11/29/2010

J1 第33節 湘南0VS4セレッソ大阪 また来いよ、絶対に。

後半8分 丸橋 祐介(C大阪)
後半17分 アマラウ(C大阪)
後半20分 マルチネス(C大阪)
後半43分 オウンゴール(C大阪)



結果としてはセレッソの快勝、ではあるけれど、この時期の残留争いをしていたチームとの試合は本当に厳しい。失うものがない、気負いがないチームと、何かがかかっている、プレッシャーのあるチームとの戦いは、実力差があるとしても、怖い。

スタメンとベンチは控えゴールキーパーが丹野から松井に代わった以外に変更なし。酒本のバックアップがいないのが不安だが、今のベストメンバー。

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前半追い風となったセレッソは、うまくボールポゼッションをしながらも、湘南の徹底した守備を突き崩せなかった。1トップ3シャドーはそれぞれにらしさを見せていたが、フィニッシュの精度、その一歩手前のプレーの質が低く、ゴールを脅かすまでには至らない。アドリアーノのバイシクルはポストに嫌われ、セットプレーから家長のヘディングも枠外。

守備が完璧に相手を押さえ込んでいたので、最初の1点をどうやって奪うのかがポイントだったと思う。リスクをかけて前がかりになるのは避けたかったけれども、手をこまねいて時間を無駄にするのも下策、どうしたものか。

光明はセットプレーだった。酒本、丸橋がいい動きをしていたし、マルチネスも普段どおりのコンディションだったので、コーナーキックやフリーキックから彼等が質の高いボールを供給していれば…。


果たして、最初のゴールは酒本のコーナーキックから。後半8分、今日何度も左サイドを突破し、いいクロスをポンポンと上げていた丸橋の左足が火を吹いた。こぼれてきたボールを捉えた無回転のキックは、不規則にドロップしながら野澤の手を弾きゴール右隅へ。今季2点目のゴールは価値のある先制弾、時間帯も申し分なし。


ここからは、呪縛を振り払ったセレッソと、緊張の糸が切れた湘南の意識の差が露骨に現れてしまった。セレッソとサポーターにとっては心地の良い時間帯だったが、湘南にとっては辛い記憶になったはずだ。

先制からすぐ後のセットプレー、ゴール前のトリックプレーでアマラウのシュートは湘南の壁に当たってコースが変わりキーパー反応できず。その後左サイド深くまで斬り込み、相手のラインを押し下げてのマルチネスのミドルも完璧。前線が止められても後ろのプレーヤーも破壊力がある、彼等に何度助けられただろう。先制から12分後には0-3、試合の流れを完全に決める。


こうなれば、後は最終節に向けての用兵になる。00年ファーストステージでの斎藤大輔、05年のブルーノ・クアドロス、優勝まであと一歩と迫りながら、セレッソは守備の要を出場停止で欠き、ベストメンバーを組めなかった苦い経験がある。今期もこの試合までに守備を引き締めていた茂庭、上本がともにカード3枚をもらい出場停止にリーチがかかっていた。彼等をいつ下げるのか、それとも違う手を打つのか。

レヴィーの選択は後者。マルチネスの怪我を考慮し、ボランチに羽田を投入、守備の引き締めにかかる。

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後半39分


ロスタイム間際の交代でも小松、永井を投入して前線のチェイシングに走らせる。結果的にカードが出ること無く、最終節をベストな布陣で臨む事がほぼ確実になったが、冷や汗の出る用兵だった。

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後半43分


この間にも乾の速いクロスを湘南阪田がクリアミスして加点、得失点差でACL出場を争うライバルチームに差をつける。


湘南としても今期ラストのホームゲームの意地があった。攻撃の形こそ作れていなかったが、なんとか先制点を奪われまいとした守備は固く、丸橋のゴールが決まるまでは本当に胃が痛い流れだった。そこを突き崩せたのは価値がある。


これでリーグ4位以内が決まり、セレッソの球団史上最高位が確定した。後はどれだけ順位を伸ばせるか。他力本願に変わりはないが、まず自身がベストを尽くし、最終戦を勝利すること。アジアへの扉を開くのはオレタチだ。


そして最後になるけれど、同期の桜、湘南にもエールを。怪我人が続出しながら補強もままならず、一年で降格という辛い結果になったが、チームとしてのまとまりで個の力を上回るスタイルは、セレッソのように資金に限りのあるチームにとっての理想だった。このチームならばきっとまだまだ強くなれる。2年後、J1の舞台で戦いたい。絶対に勝ち抜いて、上がってきてほしい。

11/28/2010

さあ、咲こうぜ、オレタチの大阪。

どうも、最近更新なくてゴメンなさいでした、人生残留争い中の西中島です。頑張ってるのが見えないそうで、そう言えば降格しているチームのサポーターも同じようなこと言うなとか思うんですよ。結果が出なければダメなんでしょうね、何しても。

「今年は個人的にボロボロでもいいからセレッソ頑張って!」

と年始に御幸森神社でお願いをしていたのですが、きっちりと、見事に良い感じできてますね。記事書いている時点で、明日勝てばお隣さん、鹿島と勝ち点1差で最終戦になだれ込めるという、営業的にも非常においしい展開になっています。廣畑さんも砂金さん喜んでいるだろうな。

今はとにかく勝つことです。明日も、来週のキンチョウスタジアムでも。そうすれば賞金も出るし、ACLにも出れるかもしれない。ACLはたいへんだけれど、海外のクラブとガチンコで戦う経験というのはそうあるものではないので是非やってみたいというのが個人的な意見です。そうなればクラブ的にも歴史的な年になるでしょう。過去最高位でのフィニッシュをまず第一の目標に、アジア進出を次の目標にすれば、チームとしてもダレないしホントいい感じにまわってる。


