じた。まあ、あまり練習場に行かない人間の話だから、話半分に聞いてくれればいい。

ここからどれだけチームを立てなおして、ホーム札幌戦、ナビ鹿島戦、万博でのダービーをしのげるのか。ここで勝てなければ取り返すのに途方もない時間がかかるだけに、気になるところだ。

7/28/2012

2012 J1 第19節 柏 4vs1 C大阪 勝たせるために。 #cerezo

得点者

前半28分 工藤 壮人(柏)
前半39分 播戸 竜二(C大阪)
前半41分 工藤 壮人(柏)
後半6分 工藤 壮人(柏)
後半23分 澤 昌克(柏)



 語ることの少ない試合。試合の前からフィジカルコンディションに問題があって、心身ともに疲弊していた。戦術というか、チームワークが全く機能していなかった。



6月30日から中盤のスタメンが4人ゴッソリ入れ替わっているのだから、それは厳しい話なのかもしれない。ただ、そういう状況になることは(キム・ボギョン以外は)ずっと前からわかっていたことなのだから、何か手を打てなかったのかというもどかしさがある。

選手が揃わず、コンディションも悪いとなれば試合の前から劣勢になるのは自明。結果は惨憺たるものだけれど、これが現実と受け止めるしか無い。


チームの組み立てで言うと、ソアレスセレッソの肝のはずのディフェンスと、そこからの速攻が全く通用しなかった。

何度も書くが茂庭、藤本のセンターバックコンビは守備だけのためのチョイスで、そこから効果的なパスを出すことは期待されていない。藤本は、やろうと思えばできるはずなのだけど、しない。なので相手とすれば、守備時にはこの二人を無視できる。こちらは二人少ない状態に近い形で攻撃をしなくてはいけない。特にボランチに対する要求が高くなってしまって、攻守でネックになってしまった。


仮にうまくそこを抜けだしても、2列目の村田とブランキーニョ、それに前線の柿谷、播戸のコンビネーションは皆無に等しかった。ただ一度、播戸のゴールシーン以外は。

村田がサイドに流れる動きを専らにしていて、播戸はゴールに近い位置が好きだ。となるとブランキーニョと柿谷がボールをつながなくてはいけなかったのだけれど、出来が良くなかった。


ソアレス監督がケンペスを意地でも使い続けていた理由が、この試合ではっきりわかった気がする。 こういう時に後ろから適当なボールを放り込んでも、ポストプレーヤーがいれば橋頭堡ができる。この試合では播戸がその役割りを担ったけれど、無理があった。


福音も少ない。枝村が移籍後初出場して少し流れを変えたけれど、劇的な効果があったわけではない。使うとすれば村田かブランキーニョを外したところになるだろうけれど、清武、キム・ボギョンの代わりはできるだろうか?


新潟が勝ったため、勝ち点をひっくり返されて順位を17位まで落としてしまった。オリンピックの試合結果次第になるけれども、このままの状況にシンプリシオを加えただけのチームで、18位札幌、そして17位ガンバとの直接対決を向かえることになる。ここを2勝、最低でも1勝1分で乗り切らなければ、残留すら危ういものになるだろう。

こういう時こそサポーターの力が必要になる。札幌はホームキンチョウスタジアムで、ガンバとのダービーは万博だ。集まるなら今、力を出すなら今。スタジアムで待っている、共に力を与えよう。

7/27/2012

감사 김보경 ! そして Bem-vindo, Fábio Henrique Simplício ! #cerezo

キムボギョンがカーディフに旅立つ。



6/30のラスキヨマッチが、ボギョンにとってもセレッソラストマッチだった。わかっていたら、もっといろいろできたのに、わかっていたのなら、もっと早く言ってほしかった。

