7/11/2011

2011 J1 第3節 広島1VS3C大阪 壊れた笛が全てを壊す。

前半2分 李 忠成(広島)
前半33分 倉田 秋(C大阪)
後半4分 清武 弘嗣(C大阪)
後半6分 小松 塁(C大阪)



個人的に仕事が立て込んでてあまり時間がないのと、この試合の立ち位置の微妙さから、雑感を少しだけ書くことにする。


両チームがJ2にいた2008年にはそれぞれ今のチームの原型が出来ていて、広島は対戦が楽しみなチームの一つだった。J2時代には1チームだけ別次元の強さで、このチームを何とかすればJ1に上がっても絶対に上の方で勝負できると感じていた。けれど、セレッソはその頃は打ち合い上等の攻撃サッカーで、守備に不安があり、毎度毎度そこを突かれては、完成度の高い広島のサッカーの前に敗れ去っていた。


その頃の印象はずっと変わらない。お互い1トップ3シャドーと変則3バックという、ここにしかないオリジナルなシステムを持って、選手の長所を引き出すサッカーをしているし、監督はチームを自分の家族のように愛している、共通項がとても多い双子のようなチーム。そんなチームどうしの対戦に、胸踊らせないほうがおかしい。

今日の広島も実にいいポテンシャルだった。李は以前に比べてチームにフィットしていて、本当に(いい意味で)いやな選手だし、佐藤寿人のおかげでDFラインは苦労していたはず。こちらの持ち味であるパスワークも激しいプレッシングの前に四苦八苦していた。セレッソは去年から後半勝負のチームだったから、前半30分までの時点でこのチーム相手に1-0は厳しいなと思っていた。

倉田の同点ゴールに関しては、正当なゴールだったと思う、小松がよく追っていた。判定は微妙かもしれないが、それを今どうこう言ってもなにも変わらない、現実を受け入れて欲しい。


ただ、森崎和幸の退場に関しては少し違和感ある。確かにハンドと言われても仕方がないプレーではあったし、すでにカードを貰っていた選手にしては不用意だったし、見方によっては自分の責任と言えなくもないけれど。

今日の主審飯田氏は、両チームの選手から信用を得られないでいた。特に広島の選手がフラストレーションをためているのはテレビからも強く伝わってきた。その上での退場であるから、納得行かないのも無理はない。


こういうレフェリングで、いい試合になる可能性のあるゲームが壊れるのは、リーグとしても損失ではないだろうか?レベルの高い、観ていてワクワクするような試合を続けていかなければ、スタジアムに人は来ない。そういうジャッジも含めて楽しめる"マニア"でなければ味わえないリーグではいけない。

勝利は、それは欲しい、得点も1点でも多いほうがいいに決まっている。ただそれと同時に、ACLの大阪ダービーのような、血沸き肉踊る試合を観たいという気持ちも持っている。


いい試合で、お互い性も根も尽き果てるような熱い試合で、勝ちたい。その場に居合わせたい。それは不純な気持ちなんだろうか?

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