8/31/2009

J2 第36節 熊本0VS2C大阪 課題山積。

前半4分 カイオ(C大阪)
後半24分 香川 真司(C大阪・PK)



まだ足りない。まだまだ力が必要だ。セレッソはもっと素晴らしいチームのはずだ。もっと強いチームのはずだ。これ程苦しい試合になるのは、まだチームの調子が戻っていない証拠だ。


スタメンとベンチ。マルチネスの代役は鹿島から移籍後初先発の船山。コンビを組むのは濱田。

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試合開始時


立ち上がりのゴールシーン。DFからの長いフィードをうまく繋いだ。あまりにもすんなりと決まってしまったものだから、久しぶりのゴールラッシュが観られるかと期待してしまった。

しかし期待は裏切られてしまった。前からのチェイシングは十分に機能していて、熊本の稚拙なビルドアップとも重なり、かなりゴールに近い位置でボールを奪うことができた。何度も、何度も…。しかしそこから後がいけない。香川もカイオもフィニッシュに精度が無い。乾はチャンスメークに走り回ったが、シュートでの見せ場は一度か二度、前半45分の殆どを制圧しながら、2点目が遠かった。

注目の船山は前半に関しては可もなく不可もなく。玉離れがマルチネスより早く、左右にボールをよく散らすが、肝心の守備に関してはまだ見極められない。もう少しバイタルエリアでいろいろと仕掛けて来る相手なら守りきれたろうか。熊本のサイドへロングボールを入れる策に助けられた感もある。後半はボールタッチも少なかった。


さて後半、熊本は立て続けに「曲者」を投入してきた。ベテランの藤田、セレッソ戦に相性のよい木島。セレッソは彼らの個の力に主導権を握られかけるシーンも。


この試合に収穫があるとすれば、この攻撃を受けて、耐えて、跳ね除けられたことだろう。平島がPKをゲットした場面はセレッソサポーターとしても微妙だったが、家本スペシャルレフリーに助けられた。香川はこれを難なく決め、チームに蔓延していた窒息感を振り払った。


2点差を決めたことで、レヴィー・クルピはチーム全体の活動量維持に専心する。まずは空回り気味だったカイオ、右サイドで活発に上下動をしていた平島を下げ、小松、酒本を投入。

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後半32分


続けて試合終了間際には乾を下げてフィジカルに長けてきた黒木が登場。疲弊した熊本のフィールドプレーヤーを弾き飛ばしてボールを押し上げる。交代策がはまり、最後は危なげなくフィニッシュした。

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後半39分


かろうじて「与党」を守ったセレッソだが、4位との勝ち点差は僅か1、いつ「野党」に落ち込むのか判らない。ただ目の前の一戦一戦を精一杯戦い、当選を決めるだけだ。さあ、次は過去2戦勝ちの無い富山、しっかり借りを返しに行こう。もう消化不良の試合はたくさんだ。

8/30/2009

すまんまだ入院してない。

いろいろ検査をして、問診を重ねて、治療の計画を立ててからだそうで、甲府戦まではいられそうだ。やっほい。で、いいのかなぁ…。早く入って早く出たいのが心情。

DSC_426901.jpg水戸戦前に食べた納豆ピザトースト。
ストレートで食べなかったのがよくなかったか

入院まで残り少ない我が命、もう少しお付き合い下さい。

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んで、病名もどうやら違っていたようすで、双極性障害って障害らしいです。ハイな時は元気なんだけれど、落ち込む時はとことん落ち込むという。私の場合は躁鬱病の躁が少し弱い版と考えていただくとありがたいです。スタジアムの時はかなりハイです。あれだけ楽しければ躁にもなりますよ。


話も落ち着いたところで熊本戦ですよ、落とせないですね。大阪からですが熊本に念を送ります。ラーメンも食ったし!