それでも安穏と出来ないのは、2000年、2005年、2008年、何度もあと一歩というところまで目標に迫りながら、結局自滅する形でシーズンを終えてしまった苦い記憶があるからなんでしょう。


変えましょう、歴史を。


今セレッソにいる選手でそういった負の歴史の当事者というと、フジモンや山下、丹野、小松あたりになるのかな?彼等には絶対に頑張ってほしい。そして茂庭、乾のように他チームで用なしと思われていた選手にも、過去の自分を超えてほしいと願っています。そうして、自分を見下していた輩達に、オレタチはこんなにやれるんだ、すごいんだと言えるようになってほしい。

タイトルは、残念ながら獲れずじまいの一年でしたが、まだまだ目標ははっきりとある。これをしっかりモノにして、笑ってシーズンを終えようじゃないですか。


さあ、舞台は整った。後はやるだけ。
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11/25/2010

Obrigado Lévir !

来年もまた同じ場所で、同じ夢に向けて戦えることを嬉しく思います。ありがとう。
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CEREZO OFFICIAL

【10/11/24】レヴィー・クルピ監督との契約更新について

弊クラブでは、レヴィー・クルピ監督と契約を更新することで合意し、同監督が来季も指揮を執ることが決まりましたので、お知らせいたします。なお、契約期間は、2011年2月1日から2012年1月1日です。(後略)


11/24/2010

J1 第32節 川崎1VS2セレッソ大阪 レヴィー・セレッソ!!

後半12分 小松 塁(C大阪)
後半24分 アドリアーノ(C大阪)

後半35分 ヴィトールジュニオール(川崎)


今日のマンオブザマッチはレヴィー・クルピだ、間違いない。引き分けすら許されない上位争いの真っ只中で、しかもアウェーで、劣勢で、あの手を打つなんて指揮官はそういないだろう。長くチームを見てきた当人だからこその発想かも知れないが、後半の選手交代には舌を巻いた。試合後のインタビューに応えるレヴィーの顔は、とても満足気だった。


スタメンとベンチは丹野をのぞいて前節と変りなし、高橋の怪我が気になるが、酒本が例年通り秋になって調子を上げてきたのが救いになった。

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前半はスコアの移動こそ無かったが、これぞ天王山という緊迫感が終始途切れることがなかった。それでいてお互いシュートシーンが多く、第三者が観ても見応えがあった45分だったのではないだろうか。2分に一度はシュートが放たれるのだから心臓に悪い。

決定機の数は、明らかに川崎だった。小宮山からの折り返しをジュニーニョ、フィニッシュの精度に助けられる。ショートコーナーからの混戦でシュートの雨を浴びるも、ここは復活したキム・ジンヒョンのスーパーセーブで耐える。もしキム・ジンヒョンが前節のように自信無くプレーしていたら、試合は前半30分までに決まっていた。

対するセレッソのシュートは精度を欠き、驚異になり得ない。家長が二度ミドルを放つも枠外、唯一光ったのは丸橋の左サイドからのクロスに見せかけたミドルのみで、これはかつてセレッソのゴールを守った相澤の好守備に阻まれる。


スタッツだけ見ればほぼ互角と言えたが、このままの流れが続けば先に決壊するのはセレッソの守備だったはずだ。中村憲剛のパスワークに振り回されてボールを奪えず、逆にマルチネスは日頃はありえないようなボールロストでピンチを演出していた、危険な状態だった。

この状態を打破したのは、レヴィーの意外すぎる、奇策ともとれる選手交代だった。前半カードを一枚貰っていたアマラウを下げて小松投入。家長が一列下がり、4-2-2-2にシステム変更。窒息しそうだった3シャドーから家長のポジションを下げることでボールの出し手がひとつ増え、小松が入ることでトップにポイントが一つ増えた。川崎はこの変更に即座にアジャストできなかった。そこにギャップが生まれた。

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後半開始時



小松はアドリアーノと共に相手守備ラインを刺激し、試合の流れを劇的に引き戻した。足元にボールを受ければ187センチの体躯を折り畳み、長い足をディバイダーのようにふるって相手を抜き去る。右から、左から、プレーの幅が広い小松の特徴が遺憾無く発揮される。

後半12分には待っていた歓喜の瞬間が訪れる。右サイド深くに張り出した酒本がフリーでボールを受けると、最高のクロスが川崎ゴール前に供給される。飛び込んだのは流れを変えた小松。今度はその長身を思い切り伸ばし、ボールの角度をずらす。さすがの相澤も反応が遅れ、ボールはネットを優しく揺らした。1-0、采配ズバリのベンチはお祭り騒ぎ。

先制点を奪えたことでカウンターの鋭さに長じた川崎の攻撃を鈍化させることができた、またこちらは茂庭、上本が中心になって弾き返したボールをカウンターに持っていく得意のパターンに持ち込めるようになる。これは大きかった。

2点目は攻め急いだ川崎の不用意なボールロストと、アドリアーノの驚異的な身体能力が生み出したもの。アドリアーノがセレッソ陣内でボールを奪うと、前にはとんでもなく広大なスペースとゴールキーパー、そして川崎ゴールしかない状態。ヴィトールジュニオールがしつこく食い下がるもスピードでこれを難なく振り切り、50メートルを独走してゴールを奪った。この2点目も大きかった。


しかし2点のアドバンテージを奪った辺りから川崎のプレーが露骨に激しくなってきた。勝たなければアジアに向かうことはできないというのは相手も同じだから、それを批難することは気が引けてしまうが、それでも傷つきピッチに突っ伏す選手達を見て冷静にはなれなかった。

特にヴィトールジュニオールは膝を上げてキム・ジンヒョンと競り合いに入ったり、清武の突破を止めるために腕を掴んだり粗相が過ぎる。清武は半袖のユニフォームだったが、もし袖が長く、体全体を引き倒されていたらどうなっていたか?


