4/30/2012

ケンちゃんのええところ。 #cerezo

がんばれケンちゃん


最近ケンペスのことを個人的に「ケンちゃん」と呼んでいる。


ケンちゃんは1トップなのに胸トラップはデカイし、ポストプレーはできないし、競り合いもできないしで、噛み合ってない時が多かった。

最近は少しずついい感じになってきたけど、以前はホント泣きたくなってくるくらいボールを失っていて、失敗する度に思わず「がんばれケンちゃん!」と叫んでしまったものだ。


でも、このところケンちゃんのいいところを少しずつわかってきて、これはいけるんじゃないかって、思うようになっている。



ケンちゃんは足元がすごくいい。マシ、ではなくて、すごくいい、だ。

早くて強いロングボールが足元に来てもピタっと止まる。 だから最終ラインから入れるボールはハイボールではなくて、強く速いグラウンダーの方が絶対いい。


ゴール前で前を向いた時はハイボールでもいいけれど、それ以外は低め低めで行こう。


それから磐田戦でも感じたけれど、スペースを見つける動きもいい。ターゲットになって敵味方の注視している場所にいると厳しいけど、消える動きができるから3シャドーが前を向いた時なんかはいい形でボールを受けている。

シュートも惜しい感じのが増えてきた。ふかさないからシュートはいいコースに飛んでいる。使い方さえ間違えなければ、「ケンちゃん」が「ケン様」になる可能性はゼロではない。


俺自身がそうであるからだと思うけれど、ハシにも棒にもかからぬと思われていた人材が輝きを放つ時が一番嬉しい。

セレッソでは今までも使いどころがわからなかったプレーヤーが、自分らしさを見つけて大きくなってきた。

ケンちゃんもそうであってほしい。ケンちゃん、ファイス ゴウ!!

4/29/2012

チケット寄付の経過報告と、たくさんのありがとう。 #cerezo

磐田戦でチケット寄付の活動を行いました。



やはり自分はセレッソのサポーターでよかったなと、心から感じています。

前回新潟戦では34名の方のご寄付があり、今回は26名の方からご寄付がありました。また、郵送でのご寄付が2名様おり、合計で62名の方から、大切なチケットをお預かりしています。

この数字は、俺のブログのアクセス数から考えると驚異的です。

確かに効果的に情報を広げてもらえるよう、SNSなどを徹底的に利用しましたし、何度も何度も重ね重ね告知をしてきましたが、それでもこの数字はありえないものです。

改めて、寄付をしていただいた方、寄付活動のサポートをして下さった方、この活動を肯定的に受け入れて下さった方へ、感謝の気持ちを伝えさせて下さい。


すでに大阪市の方とは連絡をとり、市内の児童福祉施設にいる子供たちを招待されてはと、大阪市こども青少年局企画部の方からお話を受けております。サポーターの皆様の「善意」を、子供たちの「希望」に変えられるよう、尽力していこうと考えております。

また、チケットに当該する席種で観戦されているサポーターの皆様におかれては御迷惑最小限に留めるよう、 子供たちついても体力の負担にならないよう、いつどの時期のどの試合にするべきか、セレッソ大阪の方々のご指導を受けながらお話を進めさせていただきます。


正直なところ今もカラダがバリバリで、疲れてはいるんですが、心地よい疲れです。

土曜日は最高の一日でした。

2012 J1 第8節 C大阪 3vs2 磐田 ホームでは勝て。 #cerezo

得点者


前半20分 清武 弘嗣(C大阪)
後半2分 扇原 貴宏(C大阪)
後半38分 キム ボギョン(C大阪)

後半42分 山田 大記(磐田)
後半45分+2 チョ ビョングク (磐田)


ホームでは勝たなければいけない。

たくさんのサポーターがチームの勝利を信じてやって来る。大阪だけではなくて、関東や、他の地方から足を運んでくれる人だっている。

サポーターのために、クラブの運営も必死で頑張っている。地元の人達も応援している。そんな頑張りを無駄にしないために、勝たなければいけない。



今日は不恰好ではあったけれど、最低限の結果を残してくれたこと、感謝している。


スターティングメンバー


丸橋が本格的に復帰、左サイドバックに入った。舩津がボランチ、左サイドバックの控えとして、村田がシャドーの控えとして、ともにベンチ入りしている。

試合開始時


ロングボールが冴えた前半戦


磐田はここまでリーグ戦4勝2分1敗と好調。前田頼みだったところから中盤のタレントが成長し、チームとしての厚みが生まれている。個々のプレーヤーが前年から確実にレベルアップした印象。