桜色のユニフォームに袖を通していたのは1年半で、清武よりも短い。けれど、そんな短い間でも、彼がスペシャルなプレイヤーだということは十分に理解できた。









ACLでも、ダービーでも、痺れるプレーをしてくれた。 静かに闘志を燃やして、セレッソに活力を与えてくれた。それなのにお礼を言う機会も無いなんて寂しいじゃないか。

いつか挨拶に戻ってくれるって言葉、信じるよ。


入れ替わり、というわけではないけれど、セリエAでバリバリ活躍していた大物外国人、センプリシオがやってきた。もう南津守で練習を始めているという。

選手登録の関係でデビューは札幌戦あたりになりそうだけれど、明後日の練習試合には出るだろうから、様子を見に行ってくる。どんなプレーヤーか、よく撮っておくよ。

サッカーは人の入れ替わりが激しいスポーツではあるけれど、未だに別れも出会いも戸惑ってしまうね、いけないいけない。


2012 ロンドンオリンピック 男子サッカー グループリーグD組 第1節 日本 1vs0 スペイン #daihyo #cerezo

得点者

大津 祐樹(日本)


感無量。

だけど偶然じゃない、実力だよ。「弱者のサッカー」をガマンしてガマンして続けられたし、永井はじめ前線がよくよく走ってくれたしね。

セレッソから出た扇原は得点のアシスト。


山口螢は90分間驚異的なスタミナと粘りでスペインの攻撃を寸断してくれた。



印象的だったのは、勝利後のインタビューに現れた、選手たちの冷静さ。

「マイアミの奇跡」と呼ばれたブラジルからの勝利の際は、まるで皆優勝したような喜びようだった。けれど、彼らはまだ何も得ていないということ、これからも厳しい戦いが続くということを理解している。こういう連中だからこその勝利なのだろう。


しかし、まだ本当に何も得ていない。頼もしい活躍をしてくれた大津祐樹と酒井宏樹のケガも気がかりだ。喜ぶのはまずグループリーグを突破してから、そして、何かを掴みとってからにしよう。



追伸


フランチェ、イタリアのカタキをとらせてもらったよ!


7/26/2012

ニュースくらいちゃんと流そう。 #cerezo

CEREZO OFFICIAL

【12/07/26】スタジアムマスター本間勇輔氏 退任のお知らせ

2008年9月よりセレッソ大阪のスタジアム演出を担当していたスタジアムマスター本間勇輔氏が、退任されることとなりましたのでお知らせいたします。

これが全文。4年間スタジアムの演出、音楽のチョイス、アンセム、サクラ満開の制作、アーティストの招聘などをやってきた人への、セレッソなりの手向けの言葉。



本間さんへの個人としての想いは以前に書かせていただいたから、今は書かない。それに、セレッソにはセレッソなりの理由があって、こういう決断をしたことも理解ができる。

ただ、こういう表現しかできなかったのかは、少し疑問を感じる。

せめて、4年間こういうことをしてもらったが、カクカクシカジカの理由で契約を継続することが困難になりました。くらいのことを書かなければ、ウワサなり尾ひれなりがついてきてしまうことを、なぜ想像できないんだろう。それが悲しい。


俺はよく「人の心はわからない」と感じる時がある。なぜ怒っているのか、なぜ笑っているのか、皆目検討がつかないなどしょっちゅうだ。

それでも、本間氏を知る人はある程度セレッソのコアな部分に関わっている人たちで、彼らはチームの成績と試合運営で日頃からストレスを溜め込んでいる。ということくらいはわかる。

だからもし、俺がこのニュースを流すのであれば、きっちりとした文章を認めただろう。本間氏のブログ記事(これは各人で探してほしい、すぐ見つかる)と話に齟齬があるのであれば、本間氏、もしくはサポーターとの不要な争いを回避するための弁明も用意したはずだ。このリリースでは自分で自分の首を絞めているようなものだ。


本間氏は復帰しないだろうし、今はセレッソのことに注力したいのだけれど、セレッソがもしこういうリリースを続けていれば、別の件で必ずチームに不利益なことが起きてしまうだろう。

ニュース一つ更新するにしても、それなりの神経は使ってほしい。無神経な俺が言うのもなんだけれども。


7/25/2012

2012 ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第1戦 鹿島 2vs1 C大阪 可能性という内なる神。 #cerezo

