12/03/2011

最後だよ。

こんなに寂しい最終節も久しぶりだな。

タイトルも降格も無い、賞金圏への道も閉ざされた、ACLに出るには天皇杯を獲るしかなくて、個人タイトルと言えば清武のベストイレブンがどうかという感じ。

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最悪の事態だけは避けられたし、限られた戦力の中でACL初出場、そしてベスト8進出はよくできた方だと思う。でもその経験をした選手やコーチの多くはチームを離れる。

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乾はすでにドイツにいる。ピンパォンは大宮も戦力外だ。清武とキム・ボギョンには海外の複数のクラブが興味を持っているらしいし、お隣りは倉田を引き戻そうと躍起。播戸にはオーストラリアのクラブから声がかかっているらしい(これは未確定)

FWのテコ入れに新外国人ケンペスを入れるというニュースがあって、マルチネスが更改を済ませたという話と、キム・ジンヒョン、キム・ボギョンとの兼ね合いを考えると、ファビオ・ロペスも(今冬にキム・ボギョンを引きぬかれない限り)帰国してしまうだろう。

そして何より、香川、家長も含め、多くの素晴らしい選手達を育て上げたレヴィー・クルピがいなくなる。どれだけ頑張っても、俺達が彼を引き止められるのは、来年の元旦が精一杯だ。

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どれだけ優秀な選手を引きぬかれても、レヴィー・クルピがいればという気持ちがどこかにあった。実りを刈り取られたとしても、種をまけばまた実る。レヴィーという豊かな土壌があるのだという安心。その土壌がゴッソリと入れ替わる、これを不安に感じないわけがない。

今日の試合は、今シーズンが終わる寂しさ、去りゆく選手への想い、そして来シーズン潜んでいるかもしれない混乱に対する不安を胸にしまいながら観戦することになるのだろう。セレッソの場合はこの時期になっても退団選手が明らかになることが稀であるから、なおさら戸惑ってしまう。


セレッソという、資金が潤沢でないクラブのサポーターを続けている限りは、こうした不安とはうまく折り合いをつけるべきなのだろうけれど、やはりどこかにやり切れないものを感じる。

タイトルを獲れば、なにか変わるのだろうか?強力なスポンサーが現れて、盤石な土台が築ければ強くなるのだろうか?

スポーツは興行だから、流行り廃りや浮き沈みはある。それでもここだけは揺らがないという芯のようなものさえあれば。これは個人的な宿願なのだけれど、レヴィーの退団で、また随分と退行してしまった気になっている。


まあ、後ろ向きに考えても仕方が無いか。せいぜい今日を楽しみ、明日浮かれて、その先のことはそこから考えよう。

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