それでも2点あればセレッソは勝てる。混戦からヴィトールジュニオールに至近弾を決められたが、逆に1点差になったことでチーム全体の意思がまとまった。ベンチもバランスを崩さず、ゲームを壊さないよう慎重に手を打っていく。前半から頑張っていた清武は失点直後に下げ、スピードと個の力を持った永井が登場。もう以前のようにシチュエーションに背いて独立独歩のプレーはしない。チームの一員としてフォアチェックに走る。

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後半36分


そしてロスタイム間際のセットプレーでは藤本が守備陣に加わり、高さと強さでメンバーを鼓舞する。アドリアーノ、家長、マルチネスがボールを持てば相手をひらりとかわして焦燥感をかきたてる。これが今年のセレッソ。ピンチもキム・ジンヒョンが落ち着いてセーブし、長いホイッスルを聞く。

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後半ロスタイム


残り3試合で最も厳しいと見られていたアウェー川崎戦。チームはアウェー鹿島戦に匹敵するベストなプレーで勝ち点3を積み上げた。ただし、まだアジアへの扉は開かれていない。この事実を胸に気を引き締め、残り180分間を戦い抜こう。湘南にJ1土産を献上する必要はないし、磐田に末節を汚されるのもゴメンだ。

11/23/2010

横浜FM戦写真日記。

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食事は昭和町にある「そば やまなか」さん。女性がうつキリリとした十割蕎麦のお店。


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おやつは「長居乃満月」こんな感じで焼いてもらっています。

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おかんどうしたん?

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絵心あるやん!

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サラヤさんが取り組んでいる「100万人の手洗いプロジェクト」の限定ボトルが販売されていました。一つ500円なり。売上の1%がウガンダの衛生事情改善のために使われます。見事完売だったそうで、さすがはセレサポです。

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シメはかわいいカクレクマノミで。海遊館さんからやってきました。


コレオでクタクタでしたけれど、勝てば全てが心地いいものです。今年もホームはあと1試合か…。

11/22/2010

Cerezo Supporters Startは使える。そしてクラブのためになる!

昨日の横浜FM戦、スタジアムがちょっと変わってたのに気が付きましたか?スタンドや通路のありとあらゆる所にこんなボードが貼ってありました。
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これはセレッソ大阪とフェンリル株式会社が共同開発したセレサポのためのスタートページ「Cerezo Supporters Start」の宣伝だったのです!ハイ。

Cerezo Supporters Start
http://cerezo.supportersstart.com/



こちらのページ、コアにネットを使い倒している人にとってはかなり面白いんじゃないでしょうか?twitterやmixiなどSNS、YouTubeやニコ動といった動画サイト、amazon、カカクコムみたいなお買い物サービス、果てはぐるなびなんかのグルメサイトまでここからワンクリックでアクセスすることが出来ます。

何より嬉しかったのははてブと連動していて世の中の面白いニュースや記事がイッキ読みできるところ。画面右上の青いボタン「トレンドリーダー」を押すと好きなジャンルの注目記事がドンと出てきます。
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出てくるニュースのジャンルは画面右上端にある「オプション」から「トレンドリーダー」「トレンドウォッチ」タブをクリックすれば設定できます。興味のない記事まで出てきてわけがわからないなんてこともないです。


そしてセレサポ的に最も注目なのは、これをInternet Explorerのスタートページにするだけでセレッソに収益が上がるところ!ワンクリックでセレッソが豊かになる!いいじゃないですか。

方法は簡単。


  1. Internet Explorerを立ち上げる

  2. http://cerezo.supportersstart.com/にアクセス

  3. 画面右上端の「ホームに設定」をクリック!


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これだけ!ホントこれだけなんですよ!使い勝手のいいスタートページ、是非ご利用を。オレはぶっちゃけFirefox使っていますが(汗 IEのスタートページはこっちにしています。

11/21/2010

J1 第31節 セレッソ大阪2VS0横浜FM アキ、サケの季節です。

前半25分 オウンゴ-ル
後半17分 家長 昭博(C大阪)



マリノスは前半、露骨にセレッソの右サイドを突いてきた。守備に不安がある酒本のウラのスペースに起点を作ろうという意思がありありと見て取れた。それでも酒本は「溯上」を止めなかった。押し込められたのはマリノスの方だった。攻めをせき止めるのは、攻め。
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スタメンからはレヴィーの勝ちたいという強いメッセージが込められていた。怪我のマルチネス、上本をスタメン起用、右サイドは酒本が入ったが今組めるベストの布陣だ。ベンチには永井が定着、スピードと強さが魅力の若手、使い勝手がいい。

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前述のとおり、マリノスは1トップの端戸がセレッソの右に流れ、長いボールを当ててきた。そこにポイントが作れれば、セレッソの右サイドの攻撃も封じることができる。至極真っ当な考え方だと思う。そこで耐えて跳ね返せるのか、それとも押し込められてしまうのかが、今日の分水嶺だった、けれど、酒本は実にらしい解決法で、マリノス木村監督のプランをブレイクした。負けず、挫けず、ひたすら高い位置をとって、マルチネスのボールを待つ。一度受ければ、前に前に。ドリブルで仕掛けて、相手を押しこんでいく。レギュラーのセンターバック、中澤と栗原が2枚そろって欠場したマリノスの守備はこれに対応できない。