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8/27/2009

私も全治二ヶ月らしいです。

マルチネスの怪我は痛いですが、私のはちーっとも痛くないって話で。

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鬱病の調子が以前から良くなく、いろいろと策を講じてきたのですが、どれもイマイチで、もう入院するしかないなということになりました。

まだ正式に決まったわけではないですが、希望する病院だと治療、回復から復帰、退院まで最短でも二ヶ月かかるそうです。ひょっとしたらもっと長いかもしれない…。

その間家族といられないこと、セレッソの試合が観られないこと、大切な仲間と応援できないこと、仕事ができないこと、いろいろと寂しいです。でもそうしてキッチリと療養をしないとずっとこのままというのも確実なわけで、どうしようといつかはこういう時期が来たわけです。

とても辛いですが、しばらくお休みをいただきます(携帯から更新するかも知れませんけれど、そんな毎日更新できないでしょう)次にあう時は、私もセレッソも良い状態であると信じます。留守中よろしくお願いします。

8/23/2009

J2 第35節 C大阪0VS1水戸 夏の終わり。

後半22分 高崎 寛之(水戸)


苦しい試合だった。攻撃はいいところ無し、審判にも泣かされた、怪我人も出た、そしてミスからの失点を防げず勝ち点を伸ばせなかった。唯一救いがあるとすれば左サイドの頼れる男が戻ってきたことくらい。問題山積の第3クールだ。

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スタメンとベンチ。出場停止の石神の穴を埋めたのは怪我から復帰の尾亦。3バックの一角には前田が戻り、江添はベンチスタート。

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序盤はお互いペースの掴み合いといった様子だったが、どちらかといえばセレッソ寄りの時間が多かった。スキンヘッドで気合を入れたカイオがポスト直撃のヘディングを一本放っている。尾亦もブランクを感じさせないキレで左サイドを引き締める。この時間帯で1点決めていれば流れは変わっていたはず。

しかし現実としてセレッソはゴールを決め切れなかった。全体的に攻撃のペースが単調だったのが遠因かと思う。特に香川の出来が悪かった。

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いい時の香川はプレーエリアが広く、守備から攻撃へと切り替わるのも早い。ドリブルでの単独突破や乾とのコンビワーク以外にも様々な引き出しがある。だから捕まえにくく、止められないのだ。

だが今の香川は点をとること、自分の力だけで守備ブロックを崩すことに注力するあまり、プレーエリアが狭く、選択するプレーもドリブルと乾、カイオへのワンツーのみ、これでは簡単にマークされてしまうし、ボールも失いやすい。チーム全体の運動量も落ちてしまう。

このいつ崩壊してもおかしくないチームバランスを繋ぎとめていたのはマルチネスだった。香川がストロングポイントから弱点に変わってしまった今、チームの攻守の要として中盤に君臨、パスワークと卓越したボディバランスを見せ付ける。

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しかし頼みの綱のマルチネスが前半負傷、交代を余儀なくされる。後半開始時に投入されたのは黒木。

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後半も完全に劣勢だったわけではないのだが、水戸が徐々にゴールの匂いのするプレーをし始める。ボランチの位置で相手の攻撃の始点を封じられないのが辛い。逆に黒木のパスミスから致命的な位置でボールをロストし、この試合唯一のゴールを決められてしまった。

失点の直後、レヴィー・クルピは3バックから4バックへとシステム変更を指示。小松を投入し、前を厚くする。

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しかし、問題点は中盤(濱田、黒木、香川、乾)にあったわけで、小松を入れたところで効果は薄い。逆に薄くした守備を突かれてあわやのシーンも。

DSC_465901.jpgジンヒョンのスーパーセーブ

うまく歯車が回らないとあちこちにほころびが出て、プレーが雑になる。パスミス、判断ミスが増え、そこにつけこんだ水戸の時間稼ぎに平静を失う悪循環。最後のカード、酒本が投入されてもこの流れは変わらなかった。

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水戸は先制後、本当に上手く時間を使っていたと思う。わざとらしかろうがなんだろうが選手がピッチに転がっていればプレーを止めざるをえないし、2バック状態の守備ラインの両サイドにボールが入れば奪うのに時間がかかる。あまりに露骨な時間稼ぎにキム・ジンヒョンがハーフウェーラインまで抗議に出るシーンも(あの時インプレーになって攻められていたらどうなったんだろう)