ただし基本的なチームのスタイルは変わらずで、馬蹄形に相手を囲んでポゼッション、サイドから相手を崩し、前線のタレントにフィニッシュさせる形。

前半特に印象的だったのは8番ペク・ソンドン。運動量が多く捕まえづらい。シュート精度が高ければ早々に先制点を奪われていたはず。



対するセレッソは明確な磐田対策を講じてきた。それが磐田両サイドの裏を突くロングボールだ。

セレッソがボールを奪うと、両サイドバックがすっと高い位置に入っていく、そこにボランチから長いボールが一気に入る。

磐田はセレッソ陣内深くでポゼッションするために裏にはスペースがあった。特に右サイド(セレッソの左サイド)は攻撃の組み立てのためにどうしても駒野が上がっていかねばならず、守備の際はアキレス腱になっていた。丸橋は怪我明けとは思えない運動量でその裏を突く。



ケンペスへの長いボールはどうしても収まりが悪いのだけれど、サイドで起点を作れると、そのケンペスやブランキーニョが生きてくる。彼らが生きてくれば、生命線の清武、キム・ボギョンへのマークも緩くなる。

前半は多くの時間帯磐田がポゼッションしていたが、セレッソもカウンターから少ないながらもいい形を作れていた。前半20分にはブランキーニョのひらめきから清武がゴールマウスにボールを流し込み先制。


前半はこのまま1-0で折り返し。


効いた追加点


後半開始早々には高い位置でボールを奪ってハーフカウンター、キム・ボギョンに引っ張られて扇原がフリーになった。扇原らしい押さえの効いたシュートがネットを揺らす。



セレッソとすればキム・ボギョン、清武が生きているのでやりやすい。前述の磐田対策でサイドバック、特に丸橋が脅威になっていたので、磐田はらしさを消されていた。

前田をシュート0に抑える

後半38分のキム・ボギョンのゴールまでは完璧な試合だった。キム・ボギョンは今季6ゴール目で、セレッソの全12ゴールの半分は彼のもの。

後半30分ブランキーニョ→柿谷



まだ見えない息切れ対策


ところがここから磐田の反撃を食らい、最終的には1点差、薄氷を踏むような試合になってしまった。

リーグ戦ここ2試合、後半にプレッシングが弱くなって失点というパターンが続いている。その前の6試合で4失点だったのが、この2試合で5失点。その全てが後半の失点だ。

原因は三つある。

一つは単純な運動量の減少。昨年まではボールを保持する時間を増やすことで守備の負担やスタミナの減少を防いでいたが、今年は帰陣して守備のブロックを作り、奪ってカウンターの形が多いのでどうしても息切れしやすくなる。ケンペスのところで起点を作れないのも、後半の負担増の一因といえる。

二つ目はシステム変更や選手交代への応対の送れ。前節では中盤の入れ替えに対応しきれなかったが、この試合ではパワープレー要員として前に上がっていたチョ・ビョングクに1点を献上している。藤本がパンクして下がっていなければ食らっていなかった失点かもしれないけれど…。

後半39分ケンペス→播戸

後半44分藤本→山下

今季のセレッソは徹底した相手チームの分析を行なっている。なので相手が想定内の動きをしている内は非常に冷静に対処できる。けれど、前節の中盤システム変更や、今節のセンターバックの前残りのような「想定外」が起こると、とたんに脆くなる。

三つ目は、密集した守備ブロック。

セレッソの4バックと2ボランチの距離感はとても近い。なので強引な中央突破や偏ったサイド攻撃は比較的容易に跳ね返せるが、大きな展開には弱い。振り回されてからサイドを崩される形が多いのもそのため。

前線がスタミナのある間はボールの出し手にプレッシャーをかけてパス精度を下げさせるのだけれど、前線がスタミナ切れを起こすとどうしても劣勢になる。


 ソアレス監督もそれはよくわかっているようで、いろいろな微調整を行なっている。

例えば守備に帰陣する際、4-4-2の形をとるけれど、清武、キム・ボギョン、ブランキーニョは決まった位置に帰るのではなく、攻撃がストップした際にいたポジションに近い位置で守備組織に加わるようになった。

なので前の2枚はケンペスと前述の3人が代わる代わるペアを組む形に変わっている。帰陣する距離が短くなれば守備組織が形成されるまでの時間が短くなるし、スタミナの消費も少ない。

また、今日の試合では柿谷が入った後、守備の際には中盤のラインに加わって4-5-1の形を作っていた。これでサイドにふられた時にも最低一人、マークにつける。

今日の柿谷は少しお休み

 それでも失点は減らず、課題は残ったままだ。


個人的には、やはり前線に走れる選手、ファイトできる選手を入れ、攻撃的な守備をキープするのが一番のように感じる。

セレッソのサポーターをやっているからそういう発想になるのかもしれないが、攻撃している時間、相手陣内でボールを保持している時間は点をとられない、この試合でも播戸が前でファイトしていたが、そんなカードの切り方はこれ以上できないものだろうか?