マリノスからすれば攻めきってイニシアチブを掴み、守備の不安をぬぐいたかっただろうが、酒本は寒さが増すごとに脂がのってくる。彼の頑張りでプランが崩れ、殆どの時間帯で劣勢だった。自滅というか、力負けというか…。

対するセレッソは夏場、好調だった時期のように自由闊達ピッチを駆ける。1トップ3シャドーに丸橋、酒本が絡み、マルチネスのタクトで全体がうねるように動く。小椋、松田、波戸、個々人で見れば素晴らしい守備のスペシャリストでも、組織化されていなければなんとかなるものだ。

先制点もマリノスの後手を踏んだ守備の結果。前半25分右サイドを乾が侵食し、早く、低く、正確なクロスを入れたのだが、この時点でピッチのフィールドプレーヤー全員がマリノスゴールに向かっていた。波戸が必死に足を出したが、これが裏目に出てオウンゴール。乾にしてみればプロのキャリアをスタートさせたチームに強烈な「恩返し」ができた格好だ。
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このゴールの後も、ゲームを支配していたのはセレッソだった。ボランチとセンターバックの間のスペース、4バックのギャップに桜色のプレーヤー達が入り込む。家長に一度、アドリアーノに二度決定的なチャンスがあったが、何れも決めきれず、歯がゆい。今日のアドリアーノは不運だったし、何かしら終始ギクシャクしていた。日本人ならお祓いでもするくらいついていない。すんなり2点目が決まっていたら、スコアはもっと違っていたはず。相手GK飯倉の勇気あるプレーにも一因はあるが、セレッソにもツメの甘さがあった。
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僕が何をしたって言うんだ!



かくて死に体になりかけていたマリノスにトドメを刺せないまま、後半まで試合を伸ばしてしまった。この流れを放っておく程木村監督は愚鈍な司令官ではない。河合を入れて波戸を右サイドに回し、守備をテコ入れしてきた。セレッソは後半の立ち上がりこの試合ただ一度だけの劣勢を味わう。

ここを耐えられた理由を聞かれても、返答に困ってしまう。マリノスの攻撃は確かに精度が無かったが、アドリアーノ以上にツキに見放されていて、まるでゴールとボールに磁石でも埋め込まれているのかと思うほど、枠をとらえていなかった。ロジックな理由が全く見つけられない。ただ、ここをゼロで凌ぎ切ったことで、キム・ジンヒョンから「怯え」のようなものが消えたように感じた。どこか自信なさ気だったものが、徐々に勇敢でチャレンジ精神に富む、いつもの彼に回帰していったようだった。
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ピンチを耐えればチャンスが巡る。落ち着かないでいたボールがゴールを狙う家長、アドリアーノのラインにすっぽりハマる。マリノスは何度ラインの底が抜けたんだろう?幸い家長はアドリアーノ程祟られてはいなかったようで、勤めて冷徹にゴールネットを揺らす。これで八割方試合が決まった。
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どんなもんだ!


この後の20分程は、セレッソがうまく相手を「ちゃぶった」ロングボールを入れられ、下がったところを2列目が狙うスタイルに切り替えたマリノスに苦慮するところもあったが、茂庭、上本がよく頑張った。茂庭が1対1の時、重心を低くとって相手を押し返すフォームをとるのはサポーターならよくご存知だろう。今日は彼だけではなく、丸橋や酒本までもが時々同じようなスタイルで守備をしていたのが印象的だった。いいプレーはどんどん伝搬してほしい。


今日はマリノスの悪いところばかり書いてしまうけれど、本当に出来が良くなかった。センターバックの差が露骨にでて、攻撃のリズムまで悪かった。中村俊輔は要注意と何度かカメラを向けたが、今まで見てきた中で一番悪いプレーしかできないでいた。彼がボールを持っても誰も追い越したりしないので、前には端戸1枚しかいない、これでは何もできない。パスもドリブルも前回対戦した時よりキレが無かった。山瀬に至っては途中でピッチを去っている。J2時代に煮え湯を飲まされた「マムシの祥平」も持ち味を生かせず。
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ブーイングがお出迎え。



これだけいい流れなので、レヴィーの選手交代も運動量が下がったポジションをパッチするようなものだった、後半43分には清武と永井を、45分には怪我をしている上本と藤本を、そしてラストには丸橋を石神に代えたが、それぞれポジション、システムの変更は無し。

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後半43分


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後半45分


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後半ロスタイム


第三者が見ればセレッソが勝ったというよりは、マリノスが負けた試合ということになると思う。ただ願わくば、この流れを自らのものとして、残り3試合を戦ってほしい。泣いても笑っても残り270分、どうせなら笑って終いにしたい。

11/20/2010

さあ、ジンヒョン。

キンチョウスタジアムデビュー(予定)待ってました。

最近失点が続いているけれど、それがジンヒョンの全力だなんて、誰もちっとも思ってないよ。

少し不安になったらさ、ちょっと後ろ向いてみなよ。

みんな信じて飛んでるよ、叫んでるよ。

まあ耳だけ貸してくれればわかるか。


ジンヒョンがゴール守っている間、オレタチはジンヒョンを守っているから、安心して、いつもどおりしてくれりゃいいさ。

さあいこうぜ、オレタチの大阪!
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11/19/2010

ボード上げるよ。

REALOSAKAULTRAS

マリノス戦ピンクボード配布告知&ご協力のお願い

セレッソのコールリーダーからのお願いです。
下記の内容に、是非ともご協力よろしくお願いします。
また、知り合いのセレサポの方々への
アナウンスもよろしくお願いします。

----以下、コールリーダーからのお願い----

今週土曜日のマリノス戦の選手入場時に、
キンチョウスタジアム全体で
ピンクのボードを掲出する予定です。

かなり広い範囲で配布する為に、
どうしても人手が足りません。

配布に協力していただける方は、
開門30分後の15時30分に
キンチョウスタジアム外にある、
喫煙所付近に集合してください。

ご協力よろしくお願いします。


いっちょかましたろか。
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必須スキル:コミュ力でいいんじゃないの?

