9/17/2007

C大阪4VS2愛媛 ただいま!!

もうここから離れなくていい。ようやっと我が家に帰ってきた。長居スタジアムのスタンドに立った時、なんとも言えない安堵感があった。サッカーの神様も少しばかり手加減してくれたのか、今日は実に幸運だった。


スタメンは大方の予想通り、江添の位置に羽田、ゼ・カルロスが左サイドバックに復帰し、丹羽が柳沢の穴を埋めた。

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しかしこのDFラインが安定しない。前節と同じなのは前田だけで、丹羽は慣れない逆サイド、羽田、ゼ・カルロスで作る左側は少し危なっかしい。

と、思っていたらいきなり失点を食らった。カルロスの裏からセンタリング、センター二人の寄せが甘く、愛媛ジョジマールの飛び出しを捕まえきれなかった。悪い予感ほどよく当る。

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このジョジマールには試合中常に手を焼いた。スピードも高さもあって、当り負けもしない、弾丸シュートもあればラストパスも出せる、とんでもない存在だ。

しかしここで一つ目の幸運があった。失点から20分ばかり後、今日絶好調だった小松がキレのある動きで右サイドを進攻、グラウンダーのクロスを入れたのだが、これを愛媛DFがクリアミス、オウンゴールで同点に追いついたのだ。

これで波に乗ると、今度は諸刃の剣が愛媛側に振り下ろされる。カルロスがオーバーラップからファーサイドへ絶妙のクロス、これに絡んだのはまたしても小松。今度は文句無しの美しいヘディングシュート。一気の逆転で勢いに乗る。


この後はいい時のセレッソが戻った。カルロスのウラは多少気になったが、香川と濱田がポジションチェンジをするなど工夫をして、少しずつ落ち着かせた。アレーとジェルマーノの相性は相変わらずよく、攻守の起点として存分に活躍した。ジェルマーノが入ってからのアレーは劇的に良くなった。アンカーとして自分のゾーンに来たボールは確実に取るし、以前はまるで無かったタテの鋭いパスが出るようになった。香川、古橋、小松、濱田が作る前線の強烈さはこの日も健在だった。つまり、やりたい放題にやれた。

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その中でも小松は出色。ボールが収まる、前を向ける、スピードやクイックネスもガタイの割りに有るし、高さは言わずもがな。

そんな小松であるから、ゴール前でも自然に落ち着いている。後半早々、今度は左サイドから突進、角度の無いところからキーバーと1対1となる。小松にはキーパーのウラに走りこむアレーが見えていた。小松は迷い無くキーバーを越すループボールを放つ。キーパーは必死に手を伸ばし、右手の指でボールを弾くのだが、これが裏目に出てボールはそのままゴールに吸い込まれていった。


この3点目で勝負アリの流れとなったが、得失点差を考えると「取れる時に取る」姿勢が欲しいところ、その期待に応えたのは、左サイドの支配者、香川だった。得意のサイド、ゴールラインギリギリ内側でボールを持つと、相手DFを縫うようにかわしていく。最後は鋭いラストパスを供給し、詰めていた古橋のゴールを生み出した。


その後のセレッソは意図的にペースダウンし、試合を沈静化させようと試みる。少し疲れが見えていた濱田は酒本と、これまで大車輪の活躍をしていた古橋は苔口と。

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酒本に関しては、いい意味でまとまってきたように思う。ドリブルは勿論、シュートへの積極性も以前より高い。

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ただ苔口に関しては、もう少し出来るのではないか、という不満が残る。単純なカタログスペックだけなら、誰よりも速くボールに追いつける、唯一無二の存在で有り得るはずなのに、どうして歩いてしまうのか、どうしてスペースがつけないのか。ただ勿体無いという気持ち。

勿体無い、と言えば2失点目も頂けない。やや前がかり、悪く言えば調子付いていたところを、カウンターであっさりとやられてしまった。前述したがセレッソには得失点差というハンディがある、それを考えれば痛い1点だった。


とは言え、メンバーが入れ替わり、慣れない中で失点をしてしまったにしては、冷静に試合を作っていたし、何より下位に取りこぼし無く勝ち点3を取れたのは大きい。3位仙台の調子がよく、勝ち点4差に変わりは無いが、今はただ目の前の一戦を、一つ一つ戦い、勝っていく他はない。

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