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本当にいいところの少ない試合だった。残り16試合、耐え抜くことが出来るのだろうか。不安と不満が私の心の中で渦巻いている。同じ思いのサポーターは決して少なくないはずだ。早くあの攻撃的で、破天荒なセレッソに戻って欲しい。

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8/22/2009

最近ズボラです。

だってさ、だってさ、だってだってだってさ。(ラッドウィンプス風)最近調子悪くってさ、ダメなんよね。気力減退しててさ。横浜FC戦の時もきっちりやっつけてたんだけれど。

DSC_423301.jpg証拠、鱧の甘酢あんかけ北京風

なんか更新する力が…。

それでね。その気力減退の本、持病化している鬱病を徹底的に治そうかなと思っていますのよ。うん。時間かかるらしいんだけれど、もう8年も薬飲んでますからなー。

試合のレポートあげて、正式に事が決まったらまた連絡します ノシ

8/18/2009

やっつけられとるよ。

足の腱が切れて、全治一ヶ月の選手がいるとするではないですか。

そいつピッチに立てて何か出来るかね?

多分ピッチに転がるだけだよ。



全治一ヶ月ってそんなだぜ。


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8/17/2009

J2 第34節 横浜FC2VS2C大阪 小松再び。

前半22分 カイオ(C大阪)
後半6分 八田 康介(横浜FC)
後半20分 難波 宏明(横浜FC)
後半39分 小松 塁(C大阪)


困った。後半になると途端に疲れが出てくる。

次の試合もある、次の次の試合もある。その全ての試合で足がつるまで走りぬけなどとは言えない。去年はそうして自滅したんだから。しかしどうしたものか…。


スタメンとベンチに大きな変化があった。ボランチし濱田とマルチネス、右サイドには平島が入っていた。ここ数節スタメンで出ていた酒本、黒木はベンチスタート、船山も初めてベンチメンバーに加わった。

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試合開始時


出足は五分五分というところ、セレッソはメンバーを固定していたアダなのかパス回しが少しギクシャクしていた。一方の横浜FCはホーム2連勝中の余勢をかって出足がいい。順位差程の力の差は無かった。

そこで生まれたカイオのゴールは、本当に素晴らしいもので、生まれた時間帯も、プレーの質も満点。起点になったマルチネスのタメ、石神のクロスの質も悪くない(石神が次節出場停止で出られないのは厳しい、代役は誰になるのか?)前半1-0で折り返したのも内容を考えれば御の字。


ただセレッソはここ数節必ず後半バテが来る。消耗が激しいのだ。同点弾となった八田のゴールのようなシーンは前半にもあったが、すんでのところで足が出ていた。それが後半には出来なかった。難波の同点弾にしてもそうだ。もしキム・ジンヒョンがあとコンマ数秒早く飛び出していたら、DFラインが早く反応できていたら…。もちろん、ゲームに「もしも」は無い。ただコンディションがもう少しよければという悔いが残る失点だった(悔いの残らない失点なんて殆ど無いけれど)この差が好調なチームと波に乗れていないチームとの差なのか、それとも昇格のプレッシャーなのか…。

レヴィー・クルピは反撃の手を打つ、羽田を下げ、前節2得点と活躍した小松を投入、4-4-2にシフトする。この流れは福岡戦と同じ。

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後半26分


小松は再びこの起用に応える。守備ブロックを下げ、香川、乾、カイオの足を止められたところに小松の高さは効く。いい位置でもらったフリーキックをすらせて横浜FCゴールに流し込む。同点。


しかしこの後、レヴィー・クルピはこれ以上のカードを切らなかった。勝ち越しを望むなら、中盤の運動量を上げる必要があるはずだったのにだ。中盤から前線へのパスが雑になり、カットからカウンターを食らうシーンが多々あった。なぜその穴を埋めなかったのだろう?戦力の温存か?

