4/30/2011

2011 J1 第8節 C大阪1vs1新潟 組違えたパズル。

前半3分 ブルーノ ロペス(新潟)
前半42分 乾 貴士(C大阪)



個々の力量が去年に比べてダウンしているように感じる。それも気になるところだけれど、それ以上に気になっているのは、各人が適所に配されていないような「違和感」。今のメンバーでももっといい戦い方ができるはず、それができないまま試合を消化している現状が歯がゆい。
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スターティングラインナップに怪我の上本、キム・ボギョンの名前がない。CBのスターターは藤本。3シャドーは右から清武、倉田、乾。ベンチには扇原、山口の名前がある。

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失点はまだ体も温まっていない前半3分。新潟は前半高い位置でプレスをかけていて、チームとしての一体感があった。セレッソはベストメンバーではなかったことを考えても、チームとしての繋がりに欠けていて、迂闊だったとしか言いようがない。どうしても受身になってしまって、中後のミスをカバーしきれなかった。
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今日は精細を欠いた中後


中後は決して悪いプレーヤーではない。右足の精度は素晴らしいものがあるし、展開力もボランチとしては平均以上のものを持っている。ただし今のアンカーの位置にいるとどうしても悪い意味での軽さが見え隠れしてしまって、評価が下がってしまう。本来なら今マルチネスがしている仕事を担う選手で、これが残念。

1トップの位置にいるピンパォンにしても、キープ力があるわけでもないし、一人で何かを済ましてしまうようなタイプでもない。誰か(特に乾)が近くにいる時に見せる一瞬のひらめきこそが、彼の持ち味。

11人いるプレイヤーのうち一人でも適材適所ではない者がいれば、チーム力などとたんに下がってしまう。それが二人いて、どうして試合をコントロールできるだろうか。前半の最初、開始30分までは、新潟が完全に試合をコントロールしていた。セレッソはキム・ジンヒョンと茂庭を中心にひたすら耐える。
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茂庭がいなければ試合の結果は違っていたかも…


そういうわけなのでセレッソの同点シーンを、驚きを持って見ていた。ピンパォンが下がっていてフリーなスペースでボールを受けていた、近くには唯一コンビネーションプレーができるチームメイトの乾がいた、この二つの事象が重なって、乾の素晴らしいゴールが生まれた。これは記録上は乾のゴールであるけれど、ピンパォンの良い面があったればこそのゴールだ。こんなシーンがもっと多く観たいし、観られるはずなのだけれど。
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乾は清武とも親和性が高いので、この3人が中央でうまく繋がれば相手守備がセンターに寄ってサイドにスペースが生まれる、そうして初めて高橋大輔や丸橋の上がりが効果的になる、それが今のセレッソのベストな形。同点になってからは、一気に巻き返すとは言わないまでも、五分の戦いができていた。双方に決定機があり、天を仰いだり肝を冷やしたりと、サポーターとしては忙しい試合になった。



後半になると新潟の運動量が少しずつ落ちてきた。去年のセレッソであればここで一気呵成に攻め立てていただろうが、今の状態では前のめりになってバランスが悪い。ボールが取られた時点で中盤だけでなく両サイドバックも上がっている時が多く、支配率の割に危ないシーンが多かった。キム・ジンヒョンのスーパーセーブが無ければ2点は取られていただろうし、茂庭の超人的な粘りがなければそれ以上悪い結果になっていたかもしれない。

対するセレッソは乾と清武にボールが収まれば、何とか攻めの形が見えてきた。
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乾はこれまでキム・ボギョンや倉田らとシャドーを組んでいたが、清武とが一番やりやすそうだ。やはり昨年から同じチームでプレーしているというアドバンテージがあるのだろう。清武が味方を生かし、自分も生きる献身的なプレーヤーだということも大きいかも知れない。


キンチョウスタジアムがさらに熱を帯びたのは後半21分の交代があってから。倉田、高橋大輔が下がり、小松、酒本が入る。酒本はそのまま右サイドバックに、小松はピンパォンと2トップを組み、4-2-2-2にシステム変更する。
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後半21分


今日の小松は実によかった、独特のストライドでのドリブルで足が止まった新潟守備を切り崩す。右サイドからいい崩しが2度あったと記憶している。トップの小松が相手を引きつけるので乾、清武に対するプレスが緩んで流れがスムーズになった。取られた時のバランスの悪さは相変わらずだったが、前半感じた窮屈さは霧散していた。


後半40分からはスタミナ切れの中後に代えて山口螢登場。

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後半40分


今日の螢はいままで観た中でベストのクオリティだった。選手間のスペースが空いていてタスクがシンプルになったことを差し引いても、よく動けていたし、効いていた。あと5分、10分早く投入されていればと一瞬感じたけれども、清武が足をつるなどメンバー全員が厳しいコンディションであったことを考えれば、妥当なカードの切り方だったかもしれない。結局このままタイムアップ。



90分を俯瞰で見てみれば、失点につながった前半のミスが大きかった。ただ新潟という強いチームを相手に、いい時間で追いつき、イニシアチブを取り返したのは収穫だった。やはりキンチョウスタジアムはいいホームスタジアムだ。リーグ戦の次の相手は今最も組し難い仙台、間にACL、アレマとのアウェーマッチを挟むのも厳しいが、そこを何とかするのが、ホームの力、サポーターの力だと思う。次こそ勝利を、共に喜びを分かち合えるように。

4/29/2011

明日開花です。

あっちの桜は大阪じゃあとっくに散ってしまったけれど、こっちはようやく開花だよ。いろいろあったから仕方なかったけれど、待ちわびたホームゲーム、待ちわびたキンチョウスタジアム、これでワクワクしない方がどうかしているよな。


ユニフォームは着たか?マフラーもいるぞ?チケット忘れるなよ?体調管理も大事だぞ?


