10/27/2008

J2 第41節 C大阪3VS4仙台 永いお別れ。

前半11分 中島 裕希(仙台)
前半16分 カイオ(C大阪)
前半21分 ジウトン(C大阪)
前半34分 カイオ(C大阪)

後半4分 中島 裕希(仙台)
後半33分 関口 訓充(仙台)
後半37分 中原 貴之(仙台)


 今年一年が凝縮されたような90分間だった。立ち上がりはまずまず、途中絶好調、このままいければと願っていたところで足元をすくわれ、挽回しようとしたが時既に遅しという塩梅。

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 先発メンバーは鳥栖戦と変わらず3-6-1の布陣だが、ストッパーの藤本、前田が逆になっていた。相手FWとの関係と思われるが、その後も都度都度で位置を変えていた。

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 最初の失点は、致し方無いかなとは思う。いい位置にコントロールされたシュートに山本は反応さえ出来なかった。

 ただこれでセレッソは攻めるしかなくなった。意思統一がシンプルに出来たのは良かった。濱田、ジェルマーノ、乾、香川のボックスを中心に、ジウトン、酒本、カイオが絡む総攻撃。

 そもそも中盤の底に決して守備が上手いわけではない濱田を入れているのは攻撃の幅を広げるため。相手のマークが香川に集中したのも幸いし、自由にボールまわせた。酒本のクロスから混戦をカイオが押し込み(現地では酒本のゴールとなっていたが、後にカイオに訂正されていた)立て続けにジウトンが逆転弾をぶち込んだ。ようやく結果が出た若い助っ人に皆が手荒い祝福。

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 そして前半の終盤にはシュートのこぼれ球をカイオがひらって3-1。この時点ではセレッソに明るい未来が開けていた。しかし45分後、その扉は閉じられ、セレッソは真っ暗い現実の中に取り残されることになった。扉を閉じたのは、他ならぬセレッソ自身だった。


 3-1となった時点で進むべき道は2つあった。前半機能していた中盤を維持し、引き続き攻撃的に出るのか、はたまた選手交代を適時行い、2点のリードを生かすのか。

 結果論で言うなら、私は守備的に行くべきだったと思う。リザーブメンバーを見れば守備的な選手が並んでいて、攻め駒は小松しかいない。どう交代しても前半のような攻撃力は望めない。ならば、江添を入れて羽田を一列上げ、中盤の守備力を上げるなり、平島を入れてサイドを固めるなり、そうして逃げ切りを図るほうが無難だ。しかしレヴィークルピは何も手を打たず、曖昧な状態でチームを送り出した。後半開始早々1点差に詰め寄られたのも判断を鈍らせる材料になったろうが、リーダー(監督なり前田なり)がはっきりとした方向性を示さなければチームはバランスを崩す。


 後半のセレッソは、前半とは全く違うチームだった。失敗を恐れるあまりチャレンジをしようとしない。積極的に動かないでいるから後手を踏む。2列目、ボランチ、3バックの間にはだだっ広い空間があって、仙台の選手はフリーでこの空間を利用できた。中盤のテコ入れは必須と感じていたのだが、交代のカードは小松だった。

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 その後訪れた同点、逆転のシーンを「悪夢」と捉えてはいけない、絶対に防げた失点、「人災」なのだ。セレッソはいつもそうして「悪夢」という言葉を吐き出して、進歩することを止めてきた。今度こそ、この試合こそ教訓にするべきだ。誤りを見つめ、正し、そんな夢などではなく、輝く現実を手に入れるのだ。それ以外に今日という日を生かす方法があるだろうか。

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