まだ修正点は多く、答えも出されていない。ゴールデンウィークは過密日程になっていて、5月3日には札幌まで遠征、中2日でハイプレスが持ち味の神戸を迎えるとなると、楽観視はできない。

また、何度も書くことになるけれど、清武、キム・ボギョン、山口螢、扇原はオリンピック期間中は離脱してしまうし、清武、キム・ボギョンについては今夏の移籍が濃厚だ。それまでの間にチーム力の底上げをしておかないと、タイトルをとる、という今年の目標も霞んでしまう。まだまだしばらく、苦しい戦いが続きそうだ。

4/26/2012

サッカーの敵、Jリーグの敵。 #cerezo #jleague

サッカー、Jリーグにとって最も害悪は何かということです。

それは、サッカー、Jリーグが目指している理想を、実現させないモノすべてです。

大人も子供も、女性も男性も、皆が安心して、愛するクラブが試合をする会場に足を運べる環境。地域の人々が、そのクラブを誇りに思える風土。その理想に逆行するモノすべてです。


それは天候であったりします。暑さ、寒さ、雨、風、雪は人をスタジアムから遠ざけます。クラブスタッフが必死に宣伝してきても、その日豪雨になれば、それこそ、全て水の泡なのです。



それは人の心の中にもあります。 差別であり、偏見であり、暴力であり…。


スタジアムで差別や、偏見や、暴力が生まれれば、人は離れていきます。一度スタジアムに家族連れで来て、そこで暴力を見たとして、再び足を運ぼうと思う人はいないでしょう。


何度も足繁く通っている人達も大事です。ですがそれと等しく、新しくサッカーの世界を覗き込もうとする人達も大事なのです。

閉鎖的な世界は縮小し、衰退します。ローカルルールや暗黙の了解みたいなものが跋扈する世界は、広がる力を失います。

皆に受け入れられるための可能性を潰して、今内輪にいる人間だけ幸せであればよいという空間を作れば、その時は幸せでしょうが、その幸せは春の雪のように消えるでしょう。


なので俺は、暴力と、差別と、偏見を憎みます。天気は変えられないですが、人の心はそうではないはずです。

例えそれが、あまりにも行き過ぎだと思われても、俺の子が、その子の子供が、安心してスタジアムに行ける世界を作りたいのです。



俺が今取り組んでいるチケットの寄付の活動ですが、初夏には形になるかと予想しています。その時スタジアムが、招待した人達、招待するために、俺みたいな人間に大切なチケットを渡してくれた温かな人達にとって、幸せな空間であるよう願います。

もう明後日になりましたが、この主旨に賛同していただける方をお待ちしています。


チケット寄付お知らせウィーク#3 準備は進んでいます。 #cerezo

最近仕事が忙しすぎて曜日の感覚が…。水曜日ってことは週も折り返しか。


寄付の準備、進めています。大阪市の担当の方とも電話でお話ができて、いろいろと相談したりね。なにせはじめてのことだから勝手がわからなくて。

寄付ってのは預けるだけじゃダメだってこと、いろいろ書類が必要なんです。あと食品券なんかも要相談なんだそう。寄付した先に食物アレルギーを持った人がいるとダメだから。

そういうことを一つ一つ知って、人の役に立つって大変なことなんだなと再確認。いままで迷惑かけることばかりしてきたからわからんかったよ。


さて、しつこく書くぞ!Facebook、Twitter、mixi、2ちゃんねる、なんでもいいや、とにかく拡散してほしい。

磐田戦チケット寄付概要


受付時間
4月28日(土)試合開始2時間前~1時間前まで(17:00~18:00)(前回とは時間が変わっています)

受付場所
キンチョウスタジアム北ゲート(ホームゴール裏、バックスタンド用入り口)付近

今年のセレッソのレプリカユニフォーム、帽子、カメラを持って(つまり、いつものかっこうで)チケットを受け付けます。

選手バスがスタジアム入りする際は、メインスタンド前の喫煙所の近くで受け付けます。


それではね。




4/23/2012

チケット寄付お知らせウィーク#2青森のほんほんさんへ。 #cerezo

ほんほんさん

メールありがとうございました。
本当に申し訳ないのですが、メールアドレスが間違えているというエラーが出て、チケットをお送りいただく住所をお知らせすることができません。もう一度ご連絡いただければ幸いです。


青森は桜、まだ咲いていないんですかね。

出不精で乗り物酔いするたちなんであんまり遠くに行かないのですが、ブログやSNSなんかを通じてなら、タイムラグが殆ど無くふれあえる、いい世の中になったな。それをうまく利用できれば、こんなヤツでもいろんなことができるんですよ。


