3/31/2007

スペル間違え企画。

 まあ前祝というか、みそぎっすよ。

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札幌戦前予想。

 札幌は室蘭開催の試合では4連敗中とのことだが、今期はここまで4試合連続シャットアウト中という、セレッソとは対極の守備陣のほうが、脅威。その守備陣をまとめるのは、セレサポを愛し、セレサポに愛されたブルーノ。

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 彼を突破しなければ、勝利は無い。それがどんなに困難な事か、骨身にしみて判っている。

 さらに言うなら、監督は去年大宮を率いた三浦俊也氏。この人には何となく苦手意識がある。ある意味異端で、型破りなサッカーが魅力のセレッソだが、こういうロジカルな思考をする人を前にすると、上手く絡めとられてしまう感覚があるのだ。


 これを打ち破るべく乗り込むのは、恐らくこんな顔ぶれ。

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 まず右二列目が森島寛なのか濱田なのか。まだ判りかねるところだが、前節の勢いを買うなら濱田だろう。以前の濱田は好不調の波が激しく、それがレギュラーになれない壁になっていた。鳥栖で磨かれてきた力がどれほどのものか、この試合がカギになる。もしコンスタントにらしさが出てくれば、セレッソとしてはあり難いのだが。


 古橋のボランチ起用については、正直もったいないという気もするが、シチュエーションによってポジションを上げれば問題ない。宮本、アレーのダブルボランチやダイヤモンド型の4-4-2、今までいろんなパターンを試してきた。それをフレキシブルにやっていけばいい。


 とにかく、今失うものは何も無い。挑戦者として、目の前の一試合一試合を丁寧に、大胆に戦っていく。それだけでいい。


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追記

138 :U-名無しさん :2007/03/30(金) 20:30:39 ID:M0LEsLM40
西中島間違ってるぞw
ttp://nishinakajima.up.seesaa.net/image/IMG_11921111-thumbnail2.jpg

わざとか?


すまん天然だorz...。

今なおした。

3/29/2007

大阪は好き、大阪市はキライ。

 ご存知の方も多いかと思いますが、「大阪民国ダメポツアー」というサイトがあります。主に市や府の税金の無駄遣いだとか、そこに住む人のモラル低下などを批難するサイトなわけですが、長居改修問題の件でそこの管理人さんと仲良くなり、「猪飼野日記」なんてブログまで書かせて頂いています。

 長居改修の件では、何度も公園を管轄している「ゆとりとみどり振興局」に電話取材したりして、市の内情を僅かばかりではありますが知ることが出来ました。そこで、市が健全体質への転換に対することを、意図的に避けているのではないか、という疑念を持つようになりました。

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このポスターなんぼかかっとんねん



 何故健全にならないのか。理由は色々あるのでしょうが、ザックリ言えば、今の赤字をジャブジャブ垂れ流している状態のほうが、いろんな人にとって都合がいいのです。

 例えば長居の件でも、施工業者は何れも兼ねてから市の工事を何件も落札しているような、いわばお抱えの業者ばかりでした。身障者席の業者に至っては、最低希望落札価格(これ以下の金額を出すと、まともな工事が出来ないと判断されて、仮に見積もりが落札希望業者の中で最も安くてもはじかれてしまう)と、千の位までピッタリの価格で工事を受注しています。何千万もかかるような工事でこんな偶然があるのか、疑問ですね。これはあくまで一つの事例ですが、殆ど万事が万事こんな状態なんですよ。


 その一方で、大阪の街が好きな自分がいます。コテコテで、ギトギトで、図々しくて、口汚くて、そのくせ寂しがり屋だったりする大阪、大阪ストラットではないですが、「他にくらべりゃ外国同然」のノリが、肌に合うんですよね。


 だからなおさら、大阪には良くなってほしい。その為に市を相手に暗闘をし続けるのは結構疲れますが、やっぱり大阪で生まれた男なもので、生まれた場所に対する愛着があるんです。


 前述の「大阪民国ダメポツアー」でも、イントロダクションではこんな事が書かれています。

「大阪市は大阪市から出て行け」
以前テレビで大阪の無駄遣いが報道された時に街中のオッサンが言ったこの一言。
まさしくその通りの言葉である。
近いうちにきっと訪れる「財政再建団体転落」後、この街を悲観することはしないでおこう。
大阪はゴーストタウン夕張とは違う。

穀潰しの大阪市の役人どもを全て追い出すこと。
そして大阪再生は民間主導で行おう。
それは商都大阪のあるべき姿。

大阪は人が財産の「民」の街。
必ず復活する。


 愛すればこその批判。市にとどいているのかな。


 と、いうわけで、開幕戦、関市長が登場した時、トラメガを使って「この税金泥棒が!」などとヤジを飛ばしていたのは私です。反省なんかしてません。

応援に関しての一考察。

 ヤマグチリョウタさんの「PAINT IT PINK! - セレッソ大阪再生を考える」にあるこのエントリは、もっと皆が考えないといけない問題ではないかと思う。

 実はこんな動きがある事は、他の某氏からも伺っていた。ただ実際このようなエントリではっきりと書かれているのを拝見すると、やはり少し凹んでしまう。

 私は応援をまとめている人とも親交が無いわけではないし、普通にサポをしている人もたくさん知っている。それぞれの言い分も伺っている。それぞれ立場があることだから、食い違いはあるものの、共通しているのは「一体感の無さに対する危機感」を持っているということ。しかし、お互い同じ気持ちを持っているというのに、何故だか距離が縮まらない。


 SBにいる部外者から何か言うのもお門違いかもしれないけれど、出来れば今の状態から、まず変化していって欲しいと思っている。それはいい方向でも、最悪悪い流れでも、どちらでもいい。いい方向に向かえば、それはそのままにしておけばいい。そして悪い方向に向かえば、必ず危機意識を持つ人間が出てくる。


 最もまずいのは、このままそれぞれがフラストレーションを溜めこみつつ、惰性で楽しくも無い、形式的な応援を続けること。自分が何かをしなければ、何も変わらない。


 以前も書いたけれど、別に応援は荒行でもなんでもない。好きなチームが勝ってくれるように働きかける行為。それ以上でもそれ以下でもない。だから「楽しい応援」というのは、別に絵空事でもなんでもない。自分が「今はこのコールをしたい」と考えたなら、率先して声を出せばいい。意図的に封殺しようという人間がいなければ、意外とのってくるものだ。そこが上手くいけば、今の応援に無い自由闊達さが出てくる。それこそ流れを読む応援ではないかと、勝手に思っているのだけれど…。