最近仕事の関係でいろんな「成功した人」の話を聴く機会がグッと増えた。羨ましいと思ったり、その発想は無かったと目からウロコだったり、そんなのできねーよ的なお話にげんなりしたりしているけれど、トータルで見るとすごくプラスになっている。話し方とか、考え方がすこしずつ変わってきたからか、何か気分もスッキリしだした。自分はまだ成功していないんでがんばらないといけないのだけど、道程がうっすらみえだした気がして、精神的にラクなのだ。


そこで気がついたのだけれど、使い勝手のよいCMSを開発して引く手あまたのプロデューサー、知己に飛んだ発想で会社を(アコギな方法無しで!)発展させている経営者、どんなワードでもGoogleで一位をとらせるSEO技術者。みな素晴らしい才能や精神力の持ち主であるのは当然ながら、同様にコミュニケーション能力が恐ろしく高い。

プレゼンなどすればマジメな話なのに笑わされたり感動させられたり、下手なバラエティーを観るよりもずっと楽しいし、個人として話をしてもやっぱりうまいなと思う。


考えてみれば当然で、仕事は大抵一人では出来ない。カメラマンで例えれば、これこれこういう写真を撮ってくれというクライアントがいて、被写体になる人がいて、アシスタントなんかがいるのが普通だ。彼等とうまく話ができなければ(産業的に)満足のいく写真は撮れない。どんなに腕が良くてもモデルの一番いいところを引き出せなければダメ。逆によくテレビとかで「気がついたらヌード写真撮らされてました」なんてウソみたいなこと言う女優がいるけど、一流のカメラマンはモデルをその気にさせるのも一流なので、個人的にはそんなもんだとうけとっている。


とどのつまりどんな職種であれコミュニケーションスキルは必要なのだ。個人でできる範囲は限られてる、人と気持ちを一つにしないといいものなんて作れないし、生きていけない。成功している人の話を拝聴するたびに、その気持ちが固まってきた。


オレは決してコミュ力があるわけではないので、そこらへんは日々進化というところかな。
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11/18/2010

一度くらい負けてやれよ。

と、思っていたので悔しくないよ。

…。

なんて思わない、やっぱり勝たないとさ。ダダ凹みです。


ただ、これで目標はハッキリ決まった。3位以内、アジアに打って出よう。自力では無理なんだけれど、もう残りが少ないけれど、それでも可能性が残っているからにはやらないとね。
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少なくともキンスタ2試合は二つとも勝とう、引き分けもダメ。湘南、川崎、降格が決まって失うものがないチームと、苦手な相手、やなアウェイが残っているけれど、負けは許されない。この4試合で勝ち点9か10稼いで、後は天命を待とう。これが現実的なベストでしょ。

最後がホームなのは好材料、ここで決めれば、セレッソの歴史が変わるはず。だからあと4試合、サポーターもチームもベストを尽くそう。最終節の後は疲れて立てなくなったって、喉が枯れて話せなくなったって知らない。結果が出ればそれでいい。
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ハムリンズをアジアのマスコットに!


11/15/2010

J1 第30節 山形3VS3セレッソ大阪 非暴力不服従。

前半25分 北村 知隆(山形)
前半40分 家長 昭博(C大阪)
後半21分 長谷川 悠(山形)
後半36分 田代 有三(山形)
後半45分 清武 弘嗣(C大阪)
後半45分+3 アドリアーノ(C大阪)



明らかな誤審と小林監督の巧みなベンチワークで、危うく試合を落とすところだった。いや、常識の範囲内で物事が進んでいたなら明らかに負け試合だ。それを引き分けにまで持っていったところを評価したい。出来は決して褒められたものではなかったけれど、勝ち点1は勝ち点1だ。


スタメンとベンチは大きく変わった。まずスターターにキム・ジンヒョンが戻ってきた。出場停止だったアドリアーノも復帰。ところがマルチネスが怪我のため出場不可となり、羽田、アマラウのダブルボランチ。右サイドバックの高橋は出場停止で、酒本が先発。ベンチでは永井、扇原と若い二人が目立つ。

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前半、マルチネスの不在でタテへのスピードはいくらか増していたが、予想通りピッチを広く使った攻めが出来ず、固定メンバーだった左サイドにどうしてもボールが偏ってしまう。山形はトップに長谷川を残し、コンパクトな守備ブロックを構築してセレッソのドリブル、パスを遮断する。いくつかシュートを放ってはいたが、精度が悪く息苦しい展開が続く。


1失点目は、攻めに攻めていた状態の中で、相手のロングボールを処理ミスしたもの。パスの出し手にもプレッシャーはかかっていなかったし、茂庭、上本、キムの連携も悪いものだった。これはかばいようがない酷いプレーだ。山形はこのゴールがこの試合のファーストシュート、攻撃陣としてもやりきれなかったろうし、ベンチにとっても想定外だったろう。

その代わりというわけではないけれど、あまり期待していなかったセットプレーで同点に追いつくことができた。酒本のコーナーキックに家長がドンピシャでヘッド。頭が一番精度が高い?追いついた時間も前半40分とベスト。