結局タイスコアのままドローとなり、首位は堅守したのだが、試合の流れの悪さは改善の余地アリだ。これから先の17節の為にも、プレーの質と量の向上を願う。

8/16/2009

ジンジャービアと焼肉。

どうも、更新が滞っています、西中島です。薬はよく効いていると思いますが、時々躁鬱の波が来ます。なので気分のいい時しか書けません、ゴメンナサイ。

さて、お盆ですね。義弟くんが大阪に帰ってきました。そうすると決まって焼肉になるのです。生野には美味しいお肉を安く売っているところがたくさんあります。中には焼肉やさんが買いに来るお店もあるくらいです。なので他のところで焼肉をするよりずっと安くて美味しいお肉が食べられます。これは幸せなことです。

DSC_41770101.jpg炙り大将大活躍

みんなで楽しくご飯が食べられる。幸せを共有できるのが、西中島にとって一番の喜びなんです。


そしてお肉で口が脂っぽくなったら、家内特製のジンジャービアをキュッといただく。最高です。

ジンジャービアというのはイギリスの家庭ではよく作られるものだそうで。平たく言えば弱炭酸のジンジャーエールみたいなものです。いい水と、生姜、砂糖、レモンの果汁、トウガラシ、そしてドライイーストを加え、少しだけ発酵させて作ります。生姜とレモン、トウガラシがガツンときいていておいしい。ウィルキンソンのジンジャーエールよりもノドに来るハードなソフトドリンクです。


これで明日いい試合が観られれば、もっとモチベーションが上がるってモノです。セレッソのチーム、スタッフの皆さん頑張ってください!!勝ったらジンジャービア一年分差し上げます。

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8/13/2009

バースデー。

睡眠薬を飲んでも眠れない日々。日常生活でも不都合が出てきて、ついに「休め」指令が出た。平日にフラフラとしていると浮世離れしているようでそわそわとしてしまう。そんなわけで娘の10回目の誕生日も、楽しく祝えるかちょっと不安だった。

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でも娘も10歳ともなれば随分と落ち着いてきて、俄然お姉ちゃんづいていた。気配りのようなものも細かくしてくれる。子供っぽい仕草の中に成長している証を見つけると、少し寂しく、少し嬉しい。そういう「発見」を繰り返しているうちに心がよく落ち着いてくれた。久しぶりにサッカー以外で心の底から喜んだ気がする。

もう10年もすると「彼氏です」「お父さん、娘さんを…」なんて話も出てくるのかな。その前に反抗期があるか。それを考えるとこうしていい一日を過ごせるのも残り僅かということになる。その貴重な一日を素晴らしい一日に変えられたことに感謝、感謝。

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8/10/2009

J2 第33節 福岡2VS2C大阪 短いです。

いろいろと事情がありましてブログを書く気力を失っていました。申し訳ない。なので今日の観戦記も短めです。

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前半、福岡はベタ引きだったのですが、これを突破するのに苦心惨憺という状態でしたね。ピッチの状態が悪いのでドリブルやショートパスが機能しなかったし、クロスまで持っていくのも一苦労だし。

決定機では俄然福岡。久藤がいい味を出していました。チャンスメークしかり、先制ゴールしかり。さすがにベテランというところですね。セレッソは歯車が狂いだすとそれを修正する選手がいないのが厳しいところです。なので後半立ち上がりまえがかりになったところでカウンターを食らって2-0という時点で半分諦めムードでした。

それを救ったのはレヴィー・クルピの不屈の精神と、今まで生きていなかった小松の存在でした。4-4-2へのシステム変更と攻撃的な選手の起用。それに2ゴールで応えた小松。もちろん逆転できれば素晴らしかったでしょうが、あの流れの中で勝ち点1をとって帰れるのは大きいです。


またしばらくはウダウダしていますが、弊ブログをよろしくお願いいたします。

8/06/2009

観れなかった。

仕事だ仕事…。テンションも低いぜ…。焼きまんじゅう40個黙々と焼き上げてた情熱よどこに…。

ま、勝ったからいいけど!今度また博多ラーメン食いに行くよ。出来れば一蘭な。

8/05/2009

今度は炙ってやっつけた!!

