12/02/2011

カメラは生きろ、カメラ女子はくたばれ。

写真は好きだ、とても好きだ。

大家が撮ったものでも、誰が撮ったのかわからないものでも、何気ないものでも、決定的なものでも、いろんな写真がすきだ。

一方で、写真をカテゴライズするのはおかしいと思っている。特に商業ベースの広告写真でもない限り、写真にカテゴリーは意味が無い。

そこに写っているのが何かとか、何で撮ったかとか、それで分けて世界を狭めるのは、寂しい。


一番酷いのは、誰が撮ったかで分けることだ。素晴らしい写真家でも失敗はするだろうし、どこの誰とも知らぬ人が撮った写真でも歴史に残るようなものはある。

ガーリーフォト、とか女子カメラなんていうのは、本当にひどい。同じ写真が二枚あるとして、撮ったものの性差で分けて、何があるのか。

仔細に言うと、女性の心を動かす写真とか、女性的な写真というのは、あると思う。ただ女性が撮ったからといって価値が変わる写真というのは、意味が分からない。


そういう気持ちでいたので、「東京エスカレーターガール」というサイトの「いまこそカメラ女子が撮るべき危険な被写体まとめ」なんて記事は、神経を疑った。

カメラを構えた女子にどういうわけか世間は甘い。


なんて文章を書ける人が、世の中にはいるのだな。

本当に撮りたいのなら、どうしても撮りたいのなら、それがなんであれ、自分が何者であれ、撮るべきだ。

これはカメラの話ではない。性差別、性差による優遇を自慢しているだけの戯言だ。そしてそれを是としてみんなも率先してこの優遇を受けろと吹聴している悪文だ。


こういうのはジェンダーフリーというのだろうか?そうでないと願いたい。もしそうだとしたら、俺は喜んで性差別主義者になるよ。

DSC_1749.jpg


2 件のコメント :

  1. あー、、いいですねぇ〜w
    最近のカメラ女子って何よ?と常々思ってたのでw
    〜女子、〜男子、もういい加減にしてくれ、と。
    それが好きな物であれば尚更ですね。

    男性らしく、女性らしく、というのは有って当たり前だとは思いますが(でないとそれはそれでつまらない)男性だからこうしてはいけない、女性だからこうならなければいけない、等々は考えられません。

    一眼レフカメラ持って展示物を撮りまくる女性達、そこからなかなかどいてくれない人達、、。
    ついこの間行った金魚のアートアクアリウムで、沢山のいわゆるカメラ女子?を初めて見ました。
    そういうカメラ小僧に、何故だか男性は殆ど居ませんでした。(そう、、元々は小僧なのにねぇ)
    ちょっと!邪魔!と思い切り言ってやりましたけど。
    同じ女性として恥ずかしかったです。

    私も昔部活で写真撮ってましたが、、
    今のデジタルカメラは構造が分からないので、どう考えたら良いのかよく分かりませんが、、
    女だからいいでしょ?的な女性にはアナログからやってみろ!と言いたいです。

    デジになって誰でも親しみ易く、投稿も簡単に出来る様になったのは良い事だと思いますが、生活と一緒でTPOがあるはずです。
    誰でもが手に出来る=誰でもが勝手に撮れる
    は、違うと思います。

    長くて訳分からない文ですみません;

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    1. いやいや、コメントありがとうございます!

      デジタルになって、安価になって、敷居が低くなった。これは素直に喜びたいです。
      しかし、敷居が低くなって、今までそういう世界に足を踏み込んで来なかった人が、
      いきなり現場というか、核心部分に、十分マナーを知らないままに入り込んでしまったこと、
      これがダメなんだと思います。

      セレッソにも同じことが起きていて、オリンピック組の活躍で今まで来なかった若い女性層がすごく増えたのですが、
      既存のサポーターとどう融和していくのかというのがポイントになっています。
      お互いにいい気持ちで同じ方向を向ければ、それでいいのですが、バランスを崩すと
      どちらにとってもハッピーではない状態になってしまいます。それをどうするか?

      カメラ、写真の世界にしても同じだと思います。
      サッカーと違って難しいのは、サッカーが皆で応援するものであるのに対し、カメラは個々人で楽しむものである、
      ということで、集まって話しあうとかがとても難しいのです。
      鉄道写真の方たちの間でもマナーは問題になっていますよね。やはり最後は、個人のモラルを信じるしか無い
      そういう部分が本当にどうしたものか、ということです。

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