12/17/2009

なさけない話。

あまりに調子が悪いので、近くの役所でやってるカウンセリングを受けていた。一回目は職員の方が来られてテーブルを挟んで話を聞いてもらう感じだったけれど、実情と今の気持ちをそのまま吐き出したら職員の方の表情がちょっと変わった。

「あ、まずい人に当たっちゃったぞ」

「ややこしい話になりそうだな」

そんな感じの顔だった。


今日が二度目のカウンセリング。専門の精神科の先生が来られているらしかった。前回とは違って小さな部屋に通される。初老の先生が一人、職員の方が二人、なんだか物々しい。前回と同様今までの経緯と服薬していた薬とその量、今現在の心境を出来るだけ細かく話をした。決まった時間に寝て決まった時間に起きるということが出来ないこと、精神的にイライラしたり、逆に何もする気が起きないときがあること、まあ、とにかく「普通の人らしい生活」がそもそも不可能で、それで落ち込んでるってことを、出来るだけ普通の人らしく。

メモを細々ととっていた先生は、固い顔を精一杯崩して私に話しかけた。言っている事がいちいち心に刺さった。


「そんなに落胆されなくても、今の日本にはいろんな制度がありますから、それを利用されれば生活していけます」

ああ、私は「いろいろな制度」を利用しないと生きていけないのか。


「働かれる際も割り切っていろんな枠に応募されてはいかがですか?」

もう普通の枠では仕事につけないのかな。


「まずはゆっくり休まれることです。最初は眠りたい時に眠り、起きたい時に起きる、でいいと思いますよ」

そんなゆるいレベルから生活リズムを戻さんといかんのか。


場にいる三人ともが、腫れ物に触るような感じで私を見ていた。私はもう「そういう人間」になっちゃったんだな。9年間病気と闘ってきたけれど、上手くいかなかったんだな。


役所の外に出ると、木枯らしがさっと落ち葉をさらっていた。手先が冷たくなる。これ以上心が冷えないうちにと、家路を急いだ。

DSC_91640101.jpg


0 件のコメント :

コメントを投稿