7/27/2009

J2 第30節 岐阜2VS1C大阪 天の時、地の利、人の和。

前半25分 石神 直哉(C大阪)
前半37分 嶋田 正吾(岐阜)
後半15分 佐藤 洸一(岐阜)


雨が降っていた、豪雨だった、時折落雷もあったらしい。普通のゲームが出来る状況ではない。何かしらの対策が必要だった。なのにセレッソはいつものプレーをしようと、泥田のようになったピッチでもがいていた。これでは厳しい。


スタメンとリザーブは下記の通り。セレッソは現時点でのベストメンバー。

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試合開始時


前半、香川の動きが悪い。得意のはずの左サイドの芝が雨をはけきれず、水が浮いていたからだ。ドリブルにかかるとボールが止まり、思うように動けない。石神も同様だったが、彼は馬力を生かしてオフザボールの動きでチームに貢献していた。それが先制点に繋がった。右サイドの酒本がクロスを入れて左サイドから上がっていた石神が詰める。ピッチをワイドに使った見本のようなゴール。

いつもなら、このままセレッソがいつものようにポゼッションを上げ、相手を無駄走りさせて試合を優位に進めるところなのだが、今日は勝手が違った。前述のピッチコンディションが悪く、ボールが上手く回らない。特にメインスタンド側は酷く、足をとられる選手が続出した。華麗なパス回し、キレのあるドリブルは期待できない。

加えて岐阜は3連勝中と好調で出足がよく、試合イニシアチブを徐々に奪われ始めた。同点に持ち込まれたゴールの前後にも岐阜の泥臭い攻めに四苦八苦するシーンが散見されていた。もしあのゴールが決まっていなくても他の決定機に決められていたものと思う。


後半に入ってもセレッソは守勢を脱しきれない。3バックのサイドを突き、十重二十重と攻撃を仕掛ける岐阜。それを跳ね除けきれないセレッソ。クリアボールもことごとく岐阜に拾われる。

レヴィー・クルピは早めにカードを切る。前節熊本戦で効果を見せた4バック、3ボランチにシフト。カイオ、羽田を下げ、濱田、小松を投入。

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後半13分


しかしさあこれからという時に、岐阜FW佐藤に素晴らしいオーバーヘッドを決められてしまった。マークを外していたといえばそうだし、クロスを入れられた選手へのプレッシャーもゆるかったが、あれを決められるのは仕方が無い。

むしろ猛省すべきはその後のプレーだ。攻撃は単調になり、相手守備陣に簡単に止められてしまう。特に香川は反省点が多かった。守備もお粗末で決定機を何度も作られてしまった。キム・ジンヒョンが並みのキーパーならもう1、2点とられて試合を決められてしまうところだった。そうした時間帯が後半の殆どで、セレッソで記憶に残る攻撃は乾の抜け出しが一度、ゴール前の混戦が一度、小松の抜け出して1対1が一度、これくらいだ。チャンスの差は2倍ではきかない。スタッツではシュート数岐阜20に対しセレッソ11、攻撃サッカーの面影は無い。

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後半26分平島投入


調子が上向きなチームとはいえ、下位相手に取りこぼすのは、昇格を狙うチームとしてほめられたものではない。夏場に入り、シーズン序盤、運動量を生かして勝ち点を積み上げていた上位チームが軒並み足踏みをしているが、別にセレッソがそれに付き合わなくてもいい。むしろこの団子状態を脱する好機を逃すことに悔しさを覚えてほしい。次節は札幌、第1クール辛酸を舐めた相手だ、キッチリ借りを返し、再び勝ち点を積み上げていこう。

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