じゃあ、スタジアムで待ってるよ!

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4/26/2011

幸せを重ねて17年目です。

なんかtwitterのTLが騒がしいなと思ったら元鹿島、仙台のマルキーニョスが16歳の女性と結婚したらしい。マルキーニョスが35歳だから歳の差19歳!ということらしい。

ははーん。

はははーん。

と何故か湧き出る優越感とマルキーニョスに対する親近感。
オレと家内が出会ったのが、家内が15歳の時、正式にお付き合い!というのが16の時だったからね。

そこから、17年目の春です。また一つ、家内が年をとりました。
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歳をとるというのがイヤって人もいるよね、それはそれでアリだと思うんだ。でもそうしてここまで生きてこれた、ここからもまたずっと生きていけそうだって考えたら、いつの時代でも誕生日って、素晴らしいターゲットだと思う。

今年もその先もよろしくって、言っておいたよ。

4/25/2011

2011 J1 第7節 山形0vs0C大阪 生かせなかったアドバンテージ。

得点者なし


サポーター10人に聞けば10人が「勝てた」と悔やむような試合。後半度々あった決定機を決めきれなかったのが痛い。選手交代にも少し不満。


スターティングラインナップから股関節を痛めた上本が外れている。先発に藤本、控えCBには2年目の扇谷。清武、マルチネスが先発に入り、倉田がベンチ。キム・ボギョンはボランチからシャドーにポジションを上げている。

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前半からボールポゼッションはセレッソだった。中後、マルチネスの関係が少し良化して前後の役割がはっきりしてきたことと、ここまで重ねてきた試合勘、実戦での経験値、個の力の差で山形を上回っていた。

ただボランチからトップ、シャドーからトップへの流れがよくない。この位置でのボギョンにあまり魅力を感じないし、ピンパォンはそもそもボールタッチ数が異様に少ない(受ける前段階で問題があるのかもしれない)清武は運動量が多く前にボールを運ぶ推進力としては素晴らしいのだがフィニッシュの精度が厳しく、乾が孤軍奮闘という印象。ピンパォンがボックス内でターンを決めたもののシュートは枠外、乾もクイックなターンからドリブル、ミドルを見せたが、決定機はその2度程で、後はボールを持ちながら「攻めきる」形が作れなかった。

1トップ3シャドーは相手に対して圧倒的な運動量を持って攻撃し、相手守備陣を疲弊させるのが大前提なのだが、それができていない。ピンパォンは生で見る限りボールを持つまでよりも持った後に特徴があるプレイヤーなので、そもそも人選がミスマッチのように感じる。今のシステムでトップができるのは永井くらいか?シュート数は山形が1、セレッソが3、いかにもどかしい流れだったか!

こちらは火曜日の韓国遠征から中3日、対する山形は中断期間が長く体力に余裕がある。それを考えると前半先制してアドバンテージをとれなかったのは非常に痛かった。レヴィーと山形小林監督を比べてもベンチワークの上手さに関しては小林監督に分がある。後半の苦戦が予想された。


ところが山形は後半になっても前に出てこない。運動量を考えても物足りないもので、少しずつ選手間のスペースが空きはじめ、乾、清武がドリブルするスペース、ピンパォンがボールをコントロールする時間が生まれた。バイタルエリアでこの3人が絡み、最後はフリーの清武がインサイドキックもジャストミートせず。この後もセレッソの猛攻が続くが、あと一歩、フィニッシュが決まらない。


業を煮やしたレヴィーは早めの選手交代。後半18分に清武とボギョンを下げて倉田、永井を投入、システムも4-2-2-2に変更してトップのポイントを増やす。

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倉田の投入は正解だった、ゴールに対する貪欲さがプレーに出ていて、チャンスの数が格段に増えた。右サイドを崩して一度、中央突破から一度、後は倉田自身が決めるだけというシーンが生まれたが、これをどちらも山形GK植草に阻まれ、均衡を崩せない。永井はトップとして下がらないことを要求されたのかトップにはったままで、ボールタッチ自体が少なかった。

山形もここが勝負所と伊東、廣瀬、古橋と攻めのカードを切ってきたが、数少ないピンチも茂庭がうまくカバーして流れを断ち切る。流れは完全にセレッソだった。

後は決めるだけ、本当に決めるだけだったのに、決まらない。マルチネスのミドルはジャストミートしたものの風に煽られたか枠外、あと少しのところで勝ち点3が得られない。


最後の交代はロスタイム間際の後半44分で、乾から小松。パワープレーではなく運動量で相手を崩す姿勢を変えなかった。

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後半44分


ここまでくると精神力勝負、勝ちたいという気持ちがどれだけ強いか。小松は短い時間でそれを見せようと頑張ってくれたが、グラウンダーのクロスをプッシュしたゴールはオフサイドの判定。悔しさの残るスコアレスドローだった。


