6/02/2007

さあ行こうぜ、我が愛車よ。

 ペーパードライバーなんで、車ではなく、自転車なんですよ。いや、この体型で車乗ってたらいよいよヤバイからね。どこに行くにも、少なくとも市内とかなら自転車使います。スポーティなやつではなくて、ママチャリっぽいのです。

 今の愛車は買って6年くらい乗ってるのかな。あんまり使い続けているもので、随分ガタもきています。特にマイボディーを支え続けている後輪がヤバイ。サビも酷いし(手入れしてないから、スマン)スポークがベンベン折れる。私は写真を日付ごとに分けて、そのフォルダにサブタイトル(特徴的な出来事とか。タイトルがつくと、いつ何があったのか、日記の代わりにもなるし便利っスよ)入れてるんですが、チェックすると一月に1、2回くらい折れてる。


 これはもう限界なのかなと勝手に思って、自転車買い換えようと思いつきました。予算組んでお金下ろしてきて、おー、これ丈夫そうだな、あ、でもBSのは止めとこうとか、などといろいろネットで探して。まあ、楽しい時間ですよ。

 ところが、いざ買い換えようと、その自転車を見た時、ふと悲しく、寂しくなってきました。

 この6年間、公私共にいろんな事があって、その端々で、この自転車は頑張ってくれました。家族の絆を繋いだり、長居へ行く足になってくれたり、時々辛い気持ちになった時、気分転換をさせてくれたり…。確かにボロになってしまったけれど、それだけ粉骨砕身してくれたわけです。分かれるのにいい気持ちになんかなれない。でもさすがにいっぱいいっぱいです。


 梅雨の前、初夏の日差し、空が青くて高くて、雲がやたらとデカイ日でした。私を乗せて、自転車はいつものように、税金を無駄遣いしてデコボコに舗装された大阪の道を駆けてくれました。最後まで、しっかりと。


 自転車屋さんも最近は小奇麗ですね。並んでいる自転車も少し違っていて、本格的なのもあるし、ロープライスなのでも、結構しっかりしたのが並んでいる。泥よけがボコボコの愛車と見比べると、どれも綺麗で、でもなんか、買う気がおきないんですよ。やっぱりどうにかならないものかと思案してしまう…。


 で、思い切って店員さんに話をしてみました。

「この自転車を直すのと、新しい自転車を買うのと、どっちがいいですか?」

 大抵そんな事聞かれたら、店員さんだって新しいのを薦めるものですが、意外にも

「ああ、この自転車直せますよ」

 というお言葉をもらいました。どうやら後輪だけ代えればまだいけるらしい。それ聞いて、ちょっと嬉しくてね。手間がかかると聞きましたが、お願いをしました。

IMG_541203.jpg


 金髪タトゥーアリの店員さん、手際よくボロになった後輪を外して、新しいのと交換。それこそあっという間に、愛車は生まれ変わりました。チェックの為に店員さんが交換した車輪を手で回すと、びっくりするくらいスムースに回りだしました。

「こんな感じで、いいんじゃないスか?作り自体、結構しっかりしてますから、長持ちしますよ」


 自転車に乗るのがこんなに楽しいとは思いませんでした。心なしかペダルも軽いし、まだ暫くこいつと走れるのだと思うと、どうにもね。空の色が違って見えました。

 またこいつに乗って、長居に行きます。まだまだ沢山走って、苦楽をともにしていきますよ。いや、よかった。

0 件のコメント :

コメントを投稿