 ジェフサポになられた方に、いまさら再度考え直してもらうのは無理だとしても、今おられるサポの方々には、そういう「楽しさ」について、ご理解頂きたい。そして実践してもらえれば、これほど嬉しい事は無い。

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3/28/2007

マゼンダ90%の午後。

ゲンは、割と担ぐほう。試合の前の日からワクワクソワソワする。それはJ1でもJ2でも、長居でも第二でも変わらないみたいだ。

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正直ピンクってどうよって、思わなかったかと聞かれると、まあそんな事もあったよ、という感じ。だからって有体のかっこよく見えやすい色を使われていたら、サポーターにはならなかったかも知れない。まあ、こういうのも縁なんだろうね。


京都戦の試合の日、午前中に用を済ませると、昼過ぎくらいにはもう、長居に着いていた。

とりあえず遅い昼食。前回と同じく阿以栄さんにお邪魔する。普通は負けた時に食べたお店には続けて入らないようにしているのだけれど、カレーショップでタコライス食べてそれっきりと言うのも変な感じがしたし、何より居心地のいいお店だったので、また訪問。今度はちゃんと看板メニューの牛すじカレーを頼んだ。華麗に勝つようにとロースカツをトッピング。

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カレーにもちょっとこだわりがあって、実は具がゴロゴロ系は苦手。サラサラというか、とろとろになるまで煮込まれたようなルーが好き。ここのカレーはストライクゾーン。スジ肉もしっかりとろけてるし、コクもちゃんとあるし、とにかく旨い。


お腹もふくれたところでスタジアムへ。SB席はもうダンマクが張り終わっている。チームワークなんかもうかなりのもんじゃないの?というか手伝えなくてゴメン。

ここで、私なぞ足元にも及ばない、Jサポ屈指の食通であろうみの字氏より土産を受け取る。

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ってこれかよ。アキバ系らしいですよ。リンク先もすごいよな。普通においしいからこの箱は逆に足引っ張ってるかも。買いにくいよ。


それから今年から勝手に心がけている「一試合ひとアイテム購買運動」を実施。これまで正直あまりいいグッズが無かったセレッソなんだけれども、今年は私や某氏が運営統括部長にさんざっぱらクレーム(というか精神攻撃だよな、批判されても別に構わない、それくらいのものだよ)をぶちまけたせいか、やたらとグッズが増えていて、なおかつ結構面白いのもある。

折角頑張ってくれているのだし、実際欲しいし、もうこれはホームゲーム一試合に一つずつくらい買おうかと。で、この日はこれ。

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名刺入れでございます。地味だけれど、その分身につけやすくてよい。ここに会社の名刺を入れておこう。相手が他のチームのサポでも構わん。


で、試合。一喜一憂というか、80分くらいは憂鬱だったな。正直勝てる流れじゃなかった。それを勝てたんだから、嬉しくない筈が無い。試合後は王道居酒屋のりをで祝勝会。まあ負けても来たりするんだけれど、勝って来ると飲み物も食べ物もいつもより旨く感じるのですよ。人間っていい加減だ。


結局たまの休日は、見事に自分の為だけに使ってしまい、ちっともマイホームパパではなかったわけですが、やっぱり楽しいよ、サッカーって。90分の為に、何時間も、何日も費やす。他の人からすればバカな話なんだろうけど、やってる本人が言うんだから、間違いない。セレッソのある街に生まれて良かった。素直にそう思えた、春の一日でした。以上。



そうそう追伸です。去年はマケダンなどという狂気の沙汰ではないイベント(?)を実施したわけですが、今年は何かポジティブな、出来ればセレサポ皆が喜べるような企画をしたいなと思っています。何かいいアイディアが有ったらメールかコメント下さい。お待ちしています。

3/26/2007

C大阪3VS2京都 春の嵐。

 不思議な気分でキーボードを打っている。本当に今日は勝ったのかと。あんなに酷い展開だったのに、交代がズバズバ当たって、後半だけで3ゴールも入れて、ウソみたいだ。

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 今日の布陣。前回手ごたえのあった「クリスマスツリー」藤本が出場停止であったことと、攻守の繋ぎがあまりに杜撰だったのが理由かと思うが、3ボランチの左に古橋が下がり、前節古橋がいた位置に森島寛が入った。

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 ただ攻撃はやはりディフェンスラインの位置からのロングボール一本やりで、古橋がまるで生きてこない。森島康も前節程仕事ができず、あまりいい流れではなかった。

 前半良いプレーをしたのは宮本くらいではなかったか。とにかく守備範囲が広がっていて、危ないところにはよく顔が出てくる。アンドレ、パウリーニョの両外国人と、彼らにボールを供給する中払、徳重をある程度押さえ込んでいた。


 それでも「専守防衛」ばかり続けていれば、守備陣のストレスも溜まってくるというもの。とにかく守れど守れど落ち着く時間が無いのだから、相当苦しかったろう。30分にはバイタルエリアからのミドルを食らい、前回同様またしても先制を許してしまう。

 その後森島寛がロングボールのこぼれ球を拾い、キーパーと一対一になるも、ファインセーブに阻まれ、悪い流れのまま、前半を終えた。


 後半、都並監督はその森島寛を代える荒療治に出た。代わって入ったのは中盤でボールが持てる濱田。これがこの試合一つ目のターニングポイント。

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 今日の濱田は、以前のような線の細さが抜けていて、実に泥臭く、たくましいプレーをしていた。勿論持ち味は中盤でのタメとパスだしなのだけれど、例えばボールをカットされても、慌てずに帰陣してプレスに加わるし、ボディコンタクトも嫌がらず、寧ろ率先して走り回っていた。

 中盤が活性化すると、前線も生きてくる。スペースへ走るというプレー一つとっても、殆ど無駄に終わるのだと感じながらするのと、ひょっとしたら生きてくるかもしれないと思いながらするのとでは、質が変わってくる。苔口がゴール前に猛然と突進、相手DFを潰した所で、ポジションを一つ上げていた古橋がこぼれ球を丁寧に流し込む。後半早々の同点劇。


 ここからいい流れになる事を期待していたのだけれど、負けが込んでいるチーム事情からか、同点になったところで途端に受身になってしまう。またしても「専守防衛」状態になると、再びアンドレに勝ち越しゴールを奪われてしまう。同点だった時間は、僅か9分。

 追いついてもまた突き放されるいつもの負けパターン。また駄目なのかという雰囲気が、スタジアムを覆った。森島康など傍目で観ていて、少し気持ちが切れ掛かっているような印象だった。


