7/31/2006

マケダンその2。

 はいはい、電波系footballblogger、西中島南方でございます。最近は電波系というより断食系なんですがね。というか試合の感想と断食のぼやきがメインコンテンツってどうよ?

 今日は妹の出産祝いを買いにコリアタウンまでやってまいりました。「何かほしいものあるか?」って聞いたら即座に「キムチ!」とか言うもので。

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 コリアタウンに近づくにつれ、空腹にはつらい匂いがたちこめて参りました。路地裏のキムチ工場が発信源のよう。そりゃこれだけの白菜を全部キムチにするんだからヤンニョムも山盛りいるんでしょうな。

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 メインストリートではそこのキムチが売られていました。白菜キムチ2㌔弱で1000円、安い。


 それからいつもお邪魔しているカズキ食品へ、ここは何でもウマイんですが、特に日曜だけやってるホットックとトンカルビの炭焼きは絶品です。

 ホットックっていうのはパン生地みたいな発酵した生地の中に黒砂糖とゴマとシナモンを入れて平たく焼いたお菓子。日本で言うとタイヤキみたいな感じの、ポピュラーなお菓子です。トンカルビは香辛料に漬け込んだ豚のあばら肉を炭火でじっくり焼いたもの。匂いにクセが有るんで好き嫌いが有るかも知れませんが、好きな人にはたまらん匂いです。

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 というわけでお土産買い付け完了。

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 これもって妹のとこまでいって、断食明けを待ちます。それまで暫くはこいつとお付き合いです。腹減った…。

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7/30/2006

鹿島2VS0C大阪 相性<ピンゴ?

 はい、今度はこのジュースで一日乗り切りますよ。

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 3バックに戻して、ボランチにしっかり守備が出来る選手を2枚いれた。それに加えて、鹿島が攻め急ぐあまりに、フィニッシュの精度を落としていた。これは引き分け、もしかしたらどんでん返しも有るかもと期待していたが、そういう甘い期待はしないほうがいいようだ。

 布陣はこんな感じ、4-4-2の発表だったが、フタを開けると3-5-2。

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 完璧に機能していたとは言い難いけれども、少なくとも4-4-2の2ラインよりは、役割分担がシンプルで、しっかりしていた分、こと守備に関しては随分マシになった。これでもう少し宮本が汗をかいてくれれば、もっといいものになると思う(カウンターを食らった時に、諦めて歩いていたシーンが有ったけれど、守備をする時にあれをしてはいけない)。


 ただ攻撃に関しては、まだまだという感じ。西澤が不調でボールが上手くキープできず、大久保は孤立無援、前半シュート0というのは守備に徹していたとはいえ、あまり褒められたものではない。

 両サイドが機能していなかったのも気になる。右サイドの酒本も酷かったが、ゼ・カルロスはそれにも増して孤立していた。まずボールが来ない。来ても呼吸が合わない。仕掛けても易々と奪われてしまう。これではいけない。


 後半に関しては、はっきりと監督の差が出たのではないかと思う。

 鹿島のアウトゥオリ監督は試合を支配していながら決定機を外し続けていた攻撃陣に的確な交代と指示を送っていた。

 自分の得意とするポジションからあまり動かないファビオサントスが宮本に引っ掛かり、右サイドが停滞していると見ると、同じくオーバーラップが少なかった内田を下げて本山を入れ、ファビオサントスを左サイドバックに下げた。本山は比較的自由にポジションを入れ替えるので、セレッソは鹿島の攻撃を組織立って防ぐ事が困難になった。


 対するセレッソは0-0というスコアに満足しているわけではないものの、自らバランスを崩す事を恐れてなかなか交代に踏み切れない。

 あの時、もっと早く誰かを入れていたら、どうなっていただろうか。手持ちのカードとピッチのバランスを考えれば、森島寛、西澤、ゼ・カルロスに交代の可能性があった。

 左サイドの相手は、右サイドバックが本職ではない新井場だったし、CBの岩政はこの時点ですでにカードを一枚貰っていたから、左サイドのゼ・カルロスや前線の西澤に代えてスピード、ドリブルに長けた選手がもう少し早く入っていたらという悔いが残る。


