11/13/2007

C大阪4VS0福岡 カミカミ王子。

ほぼ完璧な試合だった。まず大量点で勝利したことが大きい。得失点差を考えれば、どこかでこうした勝ちが必要だった。そしてアクシデントを柔軟な選手起用で乗り切ったことも評価できる。何より気分でプレーの質が変わってくる選手が得点をあげ、上機嫌になったのがいい。誰かは書くべくも無い。

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スタメン4-3-3から慣れた4-4-2に戻り、前線では怪我の小松に代わって森島康がエントリー、サブにはリーグ戦では久しぶりの苔口。センターバックは羽田、前田でかためた。

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この試合で最も緊張したのは前半開始からの15分間だった。福岡がDF登録の長野を前線に置き、徹底してサイドのスペースを突いてきた。特にゼ・カルロスのウラは執拗に狙われる。分かっていることとはいえ、ここまで執着されると気分のいいものではない。

ただこの日の前線は相手のバックラインによくプレスをかけ、ロングボールの質を落としてくれた。結果的にはこの「奇策」は不発に終わった。

そうなると今度はこちらの攻撃、怪我明けの香川の動きがいい。右に左に、ドリブル、パス、フリーラン、プレス、全ての動きが効果的。ゼ・カルロスや濱田との親和性も高い。濱田のパスから香川の振り向きざまのシュート、そしてポストの跳ね返りを森島康。この先制点の流れも偶然ではなく、ある程度必然性のあるものだった。

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これで流れは一気にこちらに傾くかと期待したが、ここでアレーが負傷してしまう。OFFICIALの発表では全治3週間とのこと、本人にとっても、チームにとっても痛い怪我。

クルピの対応は江添の投入。バックラインを江添と前田のコンビに変更し、羽田を一列あげてジェルマーノとのダブルボランチ。

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アクシデントによる予定外の交代だったが、結果としては良かった。羽田はアンカーとして十分に機能していた(さすがに本職のプレーヤー程ではなかったが、今の時点ではベストの選択だと思う)


後半の立ち上がりもどこか焦燥感の漂うものだったが、ここでセレッソと福岡を分けたのは緊張感だったように思う。目標があるセレッソと、目標を失ってしまった福岡の差が、2点目と試合の体勢を呼び込んだのではないか。何気無く出来た福岡最終ラインのギャップを、香川と柳沢は逃さなかった。柳沢は冷静にGKの股間を抜き今期初得点。

その後は、一度あった相手ヘディングシュートを除けば、ほぼセレッソの一方的な攻撃が続いた。2点目の直前に交代した苔口も、今期一番の出来だったのではないだろうか。相手が前がかりになり、広大なスペースが生まれていたことも、苔口にとっては良かった。

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2点目から数分もかからずに生まれた3点目も苔口が絡んだカウンターが見事に決まったもの。相手GKとDFの対応の不味さに助けられた感はあるが、それでも1点は1点。このリードで、不用意なカードをもらい、累積カードが3枚になった古橋を引っ込めることが出来た。

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濱田はこの位置ではあまりプレーしていなかったと思うが、不慣れなトップでもそれなりに機能していた(福岡が完全に瓦解していたという側面もあるが)

ロスタイム、ゼ・カルロスのフリーキックからジェルマーノのヘディングでトドメを刺し、4-0の快勝。これで4位仙台とも得失点差で並んだ。勝ち点はセレッソが未だ2足りないが、勝ち点で並べば、確実に得失点差で上位に来る。3位京都との得失点差の差も2の為、京都が敗れ、セレッソが2点差以上で勝つ、もしくは京都が2点差以上で破れ、セレッソが勝つというシチュエーションならば、一気に3位までジャンプアップする。昇格の可能性を残した5チームの中で最も苦しい立場にいることには変わりは無いが、今はチームを信じて戦うだけだ。

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