9/29/2008

J2第38節 C大阪2VS3広島 悔しくない?

前半8分 香川 真司(C大阪)
前半39分 高萩 洋次郎(広島)
前半42分 高萩 洋次郎(広島)
前半44分 佐藤 寿人(広島)
前半44分 ジェルマーノ(C大阪)


むざむざ同じパターンで失点を繰り返して、悔しくないですか?

目の前で優勝されて、悔しくないですか?

昇格が遠のいて、悔しくないですか?

足を運んでくれた、声を出して応援してくれたサポーターの期待に応えられずに、悔しくないですか?

選手の頑張りを生かしきれず、悔しくないですか?



どうですか?レヴィークルピ。



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 スタメンは前節とほぼ変わらず、青山に代わって1対1に強い藤本がボランチの一角に入る。

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 試合の入りは悪くなかった。広島GK佐藤のまずい処理もあって試合開始早々に先制点も奪えた。だが今のセレッソの課題はこのアドバンテージを生かせないところにある。リードしても試合が落ち着かず、広島相手に受身のシーンが続く。カイオ、小松、香川ら前線が献身的なプレスをするも、全体が連動しない。その為ストヤノフは常にフリーになっていた。香川が決定機を外した辺りからやにわに雲行きが怪しくなる。

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 左サイドは90分間を通じてよく狙われていた。ジウトンの戻りは遅く、守備もまずい。この試合でもその傾向は変わらずで、同点に追いつかれたシーンでも右サイドから流れたボールへの対応を間違う。それにセルフジャッジが重なって、とうとう守備が崩された。

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 次の問題は一度チームがネガティブな方向に傾くと修正できないところ。まだ同点だと言うのに皆が浮き足立つ。檄を飛ばしてチームをまとめる人間がいない。同点から僅か数分後にジウトンと江添の連携ミスを突かれて続けざまに得点された。

 仕舞いにはキーパー相澤のキャッチミス。キッチリ佐藤寿人に詰められる。チームがチームとしてキチンとプレーしていれば、立て続けの3失点は絶対に防げたはずだ。


 僅かな希望はこの劣勢にあっても前線が生きていたところか。小松の突進がPKを生み、ジェルマーノが落ち着いて沈める。

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 2-3で折り返し、うわべだけ見れば不味くない展開かもしれないが、ここからチームとしての成熟度、個々人のスキルの差をまざまざと見せ付けられることになった。特にチームとして戦う意志の差は絶望的なものだった。


 後半になると広島は少しずつ守備を固め、試合を落ち着かせようと動き出した。対するセレッソも羽田を投入し、チームバランスを補正せんとする。

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 確かにチームはバランスを失っていたが、果たしてこの交代が効果的だったかというと、これも疑問が残る。この交代以降も守備は崩されていたし、攻撃的な選手も疲弊していたからテコ入れが必要だった。しかし、この試合セレッソの交代はこの一度だけだった。


 そうして、セレッソは試合の主導権を握れないままただ時間だけを浪費していく。対する広島は交代枠を有効に使い、フレッシュな選手を投入、チーム全体の運動量を維持していった。セレッソの選手は個人技に依存して潰されたり、逆に躊躇して好機を逸したりでチャンスの糸口さえ掴めなかった。特段効果的な指示がベンチから飛ぶことも無かった。


 だからあまりにもあっけなく敗戦してしまっても、私は特段驚きもしなかったし、落胆もしなかった。ただひたすら疲労感ばかりが残った。ここまで来ながら力無く失速していくチームを見る辛さが体を重くさせた。ブーイングをする力も無かったし、元気付ける手立ても知らない。本当に虚しい時間だった。


 まだ数字上は可能性が残っている。ただしこの可能性を高めるためには、チームが変わる必要がある。さしあたってはチームを統べる人間の意識改革、というのはどうだろうか?

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