リーグ戦は始まってからわずか2試合だが、ACLで4試合、練習試合も何度かある中で、攻撃陣にいいパターン、連携が見られないのが不安要素として残っている。倉田、清武、乾は運動量があるもののフィニッシュに難があり、ボギョン、ピンパォンはアクション自体が少ないので一瞬の上手さを披露できるシーンが限られている。誰もプレーヤーとして不満があるわけではないけれど、組み合わせには一考の余地があるだろう。次の新潟戦は遅れに遅れたホーム開幕戦、キンチョウスタジアムで無様な試合を見せないように、課題を乗り越えていってほしい。


4/24/2011

Restart J.

さて、露払いは済んだかな?選手たちは山形でどんな夜を過ごしているだろう?

もう一度やり直そう。

サイコーに興奮するあの瞬間を、サイコーに感動するあの一時を、また味わえる。

3.11には、もう二度とこんな時間を迎えられるなんて思えなかったけれど、仙台も山形も鹿島も水戸も栃木も、みんなみんなが頑張ったから、一所懸命に頑張ったから、おかげで、またこの日がやってきた。


セレッソはACLやチャリティーマッチを戦ってきたから、サポーターとしては実戦に飢えているという度合いは低いと思う。

それでも、それでもこの日を待っていたよ。


ただいまJ。もう一度やってやろう。

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4/23/2011

43㎏の脂肪の代わりに手に入れたもの。

一年と3ヶ月前に118㎏とかでした。大阪場所で来てる力士さんでもオイラより小さい人とかいて、ああ、大変だな~とかのんきに思ってた。

重いには重いのだけれど、血圧も平均だし、血液検査も異常なしだし、飲酒もタバコもしないから健康体だったので、まあ別にいいかなと。

なので今となってはなんで「ダイエットでもするか」って気持ちになったのかよくわからないし、思い出せない。偶然ちょっとだけ体重が減りだして、おお!少し食事制限しただけで減るじゃんとか気付いて、ゲームのようにカロリーコントロールするのが楽しかった。それだけじゃないかな。





今日、74.9㎏になりました。
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楽しいと続けられるし、計算通りに減量できた時は嬉しいし、特に苦痛なことはなかったな。苦しかったら止めてました。目標が75㎏だったので、これからはリバウンドしないようにコツコツしていきます。体脂肪率を下げて、基礎代謝を増やすのが次の目標。

体も、今までよりさらに健康になったと思います。体質が変わったのも大きいけど、何より食を大事にしよう、健康であるよう気をつけようという意識が、とても大事です。太っていた時よりもおいしく食事を摂っていますよ。



じゃあ、まとめ。人は外見をとても重視します。見た目がいい人がやって肯定されることでも、ブサイクがやると非難されること、たくさんあります。矛盾していますが、今回痩せて、普通の人に近づいてそれがわかって、一番反吐がでそうでした。

本当は、心意気とか、意識のようなものが一番大事で、何を成すにもそれが必要なのです。だからいい人というのは、何をしていくべきか、意識がはっきりしている人のことなのです。仕事でも、遊ぶにしても、そういう人といるといいです。優しい心、強い心は、何よりも尊いと気がついたのが、ダイエットした体以上の収穫でした。

4/22/2011

廣畑さんお疲れさまでした。

驚いた。

CEREZO OFFICIAL

【11/04/21】事業部長交代のお知らせ

4月20日をもって、廣畑 純事業部長が退職いたしましたのでお知らせいたします。
なお4日21日をもって、後任に代表取締役社長 藤田信良が就任(兼任)いたします。

【退任】事業部長 廣畑 純(ひろはた じゅん)
【新任】事業部長 藤田信良(ふじた のぶよし)※代表取締役社長 兼任


今だから言えるけれども、廣畑さんは藤田さんが見込んだ人で、招聘が難しいのも承知の上で呼んできた人だったのな。その人がチームを離れるのは、正直残念だ。

事業部は毎日が試合日みたいなものだから、その間の廣畑さんがどのような様子であったのかはうかがい知ることはできない。昨年はJ2からJ1に上がり、成績も過去最高だったから、その波に乗っていたことも多分にあった。だからスポンサーの純増や、平均観客数の増加が即その人の腕によるものだったのか、推し量るのは難しい。

ただ少なくとも、廣畑さんが慣れないスポーツチームの運営に、自分なりに真摯に取り組んでくれていたことは、スタジアムに足を運んだサポーターなら知っているはず。夏の暑い盛りでも、冬の北風吹く中でも、人懐っこい笑顔でオレタチを迎えてくれた。その気持ちは伝わっていたよ。


もう会うことが無いかも知れないから、ここで言っておきたい。廣畑さん、それなりの歳になって、慣れない大阪という土地で、慣れないスポーツマネジメントに打ち込むのは、すごく大変なミッションだったこと、浅はかなオレでもわかります。なので、心から「ありがとうございました」と言いたいです。

セレッソと廣畑さんは離れていきますが、これからのセレッソの礎を築いてくれた偉大な人のことを、サポーターは忘れません。オレタチはこの流れを継いで、大阪にサッカーの火を絶やすことの無いよう、頑張っていきます。どうか、お元気で。
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4/21/2011

一生セレサポします宣言(もしくはセレッソどうでしょう?)