 しかしサッカーは不思議なもので、ここからセレッソの大逆襲が始まった。その切っ掛けを作ったのは、他ならぬ京都ベンチだった。これまでアンドレ、パウリーニョと共にセレッソ守備陣を苦しめていた中払を早々に引っ込めてしまったのだ。これである程度前がかりに出る算段がついた。

 もう一つの幸運は、今日リザーブに小松を入れていなかったこと。皮肉な話だが、その事でパワープレーという選択肢が消え、セレッソの持ち味である、個性あふれる2列目を生かすゲーム展開が出来た。


 二つ目のカードはゼ・カルロス。諸刃の剣ではあるが、それを差し引いても魅力あるプレーヤー。

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 彼の見せ場はいきなりやって来た。ゴール前の混戦からカルロスにボールが回ったのだが、左足へ持ち替えるのにまごついている間にスライディングを食らい、絶好の位置でファウルを貰ったのだ。

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 ゴール前やや左、普通なら右利きのキッカーが蹴るところだが、カルロスは自らキッカーを志願し、見事にこれを沈めた。後半30分過ぎの同点弾、死んでいたスタンドが生き返った瞬間だった。


 この後一進一退の攻防が続いたが、サンガは徳重まで下げてしまい、つめの甘さが出る。一方今期のセレッソにはもう一つ、セットプレーという武器が有った。藤川コーチ直伝らしいが、以前では考えられないほど、精度が上がっている。ロスタイムも間近というところで、連続でコーナーキックを得ると、今日辛酸を舐めていた江添、前田のCBコンビが意地のゴール。89分にして、いや、開幕から359分目にして、初めて、セレッソがリードを奪った。


 選手もサポーターも、ロスタイムの3分を長く感じたと思う。相手コーナーでボールをキープする事も出来ず、攻めにかかるのか守備を固めるのか、意思疎通もまるでなっていなかった。監督自身、折角一枚残っていた交代カードを使わなかった(ベンチから一番遠い丹羽と、残っていた山崎を交代させれば、結構時間を使えたはずなのに)。それでも、長い笛が夕闇の迫る長居第二に響く、今期初勝利を告げる、歓喜の音だった。


 これでとりあえず最下位は抜け出せたが、まだまだ艱難辛苦の日々が続くだろう事は、想像に難くない。濱田が出るまで、まるで攻めの形が作れなかったし、守備にしても勘所で耐えきれないのは相変わらずだ。こんなドラマティックな試合を毎節続けられるほど、J2は生易しいわけでもない。

 ただこれで、少しでもいい流れが生まれればいいと思う。都並セレッソは、まだまだ発展途上。改善すべきポイントがあるということを、まだ伸びしろがあるというように捉えよう。

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さあ

070325_1834~0001.jpgそろそろ本気出すか。(有頂天


3/25/2007

京都戦前予想。

 寒暖の差が激しく、おっさんの体にはキツイ季節。セレッソは加えて関東アウェーが続いていたので、久しぶりのホームとはいえ、辛いのではなかろうか。

 ただそんな中にあって、前節4-3-2-1が機能したのは、精神的にも大きい。前が見えない状態から、少しずつよくなってはきている。


 というわけで、明日の試合も「クリスマスツリー」で臨む可能性が高い。

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 前節藤本が退場で抜けた右サイドバックに丹羽、ボランチの左には濱田、トップ下の一角に森島寛が入るこの形が、予想されるベスト。森島寛に関しては勝負どころでのスーパーサブとして使う可能性もある。その場合のトップ下は苔口か。


 ともかくまずは守備。相手の帰結点はアンドレのヘッドか、パウリーニョの足元と決まっているのだから、その流れの何処を断ち切るかが最初の問題。3ボランチのところで上手く分断できれば、そしてアレーや濱田あたりがそこからいいパスを出せれば、攻守のリズムも良くなるはず。ゴール前でのフリーキックを防ぐ意味でも、相手がバイタルエリアに入る前に潰そう。


 そして攻撃。こちらは課題がたくさんある。

 まず連動性が未だに無い。前節では森島康から古橋という流れが作られつつあったが、まだまだ練磨の必要性アリ。森島寛が入ればもう少しいい流れになるかも知れないがどうか。

 そもそも攻撃に移る第一手がロングボールばかりなので、弁護したい気持ちになるのだけれど、それにしても3試合1得点、それもセットプレーから、というのは寂しい。流れの中で、たくさんの選手が絡んだ得点を見たい。


 前回までは何から手をつけていいのか判らない状態だった。それが具体的な話を書けるまでになった。レベルの低い話だが、いいことはいいこと。次に必要なのは結果、ただそれだけ。

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3/23/2007

友に、敵に。

 20世紀も終わろうかという頃、私は心のどこかがぶっ壊れて、泥沼の中を這いずり回っていた。仕事がどうとか、生活設計がどうとか言う以前に、今日この日をどうやり過ごそうかとか、いつまで我慢すれば睡眠薬が飲めるのかとか、そういう次元の思考しか出来ずにいた。

 そんな時、彼に会った。彼もまた辛酸を舐め、私と同じ泥沼に足をとられていた。私達は小さなコミュニティーを作り、互いの喜び、互いの苦しみを分かち合った。もしあの時が無ければ、私はまだあの苦しみの中にいたかも知れない。


 そして、月日は流れた。それぞれがそれなりに傷を癒し、あのコミュニティーから羽ばたいていった。会社員になった者もいる、パン焼き釜の前で汗する日々を送る者もいる、小説家になって、小難しい賞を勝ち取った者もいる。

 私は、小さな会社でそれなりに忙しい日々を過ごしながら、スタジアムでは愛するチームを鼓舞する、どこにでもいるようなサポーターになった。彼もまた、サッカーに没頭していったようだ。応援するチームが違うのが、残念ではあるけれど、お互い地元意識が強かったから、こういう流れになるのは不可避だったろう。


 じしゃくさん、久しぶりだよな。元気そうで何よりだ。長居に来るかい?友として、歓迎するよ。上手いメシが食えるところ、教えるよ。好みの少しレトロな喫茶店も、知ってる。

 でもスタジアムでは敵同士、一切情け容赦はしない。と言っても今の状況じゃ、そんなご大層な事は言えないか。


 ともかく、京阪ダービーなんて下らないタイトルはいらない。今までもこれからも、私達は自らの愛するチームを全力で応援するだけなんだから。


さあ、行こうぜ。俺たちの大阪!


