4/29/2007

C大阪1VS0草津 覚醒。

 反対側のサイドだったけれど、柿谷が相手守備陣を切り裂いたところと、冷静にゴールを決めたところは、はっきりと見えた。歴史に残るゴールを生で見ることが出来て、とても光栄だ。

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 前節、ゼ・カルロスが負傷し、全治3~4週間の診察を受けた。その為前線にはフレッシュな顔ぶれが並ぶ。守備では出場停止の江添に代わって、ルーキー阪田が初出場初先発を果たした。

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 まず目に付いたのは、前線からの果敢な守備。特に柿谷と中山の「新黄金コンビ」のチェイシングは凄まじい。個々のスピードもさることながら、二人がチームになって的確に相手を追い込んでいく様は、さながら獲物を狙う狼の如し。

 そうなると、相手が苦し紛れのロングボールを入れてくる。今日は風が強く、ボールが流れたり押し戻されたりで、予測が難しいコンディションだったが、阪田も前田もしっかりとそれらを跳ね返してくれた。前半相手に決定機は無く、ほぼ完全にシャットアウト出来た。

 阪田に関しては、初めての実戦で、選手同士のちょっとしたズレのようなものは見られたが、個としての能力は悪くない。一度相手選手が、こちらのラインを破ろうと動き出した時、タイミングが遅れたのにもかかわらず、あっという間にカバーしてしまったシーンがあった。噂に違わぬ俊足だ。


 こうした高い位置からの豊富な運動量と、若い選手同士のコミュニケーションがら、あのゴールが生まれた。

 敵陣深く、右サイドで濱田がボールを持つと、酒本はパスを信じてタテに走りこむ。そして酒本からのクロスを、柿谷はファーサイドに生まれたスペースで待っていた。そして望んでいた通りのクロスが足元へと渡った時、歓喜の瞬間が生まれた。


 このゴールだけでも試合を観た価値があるというものだが、チームとしては勝たなければ意味が無い。中山、柿谷と、二試合連続で若手の活躍をふいには出来ない。

 しかし、だからといって、守備のブロックを下げ、引きこもるわけにもいかない。試合のイニシアチブを握れているのは、前からのチャレンジが相手の組織を崩しているから。それを止めてしまえば、相手に流れを奪われかねない。難しい流れ。

 そんな中にあっても、守備的にならず、果敢に走り続けた選手達の姿は、頼もしいものだった。前半を良い流れのままに終える。


 後半、都並監督はチームの運動量をキープするべく、フレッシュな選手を投入した。酒本アウト、アレーイン。中山は右サイドに、宮本が左サイドの攻撃的な位置に入る。

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 アレーは未だチームに馴染んでいない様子ではあるものの、局地戦では長いリーチを生かして抜群の強さを見せる。運動量も申し分無し。


 続けざま、ボランチとして投入された香川もいい。

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 ボランチではあるものの、アレーも香川も守備だけの選手ではない。セカンドボールを拾うと、ドリブルで切れ込んだり、トリッキーなプレーで草津を翻弄したり。サイドだけではなく、中央からも攻撃を仕掛けられるようになる。バー直撃のループシュートなど、惜しい場面もあった。


 ただ最後の一手、苔口の投入に関しては、少し合点がいかない。

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 今の苔口は、あまりに不調すぎる。動き出しも遅く、連携もとれていない。何より積極性が欠けている。足がつりながらもボール追い続ける柿谷の後ろで、緩慢に動く苔口に、容赦ない罵声が飛んでいたが、それも致し方ないように思う。

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 とにかく今は勝利を、そして才覚ある若人達の活躍を喜ぼう。(苔口の件は心配だが)

 まだまだ五分の星にもなってはいないが、この勢いで、連戦を乗り切っていきたい。

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