1/03/2012

なんきんの味。

高校生位の頃は肉!とにかく脂質とタンパク質、炭水化物が全ての食生活だった。


母親も豪快なもので、焼肉となると肉を2キロばかり買ってきたが、それを皆でぺろりと平らげてしまっていた。


それが年をとったからか、少しずつ野菜のおいしいものが欲しくなってきた。それに焼き物より優しく炊き上げたもの(大阪弁で言う「たいたん」)じんわりと滋味があるものがいいと感じるようになった。


昨日は母の待つ堺まで年始の挨拶に行っていた。


まあ相も変わらずで、揚げ物焼き物がズラリと並んだ。これはいつものこと。


その華やかな食卓の中に、地味な一皿が。





なんきんのいとこ煮、かぼちゃとあずきを炊き上げた、素朴な味。他の料理はテイクアウトだったけれど、これは母が丁寧に作ってくれたようだった。

一口ほうばると、かぼちゃと豆のホクホクとした食感と、優しい甘さが染みた。多分こればかり食べていたと思う。

 どれだけ見た目が地味であっても、食べてみれば、作った人がどんな気持ちで作ってくれたか、それくらいはわかる。


久しぶりによいものを食べられて、幸せだ。

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