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参考エントリ:雨紫(あめむらさき) セレッソ戦に向けて

新入りくん

070322_2038~0001.jpg西中島南方の新しい手下です。千里中央にいるよ。


3/22/2007

どん底の僕らは。

 第四節を終わって勝ち点0、堂々の最下位ですよ。J2から降格、というのは無いんで、それが救いではありますけれども。でもそれを救いと感じるような状態じゃあ困りますわな。


 ただ現実として、攻撃が出来ない、勝負どころで集中できない、チームとして一体感が無いというところで、J2でも試合を作れていない。だから負けつづけている。昨日の試合は随分マシでしたけれど、それで京都戦を楽観視するわけにもいかない。


 やっぱりここで仕事しなくてはいけないのはサポーターだと、私は思います。チームが辛い時、苦しい時に応援できる存在でありたい。ならば今はその絶好の機会ですよ。

 京都戦に関しては、日にちも無いので、「特別な何か」をする事は出来ません。ただ今まででも声を出すとか、手拍子をするとか、そういう基本の部分で抜けていたところがありました。それを修正していきたい。

 別に他人の事をどうこう言わなくていい、まず自分がどうするべきか。どの時期にどのチャントで行くとか、そういうのは枝葉末節の話で、まず音を出すということですよ。そうしてピッチにいる選手に気持ちを送る。ベタなコールでも気持ちがこもっていればいい応援だし、どんなにかっこよくてもポーズだけなら伝わらない。でしょ?

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 J2は長いです。あと45試合残っています。3連敗はイタイけれども、まだまだ挽回出来る余地が残っています。チームもサポーターも一から出直しましょうや。

東京V2VS0C大阪 勝ち点なし、収穫あり。

 3連敗ではあるけれど、未だ得点がセットプレーからの1点だけではあるけれど、今日の試合が一番マシだった。意図していたプレーが出来ていたし、決定機もあった。ただそれが勝ち点に結びつかないのが、一番の問題。

 当然主審の扇谷氏に対する不満はある。どのプレーがファウルになるのか、明確な線が無かったから、まずしっかりとしたコンタクトが出来ない。またゴール前で露骨にPKを貰おうとするプレーをする輩も出てきて、後半30分くらいはサッカーと呼べるものだったか疑問。

 それでも、その試合をそれなりにこなして、ちゃんと勝つチームがあるのだから、レフェリングを言い訳にせず、今後の糧にしてほしい。


 スタメンの布陣、監督曰く「クリスマスツリー」


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 4バックの前には中に絞った3人のボランチがフラットに並ぶ。1トップに高さとキープ力を期待して森島康。古橋、苔口がそのフォローをするとともに、守備の際には自陣に戻り、チェイシングに走る。

 こと守備に関しては、この布陣が効いていたと思う。3ボランチの辺りで相手ボールをしっかり引っ掛けられていたし、守備的な4バックをしいていたのでサイドに流れてもある程度ケアが出来ていたし。

 一番怖かったフッキのスピードもトップギアに入るまでに潰していたから、前半ピンチらしいピンチといえば佐藤のワンツーと、2本あったフッキのプレスキック程度。


 ただ攻撃に関しては、守備にそれだけの人数をかけていたのもあって、まだまだ迫力不足というところ。トップの森島康がボールをホールドできていたため、以前に比べて攻撃時のプレーゾーンが前になってきたものの、ロングボール頼みなのは相変わらずだし、シュートの数がまだ足りない。


 それでも前半0-0だったのには満足しなくてはいけない。それまでの試合に比べて格段に組織的なプレーが(特に守備に関しては)実践できたのだから。正直少し期待さえしていた。


 その淡い望みを見事に打ち砕いたのは、やはり藤本の退場と、その後にあったPKということになるんだろう。


 まず藤本の退場に関して、特に非難も弁護も無い。酷いジャッジといえばそうだし、カードを前半に貰っていながら軽率なプレーをしたとも言えるし、多分10人いたら10人が違う感想を持つだろう。


 兎にも角にもセレッソは残り20分間を10人で戦うことになった。そこでありがたかったのは、今はやりの「ポリバレント」なプレーヤーが複数いたこと。

 丹羽は左ボランチから、本職と言われている右サイドバックに移ったが、特に違和感無く機能していた。また古橋は攻守の繋ぎとして、もう一列位置を後ろに移したが、こちらも特別不味いプレーは無し。

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 ただ前半から右に左に奔走していた守備陣の疲弊が、10人になった事でより加速したのは間違いない。それがPKの伏線ということになるのだろうか。

 あの時、PKとなったプレー。プレー自体ファウルかどうか怪しいものではあるけれど、それまでに今日の主審がエキセントリックなジャッジをすることを理解していたなら、もう少し前にボールがある時点で何かしらの方法で相手を潰していてもよかった。100%守備陣が悪いわけではないけれど、それと等しく100%不可抗力だったとも言えない。


 この失点で都並監督が動く。ここまでとっておいた切り札、森島寛とゼ・カルロスを同時投入して、同点を目指す。

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 その後小松まで投入し、パワープレー体制に入った。

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 ここまで前がかりになるのだから、カウンターを受けるのは織り込み済みだった。2失点目のシーンについては、そういうわけで、特別何がどうだとかは書かない。


 結局スコア上は仙台戦と同じ2-0になってしまったけれど、今日の試合はまだ許せる敗戦だった。

 今まで全く無かった連動性のようなものが、僅かながら見え始めてきたし、後半森島康、小松がそれぞれいいシュートを放っている(キーパーの好守に阻まれたが)五里霧中だったチーム状態が上向きになってきた。結果が出て、自信が持てるようになれれば、少なくとも開幕時のような惨敗はぐっと減ってくるはずだ。

3/21/2007

東京V戦前予想。

 あー、憂鬱だ憂鬱だ、予想をするのも憂鬱だ。しかしするぞ、しつこいぞ。あきらめは悪いほうだ。

 ただことこの試合に関しては、スタメン予想は本当に憂鬱。

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 というのも、前節湘南戦、ゼ・カルロスが「自分(都並監督)の指示通りに動かない」という理由から、前半で交代してしまったから。理由が理由だけに今節スタメン出場は厳しいだろう。ただでさえ攻撃の起点になるプレーヤーが少ない中で、これは痛すぎる。

 かといってカルロスが何の咎めもなしに出場すれば、チームのディシプリンがとれなくなってしまう。だから事これに関しては、仕方が無いと言う他無い。

 勿論「監督、俺が悪かった」「判ってくれればいいんだ」なんて流れがあって、「チームの為にがんばるよ!」となればそれが最良なのだけれど、そんなスポコン漫画的な展開など有るのだろうか?


