1/15/2007

「何したら客が喜ぶか判らへん」

 と、某Jリーグクラブの社員サンはのたまったらしい。それを聞いたのは去年の11月末くらい。丁度マスゲームだの残留争いだのでバタバタしていたんで、その話を耳にした時はとても嫌な気持ちになった。

 試合を観てもらう、楽しんでもらう商売をしている人間が、その方法を知らないと言ってしまえる軽さに対する怒りと、うすうす感じていたけれど、やっぱりそうだったんだな、という絶望感。それから、じゃあなんでサッカークラブで仕事をしているんだという疑問が、頭の中をグルグルと回っていた。


 それから暫く経って、私はとある仕事をする機会に恵まれた。カメラマンとペアになって、とある業界の展示会に赴き、注目の商材の画像を撮ってきて、それにコメントをつけるというのが、その内容。

 しかし私はその時、殆どその世界に対する知識を持っていなかった。多分ズブの素人レベルくらいしかありあわせがなかった。なので取材の際には商材の簡単なカタログスペックやセールスポイントを各社の担当の方に聞いてまわり、とりあえずそこからテキストを膨らませていく、という事にした。頓珍漢なことにならないように、最低限その場やWeb等でウラをとるようにしたけれど、かなりの労力が必要だった。

 それでもテキストは納得がいかないレベルしか書けなかった。確かに供給する側(企業)から良い所、売り文句は聞いてきたけれど、それが本当にユーザーにとって魅力的なものなのかどうかが判らなかったから。そう、前述の某社員と同じ状態だ。


 やっぱり「好き」というのは大事な要素なのだと痛感した。好きなことなら何時間やろうが休みの日にやろうが全然苦痛ではないし、その分知識量も増えてくる。第一ユーザーの目線からモノが見えるので、きっちりいいところを突ける。例え情報を丸暗記しても、「好き」かそうでないかの差はなかなか埋まらない(かと言って放置してしまうと余計にダメなのだけれど)。

 一番その差が判るのが、突発的な状態に置かれた時だと思う。突然の好機やピンチにどう対処すればいいのか、知識だけでなく培った感性やカンが無ければ、咄嗟の判断など出来ない。


 そういう意味で言わせてもらえれば、セレッソのクラブ側の人間で、正直サッカーもセレッソも好き、という社員さん、スタッフの方が少ないように思える。

 それは勿論ダメなことなのだけれど、「好き」を仕事に出来る人間は少ないし、仕事を簡単に「好き」な事に変えていけるバイタリティを持った人もあまりいない。よく「雇用のミスマッチ」等と言われるが、つまり今のスタッフでは、ある意味この状態が限界なのかもしれない。

 だからと言って、今から社員全員の首を挿げ替えるのも無茶苦茶な話。ならどうすれば良いか。

 簡単に言えば、もっと沢山要求をクラブに発信しつづけたほうがいいのだろう。嫌がらせではなく「サポーターは今こんなこと考えています」という意思表示をしなければ「判らない」のだから、ダイレクトに伝えるしかない。


 サポミには当然クラブにも責任を持った人の登場をお願いしているが。正式な返答は無い。ニーズを知るいい機会だと思うのだけれど…。

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