ほんほんさんのように大阪から離れている、なかなかスタジアムに行けないという方は、ぜひメールフォームを利用して下さい。すぐにチケットご送付先のご連絡をさせていただきます。



俺の小さなブログに青森からメールをいただいたということは、オフィシャルが何かアクションを起こせば、もっと反響があるように思う。

けれど、残念なことにFacebookもTwitterもやってない。これは勿体無いない!忙しいのはわかっているけれど、やっぱりね…。


ということで、今日もテンプレ。

磐田戦チケット寄付概要


受付時間
4月28日(土)試合開始2時間前~1時間前まで(17:00~18:00)(前回とは時間が変わっています)

受付場所
キンチョウスタジアム北ゲート(ホームゴール裏、バックスタンド用入り口)付近

今年のセレッソのレプリカユニフォーム、帽子、カメラを持って(つまり、いつものかっこうで)チケットを受け付けます。

選手バスがスタジアム入りする際は、メインスタンド前の喫煙所の近くで受け付けます。


それではね。

4/22/2012

チケット寄付お知らせウィーク開始。 #cerezo

磐田戦でもチケット寄付を募ります。



ここから1週間、このブログはとてもつまらないものになります。
チケット寄付をつのるインフォメーションを、できる限り優先して伝えるためです。



他のチームの選手バスにつばを吐きかけたり、取り囲んで蹴りを入れる行為は、サポートでしょうか?それでチームが良くなって、球団に何かプラスなことがあって、皆が幸せになるのならいいのですが、多分そうではないと思います。

いましている行為は偽善かもしれませんが、少なくともそんなことよりは、マシな何かであると信じています。

しかし、俺がまだセレッソを知らない、サッカーを知らない、「どこかの誰か」に見せたいセレッソのサッカーは、たとえ相手に足を蹴られそうになっても、ボールを蹴り返すようなものでもないです。


なので正直、今悩んではいます。

俺が伝えたいセレッソの素晴らしさを、球団が、チームが、選手が、サポーターが表せるのか、不安なのです。


それでも、一度走りだした車は、最後まで走らせないといけません。しっかりと気持ちを伝えなければ、俺にチケットを託してくれた34人の人の気持ちまでも、踏みにじるからです。


俺はこの歩みを止めません、磐田戦でも進んでいきます。ボードを掲げ、北ゲート前に立ち続けます。


磐田戦チケット寄付概要


受付時間
4月28日(土)試合開始2時間前~1時間前まで(17:00~18:00)(前回とは時間が変わっています)

受付場所
キンチョウスタジアム北ゲート(ホームゴール裏、バックスタンド用入り口)付近

今年のセレッソのレプリカユニフォーム、帽子、カメラを持って(つまり、いつものかっこうで)チケットを受け付けます。

選手バスがスタジアム入りする際は、メインスタンド前の喫煙所の近くで受け付けます。

上の写真を見てもらえれば、だいたいわかりますよね。


もし磐田戦、スタジアムに来られない方でチケットをご寄付いただける方は、メールフォームにてその旨ご連絡下さい。チケットご郵送先をお知らせいたします。


最後に、前回の寄付を募らせていただいた際にお手伝いしてもらった女の子が作っていた自作のゲーフラをご紹介します。素敵でしょう?サッカーとは、こうして愛されるべきものだと考えています。


それでは。

4/21/2012

2012 J1 第7節 鹿島 3vs2 C大阪 この試合こそ0点だ。 #cerezo

得点者


前半21分 キム ボギョン(C大阪)
前半45分 キム ボギョン(C大阪)

後半12分 ドゥトラ(鹿島)
後半17分 興梠 慎三(鹿島)
後半40分 遠藤 康(鹿島)


ソアレス監督はこの試合の流れを意図して作っていたように思う。

前半は多少オーバーペースでも相手の出足をくじいて主導権を握り、後半は前半のアドバンテージを生かして攻め急がずにポゼッション 。

リーグ戦これまでの2敗はカウンター主体のチームに対して攻めあぐねてのものだったから、同じポゼッション型の鹿島に対してある程度ブロックを作れば大崩れはしないだろうと。


その考えは理解できるし、実際後半にドゥトラが入るまでは思った通りの試合展開だった。

問題は、ペースが落ちた時に予想以上にチームとしての体が崩れてしまったこと。そしてリードしている間、遅くとも2-2になった時点で、「勝ちに行く」選手交代やポジションチェンジができなかったことだ。

理想的な前半戦


スタメンはナビスコカップ浦和戦をベースにケンペス、キム・ボギョンが帰ってきたソアレス監督の考えるベストメンバー。ベンチには丸橋が復帰していて守備的なリザーブは山下と黒木の2枚のみ。