 というわけで、東京V戦はひたすら耐える90分間になるだろう。フッキのドリブル、船越の高さ、服部の粘り、そして名波のパスワーク。バックには厳しい。

 それを耐え、ボールが奪えたとしても、セレッソには高速カウンターなど無い。タテ一発のロングパスが、苔口や古橋にピタリと合うのを待たなくてはいけない。

 前々節、前節と比べれば、押し込まれる分、逆に相手の裏にスペースが生まれ、苔口の足が生きてくる可能性は多分にある。しかしチャンスはそう何度も有るまい。死中に活を求めるのなら、二の矢は無いと心してプレーしなければ。それ以外の得点パターンはセットプレー程度。それとて決して精度が高いなどとはいえない。


 という訳で、もし勝つとするならば、ロースコア。1-0とか、出来て2-1というところか。緊張の糸が切れれば悲惨な状態になる可能性だってある。


 それでも、たとえクソサッカーだと思っていても、それがセレッソである限り、勝利を信じる。それがサポーターってもんだと思うから。よっぽど酷い時は、その時に考えるよ。

3/20/2007

何気ないってことは、大変なことなんだ。

 ウイークディは、普通に仕事があって、家に帰れば家族がいて、暖かい家庭があって、週末には、その家族や、友人と、試合を観にいく。

 勝って喜び、負けて悲しみ、でもそれすらも日常の一部で、次の日からもまた、そんな日常が続いていく。

 それはごくありふれた、それこそ何気ない、人生の一部。けれども、実はその何気ない日常をすごすことは、今の世の中では、とてもたいへんな事なんだと、今になって思う。

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 まず私達が、そんな平凡な存在でいることに、心血を注がなくてはいけなくなった。私がいろんな「変な事」が出来るのは、いろんな脇道を通ってきたからで、本当は何も出来ないでいるけれど、平々凡々とした日々を送る、そんな人でいたかった。その時点で、私が小さいころ描いていた未来と、少しずれている。


 重ねて、愛するチームがこんな状況にいる。まだ二試合、されど二試合。収穫が殆ど無い180分間というのも異常な事だ。

 球団の裏側にちょくちょく足を踏み入れるようになってしまって、見えてしまったのだけれど、球団もまたありふれた存在になることに、大変な労力を要するようだ。

 だから少し気を抜いたり、ミスリードすればこういう流れになるってのは、頭の中では理解していたつもりだった。しかし現実として突きつけられると、やっぱり辛いね。


 もし「我こそは」というサポーターがいたら、考えてみてほしい。何気ない日常としてのスタジアムを、どうすれば作れるのか。応援にしたってそうだし、チームとの接し方にしても、何か考える必要があるのではなかろうか。その結論としての千本ノックならば、別にそれはそれで構わない。さすがに物を投げるのはどうかと思うけれど。


 とりあえず次のホーム、京都戦、特別な何かをしようとは言わないけれど、サポーターはサポーターとして、義務を果たそう。それぞれが出来る事をして。それでチームが結果を出さなければ、その時はその時で…。

3/19/2007

湘南2VS1C大阪 狂った羅針盤。

 今日は今年初めてのスタカフェ観戦だった。人が少なかったな…。それでも中継やってもらえるのだから感謝しないといけない。試合の中身については、あまりに中身がなくて上手く書けない。

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 スタメンは予想通りだったが、4-2-2-2ではなくて4-3-1-2という感じ。

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 実際はこの図のように等間隔ではなくて、カルロス、アレー、宮本と森島寛の間には広いスペースがあった。

 このスペースは「生まれた」ものというより、意図的に「生んだ」もので、前節と同じく、前線へのボールの供給は、専守防衛を託された後ろの7人からのロングボールしかなかった。

 これでは攻撃の形すら見えてこない。前の3人は相手のミスか、まぐれでいい場所に送られたフィードを待つために、ひたすら無駄な運動を繰り返さなければならず、ボールをロストしてもそれをチェイシングするだけの心身の余裕が生まれない。

 また全体に距離があるため、誰かが誰かを追い越していくとか、グループで局面を打開するような連動性も出てこない。明確な攻めの形は、この節でもついぞ見られなかった。

 それだけ攻撃を犠牲にしても、守備が厚いわけではない。それが面映い。


 対する湘南はアジエルを軸に両サイドもこまめに顔を出し、セレッソとは対照的に攻撃のレパートリーをたくさん持っていた。守備に関しても勘所(セレッソで言えばカルロス)をしっかり抑えているので、流れの中で大怪我をすることは無い。身の丈にあったいいサッカーをしていた。

 なので立ち上がり早々、前線からのチェックでボールを奪われ、浮き足立った状態のまま失点を喫した時も、特別腹立たしくなかったし、むしろセットプレー一発で同点に持ち込めたのは幸運だとすら感じた。


 その前半、見事に押さえ込まれ、仕事ができなかったカルロスに代えて丹羽が入っていたが、それによって前線の孤立度はより深くなっていたように思う。

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 確かにカルロスは満足なプレーが出来ずにいたが、この布陣で試合の組み立てが出来る選手はカルロス以外にいなかった。それを引っ込めるのだから、代替となるプランなりを示すべきだったが、それも無かったから。


 後半はさすがに湘南もペースダウンして、少し流動的な展開になってきたが、それ以上に無駄なスタミナを使っていたセレッソは、それを突く事が出来ない。苔口が一、二度強引に駆け込むシーンがあったものの、シュートまでは至らず。もう少し古橋、苔口が生きてくる使い方が出来ないものか。

 その苔口の足が鈍ってくると二人目の選手交代で森島康を投入する。

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 しかしその森島康に対しても、送られてくるのは縦の長いボールだけで、ジャーンとの競り合いとなれば苦しい。見せ場無く試合を終えた森島康ではあるけれど、その全ての要因が、彼一人にあるわけではない。


 交代による変化という意味では、最後の森島寛から酒本への交代が最も良かったかもしれない。それとて「比較的」な評価で、劇的な効果を生んだものでは無いけれど。ボールを少し長く持てるプレーヤーが前にいるので、全体のまとまりが僅かばかり良くなった程度。

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 こんな酷い現状で、タナボタの勝ち点1をとってしまうより、負けて精神的なダメージを受けたほうが、なぜ今チームがこれほどチームとして機能していないのかを考えるきっかけとしては、逆に良かったかもしれない。そんな考えすらよぎる試合だった。


