8/01/2011

2011 J1 第19節 C大阪1VS3鹿島 決して忘れるな。

前半22分 乾 貴士(C大阪)
前半38分 田代 有三(鹿島)
前半45分+2 田代 有三(鹿島)
後半45分+3 小笠原 満男(鹿島)


気持ちを切り替えようと、前を向いて行こうという人がいる。だが俺はあえて言いたい。
一生忘れるな、と。
メシも食いたくなくなるくらい、吐き気が止まらないくらい、のたうち回って悔恨しろ、と。

この試合がどれ程の意味があるのかわかっていたなら、チョンボをやらかした選手、失敗した選手、そしてなにより、そんな機会すら作れなかった選手全員が、悔いろ、後悔しろ。一睡もできないほど苦しめ。そうして心に自ら傷を刻みつけろ。そうすれば、もし同じような舞台がやってきた時、もっと強い自分でいられるはずだから。
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乾を送り出す大事な試合、今の時点でのベストメンバーだったと思う。人選に間違いはない。
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試合開始時


長居ではずっと勝ちなしだった鹿島、今年はそれに加えてリーグ戦でも不調続きで、セレッソと同じく下位に沈んでいる。それでも鹿島らしさみたいなものはしっかり残っていて、要所要所でいやらしいなというプレーをしてくれる。

ただセレッソにするとマルチネスを比較的フリーにしていてくれたことがありがたかった。そこからの大きな展開は効果的だったと思う。だから、あのゴールが生まれたのだと。

乾の最後のゴールは、彼らしいドリブルとエゴイスティックさがよく出た、素晴らしいものだった。そしてそれをアシストするようにスペースを作る動きをしていた他のプレイヤーにも賞賛を。
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お別れゴールが決まり、選手の動きもいい。前半30分「あのプレー」までは、勝ち試合の流れだった。
あえて書く、ジンヒョンが一度振り向きさえすれば、勝てたはずだと。キーパーが注意を怠ったこと、近くの選手が声かけをしなかったこと、注意するとすればそんなところだろうけれど、一度振り向きさえすれば、それでよかったんだ。それができない人間では無かったろう?田代が利口だったのではない、我々が間抜けだったんだ。

これで自信を失ったキム・ジンヒョンは前半ロスタイムのボール処理にも失敗し、あっという間に試合をひっくり返されてしまう。いつしか乾コールは少なくなり、悲鳴のようなジンヒョンコールがこだまするようになった。最悪の前半。


後半、20分まで膠着した状態が続くと、クルピは2枚替えに出る。小松、中後アウト、永井、清武イン。ボギョンは一列下がり、攻撃的にシフト。
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後半19分

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ただこれは効果的ではなかったと、今にして思う。バランサーとして動いていた中後が抜けることでボールロスト時の守備がおかしくなり、危険極まりないカウンターをたらふく食らうようになった。
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そんな中でPKを得られたことは、千載一遇の好機だった。もらったのがキム・ボギョンだったので、キッカーもキム・ボギョンということだったが、乾は「何故だ!」と不快感を隠さなかった。
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チームの規律を乱す行為と言われてもおかしくない話だけれど、あえて弁護する。本当にもうセレッソに執着が無いプレイヤーなら、あんなに激しく怒りを表しただろうか?茂庭に制されるまでベンチに向かって手を広げ続けた乾は、セレッソのプレーヤーとしての最後の奉公がしたかったのではないか?

そうして、なんとも気まずい空気の中、キム・ボギョンがPKを止められてしまう。ボギョン、韓国代表なのだろう?パク・チソンの後継者なのだろう?
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これ以降セレッソはより前がかりになり、多くの選手が相手のラインの中に入ったことで短調で窮屈な攻めを繰り返すことになる。黒木を入れて再びバランスを取り戻そうとしたが、マルチネスほどの展開力を望むべくもない。

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後半30分


ピッチにいる全員から気持ちは伝わったけれど、スコアは変わらない。鹿島の選手達がさんざっぱらピッチに転がって痛がっていたのにもかかわらず、アディショナルタイムは「僅か」3分、さらにその3分も終わりになろう頃に、小笠原がキム・ジンヒョンの心の傷口に塩を塗りたくるような超ロングシュートを決め、試合を決められてしまった。
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この試合は鹿島が勝ったのではなく、セレッソが負けたのだ。唯一の得点者も、次節からはいない。

だから、悔やめ。一生忘れられないくらい。
そうしてこんな事を二度としないよう、必死になって進め。後押しくらい、いくらでもする。

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