試合開始時



前半、セレッソが終始いい動きをしていた。前4枚のアタッカーが守備の際に、早めに鹿島のボールホルダーにチェックに行くので、相手の攻撃のスピードと精度が悪くなり、山口の位置で面白いように攻撃をシャットダウンすることができた。


早く、いい位置で、いい体勢でボールを奪えるので、山口、扇原、清武、キム・ボギョンから始まる攻撃の一歩目が正確で、鹿島を効果的に押し込んでいた。



ただ、小笠原、興梠、遠藤ら鹿島攻撃陣もさすがに手慣れたもので、そういう流れの中でもチクチクといい攻撃を仕掛けてくる。
  
セレッソは、まず正面からの攻撃で崩れないために、2ボランチと4枚のディフェンスラインが密にブロックを作る。なので片側のサイドでしっかりボールを持ってから逆にふられると厳しい。

また、後ろからでも繋げようという意志が強いので、高めの位置からチェイシングを受けると、不用意なボールロストをすることがある。そこをやられていた。


鹿島のいやらしさが十分に出ていたので、これは厳しいなと感じた時間帯、キム・ボギョンのゴールに救われた。追加点も前半のロスタイムで、相手の精神的ダメージはかなり大きかったはずだ。

前半僅か15分で高橋大輔をケガのために下げなくてはいけなかったこと以外は、100点をつけていい理想的な流れだった。

前半15分高橋→丸橋



鹿島のパッチとセレッソのミス


鹿島もこのままで終わるはずもなく、後半頭から元京都のドゥトラを入れ、中盤のシステムをボックスからダイヤモンドに入れ替えた。

ドゥトラは攻撃的な位置であちこちに顔を出すので捕まえ辛い。前半飛ばしていて、守備の要である山口、扇原がともにイエローをもらっていれば、なおさらだ。

セレッソはこのシステムチェンジと、自らのオーバーペースによるチーム力の低下に、効果的な策をとることができなかった。それが直接の敗因。本来ボランチが潰すべき位置にいる選手を捕まえきれず、自慢だった守備組織が崩れた。


セレッソのペースの時間帯は、パスが面白いようにつながる。

それは出し手が正確なボールを蹴るのもさることながら、清武やキム・ボギョンのようにボールを運ぶ選手が、いい位置までボールを受けに下がったり、スペースに上がったりという動きを作っているからだ。

この二人の運動量が落ちると、チーム力はガタガタと落ちてしまう。この試合でも後半二人の運動量が少なくなると、前半の鹿島のようにボールが繋げなくなり、危険なボールロストが多発した。いいカウンターを食らったり、メンバーが揃っているのにサイドを崩されるシーンが目に見えて増加した。攻撃と守備は表裏一体、攻撃のクオリティが落ちれば、守備も耐えられない。

新潟戦、矢野貴章にゴールを許したあの試合の後半、前線がボールを待つばかりで受けに走らず、ロクにパスが繋がらなかったあの状態が、この試合でも再現されてしまった。


どうすれば勝てたのか?


セレッソとしては、少なくとも1枚、できれば2枚、清武やキム・ボギョンのようにボールを運べる選手、ハードワークができる選手をとっておきたい。


ブランキーニョはフィニッシャーとしては優秀だが、ボールを運ぶ力が落ちるし、運動量よりもひとつひとつのプレーの質に特徴がある選手なので、押し込まれた時には消えてしまう。スピードがなく、しっかりボールを保持できないケンペスも同様に消える。彼らをいい時間帯に交代できれば、チーム力の低下は避けられたはずだ。

そう、押されている時間に守備的なパッチをするのも手ではあるけれど、相手選手を一枚でも守備に回らせるために、あえて前線に攻撃的な選手を入れてほしかった。


前半ハードワークをして、後半はしっかり守るという意識があったなら、カウンター要員として村田がベンチにいなかったのはもったいない気がした。柿谷や播戸など、浦和戦で個々に手応えを感じていたプレーヤーを使ってやれなかったことも悔しい。


的確な選手交代が成されていれば、今サポーター達がこんなに悔しい思いでいることはなかったはずだ。

後半35分丸橋→黒木

柿谷のプレー時間は僅かで、前節と同様に前線での起用だった。ボールが来ないところに人を置いても何も変わらない。

後半44分清武→柿谷



明確になったセレッソの弱点



とにかくセレッソに勝ちたいチームは清武とキム・ボギョンを徹底的に抑えればいい。

去年までのチームであれば清武、キム・ボギョンに加え倉田をマークしなければいけなかったし、マルチネスからの大きな展開があったから、全員を捕まえるのはかなり厳しかったはずだ。