後半もいい流れが続いていたけれども、マルチネスがいないためにプレーにタメがなく、どこか急いているようなボール回しが続いていた。奪われた時のバランスが悪く、センターバックの二人への負担が強くなってしまう。二人で70メートル四方を全てカバーすることは不可能だ。まして腕でトラップしてもOKなどというハンディまで追加されてはどうすればいいのか。長谷川のゴールは明らかなハンドの後のプレー。レヴィーが引き下がるわけもなく、猛然と審判団にくってかかる。犠牲者は通訳の白沢氏、人柱となって監督を守るも、人生で2度目の退場。

弔い合戦ではないが、ここでむざむざと引き下がるわけにはいかない。セレッソは攻めダルマの用兵。永井、小松を投入し、キレを欠いた乾、アンカーの羽田を下げる。家長がボランチに下がり、2列目は清武と永井、2トップに小松とアドリアーノ。今季最も攻撃に傾倒した布陣。

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後半25分


対する山形は切り札の田代をトップに入れ、セレッソの守備の綻びを狙う。賭けに勝ったのは小林監督だった。右サイドを崩され守備が破綻。キム・ジンヒョンが一度は弾くも、こぼれ球を詰められた。


ここまで来るとさすがに気持ちが折れる。誤審に祟られ、打つ手は裏目、上本も怪我でピッチを去り、もはやこれまで。それが、普通のチームのパターン。セレッソは、ここから。

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後半31分


レヴィーの言葉を一字一句伝えていた白沢通訳が食い下がってくれたおかげで、アデイショナルタイムは5分できた。まず90分きっかりに清武が密集したプレーヤー達の足元をすり抜けていく素晴らしいシュートを放つ、キーパーの手を吹き飛ばしてネットへ、これで3-2。

さらに前線に永井、小松、アドリアーノ、清武が並び、そこに家長、アマラウ、酒本、丸橋が加わる総攻撃。ここはもう理屈や計算を超えた世界。ボールが奪われたら、相手に囲まれたら、そんなこと誰も考えていない、本能だけに依存した攻め。ピンボールのようにトップと2列目の間をボールが跳ね、ついにアドリアーノの足元にこれぞというパス(と、呼べるかどうか)が入ってきた。これを決めてタイスコア。アウェーで、九分九厘小林監督の術中にはまりながら、相手から勝ち点を奪った。


不恰好な試合だった。しかし暫くは、この試合に負けなかったことを嬉しく覚えているだろう。いいバースデープレゼントをもらったと思っている。


ところで、水曜日の天皇杯には、白沢通訳は出られるのだろうか?それが不安だ。

11/13/2010

MIOびわこ草津と佐川は頑張ればいいスタジアムで試合できるかもな件。

大津市サッカー協会がJリーグの試合が開催できる基準を満たすサッカー場の建設に向けて署名活動を行っている。何でも滋賀県はJの規格を満たすスタジアムが無い唯一の県らしい。セレッソはJ2時代の2002年に皇子山で試合を行っているが、あれはワールドカップ開催に伴う緊急措置で、確かに常用できる施設ではない。

ただサッカー場を新設するとなると数十億のお金が必要になる。公的機関が建設するとなれば税金が使われるわけで、正攻法で押していっても喜ぶのはコアなサッカーフリークと土建屋ぐらいになる可能性がある。下手をすると「無駄金を使うな」と市民団体からクレームがつくかもしれない。

そこで協会は廃止の可能性がある大津びわこ競輪場の跡地をサッカー場にできないものか、と検討しているらしい。既存の施設を利用すればぐっと安上がりにスタジアムが出来上がる、それはセレッソサポーターなら既知のことだろう。


これがびわこ競輪場。
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メインスタンドと南北両サイドのスタンドは屋根付きの立派なものだ。競輪場なのだからドーピング検査室やロッカールームはあるだろうし、改築の手間はキンチョウスタジアムの場合より楽かもしれない。スタジアム北側には広大な駐車場があって、サブのピッチを用意するにはもってこいだ。堺のトレセンのような施設にすれば滋賀のスポーツ活動の拠点として稼働できる。

ピッチを重ねてみよう、サイズは日立柏サッカー場と同じにした。
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トラックのカーブしている部分、サイドスタンドの端の方はピッチとの距離が遠くなってしまうが、陸上競技場と同レベル。そして手前はバンクになっている。もし増築するとなれば、このバンクを利用してスタンドを作ればいい。後ろにある既存のスタンドの視界を遮らないので、見切り席も出ない。バックスタンドを作るスペースもたっぷりあるから、その時点で必要な施設を必要なだけ作ればいい。今はピッチだけを作って、最終的にはJ1開催規格の1万5000席を確保するとなれば、無駄な投資は最小限に抑えられる。


ピッチとスタンド内施設の改修だけならキンチョウスタジアムの予算2億円以内に収まる可能性が大きい。これだけの施設を取り壊すとなればそれ以上の予算が必要かもしれない。ランニングコストの問題はあるが、同じ投資で巨大な空き地をを作るのか、市民共有の財産を作るのか、個人的には自明だと思う。

滋賀にもサッカーを愛する人達がたくさんいること、彼等が日々頑張っていることをオレは知っている。もう少しだから、ガンバレ。

11/12/2010

健やかであること。

娘の体調が最近思わしくなかった。すぐに倦怠感が出て「だるい」などと言い出すし、実際微熱も出ていたし、無理に学校に行っても発熱して帰宅することが今月に入って2度ほどあった。

