5/11/2008

J2第13節 草津1VS3C大阪 がんばりました。

前半4分 小松 塁(C大阪)
後半34分 小松 塁(C大阪)
後半38分 ジェルマーノ(C大阪)

後半44分 山崎 渡(草津)


 中三日と中六日、両チームのコンデイションの差がよく出た試合だった。ベースとなるチーム力の差に疲労度が加味されれば、この結果は至極当然。主導権は常にセレッソにあり、いい試合が出来た。失点シーンさえなければ100点だったのだけれど、最後は草津の意地が集中力を切らしていたセレッソ守備陣を破った格好だ。


 先発には本当に待ち焦がれていた左サイドのスペシャリスト、尾亦が戻ってきた。またベンチには古橋が入り、ほぼベストメンバーで試合に臨んだ。

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 日本代表大熊コーチが視察に訪れる中、試合を動かしたのはお目当てであろう香川だった。開始早々のラッシュをいなすとハーフカウンターから左サイドを切り崩し、マークを外していた小松に決めてくださいと言わんばかりの好クロス。これを好調小松が丁寧にゴールして、この試合のペースを握った。

 これ以降、流れは常にセレッソにあった。要因は素早い出足と柿谷のプレースタイルの変化、それに尾亦の存在だ。

 柿谷と香川がスタメンということで、私には少し不安があった。香川と柿谷は常に近い位置でプレーしたがる傾向があり、チームバランスが崩れることがままあった。また柿谷自身あまりピッチを広く使わず個人技に頼るシーンがよく観られたので、攻撃の形が出来ないのではと考えたのだ。

 今日の柿谷は個人技を多用するスタイルこそ相変わらずだったが、攻撃時のポジションなど、流れを閉塞させないように工夫する場面が目立った。ボールキープの技術は香川とともにトップクラスのものを持っているだけに、この"進化"は大きい。

 そして何と言っても尾亦だ。これぞサイドバックというプレーはうなるものがあった。攻撃的にサイドを駆け上がることで相手に脅威を与え続けていたし、守備にあっては帰陣も早く、サイド攻撃を意識した3トップをほぼ封じていた。強いて言えば高田に合えばというアーリークロスが前半にあった程度。スタミナはどうかと思っていたが、無難に動けていた。

 これだけチームが上手く回っていながら、前半は0-1のまま変わらなかった。ただそれだけが悔やまれる。


 後半もシュートシーン、惜しいチャンスが続いていたが、決めきれないシーンが目立った。スタッツを見てもシュート数は17、支配率を考えると物足りない数字だ。


 ゲームを楽にしたのはキャプテン前田の意外なオーバーラップと、最早エースと言ってもいい小松の決定力だった。この試合でも時間を経るにつれ、前線とディフェンスラインの間にスペースが出来、チームがだれるようになったのだが、前田が流れに任せて上手くボックスに進入し、小松の今日2点目のゴールを演出した。長い距離を走るのは辛いが、はまれば素晴らしい結果が待っている。小松は3点目、ジェルマーノのヘデイングシュートを呼んだクロスも供給、3得点全てに絡んだ。


 試合終了間際には古橋を試運転する余裕も。

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 しかし慢心が過ぎたのかロスタイムには余計な失点を献上してしまった。本当に余計な失点だったが、これは次節以降の課題としたい。毎年勝ち点差1、得失点差1に泣いているチームなのだから、1点の重みは重々承知している筈なのだけれど…。


 明日の試合結果がどうなるかによってまた変化するのだが、今日の時点で再び自動昇格権の2位に順位を上げた。この良い流れを切らす事無く第1クールを乗り切り、万全の状態で次のクールへと進みたい。

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