しかし今はこの二人の出来不出来がそのままチームの出来不出来に直結している。だから、この二人を止めればいいのだ。


少なくともソアレス監督が彼らに次ぐボールを保持し、アタッキングサードまで運べる選手を育成しない限り、この方法は有効なはずだ。


逆に、セレッソは永井、村田、そして柿谷らをどう育てるのか、またブランキーニョ、ケンペスをどう使えるプレーヤーとしてチームに組み込んでいくか、前の選手に対するアプローチをかけ続けなければ苦しい。


次節は連敗中で、勝てていないキンチョウスタジアム、雰囲気は決してよくないだろう。

けれども自分たちはサポーターと自称する存在。だから、支え続ける。選手たちがその声に応えてくれることを信じている。


最後、蛇足にはなるけれど、試合を見苦しいものにしてしまったキム・ボギョンには猛省してほしい。ドゥトラがあまりにも酷いプレーヤーだとしても、自分もその位置まで落ちる必要なんて無かったはずだ。磐田戦、ゴールという最高の贖罪を待っている。

4/20/2012

○○は才能があるかどうかわからない記者だが、試合後の記者会見で何をするかというところで0点に近かったと思う。ああいう才能が無い上に勘違いしている記者をどうやって育てればいいのか? #jleague

サッカーに関わる人は、サッカーを貶めてはいかんと思うのです。


サッカーに関わる人は、サッカーがどれだけ素晴らしいものであるかを書かなくてはね。

記事を観た人が、スタジアムに行ってみたい、テレビでも見られない?と興味を喚起させるような「何か」を伝えてほしい。


誰かを貶めて益にするような仕事しかできないジャーナリストは0点だと思うのですが、どうでしょう?


【ヤマザキナビスコカップ 浦和 vs C大阪】セルジオソアレス監督(C大阪)記者会見コメント(12.04.18)

トピックス 

ははは。

4/18/2012

勝てば嬉しい水曜日。 #cerezo

相手がメンバー落としてきていたとしても、勝てなければ意味が無いものな…。


ちょっとだけ観たけれど、螢は効いていたな。



ブランキーニョがフィニッシャーとして有能なのはよく知っている。そこまで誰がどうやってボールを運ぶか。今日は播戸と柿谷で収まっていたから機能できていたんかな。



フジモンはああいうゴールが似合うよ。泥臭いのにかっこいいよね。


あとは、ホームで勝つだけなんだけどね。


そろそろ、キンチョウスタジアムでもさくら満開で。それでは。

4/15/2012

2012 J1 第6節 C大阪 0vs1 新潟 攻撃陣沈黙。 #cerezo

得点者

後半40分 矢野 貴章(新潟)



0-1での敗戦で、守備に関しては悔やむところは比較的少なかったように思う。新潟はセレッソをよく研究していたなというところがあって、それを修正できなかったこともダメだったところなのだけれど、それ以上に今年の攻撃陣のベースができていないところが歯がゆく感じる。

まだ個人の力に依存しているところが多く、去年からのメンバーと今年入ったケンペス、ブランキーニョが完全に馴染んではいないのを見透かされて、この試合でも決定機らしい決定機を殆ど作れなかった。


システムの微調整も・・・。


スタメンはケガの丸橋以外はほぼ固定で、その左サイドには前節大宮戦で結果を出した高橋大輔が入っている。

ただ1トップ3シャドーの位置取りが変わっていて、清武、キム・ボギョンは本来の位置だったが、ブランキーニョはケンペスに近いところで「はっている」ようになっていた。どちらかと言うと4-4-2に近い形。五輪合宿を離脱していた扇原のコンデイションを考えてか横山がベンチ入りしている。

試合開始時

このシステム変更の意図は明確で、ケンペスがハイボール、ロングボールの競り合いで落としたボールをブランキーニョが拾い、そこを起点に攻撃のポイントを作ろう、というものだった。


今季のセレッソは扇原か山口螢を起点にして、清武と丸橋か高橋が組んだ左サイドか、キム・ボギョン、酒本が組んだ右サイドが独力で突破するか、そこを封じられた時は引きつけて逆のサイド、というのが殆どになっていて、ケンペス、ブランキーニョは攻撃の組み立てには殆ど関わっていなかった。なのでこの二人を活かしたい、中央でもポイントを作りたいという考えは合理的だった。

ただ二人の関係性がしっくりと来ず、結果的に孤立してしまうシーンが殆どだった。ブランキーニョはフィニッシャーとして、ゴール前でのプレーに特徴がある選手だけに、もう少しいいボールが入ればと悔やむところもあった。


