3/06/2011

キーマン二人。

まだ2試合だからなんとも言えないけれど、ザックリとしたチームの課題が見えてきた。

  1. 3シャドーの連携の悪さ

  2. ボランチの守備力低下

  3. チーム編成の歪さ


1.について、今の3シャドーはそれぞれに長所短所を持っている。そして悪いことに互いの長所短所が補完する関係にない。そのために動きがかぶったり、パスの息が合わなかったり、とにかく、咬み合わない。

去年はパスの出し手として、前線の起点として家長がいたが、現在の3人はともにパスの受け手として魅力があるものの、出し手としての才を見せていない。

このポジションはセレッソのキモ。なのにこの有様なので、ポゼッション、得点力は落ちて、守備は崩れる。


2.について、中後とマルチネスの組み合わせはうまくいっていない。フィットしていないとか言う以前に同タイプが二人並んでいるのが問題。バレエに例えればプリマドンナが二人いるようなものだし、漫才で言えば二人ともツッコミみたいな感じだ。まだ笑い飯のように泥臭くダブルボケ(二人の潰し役)で行ってくれているなら、少なくとも失点は減りそうなんだけれど。


3.一応「1ポジション2人」の原則に則ってチームを組んでいる、らしい。けれど同じポジションでも個性が違う場合があるので、二人いるから大丈夫、というものではない。

例えば、ボランチが出来る選手は知っている限り7人いる。扇原、藤本、中後、山口、マルチネス、倉田、黒木だ。だがこの中で1対1に強く、守備で特に強さを持っているのは藤本1人しかいない。そして藤本はCB、SBもできる器用さを買われ、守備のスペシャリストとしてベンチに置かれている。つまり去年アマラウがしていた仕事をトレスできる選手は一人もいない。


この3つの問題を解消するためには、二人の選手の頑張りが必要になる。一人は、倉田秋。
[000226]01.jpg


昨日のダービーでは清武投入後にマルチネスとコンビを組み、運動量を活かしてマルチネスが上がった後の広いエリアをカバーしていた。フィジカルを考えると1対1に強いとは言いがたいが、スピードとスタミナ、献身的な意識は守備でもいい効果を与えている。

清武が3シャドーに復帰すれば、倉田をボランチで使える。永井、村田が成長してベンチ入り、スタメン入りしてもいいし、小松が帰ってきてFWの層を厚くしてもいい。そうすれば何かが変わる。


もう一人は言うまでもない、我らがエース、乾貴士。
DSC_101901.jpg


どんなにお膳立てしようが、彼が復調しなければセレッソがチームとして機能しない。香川が旅立ち、家長が抜け、自分が何とかしなければという意識がマイナスに働いているのがとても辛いけれど、それを乗り越えた時、乾もセレッソも、一段高いところに進めると信じている。


何試合も凡庸に見過ごすことは無理だけれど、そこで結果を出すのがプロだから。そのための応援は止めないし、信じているよ。だから「桜の戦士」を歌っているんじゃないか。

0 件のコメント :

コメントを投稿