 しかし、セレッソが後半42分になってようやく切ったカードは、森島寛に代えてピンゴ。

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 森島寛はこの時既にトップ下としてゲームを作れるような状態ではなかったから、交代する事に異論はない。しかしあの時求められていたのはスピードではなかったか。ピンゴがピッチで求められていたタイプの選手であったとは、とても思えない。

 その直後の失点を「ピンゴのせい」にするのは明らかに間違った観方だけれども、それまでの87分間を耐えてきた選手とベンチの意思にズレがあったのは確かだろう。このズレはジャイアントキリングをするチームに有ってはならないものだ。

 さらに右サイドで後半になってようやく一度いい突破を見せていた酒本を引っ込めた。これで何かが切れたように思う。

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 何かがおかしい、チームがチームとして機能しない。病変はピッチの上で散々見せられたが、病巣はもっと深いようだ、選手交代も必要だけれど、もっとキツイパンチが無ければ、この病は治癒しないのかもしれない。

7/28/2006

鹿島戦前予想。

 この試合の予想が今年一番難しい。セレッソは相変わらず低空飛行を続けているけれど、なぜか鹿島にだけは強い(特に連敗している時ほど!)というジンクスが有る。相性のいい古橋は出場停止だけれど、もう一人の「天敵」嘉人が戻ってきた。

 ただ、やっぱり弱い事は弱いので、あっさりと負けてしまう可能性だって十分有る。ボールが来ない→イライラ→本田にいじられる→怒り爆発→退場なんて「逆嘉人スペシャルコンボ」だって無いわけではない。だから、本当に難しい。


 話をややこしくしている原因は他にも有る。セレッソの周りがやたらきな臭いのだ。塚田監督や西村GMといった現場のトップがひざつつき合わせて5時間も話し込んだ、なんてニュースを聞くだけで「次は何か有るな」と感じるのが普通だろう。話し合いの後で、各人が歯切れの悪いコメントしか残せていないのも含めると、あまり景気のいい話ではなかったんだという事も想像がつく。


 なので布陣云々まで予想がつかない、4-4-2、4バックが濃厚なのだろうけれど、何も工夫が無ければ大量失点は自明なわけで、何かしら対策を練ってくる可能性も0ではない。システムもさることながら選手起用についても?マークなんで、何がどうなるやら想像もつかない…。

 決まっているのは、攻撃はモリシ、アキ、嘉人にどうやっていいボールを送るか、守備ではどうすればDFの前、バイタルエリアで相手を封殺できるかがテーマって事ぐらいかな。


 私的にはセンターバックとボランチは守備に専念してもらって結構だと思っているので、4バックなら宮本、下村、ブルーノ、前田の組み合わせを試してほしい、もし3バックなら藤本、ブルーノ、前田でそこそこ安定するんじゃないかと。守備の穴が塞げれば、自然と前も動きやすくなるだろうし、とにかくまず守備からという事で。

 出来ればここに一人攻守をつなぐコンダクターが欲しいけれど、無いものをねだっても仕方が無いし、出来る事からコツコツといきますか。

マケダン終了。

 24時間ぶり(試合の前から考えれば26時間ぶりか)に食べた真っ当な食事は、とてもおいしかったです。お米があんなに甘いとは知りませんでした、魚の滋味を久しぶりに感じられたように思います。

 んで、体調に異常が無いかチェック。私は日頃からよくけつまづくのですが、今日はとりわけ多かったような気がします。意識していたからだけかも知れませんけれど。それから、テンションも、ちょっと変だったかなぁ。

 目に見えるデータで言うと、体重が一日で丁度1㎏減っていました。マケダン中摂取したのは野菜ジュースが1.5ℓ、水が500ml、牛乳200㏄程ですから、こんなものかな。人間って今の時期2ℓ程度の水分を採って、尚且つ普通に食事をするらしいですからね。