新潟の徹底したセレッソ対策


加えて新潟はチームとしての意思統一がうまくできていて、ボールを前まで運ぶ役割を担っていた清武、キム・ボギョンには終始激しいマークがつくことになった。これで攻撃のスピードが目に見えて鈍化してしまい、不用意なボールロストも増えるかっこうになった。

黒崎監督も試合後に語っているが、普段はポジションをずらすなどして工夫をしているところを相手の守備に対応されてしまって、見せ場らしい見せ場は前半の扇原のミドルと公判の清武のミドル程度だった。

激しいマークに苦しむ清武

人数をかけた守備からボールを奪うと、前に残っているブルーノ・ロペス、ミシェウ、アラン・ミネイロのブラジル人トリオによるカウンター、というのが新潟のベース。そしてこの3人が徹底してセレッソの両サイド、特に右サイドを突いてきた。

今日はタフなゲームになった酒本


今季のセレッソの4バックとダブルボランチのブロックは非常にコンパクトで、相手のスピードを人数をかけて殺し、複数人でボールを奪うことを基本にしている。

中央からのドリブル突破をしかけるチームには強いが、サイドをここまで徹底して突かれると厳しいものがあった。大きくサイドチェンジされると一度に6人が大きく振られることになり、スタミナを浪費してしまうことも。


前半からこのやり方をひたすら続けられたことで、清武、キム・ボギョンという本来は攻撃に専念してほしいプレーヤーまで下がる機会が増えて、これも攻撃に悪影響を与えていた。

最初はやや飛ばし気味にハイプレスをかけられたところを上手くかわしていたのだが、前半の終わり頃から新潟が守備ブロックを下げてきて、そこからセレッソの前線と守備ラインが噛み合わなくなってきた。


攻撃オプションの少なさがアダに。


後半も前線の孤立と守備の疲弊は顕著で、新潟の引いてカウンター、徹底したサイド攻撃という戦術に明確な打開策が見出せなかった。右サイドを深くえぐられてからのミシェウのシュートはキム・ジンヒョンが好セーブで防いだものの、どちらにイニシアチブがあるのかは明白だった。

この流れを変えたいソアレス監督は柿谷に白羽の矢を立てる。





後半17分ブランキーニョ→柿谷

柿谷が入った位置はブランキーニョと変わらずケンペスの近く、トップといってもいい位置だった。しかし柿谷もケンペスとのマッチングが上手く行かず、結果として存在感が希薄になってしまった。



ケンペスに対してはセンターバックがしっかりとついていて、競り合いでもあまり勝率が良くない状況が続いていた。

ケンペスのペアが近くにいなければ、彼の「高さ」という去年までなかった武器が殺されてしまう。しかし誰かが上がると、今度は清武、キム・ボギョンというボールを運ぶ役割を担った二人に対する負担がキツくなってくる。結果、今日のよう清武、キム・ボギョンが徹底してつぶされると、攻撃自体が機能しなくなる。

キム・ボギョンが前を向けないと攻撃が鈍化する


このジレンマは開幕から続いていて、未だに解決していない。今日は3シャドーの一人を上げるという方法を試したが機能しなかったため、最終的には播戸を入れた攻撃的な4-4-2(4-1-3-2?)というシステムをとることになった。

後半33分扇原→播戸

我慢しきれず失点


矢野貴章に許したゴールに関して言えば、必然だったように思う。あれだけ右サイドをえぐられ続けていれば全体が傾くのは当たり前で、右サイドからボールを受けた矢野貴章の前には高橋大輔が一人いるだけ。まわりには広大なスペースがあったから、高橋大輔もキム・ジンヒョンも、シュート、ドリブル、パス、あらゆる選択肢を想定して動かねばならず、そこに最高のシュートを撃たれてしまった。

去年までのセレッソなら1点取られても前に前にという推進力があったが、この試合に関しては何もなかった。

前にいる攻撃陣は相手の守備ラインの中から動かないままで、守備陣はどこにもパスが出せない。苦し紛れに放り込んでもケンペス一人では荷が重い。ケンペスがボールを落とすことを前提に置いている柿谷や播戸は無力化していて、両サイドバックは守備の疲弊からパスの精度を欠いた。今年の悪いところが全て出たようで、アディショナルタイムの5分も見せ場なく終わった。



何度も書くが、守備に関しては去年のベースの上にボランチの成長があり、サイドバックがバランスを取ることで大崩れはしなくなった。藤本が入ることで高さに対しても対策ができている。



そのかわり攻撃に関しては、キーマンである清武、キム・ボギョンが潰されると何もできない。彼らとブランキーニョの間に明確な関係が確立するまでは、1点が重い意味を持つハードな試合が続くだろう。