 このチームのストロングポイントは、森島寛、古橋をはじめとする個性豊かな二列目にあり、彼らを生かすために何をするべきかから逆算した方が、このチームは生きてくる。中盤にゲームメイクが出来る選手を入れたり、サイドやトップでボールをキープ出来る組み立てをしたり、策は沢山ある。それに背を向けて、ひたすら自らのサッカーに固執するのであれば、もう暫く、歯がゆい日々は続くだろう。

3/17/2007

湘南戦前予想。

 昨日は体調がすぐれなかったのだけれど、メシ食って、ひたすら寝たらだいぶと元気になってきた。まだ若いぞ、頑張るぞ。というわけで戦前予想。

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 左サイドバックに羽田が入るらしい、カルロスを一列上げるのには大賛成。カルロスの攻撃性が生きてくるのも勿論だけれど、これでアレーも攻撃的になるだろうから。

 アレーを生で観ていて感じたのだけれど、ボールを奪ったり受けたりした時、まず真っ先にカルロスの位置を確認する。遠い異国で、他の選手とは満足なコミュニケーションが取れない現状を考えれば、当たり前といえば当たり前の話。2年前の前半も、ブルーノが奪って、ファビーニョが持って上がって、カルロスに渡すというシーンをさんざっぱら観ていたし。

 そのアレーの視野が、サイドから前に向く。よりゴールに近づくプレーをする可能性が増えたというのは、いいことだ。


 空いた左サイドバックに、センターバックタイプの羽田を入れたのはどうしてだろう。練習試合などでも阪田や丹羽を試したり、この位置に本職ではない選手を置いてテストしていた。

 そもそもあまり適職がいないポジション(山崎とて本職は右サイドだったりストッパーなわけで)、苦肉の策なんだろうか。

 などとずっと布陣を見ていたのだけれど、これは変則3バックっぽいなという気がしている。柳沢が上がれば残りの3人は右にずれるだろうし、森島寛は指示がなければタッチライン際より中のほうが好きだろうし…。もしこの形が機能しても、4バック完成とは言い難いかも。勿論機能しないよりはした方がマシなのだけれど。


 攻撃に関してはトップ二人の約束事がどれだけ増えて、そして整理されているか。

 苔口が流れてボールをサイドで受けて、そこで古橋(それから森島寛)がどう動くのか。カルロスと古橋がコンビネーションで左サイドを作って、そのとき苔口はどうしたらいいのか。そもそも二人の位置取りや関係はどうなのか。それすら出来ていなければ、ジャーンや斉藤は崩せないだろう。


 とにかくあまりに仙台戦が不出来だったので、心配事も増えてきた。それをちゃんと払拭出来るのか。それがこの試合のキーポイント。

3/15/2007

静かなる野望。

 権力とは何か、力とは何か、時々考える。それはつまり人を動かす力の事ではないかと、最近は思っている。

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 その力を手に入れるにはどうすればいいのか。例えば大阪のしがないおっさんが、好きなサッカークラブの為には何をすればいいのか。


 脳内の分身数名と協議した結果。「とりあえずでかい声が出るようにしておこう」という事になった。


 例えどんな名言であっても、誰も聞いていない独り言であるならば、それは存在していないのと同じなのだ。沢山の人が聞かなければ、知らなければ、名言は名言足りえない。

 そしてもしおっさんの言葉がピント外れなものであっても、声量さえあれば、沢山の人間が聞いていれば、誰かが全うな反論をしてくれる。その場合おっさんの「力が欲しい」という第二希望は無くなってしまうけれど、第一希望である「クラブがいい方向に向かう」という夢は残る。おっさんはそれでもいいと考えた。


 まずおっさんはまたもブログの模様替えをした。大好きだった「osaka sans serif」というフォントで作った自家製のロゴを捨てた(まだサーバーには残っているけれど)。少しでもブログが引っかかりやすくなるように。

 その効果かYahoo!で「西中島」「西中島南方」検索すると一位になるようになった(15日0時現在)CMとかでやっている「○○で検索してください」が使えるようになった。かなりアホアホな展開ではあるが、少し面白い。


 そうして今後は、出来る限り自前の、おっさん発の記事を書くように決めた。

 例えば試合分析や戦力の吟味、選手起用などに関する目は、Desmarqueのnkonkonさんの方がずっとあるし。チームに対する愛情のようなものは、多分りんでんばうむの中の方をはじめ、沢山の人にかなわない。私はたまたま図解や写真をたくさん用意できたり、更新をとにかくこまめにしたり、そういう方法でアクセス乞食に徹している為に有名になっただけ。

 そんな人間が同じ土俵に上がってどうかというのもあるし、何でみんな書かないんだ、大事な事なのに、というカテゴリもあるし、とにかく「コイツは変な事書くな」くらい感じてもらえるブログでいたい。


 そうして皆がここを叩き台にしてくれれば、実に有意義だと思う。それでなにか新しい動きが出来れば尚いいのだけれど。

 そんな事をホワイトデーの売れ残りお菓子を食べながら考えていた、水曜の深夜でした。


 そうそう、わたしには、いやいや、このおっさんにはもう一つ野望があるのですよ。それはたたみます、あまりに馬鹿らしいんで。



 おお、お付き合いいただいて有難うございます。もう一つの野望、それは長居球技場の天然芝化ネーミングライツの獲得なんですよ。
 地図を見て頂くと判るんですが、一見ゴール裏にスペースが無いように感じる長居球技場。実は単にスペースが縦長なだけで、ラグビーが出来る程度まで縮められるなら、結構なスペースがとれるんですよ。
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 んで、名前が「西中島サッカー場」とかで、アウェーサポが新大阪の次の駅で降りちゃって「おいスタジアムどこなんだよ!」とか言うのな。ある意味行きにくいスタジアムと。アホくさ。

3/13/2007

サッカーの有る日々。

セレッソの開幕は、それはもう最悪なものであったけれど、サッカーの無い日々に比べれば、サッカーと共に有る日々というのは、気持ちの張りが全く違う。そういう考え方をしていれば、初戦のつまづきも、別段気にならない。そういう事にしておこう。ははは。

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例えば試合の日、「いつも何かを企んでいる(by○中さん)」私は、同士と共に、体力の許す限り、早くに長居にやって来る。何かの準備をしてみたり、入場待ちの列に加わりながらバカ話したりというのは、格別に楽しい。