韓国で全北戦の真っ最中の日本時間午後7時、オレは梅田で異業種交流会なんてのに出席していました。時々iPhoneで試合経過を確認していたんだけれど、惜しかったみたいで、悔しいよ。


試合に負けた日は特に考えるんだけれど、これからセレッソがどんどん強くなっていかなければ、試合ごとに悔しい気持ちになってしまう可能性があるわけで、サポーターとして自分がどんなことでセレッソに貢献できるのか、問うてみるのな。

そうして今日本当にいろんな体験をして思うのは、オレ自身人の心をプラスに、またはマイナスに動かすこと、これは割とできるようだ。だからこの力を利用してセレッソに益になる流れを意図的に作っていくことはできるかもしれない。


このサポートは今日明日に成果が出るものではない。何ヶ月も、何年も、根気強く続けていって、ようやく実が一つ二つとれるかとれないか、そんな方法。ゴール裏のように華は無いし、オーナーズシートのオーナーやスポンサーのように直接の収益をセレッソにもたらすものではない。人によってはそんなのサポートじゃないって言うかもね。


でもオレにはこの方法しかないから、娘がもっと大きくなって、彼氏なんかできて、孫とかができちゃって、そんな時になってその子達に「信じられないかもしれないけれど、セレッソってのは昔はとんでもなく勝負弱くて、タイトルをとるなんて夢のまた夢だったんだ。チケットだって、今みたいにあっという間に売り切れなんて考えられなかったんだよ」って言いたい。そのためのサポート、オレなりのサポートを、これからも、精一杯続けていくよ。

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追伸
砂金さんはいい部下を持たれていますね。あの人がいればセレッソのフロントが変わるかも知れない、いや、変えなくちゃいけない、か。

チームスタッフも大事だけれど、社員さんだって大事なファミリー。一丸でいろんな困難を乗り越えていきたいです。

4/19/2011

贖罪。

一度犯した罪というものは、償いきれるはずがない。やり直しなんてきかないのだし、被害者も加害者も、記憶はずっと残る。

でも、それでも、何か罪を犯したのなら、出来る限りのことをして、限りなく100%に近いところまで、傷口を埋めていかないといけない。相手がなんと言おうと。それが本当の償いなんだと理解している。

それを知っているから、厳しい案件だと思ったけれど、受けた。それがオレの贖罪。

こんなのも、ウザイんだろうか。わかんねぇや。
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4/18/2011

天王寺さん。

阿倍野は20代まで住んでいて、随分と馴染みのある街だ。最近はなんばや梅田や天満や中崎町なんところによく行くようになったので、ここ最近はとんとご無沙汰だった。長居に行くのにも乗り換えだけで駅の外に出ることもなかったし、サポコンもここ何年かは住吉区民ホールだったしね。

家族と久しぶりに出かけて驚いた。近鉄百貨店の建て替えは知っていたけれど、駅の南西側、ルシアスやアポロビルの裏、阿倍野筋の西側がゴッソリたたずまいを変えている。そんなに日にちを置いていたとは思っていなかったのに、知らない間に様子が全く変わっている。
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それでも、阿倍野の妙な垢抜けなさはあいかわらずで、これは妙なものだ。どれだけキレイに取り繕っても本質というのはそんなに変わらないのだな。

若い子がブラブラするのに心地いいのも変りなくて、あちこちのビルで娘より少し年上の子供たちがワイワイと楽しそうにしていた。北側にいけば四天王寺の参道なんで平均年齢もぐぐっと上がってくるんだけど、南側は前からこんな感じだったな。


娘が友達とこの街を歩く頃にも、また様子は変わっているんだろう。こういう変化を寂しいと考えるのは、年寄りの思考だな。形ある物はいつか壊れるって、昔の人も言ってたんだから、納得しないと。
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4/17/2011

男の意地、桜の意地。

ようやくACLも折り返し、今週20日にはアウェー韓国に乗り込んでの全北現代戦が待っている。ここで勝てば、少なくとも引き分けまで持ち込めればグループリーグ突破に大きく前進する。現地レポはおーばーざれいんぼうのやすさんが、必ず!絶対に!余すところなく!伝えてくれると、そう信じて疑わないので21日か22日あたりの更新を楽しみに待たれるとよい。更新してなかったら、まあ、うん、ごめんなさい。


この試合の個人的イチオシは二人(それじゃイチオシじゃないか)我らが김진현と九州男児、清武。

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ジンヒョンは今日の練習試合でポカやったらしいけれど、デカイ舞台の時ほど燃えてくれる、強いメンタルの持ち主だ。ダービーでもACLでもPKを止めてくれたし、ホームの全北現代戦でもビックセーブを連発してる。母国がアウェーになるってのがどんな心境なのか、自分にはわからないけれど、なにかやってくれそうな予感がしている。