それを「つまらない」と感じることがあっても致し方ないかもしれない。それでも不甲斐なく失点を重ねる、観客が試合が終わる前に席を立つような試合が無くなったことは事実としてとらえてほしい、2敗ともにスコア上は1点差試合だ。


むしろその2敗が、ともにホームゲーム、それもサポーターとの距離が近いキンチョウスタジアムだというのが悲しい。

ホームゲームというのは球団の興行であり、大切な収入源だ。多くのスタッフ、サポーターが最高の空間作りのために何日、何週間も前から尽力している。

ホームで勝てなければ客足は遠退き、入場料収入は減る。そして地域から愛されるクラブという目標からも離れていく。ホームで負けるというのはそれほどの大事なのだ。もう一度、ホームの大切さを見つめなおしてほしい。

チケット寄付ご賛同、ご協力いただいた皆様へのお礼とご報告。 #cerezo

ご報告


本日のセレッソ大阪対アルビレックス新潟戦(@キンチョウスタジアム)試合前に、キンチョウスタジアム北ゲート前にてチケットのご寄付お願いをいたしました。


たくさんの方にお声がけいただき、本日だけで34名の方からチケットを寄付していただきました。

チケットを忘れられたという方や、家の中にあるはずなので探していますという方がいらっしゃいましたので、引き続き4月28日の磐田戦(@キンチョウスタジアム19:00Kick off)でもチケット寄付を募りたいと考えております。

この2試合での寄付を一度集計し、大阪市健康福祉局まで送らせていただく予定です。

それらチケットは枚数などに応じて、関係している福祉施設、学校などに送られる予定となっております。どちらの施設、学校になるか、問題がなければおうかがいし、そちらへのフォローもさせていただこうと考えています。プライバシーなどの問題がある場合は寄付をした旨のみお伝えすることになりますが、ご理解いただければと存じます。


反省と改善


今回は告知してから時間がない中で、REAL OSAKA ULTRASの方々、SBや他のチームの仲間たち、本当にたくさんの方に助力いただき、自分でも驚くような結果が得られたと感じています。この場を借りて、感謝の意を伝えさせていただきます。

しかし告知の不徹底や、選手バスの到着の際、寄付をする場所の移したことなどによる混乱などがあったかと思います。これを反省点とし、磐田戦にフィードバックさせていただきます。


引き続きお願い


磐田戦まであと2週間ありますが、その間、ブログ、TwitterやFacebook、2ちゃんねるでもかまいません、ご自身が発信できるメディアに寄付を募っている旨お伝えいただければ幸いです。

自分でブログをやっていて感じることですが、毎日たくさんの方々にご覧いただいていると言っても、それはやはりセレッソ大阪を応援されている方の何割かにすぎません。もっとたくさんの方々に知っていただきたいと考えています。

その上で、主旨にご賛同いただけるか、いただけないかを判断されるのは個々人のご判断によるものですから仕方がありません。ですが後になって、もし知っていたら賛同していた、というすれ違いがあれば、俺としても、その方にしても悲しいことだと思います。それをできる限り減らしたいのです。


まだまだ力足らずで僅かなことしかできませんが、まず35人の方に、サッカーを、セレッソを知る切っ掛けを作るチャンスを得ました。これはとても大きな事だと考えます。これからもこうした活動を行なっていき、大阪とセレッソをサポートしていく依代になれればと考えています。

本日は本当にありがとうございました。また、これからもよろしくお願い致します。

4/13/2012

友よ集え。 #cerezo

チケット寄付のお願いをしてから数日。メールをいただいたり、Twitterで拡散していただいたり、いろんな人から意見や励まし、助力があったこと、ここに書き記しておこうと思う。

意見が異なる人がいたことも、しっかりと残しておきたい。ただ幸いなことに、どの方の意見も、こうすればいいのではないか、この団体に送ってはどうかという、非常に前向きなものばかり。無理だ、できないというネガティブなお話をいただかなかったことは、一うつ病患者としてはありがたいものだった。あわせて感謝させてほしい。


今一度書こう。

新潟戦でのチケット受付について


受付時間
試合開始3時間前~1時間前まで

受付場所
キンチョウスタジアム北ゲート(ホームゴール裏、バックスタンド用入り口)で、今年のセレッソのレプリカユニフォーム、帽子、カメラを持って(つまり、いつものかっこうで)チケットを受け付けます。

明日は、日が昇るころには雨が上がる、夕方にはシートの露も乾くだろう。ホーム3試合目にして、ようやく事業部の方々の努力が実るのだ。見る方にしても楽だし、カメラにも厳しくないからいいね。


これでキンチョウの桜も咲く、はず。俺も頑張らないとな。


もう一枚今年の桜、この花びらのように、スタンドから拍手がふるように。それではね。