昼間の試合なら昼食も大事。前節に勝っていれば、その時に食べたものと同じものを食べて、ゲンを担いだりもする。

またそれとは別に、新しく出来たお店なんかは出来る限り足を運んで、実食して、紹介するようにしている(そしてこんな感じで記事にしたり…)

それはつまりチームがあまり力を入れているとは感じられない「地域密着活動」の補完であるのだけれど、街歩きがそもそも好きなので、ただ単に長居をもっと知りたいな、という気持ちも無いわけではない。


開幕戦の昼食に選んだのは、最近出来たカレーショップ「阿以栄(あいえ)」さん。

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よく吟味した、美味しくて、安全な素材を、根気良く丁寧な仕事で調理する、真面目な真面目なカレーショップ。

第一印象は、こんなおしゃれな感じのお店が、よく長居に出来たな、という感じ。清潔感があって落ち着きのある店内、店員さんの接客も丁寧。

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メニューはよく煮込んだ牛スジカレーと、沖縄名物タコライスが中心。決して種類がある訳ではないけれど、一つ一つの手間を考えれば、こういう専門店もアリかなと思う。

牛スジカレーも心引かれたのだけれど、ここは初体験のタコライスを注文した。

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ご存知の無い方にご説明。タコライスはメキシコ料理のタコスの具材をそのままご飯に乗せたもので、前述のとおり沖縄発祥の無国籍料理。ご飯の上にはざく切りのレタスとチーズ、それにピリ辛味に炒めたひき肉が、カラフルに盛られている。

お店によってはフレッシュトマトやざく切りのトマトが入ったサルサソースがかかっていたりするけれど、こちらはトマトソースを使用している。実は生のトマトが苦手だったので少し嬉しかったり。辛味が足りない人はサルサソースが別に用意されているので、自分の好みにあわせてトッピングすべし。

味も量もとても満足。何せタコライス初体験なので、タコライス界における格付けなどは出来ないけれども、レタスはしっかりシャキシャキ感があるし、チーズもくどくない、あっさりしているのに、いい感じで後を引く美味しさだった。

阿以栄さんの詳しい情報はこちら、地図はこちら。



長居駅からだとスタとは反対側に徒歩2、3分。是非一度ご賞味を。


さて、腹ごしらえも済んで第二に出陣、マスゲームのお手伝い。SBにおられた方は、こんな変なおっさんがウロウロしていたのを観ていたと思うが、何もいわずに記憶から消してほしい。本当にスタジアムに来るとテンションがおかしくなるぞ。

まあ、何とかスタンドがピンクに染まったので、それはそれでよしと、勝手に納得。

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本当はこれで選手を勇気付け、気持ちよくプレーしてもらい、すっきり勝ってほしかったし、それが出来なかったという意味では、マスゲームはまたも失敗と言えなくも無いけれど、現状を考えると、阿以栄さんのカレーのように、結果が出るまで根気よく応援をし続けるしかないのかも知れない。大東君が応援ボードを「再利用する」と言ったのも、そういう気持ちがあったからではなかろうか。


試合の後スタを巡って、スタンドのあちこちにいる知り合いと挨拶。ゴール裏をうろうろしていると、年季の入ったモリシのダンマクが掲げられていた。

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本人同様、一生懸命頑張って、ぼろぼろになった背番号8を観ていると、なんとなく切ない気持ちになった。でも感傷に浸っている暇は無い。J2はすぐに、次の試合がやって来るのだから。

3/12/2007

C大阪0VS2仙台 体感気温急降下。

 寒い、とにかく寒い。この時期に16時キックオフはさすがに厳しい。応援していてもとにかく冷えるし、手はかじかんで感覚がなくなってしまうし、何より目の前の選手達を観ていて、何も熱くなれなかった。

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 まずマスゲーム、無事成功、多分。ただマスゲームしている時は、決まってチーム、フロント、サポの足並みが揃わない。去年のダービーではサポとチーム、名古屋戦ではフロントとチーム、川崎戦でもフロントとチームが結果を出せなかった。今年はようやくサポとフロントがある程度繋がったと言うのに、肝心のチームがまたも惨敗、三位一体とはいかなかった。

 こういうイベントをする時は特別な試合なわけで、そこで結果が出せないという事は、問題では無いだろうか。


 スタメン予想はずばりと当ったが、ここが問題かもな、という予想も、ほぼ全て当ってしまった。

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 この布陣のキーポイントはサイドでの主導権。柳沢、森島寛、苔口で作る右サイド、ゼのリズムで切り崩す左サイドというのは、監督の意図通りだったろう。特に前半の立ち上がりはサイドに流れて受ける苔口とゼの果敢なオーバーラップが目に付いた。

 ただサッカーは最終的にボールがゴールラインを超えなければ得点にならない。この状態ではセンタリングやサイドの崩しまではイメージ出来たものの、シュートまで持ち込むシーンは極まれだった。OFFICIALのシュート数は14となっているが、ミドルやロングからの不正確なものが相当数あった。逆に枠内シュート数はかなり少ないはずだ。


 そんな歯がゆい立ち上がりが終わると、早々に失点。課題だったはずの、誰もが注意していたはずのセットプレー。右サイドからの、今日最初のコーナーキックを、ニアにいたドフリーの選手に合わせられた。


 その後も、それに熱くなるわけでなく、逆に落ち着くでもなく、淡々とサイド攻撃にこだわり、同じように相手センターバックに跳ね返される。セレッソの前線に、もう西澤はいないというのに、空中戦に強いわけでもない古橋と苔口に高さを求めるのは無為無策と言う外無い。


 守備に関しては攻撃よりいくらかはましではあったけれど、それとて比較的そうだったというだけで、組織的で素晴らしいプレーができていたかというと、正直そうだとは言えない。

 例えばゼも柳沢も上がった時、両サイドに出来るスペースのケアなどは未整備だったように感じる。そもそもバランスを考えれば、どちらかが上がった時には、反対側はバランスをとった方が安定するはずなのだが、そんな約束事も上手く行っていない様子だった。

 ボランチに関して言うと、丹羽は適正が有ったのかどうか。アレーが底の位置でボール奪取と両サイドの散らし役になっていたから、もう少し前目でプレーした方がいいと思ったのだが、それが出来ないままで、中盤の前二人とボランチの間に接続不良があった。