アウェー全北戦、攻め込まれるシーンが多くなるだろう、肝を冷やすことも一度や二度ではないはずだ。その中で勝つためには、彼の心の強さ、気迫が不可欠だと信じる。


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清武自身にすれば、ここまでの働きには大いに不満があるだろう。スタメンから外れることもあったし、決定的な仕事も、まだできていない。

それでも、ピッチに立った時の存在感は違う。ボールの流れ方がスムーズになって、攻撃に躍動感が生まれる。他人を生かし、自分も生きる彼の力は、倉田とともに今のセレッソに無くてはならないものだ。

よく3シャドーとか0トップとか言うけれど、ピンパォンや乾と、清武や倉田、そしてボギョンの持ち味はそれぞれ少しずつ違う。彼のように選手同士の、ボールを動かす潤滑油のようなプレーがなければ、攻撃陣はそれぞれ孤立し、繋がらない。


この二人が活躍すれば、活路が開ける。桜のシーズンはもうそろそろおしまいだけれど、こっちの桜はまだ散ってほしくないな。

4/16/2011

人間讃歌。

カメラが好き。あれを「ガッ」と握るだけで、世界が変わるんだから。何気ない風景だって、切り取ればかけがえ無い記憶になって、大切な一瞬に変わる。それが積み重なると、自分の頭の中にある記憶の引き出しに取っ手がついて、いろんなコトを思い出せるようになる。娘の成長や、老いゆく母とのやりとりや、きらめくようなゴールの感動や、移ろう大阪の街の情景や、そんなもの。
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最近になって二つ、素晴らしいサイトを見つけたので紹介したい。どちらも写真の持つ強さ、素晴らしさ、可能性をうまく引き出せている。一度見たら忘れられない写真がたくさんたくさんあるから、週末にゆっくり見てほしい。


一つは「ROLLS TOHOKU 3/31~4/3」東日本大震災で被災した東北の人達に「写ルンです」で被災後の日常を撮ってもらった、というもの。聞けば何ということはない感じがするけれど、見ると違う。テレビで観ているような「傍観者」の立場ではなく「被災者」としての目線で、この災害がどれほどのものか、そしてその中でも希望を失わずに生きていく人達の強さがどんなものかを伝えてくれる。

ROLLS TOHOKU 3/31~4/3



今一つは「「復興の狼煙」ポスタープロジェクト」これはもう何も予備知識などなく見たほうがいい。心をわしずかみにする「何か」がここにある。伝えている情報は僅かなものなのに、見るものが圧倒されるインパクトで、初見した時はまばたきもできなかった。

復興の狼煙



写真は、やはり素晴らしい。それはその先にある人の素晴らしさがあるからなんだけどね。本当にいいものに出会えたと思う。これからもずっとコイツと歩いていこう。

4/15/2011

切ないなぁ。

誰かに勝つためには、その人を上回るか、その人を自分の下まで引きずり落とすか、その二つしか方法がない。

大体の人がそう考えていると望んでいるけれど、オレもやはり相手を上回る技量を持って、努力をして勝ちたいと願っている。

ネガティブキャンペーンとか、相手をマイナスの方向に持っていくこともテクニックとしてはある。でもそれを使うのは、余程結果だけを求めている時に限られているんじゃないだろうか。


セレッソの話で言えば、例えばセレッソというクラブだけがJの中で相対的に勝っても意味が無い。関西にサッカーを根付かせるためには勝つだけでなく、広く深く人の心に響く活動をしていかなければいけない。さもなくば、ずっと野球(というか阪神)の天下は続くだろう。


だから文句や難癖をつける暇があるのなら、その力をセレッソのための、サッカーのための何かに当てたほうがいいと考えている。下らないメールをうつためにかけた力を、クラブのために使ってほしかったな。酷く残念だ。

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今朝の三休橋の桜。日陰に咲く遅咲きの桜は、地味だけど強い。


今度は、ぜひそうしてほしい。それだけが願いだ。

4/14/2011

日陰の桜。

今日は書くことが二つあるんで、バラバラに。


まずセレッソのサポーターのこと。
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オレの応援しているスタイルを、批判する人も多いと聞く。実際そういう話が漏れてくることもあるんで、多分肥大妄想ではないと思う。

ただその人のこと、嫌いにはならない。その人もその人なりのセレッソサポーターとしての哲学とか考え方があって、チームのためを思えばこそそうした考えに至ったんだろうしね。セレッソのことを愛している人間がセレッソのことを愛している人間を憎むってのは、変だと思わないか?