あまりにおかしいと町医者で血液検査をしてみたところ、抗原抗体というところの数値が正常値の8倍になっていた。


抗体というのはウイルスだの細菌だの、「異物」が侵入してきたときに、彼等を追い出すために頑張る部分だ。風邪をひいたから熱がでるのではなくて、風邪のウイルスが入ってきたのを追い出すために抗体が体を発熱させている、というのが正しい表現らしい。だから大人になって抵抗力が弱まると、発熱が中途半端になって風邪が長引いてしまったりする。

ところがこの仕組みが上手くいかないと、抗体が自分の体を異物として認識してしまう誤作動が起きることがあるらしい。つまり風邪でもないのに風邪の症状のようなものが出続けることになる。深く考えなくてもそれが大事であるのはわかる。異常な値は娘の体の異変を伝えていた。


「膠原病の疑いがありますね」

と町医者に言われた時、オレはこの子が生まれた時の騒動を思い出した。切迫早産で予定日より一ヶ月以上も早く生まれ、母子ともに危険な状態だったこと、一番小さなオシメでもブカブカな程小さかった姿、何度も鳴る心拍計のアラーム音、家族みんなが家内と、この子の健康を祈っていた。健康であれば、優しい子であれば、それ以上は何もいらないと。娘の名前も、そんな願いを込めた。それなのにこんなこともあるものか…。


今日がこの子の精密検査の日だった。正直仕事にならなかったが、家内から大きな病気ではなかったとメールが来て力が抜けた。そうして、心配してくれた仲間や、天国にいる祖父、祖母、父、今いる家族に、ただただ感謝した。


娘は今アクセサリー作りに熱心だ。それ程体を動かすものではないけれど、それでも健康でなければ楽しめない。何事にあっても、まず体と心が正しくあることが大事なのだ。今回の出来事は、そんな当たり前のことを再確認させてくれた。週末にはこの子と一緒にいる時間をとりたいと思う。多分、幸せな時間になるだろう。ホットケーキとか、喜んでくれるだろうか。

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11/10/2010

ケインズは好きじゃないけど。

もっとお金をじゃぶじゃぶ使いたいものだ、と思っている。嘘じゃない。もうガンガンに使いたい。けど、使い道が無いのだ。


例えば先月、俺は新しいデジイチを買った。11万7000円したけど「安い」と思ったから。記録用のSDカード、予備のバッテリー、含めると13万くらいしたけど、それでも安い。

以前使っていたカメラでは残せなかった美しい風景や楽しい思い出なんかが簡単に残せる。多分5、6年は使うから、一年あたり2、3万の投資ということになるけれど、その価値があれば売れるのだ。実際発売日前予約が殺到して、大型電気店やカメラショップでも1、2台しか仕入れられなかった程らしい。

反対に、自販機のドリンクはあまり買わないようにしている。少し歩けばスーパーで同じドリンクが30~40円くらい安く売られているのを知っているから。この120円は「高い」と感じる。つまり「適正な価格」でモノが買いたいのだ。

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M2PLANTさんは確実に「安い」冬物を作りに行こう。


セレッソがスタンドの席割、年間パスのチケット代に大鉈を振るったのは、まだ結果は出ていないけれど、少なくとも悪いことではないと思っている。今は席の価値と量がアンバランスすぎる。それを事実として受け止めて、変えることをためらわなかったのはいいことだ。

ただ、いつかは(メインスタンドがいつも7、8割程度コンスタントに埋まり出したら)「席の価値を高める」というアクションも必要だ。チームがいい成績を残すのが一番効果的だけれど、他にも方法はあるだろう。タイミングの見極めが本当に難しいけれど、いつまでも予算がネックになってチームが強くならないなんてのはイヤな話だし、まして降格なんてのは二度と味わいたくないし。


モノの値付けほど難しいものはない、なかなかズバリ値頃感のあるプライスはつけられない。それは承知のうえで、セレッソのフロントに「ガンバレ」と言いたい。あと何度か失敗してもいいから。

11/08/2010

食べよう!

えと、昨日初めて(? 会ったお二方から「痩せましたね」と言われた西中島です。まあ、それなりに工夫したので(楽しんでるので「努力」ではないですね)はい。

でも、一つだけ言いたい!声を大にして言いたい!

「試合の時は、長居で、ガッツリ食べよう!!」


栄養摂らないと応援できないです。声出し、飛び跳ね、手拍子、これを2時間くらいするんですから、食事は控えめに、なんて言ったらダメですよ。

オレは試合日はしっかり食べて、しっかり動いて、収支をゼロかマイナスにしています。そうすれば代謝もよくなるし、応援もひとり分大きくなるでしょ?それにハラペコだと重たいカメラ持ってあちこちいけないですよ。だから食べます。
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昨日のお昼はあーすかふぇさんところの肉巻きおにぎりでした。ただの肉巻きおにぎりではないですよ、パフェ同様地元奈良でとれたものを使っています。ご飯は体にやさしい古代米、巻いてるお肉は大和ポーク、おにぎりの中にとろりととろけるタマゴも奈良産、こだわっているからおいしい。うるさ方の多い2ちゃんでも絶賛の嵐なのがよくわかりました。これはウマイ。

と、モリモリおにぎりを食べていると、お隣ですごい顔して焼肉丼を食べているスタジアムDJがおりまして…。
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もう少し男前に撮られればいいのに(笑 1万人の気持ちを一つにする大事なお仕事ですから、しっかり食べてもらわないとね。他のスタッフのみなさんもガッツリ食べてました。


こちらも負けじとデザート追加。銘菓長居乃満月でございます。
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こういう温かくて甘いものがおいしい季節になってきました。次のホームゲーム、横浜FM戦は午後5時キックオフなので、開門は午後3時、おやつにどうですか?