えー、草津戦ですね。草津と言えば群馬県、かかあ天下とからっ風、草津温泉、そして焼きまんじゅうです。前回は20個の焼きまんじゅうをやっつけましたが、今回はよりスケールアップしてやっつけましたよ。


まずより本場に近い焼き環境です。

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この日の為に専用ガスコンロを購入しました。その名も「炙り大将」です。これで炙ります。

炙る焼きまんじゅうはもちろん忠治茶屋のもの、今回は前回の倍の40個を用意しました。

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これを電子レンジで温め、炙り大将で焦げ目をつけていきます。

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焦げ目がつけばタレをハケでたっぷり塗っていきます。

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完成!焦げ目がカリッとしていて、中はフワフワ、タレの甘辛味がクセになります。40個無事完食しました(家族も食べましたよ)これで明日も勝つ!!もちろん怪我人ゼロで!!!なんか俺行けそうにないけれど!!!

8/04/2009

札幌戦写真日記。

です。

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昨日は家族総出での観戦でした。勝利の女神復活?


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ゴール裏からバックスタンドを温めに来てくれました。多謝!!(写真許可もらってますよ~)


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カイオとおかんは何かしら特別な関係のような気がする。以前にもこんなシーンがあったし。


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晩ごはんはこがねやさん。ドリアが半端なく美味かった。


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娘と家内が試合前日に作ったてるてるぼうず。三つ作って3-0なら水曜は五つくらいつくっとこうか…。

8/03/2009

J2 第31節 C大阪3VS0札幌 真夏の夜の夢。

前半23分 マルチネス(C大阪)
前半41分 香川 真司(C大阪)
後半37分 香川 真司(C大阪)




瀬戸内に位置する大阪の夏は暑い。ずっと大阪で暮らしているが、毎年蒸し風呂の中にいるような気分になる。札幌の全体をコンパクトにまとめるチームコンセプトは、この大阪の暑さの前には適さなかったようだ。

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スタメンとリザーブは前節と変わらず。ただプレースタイルには変更があった。

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試合開始時


先手を取ったのは札幌。試合開始早々キリノのスピードを生かしてセレッソ守備陣のウラを突いてきたが、キム・ジンヒョンが富山戦の教訓を生かして事なきを得る。これが決まっていたら試合はずっと厳しいものになっていただけにこのセーブは大きかった。対するセレッソは立ち上がりが重く、札幌の徹底した2ラインディフェンスの前に手を焼いていた。

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特にボランチに入っていたダニルソンのプレーには悩まされた。

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とにかく人に強く、香川や乾のドリブルがことごとく止められた。マルチネスもいつものようにかわすプレーを自重してセーフティーにプレーしていた。守備範囲はそれ程広くはないかもしれないが、自分のテリトリーに入ってきた攻撃は確実に潰していた。早めに点を奪い、札幌の選手を孤立化させていなければ、彼に対する評価はもっと高かったろう。


DFラインを高く保ち、全体をコンパクトにする札幌のスタイルはスタンドから見ていても見事なものだった。しかしある程度落ち着きを取り戻した時点でこの堅牢な壁を打ち崩す試みがなされはじめた。

セレッソの前線には乾、香川、カイオという、ラインの裏に飛び出すことにかけてはJ2随一の攻撃陣が並んでいる。

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そしてボランチには正確に長いボールを供給できるマルチネスがひかえている。これを生かさない手は無い。ボールを奪えば2ラインの裏のスペースに誰かが走りこみ、そこにロングパスを通す。いつものパスサッカーも行いながら、それを時折織り交ぜることで、札幌を少しずつ自陣に押し込めることに成功した。

相手のバイタルエリアに橋頭堡を築けば、攻撃の選択肢も増えてくる。最初の得点、マルチネスの見事なミドルシュートも様々な攻撃を反復していくなかで生まれた。チャンスは僅かだったが、マルチネスの個人技が光ったゴール。

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最初のビッグチャンスを生かせなかった札幌と、僅かな隙を逃さなかったセレッソ、精神的な優位性は明らかだった。セレッソは1点のリードを最大限に生かし、ポゼッションを上げていく。札幌はあれ程整然としていた2ラインにギャップが生まれはじめる。こうなればラインのウラはより奪いやすくなる。2点目のカイオから香川の流れは最終ラインのギャップを香川が見つけ、カイオがこれに呼応した時点で勝負あり。香川はあの間合いを外さない。


