1/11/2012

レヴィー時代の終わり。 #cerezo

昨日の大海移籍は、覚悟していたとはいえ、こたえた。

もう一度整理しよう。去年の年始、チーム始動時から数えると、覚えているだけで乾、ピンパォン、丹野、高橋祐太郎、ファビオ・ロペス、小松、中後、尾亦、大竹、倉田、野口、夛田、上本(まだいたか?)チームがひとつ出来るだけの人間がクラブを離れた。そしてマルチネスの去就が未だに定まっていない(と言っていたら契約満了か)


対して大卒のアタッカー、井上と吉野が新加入。川崎から横山、カターレからは舩津が加わり、清水からは児玉が加入、山下は完全移籍だったものを引き戻し、柿谷がレンタルバックで戻ってきた。それに加え新外国人ケンペスの加入が発表されたが、まだいささか心もとない。

横山、舩津、児玉はそれぞれのチームである程度実績のある守備的な選手で、山下も加えればボランチから後ろはとりあえず2チーム分用意できたことになる(Aチーム扇原、山口螢、酒本、茂庭、藤本、丸橋、Bチーム舩津、黒木、高橋大輔、山下、横山or金聖基、児玉、あくまで現時点)それでも、上本の穴が埋まるかどうかは疑問。

また、昨季から清武、キム・ボギョンには海外からのオファーがひっきりなしで、小松、倉田がいないのはすでに確定している。それを考えるともう一人二人、計算ができる攻撃的な選手の加入があってもよさそうなものだが、形の上では守備重視の補強が進んでいる。

他のチーム同様、セレッソが下位に沈む時は決まって守備が崩れるから、まずは守備、という考えは間違ってはいないと思うが、ここまで徹底しているのも珍しい。


思い返しても、ここまで選手の入れ替わりが激しいのは2006年以来かと思う。あの時は降格という現実があったから、涙をこらえて選手を送り出した。残ってくれた 選手には本当に感謝した。しかし今季は(他チームも動きが激しいにしても)なかなか理由が見つからない。唯一、レヴィー体制が終わったこと以外は。


攻撃サッカーを継承する、と言ってもレヴィーのサッカーとソアレスのサッカーが全く同じとは思えない。システムだって、4-2-3-1なのか、4-2-2-2なのか、約束事が整備されたサッカーなのか、奔放さを全面に出したサッカーなのか。その未知に対する「怯え」のようなものを感じずにはいられない。

個人的な感覚だけれども、フロントも、これから起こるソアレスとセレッソとの化学反応がどんな結果をもたらすものか、測りかねているのではないかと思う。

万一出目が悪かった場合でも、守備を破綻させなければ大怪我はしない。その意味でもまず、国内リーグで力が把握できている守備的な選手を集めたのでは、と。


なんともセレッソらしくない方針かもしれない、だが毎年心臓に悪いサッカーを見ているよりは、限られた予算の中で確実に数字を残せる今の方針のほうが、いくらか「まとも」なのかも。

チームの成績がフロントや選手の人生のかかったものであると考えればなおさらそうだ。まあ、骨の髄まで桜色の俺のようなのは、もう少し派手なサッカーの方が好みではあるけれど。

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