高知県観光PRブースでは高知の名物「いなか寿司」が販売されてました。サポ仲間のお昼ごはんはコレ。
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最後は昨日のMOS(モットモ・オイシソウニタベテイタ・サポーター)です。この人!
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料理も好きでよく作ってるんですが、こういう顔して食べてくれると作っている方は嬉しいんですよ。この子すごくいい顔する!


でね。スタジアムや鶴ヶ丘、長居の街で食べるということは、セレッソにとってとても意義のあることなんです。

スタグルメで食べるのは直接的に収支に繋がります。それからスタジアム以外のお店で食べても意味はある。ピンク色のユニの人がたくさんきて飲食してくれたら、サッカーやセレッソ知らなくても「なんだろう?」ってなるじゃないですか。

そうして認知度を上げることも、立派なサポート。おいしいごはん食べて、好きなチームのユニやアイテム着るだけでできるサポートって楽だし、楽だからいつでもできる。

大阪サッカークラブ株式会社は試合のない日でもセレッソというブランドのイメージを上げるために一所懸命に働いています。サポーターだって試合のある日だけしかサポートできないってわけではないんですよ。


おいしいものを食べましょう、好きなチームのアイテムをつけて。

11/07/2010

J1 第29節 セレッソ大阪1VS0清水 セレッソを今一度せんたくいたし申候。

後半37分 小松 塁(C大阪)



高知県観光PRブースが来ていたから、ではないだろうけれど、土佐の男が大きい仕事をしてくれた。悪い流れを断ち切り、溜まった鬱憤をはらしてくれたのは、小松塁。
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スタメンとベンチから。マルチネスが出場停止明けで復帰したが、今度はアドリアーノが出場停止。代役は小松。ベンチには永井、リーグ戦では2度目。乾は右肩脱臼をおしての出場。キム・ジンヒョンがようやく帰ってきた。

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前半は、これが勝ち切れない、ゴールさえ奪えないチームかという程よく動けていた。何度もシュートまで持っていけていた。キンチョウスタジアムのムードがそうさせるのか、ここ何試合の中では一番動きが軽い。守備も堅調で、ターゲットのヨンセンに仕事をさせない。
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これであと少し、3シャドーの連携がとれていたら、チャンスの数はもっと増えていたろうし、より決定的な場面も作れていたはず。まだまだ孤立しがちだし、連携が取れても細かいパスワークがズレてボールをロストしてしまう。求められるレベルがとても高いので厳しい書き方になるが、夏場の快刀乱麻の切れ味を観てしまうと少し苦しく感じてしまう。乾も清武も家長も、一人ひとりだけ見ても素晴らしい。けれどこの3人がうまく絡めばそれぞれがもっと光る。みんなはそれを待っている。
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乾は右腕が動かせない程の痛みに耐えて奮闘。


前半だけでシュート11本。ただふかしたミドルやジャストミートしなかったミスキックを外すと、決定機は一度きり、バイタルでうまくボールを持った家長(?)からフリーでラインの裏を突いた小松のシュートのみ。小松らしく丁寧に流し込もうとして清水GK西部にはじかれてしまった。いい流れを活かせないまま前半を終える。
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パスワークが冴えた家長



後半になると清水が少しずつイニシアチブを取り始める。動きの質も量も豊富で、全体が押し下げられてしまう。冷静になれば繋げる場面でも安全第一で大きく蹴り出してしまうので、清水が支配する時間が長く、守備で疲弊することしきり。相手MF山本が怪我でプレー続行不可能になり、代わってFW大前が入ったのだが、小柄ながらスピードと運動量が売りのプレーヤーのようで、左サイドの守備で後手を踏むことが多くなった。ここで失点しなかったのが最大の勝因、チーム全員がよく耐えた。しかし乾はもう限界、後半27分に若きストライカー永井と代わって退く。

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後半27分


永井が入ったことで、チームは相手のゴールに向けて動き出し始めたように思う。播戸のように経験豊富ではないし、アドリアーノのように身体能力がずば抜けているわけではない(勿論トレーニング次第で成長できる伸び代はたっぷりある)けれど、彼は誰よりもゴールに貪欲で、労をいとわないメンタルを持っている。そういう「気持ち」の部分でチームが前を向けたのは、このルーキーのおかげ。
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後半33分には上本が違和感を覚えたか交代を余儀なくされたが、藤本、羽田とレベルの高いバックアッパーを揃えているコトが幸い、チームの総合力を維持することができた。

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後半33分


守備が余裕を持って相手の攻撃を防ぎ、マルチネスや家長にいいボールを預けられるようになれば、それはセレッソのペースということ。今日のハイライト、小松のゴールもいい体制でボールを持った家長からのスルーパスが決め手だった。前半とほぼ同じシチュエーション、小松は今度こそ冷静にキーパーの網をかいくぐり、優しくゴールネットを揺らした。ようやっと、ようやっと生まれたゴール、喜びは言うまでもない。
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いい流れでゴールを奪い、時間稼ぎとなれば、キープ力のあるプレーヤーが揃うセレッソは堅い。家長、清武、マルチネス、小松、清水のガツガツとした責めも、なんのといなす。永井一人がゴールを熱望していたのが若いと感じたが、他の10人は慣れたもので、ロスタイムも難なく消化し、試合を上手く潰した。
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勝ちに勝る良薬無し。苦しい戦いを続けるチームにとって、この小松のゴールが転機となることを願う。次の相手はかつてセレッソをリーグ制覇の一歩手前まで導き、一度はセレッソのJ1復帰を阻んだ小林監督が率いる山形。ここまで来ると楽な試合は一つもない。ただ目前の一戦を、悔い無く全力で戦ってほしい。