 簡単に纏めてしまうと、非常にフラストレーションの溜まる前半だった。後半に劇薬を使わなければ、何も変わらないままだろうという印象。


 だが後半の立ち上がり、またも失点しリズムを狂わされる。味方DFに当ってシュートコースが変わり、反応できなかったというものだが、これを不運と片付けるべきか。

 もしチームがイニシアチブを握り、中盤を掌握できていれば、当然そんな位置からシュートは撃たれない。それを許した事に罪がある。


 出端をくじかれ、最初の交代が後手に回ったセレッソ。前半早々から消えていた宮本に代えて濱田を入れ、攻撃のバリエーションを増やそうと試みる。

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 短い時間で、ボールタッチも少なかったが、濱田は随分タフになって戻ってきたように思う。当りを嫌い、パスの出し手としてだけしかプレーをしなかった選手が、激しいコンタクトにもめげずに走り回っていた。

 矢継ぎ早に3分後、二人目のカードを切る。丹羽に代えて酒本、中盤は(おそらく)ダイアモンド型、より攻撃的にシフト。

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 ただこの形でも前線の膠着状態を打破できない。個人技で崩せず、組織で揺さぶれず、ただ漠然と、単調な攻撃を繰り返すのみ。タメを作れる選手がおらず、センタリングまでいく機会すら減っていった。


 対する仙台も、決して絶好調というわけではなかったと思う。カウンターの精度が良ければ、こんなスコアでは済まなかった。その仙台に対してこのスコアというところが問題。


 残り時間が20分を切り、最後のカードはお決まりのパワープレー要員。森島康が登場し、前線にようやく高さが加わった。

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 トップに森島康、セカンドに森島寛、古橋。左サイド少し下がった位置に濱田、右サイドは酒本、アレーもワンボランチながらこぼれ球に絡む。今日登録されたメンバーで、最大限攻撃的な布陣だった。

 それでも不正確なロングボール、横パスは相変わらずで、ストレスばかりが増えていった。ロスタイムの焦りから来るイージーミスも改善されてはおらず。このままタイムアップ。


 この一試合で全てが決まるわけではないけれど、とにかく収穫の少ない開幕戦だった。サイドバックのバランス、運動量重視の中盤のてこ入れ、前線を生かす攻撃の組み立て、そして持病のセットプレー、課題は沢山ある。その全てを湘南戦で解消しろというのは、不可能だろう。しかしせめて良くしていこうというベクトルを感じたいとは思う。

断食?

070311_1854~0001.jpgなんすかそれ?


3/11/2007

昼食

070311_1308~0001.jpgタコライス待ち。

これ食べたらスタ行きます。


3/10/2007

仙台戦前予想。

 いよいよ明日は都並丸船出の日。長い航海の果てに歓喜が待っている事を信じたい。

 スタメン予想には自信なし。

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 前の古橋、苔口、森島寛と、ボランチのアレー、バックの前田、江添、柳沢については多分この並びになるだろうけれど、左サイドとアレーの相方が判らない。

 まず左サイド。普通に考えると、ゼ・カルロスを前に出して、後ろに山崎なり宮本なり(ひょっとしたら丹羽も)を置いて、「保険」をかけておきたい。

 ただテストマッチでは、ゼの位置とパートナーがその都度変わっていたので、正直判らない。

 どちらにせよ、このゼが攻撃の起点、若しくはラストパスの供給源になるのは間違いない。アレーのパスだしが完全にフィットしているかは未知数で、他のプレーヤーも「使われてナンボ」のタイプが多い。後ろからゼへ、ゼから前にボールが動くのではと思う。

 その為左を抑えられると苦しくなるだろう。右サイドは柳沢、丹羽(若しくは宮本)、森島寛と、昨季から大幅にメンツが変わったので、そこから突破するのは厳しい。中盤までで上手く崩せれば、前二人のパワーとスピードが生きてくるのだけれど。


 守備に関しても、不確定要素がいろいろあるが、前田、江添、吉田と、核になる位置に気心の知れたメンバーがいる分、攻撃陣に比べれば悪くないはず。余程中盤を制圧されれば苦しいが、もしそんな状態ならこの試合だけではなく、今年一年不味いことになるだろうから、ここは信じる。


 藤本、山崎といった経験ある選手が起用されていなかったり、いろいろ疑問点があるが、新監督の公式戦一試合目というのは、大抵そんなものだ。そういう周囲の雑音を黙らせるだけのパフォーマンスを見せれば、いずれそんなものはかき消えてしまうだろう。そんな試合を期待したい。


 その為には勿論サポーターも全力で応援をしなくてはいけない。マスゲームなどボードを使った応援もそうだし、試合中のコールや、手拍子など、選手に気持ちを伝える方法はいくらでもある。各々が出来る限りの応援をすれば、若いチームなのだから、意気に感じてくれるだろう。それを信じて、スタジアムに乗り込もう。

3/09/2007

情報の取捨。

 最近パトロンを見ていて、勝手に創作意欲が沸いている状態が続いています。会社の行き帰りはコンデジを持ってウロウロ、会社でも事あるごとにオペレーターさんにイラレやフォトショップのテクニックを聞いて回り、家に帰れば撮った画像を習いたてのテクニックで加工して悦にいっていたり…。生産性の無い活動に関しては積極的なのです。

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これは歯医者に行く途中の一枚



 写真を撮る時、個人的に大事だと思っているのは、被写体のいいところ、特徴的な部分がよく判るように、逆にノイズになってしまう個所は出来るだけ排除するように、というところです。

 例えば

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 この写真は長居に行く途中、丁度文の里辺りで撮ったんですが、そんな雰囲気ではないですよね。

 本当はこの家の周りには、住宅地らしい小奇麗な建物が並んでいるのですが、それが見えると普通の写真になるので、出来るだけこの家だけが見えるスポットから撮りました。

 そして家で補正をしている時に、この家の味を出すには色も不要だなと感じて、モノクロに切り替えました(こういうのが簡単にできるフォトショップってすごいな)明るさも少しアンダーにしています。


 この方法、全ての物事に当てはまる事なんではと思っています。必要な情報だけを取り出して、伝わりやすいように工夫する。ニュースだってそうだし、勿論ブログにしたってそう。無駄を沢山作ると、本当に知ってほしい部分が見えなくなったりする。


 この一年間、出来るだけいろんな事をして、苦しいシーズンをそれなりに楽しくしたいと思っています。しかし人一人が出来ることなんて限られている。誰かにお願いする場合の方が多いでしょう。そんな時に相手にしっかり意図が伝えられないと、なかなか上手く行きませんよね。

 多分こういうのってプレゼンテーション力とか、そういう分野になるのでしょうけれど、私の場合はそういうところが出発点になりました。まだまだ若輩者ですが、今年もお馬鹿企画を立てた際には、何卒ご協力下さい。