10/19/2010

情報は劇薬。

「情報」というものはすごく厄介なもんだ、うまく使えば武器になるけれど、下手に扱うと毒になる。伝える媒体を間違えれば効果が無いし、相手を間違えればややこしい話になる。

例えば俺はすごくおいしくて、焦げ付いたりしないホットケーキの焼き方を知っている。それはもうフワッフワに焼きあがるし、あっさり食べられるし、いつでもガッツリ書くことはできるけど、それがこのブログであることは、多分ない。そんなことここに書くことが媒体間違いだし、伝える相手が違うことなんてよくわかってるから。クックパッドあたりにつらつらっと書いた方が100倍有益な方に流れていくだろう。リクエストがあったら書くけど、ないよな?(写真の情報は半分押しつけで書いているので、はい)
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情報に対する裏付け。焼いたところ撮らないと意味ないか


情報の取り扱いを間違えるのは、二つの意味で残念な効果を生んでしまう。一つに、せっかくいい情報を手に入れているのに、自分が望んでいた方向と真逆に流れがついてしまう。これは痛い。もう一つはさらに深刻で、リークした相手から「こいつは情報の取り扱いができないヤツだ」と烙印を押され、信頼を失う。こちらはやり直しがきかない、致命的だ。最悪の場合、次にそんな情報を手に入れたとしても、それが真実だとしても信じてもらえなくなったりする。

それを防ぐためには情報の取り扱いに対して慎重でなければいけない。裏付けはしっかりしているか確認しないといけないし、それを誰に伝えればどういう変化が起こるのか見定めないといけない。そうして信頼のおける人に向けて、一番効果が表れる時に、そっとそれを流してやる。仮にセンセーショナルなもの、皆(または自分が所属している集団)にとって有益なものであれば、そいつは勝手に加速して大きな流れに化けていく。余程自己顕示欲が強くて「オレがやった!」と言いたい俺みたいな人間でなければ、大騒ぎになっている間に消えてしまえばいい、簡単に事は終る。もしそんな情報でなければただそのままゆっくりと消えていくだけで、こちらも実害は殆どない。


ここまで書いていて気付かれた方もいるかと思うけれど、一昨日、この記事を書くきっかけになったある事件があった。詳しく書くと当人にまた被害が及ぶので控えるけれど、彼は情報のリーク先を間違えて濡れ衣を着せられ、大変な被害にあった。彼とは別に縁故があるわけではないけれど、それでも同情は禁じえなかった。酷い話だと思う。前述したような取り扱い方を間違えてしまったばかりに、受けなくていい被害を受けてしまった。非難されるべきは違う人間であるのに…。何かを誰かに伝えたい時は、くれぐれもご注意を。

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