誰がどういう方法をとるにせよ「セレッソにとってプラス」であれば、それは歓迎されることだ。例えばガンバサポーターが何か悪口を吹聴したとしても、巡り巡って認知度が上がってスタジアムに来る人が増えれば内心ほくそ笑んでしまう。表層だけを見て過剰反応するには正直おっさんになりすぎたのかもな。


少なくとも今はそういう時期なんだと理解している。キンチョウスタジアムのシートがプラチナチケットになれば、ブランドイメージを管理する必要が出てくるだろう。そうなったらオレや件の人達は退場しないといけない。その時は、素直に従うよ。その時までは自分の考えを変えることはないんで、私がお嫌いな皆様に置かれましては、何卒御理解いただけますよう、よろしくお願いいたす所存でございます。早くその理念でスタジアムを満杯にして、この必死に咲こうと努力している桜を、日の当たるところに持って行ってくれ。頼む。


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ホントセレッソってのは「日陰の桜」だよ。あんなに努力しているのに、みんな頑張ってるのに、温かい日が差してこないんだものさ。

まあ、だからこそ応援したくなるってのも、あるんだけどね。頑張っている人には、頑張った分だけ幸せになれる権利があるはずで、報われていないのは寂しいと感じる。だからほっとけない。

オレが冷静でなくなるのは、決まってそういうシチュエーションの時なんだよな。熱くなると言えば聞こえがいいけれど、うまく気持ちをコントロールできないんだ。それで迷惑かけたこともあるしね。

またそれで大事な縁が切れてしまったんだけど、笑ってくれたらいいよ。いい加減自分でも笑わないとやってられなくなった。

今はただ、それでもみんながいい感じになってくれると信じる事しかできない。歯がゆいけれど、それが現実なもので。また今度頑張ればいいさ。

4/13/2011

花見したい。

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これだけ桜の写真を撮っているにもかかわらず、今年は花見をしていない。

家人があまり酒盛りの類が好きではないので、他人に比べると花見の頻度なんてのがそもそも少ないんだけれど、今年は鮮やかで綺麗な桜ばかり見ていたからか、花見の無い日々に悲しさを感じてみたり。


手作りのサンドイッチ、できれば黒パンにチーズとハムとレタスやトマトを挟んだやつとミネラルウォーターなんか持って行って、陽光でできた桜の陰のうつろいを見ながら、ささやかな花見がしたい。お酒とかはいいかな。

これって贅沢なんかなぁ…。オレみたいなのが望んだらあかんことなんかなぁ…。ははは。

4/11/2011

芽吹く。

甥っ子のヨシトくんが幼稚園に入園しました。その祝いを堺でささやかに行いました。家族と友人だけ、お互い気も置けないような人ばかりで。
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パスタでも菜の花や桜えびなんて春を感じる食材が入っていて、目の前には未来のある子どもがいて、新しいことがはじまる予感がしましたよ。

ヨシトくんはサッカーが大好きということで、セレッソに入りたい!と言ってたんですが、ヨシトという名前ゆえなのかなかなかのやんちゃ坊主で、カードコレクターにならなければいいんだけれど…。


食事の後は堺の街を散歩。ザビエル公園なんてのがあるのですが、桜が満開で、酒のんではははと笑う人がいて、なんて言うか、幸せです。
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こういう幸せがまた日本の隅々まで、くまなく訪れますように。記事を書いている目の前でも選挙結果の速報が流れていますが、この人達が頑張ってくれないとな。

4/09/2011

「8」を継ぐ人。#cerezo

セレサポさんのブログを拝見しています。そこでセレッソの背番号8についてのお話があって、ああ、やっぱり重たい番号だと再確認しましたよ。


セレッソで背番号8だった二人、モリシとシンジ、とてつもないことです。ともに代表選手で、かたやワールドカップスコアラー、かたやドルトムント快進撃の立役者。世界に通用するレベルの選手でなければこの背番号を背負えないんだから。

さらに言えば、背番号8を背負う選手はセレッソを愛し、セレッソに愛され、皆の規範になる徳がないといけない。どれだけ条件が厳しいか!絶対にないことだけれど、メッシやC.ロナウドがセレッソにきたとしても、背番号8はつけられないんじゃないかな。


今のメンバーの中で、実力があり徳がありという選手はいないです、残念ながら。頭の中でひとりずつ背番号8をつけた姿を想像してみたけれど、一人をのぞいてみなミスマッチだなと感じました。

一人だけ、個人の主観ですが、8が似合ったのは村田です。
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気骨があり、将来性があり、何よりセレッソを心の底から愛している。26という背番号も、正当な後継者にふさわしい番号。

彼がこれからプレーヤーとして大成してくれるなら、十分に背番号8を背負える存在になると信じています。

チャリティーマッチでチャンスをつかみ、ACLでフィジカルの強い韓国のチームにひるむことなく勝負を仕掛けてくれた、この熱い気持ちと引きの強さがこれからも続くように、そして「村田だったら大丈夫」とサポーター全員が感じてもらえるように、がんばれ!
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私信。

理念とか信念みたいなものを持ったことがない。生まれてこのかた、たった一度も。右だとも思わないし、左と言われても困るし、保守だなんだとかわけがわからない。

今も変わらず気にしていることは、親から教わったこと一つと、自分で作ったシンプルなルール一つ。


誰かの迷惑になるようなことはしない。


自分に関わった人全員が、少しだけでもハッピーになるように。


まあオフラインで会っている人が聞いたら「ウソをつくのはこの口か!」とか言われそうだけれど、実際本当にそう考えながら生きているんだよ。

誰かのためにパンケーキを焼く時は、ちょっとでもかわいく、おいしく焼き上がるようにずっとフライパンを睨んでる。仕事の時より厳しい視線。ギギギ。

写真を撮る時は、キレイに写ってほしい、かっこよく撮れていてほしい、この写真が誰かの何かになる、そんな価値のある一枚になるようにシャッターを押している。むむむ。


今振り返ってみると、自分でもマズイことしたなと思うことをした時は、この二つのルールのどっちか(もしくは二つとも)が頭の中からすっ飛んでる。私利私欲に走って、人のことを考えていない。