得点者

前半22分 岩政 大樹(鹿島)
前半25分 興梠 慎三(鹿島)
前半33分 柿谷 曜一朗(C大阪)



セレッソの「可能性」


負け続けていて、イニシアチブをとれなくて、守備もガタガタで、とても悔しい負けだったけれど、希望の芽を残してくれたのは、やっぱり柿谷だった。

スタメン



守備時はフラットな2ラインディフェンス。攻撃時は左サイドでためて、右の酒本、村田にスペースを与える形が多かった。

前半


前半の出だしはいい形だった。村田のスピードはわかっていても止められないものだし、柿谷がトップでピタリとボールを収めたり、丸橋酒本がよく動いていたり。

ただ、鹿島の攻撃はセレッソの守備の弱点をしっかり突いてきたもので、途中からは圧倒的に鹿島ペースになった。原因としては、何度も書くけれど、セルジオ式4バックの特徴である選手間の距離の狭さ、これが大きい。

鹿島は片側のサイド(新井場が多かった、酒本の裏)から大きく反対側にサイドを切り替え、ボールの受け手がスピードに乗るだけの時間とスペースを作っていた。そこからカットインされると守備が機能しなくなるのはリーグ戦、ホームの広島戦からずっと続いていることで、それが少しも改善されていなかった。

2失点は、2失点「も」したのではなく、2失点「で」済んだような印象。


逆に、セレッソの1点は、柿谷のワンチャンスをものにしたキレイなヘディング。丸橋のクロスもよかった。


柿谷がゴール前にいると何かをやってくれるという希望が生まれる。代わりに2列目に入った村田のガツガツとした動きもいい。 守備の破綻がキツかったけれど、バーに助けられ、ジンヒョンが死守し、1点差で折り返す。


後半


これは、ホームアンドアウェーの試合の難しさなのだろう、両軍ともに「追加点をとるべきか、守備を固めるべきか」「追いつくためにリスクをおかすのか、これ以上傷口を広げないのか」で葛藤があり、なかなかチームとしてのまとまりが無くなってしまった。

セレッソと鹿島で比べると、選手間のまとまりがチーム全体のクオリティに影響大なのは(残念ながら)鹿島で、攻撃的な選手が多いセレッソは攻勢に出ることができた。

核になったのは柿谷、村田、それから後半24分からブランキーニョに代わって入った吉野。





吉野の柔らかいタッチとイマジネーション、村田の使われる動きと思い切りの良さは柿谷との相性が抜群で、真夏の蒸し暑いナイトゲームでも、辛うじて創造的な攻撃を仕掛けることができた。前線と最終ラインが間延びして、十重二十重とはいかなかったけれども、試合の勝ち負けを超えた何かを与えてくれた。


結局同点には追いつけず、 対鹿島戦の連敗は去年から数えて5にまで伸びてしまった。

けれども、次の試合、ホームの長居で1-0ならばセレッソが勝ち抜けできるし、2-1でもホームで延長戦を戦うアドバンテージを得る。

ならば、勝たせよう。そのためのホームだろう。

柿谷に依存しきっている、鹿島相手に勝ち切れない、この2点は気がかりだけれども、それでも、残された可能性は「奇跡」と呼ぶには大きすぎるものだ。


てんじんさん。 #photo







7/24/2012

Solid #photo







ニュースがまだなので撮り溜めた写真でも…。

7/23/2012

写真整理 #photo


昔の写真を開いていた。D200は高感度に弱くて、夜道や室内だと荒い絵ばかりなんだけど、それはそれで味になるものだね。


砂金さん若い!4年前のビラ配りです。


西川くんわかっ!!こちらも4年前。


おなじく4年前、4年後、3人がそれぞれのチームにいるなんて想像できなかったね。


時というのは不可逆で、だからこそ写真の「残す」という特性が尊いと思える。やっぱりカメラはいいな。