前半で2点リード。普通なら安心できるゲーム運びだが、最近のセレッソは失点も多いだけに、まだまだという感覚があった。しかしことこのゲームに関してはこうしたモチベーションが良いほうに作用したように思う。キーパーソンはキャプテンの羽田。

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後半も10分ばかり過ぎると両チームともに運動量が落ち始め、選手間にスペースが出来てきた。この状態では2列目からの飛び出しのようなスピードにのった攻撃への対応が難しくなるのだが、今日は最終ラインが踏ん張った。

以前のセレッソの守備は、まず相手の攻撃スピードを鈍化させ、出来る限り安全にボールを奪うことを第一としていた。しかし今日は強い当たりで相手と競り合い、攻撃の芽を摘んだり、思い切ったプレーでボールを奪うシーンが増えていた。こうした体を張ったディフェンスが試合中盤のスパイスになった。羽田、チアゴ、江添は時に傷つきながらも90分間これを続けた。

DSC_329501.jpgスライディングでシュートコースを限定する羽田

攻守ともにイニシアチブをとり、試合を支配したセレッソ、選手交代も守備をより強固にするものだった。後半32分、2-0の時点で平島。

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後半32分


その後集中が切れた札幌DFのミスを突き、4対3のシチュエーションを作ると香川が1点目と同様に正確なシュートを放ち3-0、勝利を決定付けた。

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後半44分


これで一応は単独首位となったわけだが、4位湘南までの勝ち点差はまだ3しか開いていない。「ノルマ達成」のためにはさらなる努力が必要だ。次節まで中2日、コンディションを維持し、さらなる勝ち点の獲得に心血を注ごう。

8/02/2009

長居球技場を手早くサッカー専用スタジアムにしてみる。

何か長居球技場をサッカー専用スタジアムにするって話が急浮上らしいですが、今のセレッソや大阪市の台所事情を考えるとあまりこったものは作れないんじゃないでしょうかね。今のメインスタンドは立派なものだし、バックスタンドも含めてイスを個席化してもらえれば個人的には文句無いです。問題はゴール裏をどうするかですね。

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このピンクの部分が長居スタジアムのピッチサイズです。サッカー専用とはいえもう少し余裕が欲しいところですから、横幅は今のまま変わらないでしょう。バックは照明塔があるから屋根をかけるのは厳しいかも(立派な屋根つきにして長居のように屋根の中に照明を入れるって方法もあるけれど)さて、ゴール裏に関しては専スタのわりにスペースが空いていますね。これをどうするか。

結論から言うとメイン、バックスタンドをそのまま生かすなら、残念ながら今の芝生席(?)の位置にゴール裏を置かざるをえないでしょう。それから電光掲示板もそのままなら南側のスタンドはかなりゆるくなるかも。ゴール裏はホームとアウェーを入れ替えてもいいですね。

というわけで一番お金がかからずサッカー専用スタジアム化するなら人工芝から天然芝への張替えと北側ゴール裏スタンドの増設ってのが現実的な感じです。

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これゴール裏厳しく感じますが、同じサイズのフクアリを重ねてみるとそうでもない。

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長居球技場のゴール裏最前列はフクアリのゴール裏1階席中段くらいなんですよ。高ささえ出してもらえれば見やすい、はず、多分。

もっと豪華なスタジアムがいい!というならこれに

  1. バックスタンド照明塔の撤去と屋根の増設

  2. 北側ゴール裏屋根の増設

  3. 南側ゴール裏スタンドの新設

  4. 電光掲示板の新設


って感じですね。

建設にはラグビー協会もかんでもらって(取り込むという方が正しいかな)お金出してもらいましょう。ピッチサイズが今のままならラグビーも出来るわけで、2019年のラグビーW杯に向けて関西に花園に並ぶ聖地が出来ると言えばフトコロも緩むでしょう。なんてったって府内初のナイター設備つき大規模専用スタジアムですからね。そこらへんの駆け引きは藤田社長にまかせましょう。


まあ贅沢言わなければそれ程負担も無くそれなりのスタジアムが出来るはずですよ。ああ楽しみ。