多分あの人がメッセージを聞いてくれないのも、私利私欲に走った自分がいたから。それは、ゴメンナサイなんだ。当然の反応だから、腹が立つとか、そういう事は何も無い。


それでも聞いてほしいことがある。それは生きていくために大事な話、せめてもの罪滅しにと考えていること。できれば、もう一度チャンネルを開いてほしい。
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4/07/2011

デザインをいじりました。

タイトルまわりだけデザインを変更してみました。そもそも論で言うとh1タグでくくられた文字が巨大だったりするのは「この情報は大事ですよ」という意味があるからで、ホントはサイズとかいじらないほうがデザイン性を吹き飛ばして考えれば正論なんだと。じゃあできるだけ基本のhtml構造をいじらないで、それでいてキチンと読めるブログにしたいなというのがベースです。

なので今の記事の日付やタイトルは(ブログタイトルほどではないにせよ)デカくしています。これでも日本語のフォントがギザギザにならないギリギリの大きさなのですが…。

あと、FirefoxやChromeで見ていただくことをおすすめしていますが、IE6とかでもほぼ問題なくご覧いただけるようにしています。デザイン性とか、一部にcss3の概念が入っているのでテキストがナナメでなかったり角丸でなかったりシャドウがかかっていなかったりしますが、読む分には問題ないようにしています。

最近は「IE6なんて知らん!」ってデザインを取り入れてるブログとかあって、多分それは仕事とかで作っているサイトがIE6ても正しく表示されるようにという縛りがあったりするストレスからの反動なんだろうと勝手に考えているんですが、自分自身病気で入院していた時にガラケーから情報を取り入れたり、満足のいく環境ではないところからアクセスすることが多々あったので、切り捨ては絶対したくないのです。そんな人間が「少数派の意見でも取り上げろ!」とか言っても矛盾してますしね。


こうして新しい技術とかフレームができる度に、自身のスキルがまとまってきた時に、今よりもっといい明日を作れるようなカスタマイズを、すこしずつでもいいから加えていけたらなと思います。いろんな人に、ブログ見ていただいている間だけでも、ちょっとだけ楽しかったと思ってもらえたり、面白がったりしていただけたら、それだけで幸せです。
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オレは何を売ってるんだろう。

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パン屋はパンを売っている。当たり前だな。
サーバー屋なんかはサーバーというハードとバックアップ体制というソフトをセットで売っている。
カフェなんかは食べ物飲み物以外に「立地」や「雰囲気」なんてのも売っている。
東京電力は最近電気以外にケンカも売ってるように思うけれど、まあ、別の話。

本題。では、セレッソは何を売っているか?チケット?グッズ?成長した選手なのてのもたまに売ってるけれど、根本というか、そもそもは違う。

「僕らは『夢』を売ってるんですって、よく言います」

砂金さんは以前、強く強く、『夢』という言葉を出してくれた。営業スタッフがそう言ってくれるというのは、意味深い。

当たり前だけれど、営業部(セレッソでは事業部)は、他の部署に比べてシビアなモノの見方をしないといけない。営業の成績が、会社の将来を左右する。そのストレスと戦い、相違と工夫で得意先を見つけ、苦情に笑顔で応え、いろんなフロントラインで戦うのが、営業の仕事。その人達が『夢』という言葉を選んでくれた。

正直、羨ましい。

今は、Webディレクションだとか、コーディングだとか、写真撮影だとか、ライティングとか、まあいろんなコトを売り物にして生きている。公私共に殆ど変わらないのでどこからが仕事でどこからがプライベートなのかもよくわからない。

そこで「アナタは何を売っているんですか?」と聞かれたら、なんと答えればいいんだろう?

ちょっと前まで、困った人を助けていたことがあって、ありがとうと言われることが嬉しかった。でも、何か歯車が空回りしてしまって、どこかありがた迷惑な存在になっている自分に気がついた。本当は、もっとみんなに笑ってほしいし、その力になりたいと願っているのに、頑張れば頑張るほどうまくいかない。一昨日までの乾みたいだ。
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オレも、がむしゃらにゴールを目指していたら、答えが見つかるのかな。わからないけれど、やらなきゃな。みんな迷惑かけるかもしれないけれど、もう少し付き合ってほしい。よろしく頼む。

4/06/2011

ACL#3 Cerezo Osaka 1vs0 Jeonbuk Motors

Takashi Inui (Cerezo Osaka) 53'


震災後初の国内公式戦を勝利で飾ることができた、日本の代表として、仙台や、鹿島や、水戸のいるJの代表として戦って、不恰好ながらも結果を残せた、それが何より。ホーム長居でだらしない試合はできない。


スターティングラインナップはこちら。マルチネスはケガの影響かメンバーから外れている。ダブルボランチはボギョンと中後。清武が3シャドーの位置に戻り、ベンチでは村田の名前が。

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Start Half


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試合前の黙祷。両チーム喪章をつけてのプレー


一番の注目は中盤だった。ボランチの安定感はどうか、3シャドーのコンビネーションは合うのか。
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ボギョンのフィジカルはボランチでも生きる


