6/22/2009

J2 第22節 鳥栖2VS0C大阪 完敗、連敗。

後半29分 山瀬 幸宏(鳥栖)
後半44分 ハーフナー・マイク(鳥栖)


セレッソの見せ場は前半41分の香川の飛び出しだけ、後は全て鳥栖
ペースだった。ポゼッション、シュート数、今までセレッソが圧倒していた部分が完全に封じられた。香川、乾の不調も痛かった。


スタメンとリザーブ。純国産のメンバーになった。キム・ジンヒョンに代わっては多田、ダブルボランチは黒木と藤本。リザーブでは山下と丹野が名を連ねた。

field-2009-06-21-st.gif


試合は前半から鳥栖ペースだった。前3枚、小松、香川、乾には常にマークがつき、中央の守備ブロックは堅い。対するセレッソは前を向いてボールを持てず、いつものセレッソの流れに持っていけない。

要因はいくつかあると思う。中盤で攻撃の起点になっていたマルチネスの不在、鳥栖の前線からのプレスのきつさ、スリッピーな芝。

とりわけ厳しかったのは香川と乾が揃ってキレを欠いていたところ。個人としても運動量、プレーの質は物足りなかったし、コンビネーションもまるでとれなかった。富山戦の頃からすれば別人のような印象。香川は練習の際に風邪をひいたのがひびいているのかも知れない。もし二人に普段の運動量、プレーのキレがあったなら、中盤の底、黒木と藤本にあれだけ負担はかからなかっただろうし、攻撃の形がもう少し出ていたはず。小松もプレーエリアを下げてボールを受けるでもなく、サイドに動いてマークを外すでもなく、歯がゆい出来だった。

鳥栖はFW二枚が好調の様子。ハーフナー・マイクはマリノスにいた頃より伸び伸びとプレーしていたし、山瀬も個性を出してプレーをしていた。特にハーフナー・マイクには前半1回、後半3回絶好機を作られている。レヴィー・クルピはクロスを上げさせないことで彼を無力化しようと試みていたようだが、今日のチームにそれだけの余裕は無かった。結果論になるがこの前線の出来が試合の結果に直接繋がった。前半はよくスコアレスだったなという印象。


後半いつもなら後半試合の勘所で西澤が出て、得点機が作れていたのだが、それは西澤が入ることで香川、乾がより活性化されていた為。今日の二人にその力が無いと判断すると、レヴィー・クルピはギャンブルに出た。4-4-2へのシステム変更。こちらも精彩を欠いていた酒本を下げて平島、前田を下げて西澤を投入、攻撃に厚みを持たせる。

field-2009-06-21-58.gif


だがこれでもセレッソはチームとしての力を出せないでいた。不用意な横パスや無理のある突破で何度鳥栖にカウンターを許したか!


最後の交代は動きが止まった小松に代えて濱田。中盤でのゲームコントロールに全てを託す。

field-2009-06-21-73.gif


しかしこの交代も効果無し、交代直後に山瀬にゴールを割られ、先制を許す。これをはじき返すだけの力はセレッソには残っていなかった。前がかりになって攻めるも枠内シュートは乾の1本のみ、逆にカウンターからハーフナー・マイクに2点目を決められ万事休す。今季初の連敗となった。


レヴィー・クルピがどれだけ策を講じても、ベースとなるチームコンディションが整っていなければ効果は出ない。香川、乾がこの状態で次節を迎えるようなことになれば、容易に足元をすくわれてしまうだろう。厳しい試合になった。

0 件のコメント :

コメントを投稿