10/20/2008

J2 第40節 鳥栖1VS4C大阪 アキレス。

前半44分 香川 真司(C大阪)
後半15分 乾 貴士(C大阪)
後半18分 乾 貴士(C大阪)

後半35分 高地 系治(鳥栖)
後半39分 香川 真司(C大阪)


 勝った。完勝だ。得点の形も良かったし、守備も粘り強かった。唯一つ気になることがある。ジウトンの守備だ。あれはアキレスの腱になりかねない。この1失点は今後の課題。


 スタメンは劇的に変わった。天皇杯では潰し役のボランチとして出場した藤本が左のストッパーに、ボランチには展開力のある濱田、右サイドは酒本、として2シャドーの一角にはW杯最終予選ウズベク戦から中3日の香川の姿があった。

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 両者ともに落とせない一戦とあって、立ち上がりは静かなものだった。3バックは左に藤本が入ったことで天皇杯よりも安定した様子。ただ攻撃ではコマが一つ減ったことで細かなパス交換が減り、濱田、ジェルマーノからの長いボールを基点にした組み立てが増えた。酒本、ジウトンは共に高い位置に張り出すシーンが多かった。

 これだけドラスティックに変化しても香川、乾がチームの中心であることに変わりは無い。香川の飛び出しに濱田がループパスで応える、乾が右サイドを個人技で突破していく、得点の匂いは常にこの二人から発せられていた。ジェルマーノ、濱田と攻撃にも絡めるボランチが二枚いたことも、中盤の安定に繋がった。

 前半終了間際の先制点も乾、香川の二人が紡いだもの。香川がパス交換からディフェンスラインを強引に突破、ゴールネットを揺らした。


 後半になるとセレッソ優位の構図がビビットになって来た。相手のパスをタテに切れるのでいい形でカウンターに入れる。鳥栖の出足が悪いのにも救われた。またしても香川、乾のコンビネーションが冴え、今度は乾がサイドネットに叩き込む。僅か3分後には高く張っていたジウトンがいいボールをディフェンスとゴールキーパーの間に流し込み、乾が僅かな隙間を通す。3-0。


 さてこうなると守備に目がいく、過去5戦すべて2失点だった守備陣、3バックに変えて無事相手を封じられるか。結果として1失点を喫してしまったが、前田、羽田、藤本の3バックは十分の出来だった。ただし、ジウトンの守備は相変わらず軽い。今日の唯一の失点シーンもジウトンがペナルティエリア左側で二度抜かれたところから。4得点を喜びたいところだが、ここは気になるところ。ここまで保険をかけていながらなお左サイドから破綻したのは問題だ。

 その後香川が(頭で!)ダメ押し点を決めた事で、結果として圧勝という形になったが、3-1になってからの数分間は随分と居心地の悪い時間帯だった。


 4-1になったところで活発に動いていた要所の選手を交代させていく。プレッシングに攻撃の起点にと奔走していたカイオを柿谷に。

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 続けて藤本を江添に。

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 最後は香川がお役御免。

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 今日はいい試合が出来た、それはいい事だ。ただしセレッソが残り全試合、一つも落とせないことに変わりは無い。本当に喜ぶのは最終節が終わってからだ。その為にも穴は一つずつ埋めていかなければならない。

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