結果から言うと、中盤の構成力は今までで一番よかった。セレッソの3シャドーは特殊な役割をになっている。攻撃でのセンスはもちろん、ボランチでカットしたボールを一気に相手陣内まで動かす起点としての働きがなければいけないのだ。倉田、ボギョン、乾だと攻撃的ではあるもののボランチとのマッチチングが悪く、パスの交換が雑だった(もちろんシャドーだけの問題ではなかったけれど)清武、乾、倉田という組み合わせになって、守備から攻撃に切り替わる際、清武、倉田がもらう動き、一段下がって前線に戻る動きを多用したことで、この問題がかなり改善された。ボギョンが体幹の強さを生かした守備でボランチとしての可能性を見せたことも含めて、セレッソにとって価値のある試合になった。
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さりとて相手も韓国Kリーグの強豪であり、前半は細かなパスワークとスピードの前に翻弄されることが複数回あった。相変わらずボールロストの位置が不味く、守備の組織を作る前にフィニッシュまで持って行かれていた。ここを何とかすればJリーグ再開に向けて戦える素地が出来上がるのだけれど、難しいのか?
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セレッソにとって幸運だったのは、全北現代が国内リーグを行ってから大阪に乗り込んできていたこと。やはり地の利はあったし、後半に入ると全北現代のプレーヤー達の足があからさまに止まりはじめた。3シャドーのスピードとパスワークが生きるシチュエーション。


この試合唯一の得点は、前半眠っていたエースの一撃。相手守備を鋭いパスワークで崩して、最後は乾。チャリティーマッチ、代表戦を含めて5試合目で初のゴールは値千金。
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セレッソサポーターならこの後の乾がどのようなプレーをしたかおよそ想像がつくだろう。上手さ、いい意味での軽さ、意外性、驚きのある動きで、攻撃を牽引。今までになかった、心躍る攻撃を演出する。


しかし全北現代もしぶとい。足が止まった後は9番ジョン・ソンフンと元セレッソのロブレクをターゲットにロングボールで守備陣の心身からスタミナを奪っていく。セレッソも集中力を切らせる場面があり、これは反省材料。また韓国、中国のチームはご多分にもれずフィジカル勝負になると露骨に汚いプレーをする。何度も体を削られ、選手が倒れこむ。
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審判も試合をコントロールするのに四苦八苦


この捨て身の攻撃で、少なくとも三度、決定機を作られている。その内の一度はフィールドプレイヤー(高橋?)が決死のブロック、一度はジンヒョンが気迫あふれるビックセーブでゴールラインを割らせず、至近からのヘディングシュートは相手のミスに助けられる。
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試合終盤には時間稼ぎと運動量維持のためにカードを切っていく。小松と村田がピッチ上に。

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89 min


京都とのチャリティーマッチの時にも感じたが、右の攻撃的な位置に入った村田のスピードは特筆すべきものがある。とにかく思い切りが良く、スピードがあるので相手DFが一枚いてもかならず相手陣内深くまでボールを持っていける。このまま成長を続ければ、数年後には背番号8が待っているかとすら思える。ストイックさ、規格外のフィジカル、このまま経験を積んでいけば…。
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90+3min


反省材料もまだたくさんあるが、まず結果がついてきたこと、そして今までの試合から確実に進歩してきたことは評価できる。あと少しで、今年のベストの布陣、タクティクスが完成する。そうすれば、長らくセレッソを覆っていた閉塞感ともさよならだ。

4/05/2011

あーしーたーはーえーしーえる!!

ううう、仕事で行けるかどうか全く分かんないのですが、ACLは来るんですよ、奥さん!!


マルチネスが怪我のためかメンバー外、代わってボギョンと中後がダブルボランチ、らしい。
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そして清武がトリプルシャドーに入る。少なくとも攻撃面ではいい効果が大きいだろう。


理屈はここまで。兎にも角にも、勝ちたいよね。そういうセレッソが観たいんです、オレはさ。

スタジアムに行けるのが確定という人、応援お願いします。できればオレも仕事を切り上げて、長居に行きます。強いセレッソ、今年のセレッソが観られると信じています。

4/04/2011

東北を飲もうよ!

花が咲いて、南風が暖かく肌を通り過ぎるようになると、お花見に出かけたいのが人情です。
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今年は震災があって自粛ムードが広がっていましたが、東北、岩手の酒蔵、あさ開さんがこんなメッセージを送られています。



東北には銘水が多く、よいお酒が昔から作られていました。最近では地ビールなんてのもありますよね。有名なところだと銀河高原ビールなんかも岩手のきれいなお水で作られたビールです。
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こういう時に盛り上げられる余裕がある人は、盛り上げていきましょうよ。東北のお酒を飲めば、東北にお金が届くし、酒蔵という、一度廃れたら何年も立ち上がれなくなるような、大事な産業を保護することにも繋がるんです。

サッカーが好きな人は試合の前後でもいいです。東北を食べて、東北を飲んで、桜前線にあわせて、元気を北へと届けませんか?


えー、シンクの長尾様!サイトの打ち上げがあるのでしたら、ぜひお花見を、東北のお酒でどうですか?