 一日だけ、水分補給OKというかなり甘めの断食でしたけれど、それでも影響は0ではなかったようです。これ週2試合ペースで連敗とかされると、ちょっときついかも…。次は何とか勝ち点奪取お願いします。

7/27/2006

C大阪1VS5FC東京 心置きなくマケダン開始。

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 これが現実というやつなのだな。出資を惜しみ、伝統に胡座をかき、チーム補強の労を怠り、慢心したまま開幕し、無為無策に日々を過した、これが現実というやつなのだな。


 ゲームが始まった時、両チームにそれ程の差が有るとは感じなかった。両チームとも中盤が上手くいかないのでボールが落ち着かず、あまりしまりの無い展開だった。

 それでも最近のセレッソにすれば、比較的ましな出足。やはり森島寛がいるとチームが変る。古橋も本来の居場所である左に戻って果敢にチャレンジしていた。

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 先制点は、多分、というか間違いなくクロスのミスキックだったけれど、攻撃のアクションをしなければそんな偶然も起きないのだから、そういう意思を持ってプレーした古橋を褒めなければいけない。この試合で褒められたプレーといえばこれくらいなのだし。


 そう、喜んでいられたのは僅か15分程だった。警戒していた筈のサイド攻撃で守備が崩され始めると、2列目から入ってきたこれまた要警戒のルーカスを捉えきれず、実にあっさりと同点にされる。

 こうなると、もう幸運など起こらない。もし有ったとしても、下を向いていた選手達には見えなかったろう。いや、ひょっとしたらピッチを冷静に見渡す事すら困難だったかもしれない。前半何とかタイで終えたいという淡い期待も、素早いカウンターで吹き飛ばされてしまったのだから。前半が終わった時のブーイングは、選手にどう聞こえたのだろう。


 そして後半早々に、このゲーム最大のポイントがやって来る。前半イエローを一枚貰っていた古橋が、軽率なバックチャージで二枚目のイエローカードを食らい、残り43分間を10人で戦わなくてはならなくなったのだ。

 この退場はただの退場ではない。ただの退場でも問題ではあるけれど、「低迷しているチーム」の「率先してチームを牽引していかなくてはいけないキャプテン」が「既に警告を一度受けている」という事実を忘れたかのような乱雑なプレーを「これから流れを変えていかなくてはいけない時間帯」にやってしまったのだから。

 これまでも古橋のキャプテンシーを疑問視した声が有ったけれど、私は今までそれほどその話題を取り上げなかった。古橋は古橋なりの考えが有って、彼なりのキャプテン像を模索しているのだと思っていたから。

 しかしこれはあんまりだ。何処にも弁護の余地が無い。ミッドウイークに長居まで駆けつけたサポーターに対して、あまりに不義理な幕引きではないのか。


 チーム状態を考えれば、この時点で勝負有りだった。しかし残った10人は僅かな残り火をかき集め、ささやかな反攻を試みた。

 そのきっかけは皮肉にも退場によるポジション変更によるものだった。1トップで柿本が残り、その下に大久保。ピンゴが左前気味に回り、ポストの後ろに攻撃的な選手が3人並ぶ形になった。

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 この形だと2列目がよく動く。森島寛と大久保が近いのでコンビプレーでの突破も出てきた。光明が見えた瞬間だった。

 その芽を摘んでしまったのは、他ならぬ塚田監督だった。怪我明けの森島寛にフルタイムのプレーは不可との考えがあったか、森島寛と酒本を交代させてしまう。酒本は同じポジションに入ったものの、サイドに張るスタイルの為に柿本や大久保等とのスペースが開きすぎてしまった。

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 この交代によって、セレッソはシュートを打つ事すら難しくなってしまった。守備は集中を切らせ始め、チームが10人の個へと分裂していく。足の止まったセレッソ陣内を、FC東京の選手達が清流の川魚のように、軽やかに泳いでいく。

 今野が吉田のアキレス腱である角度の無い位置からのニアサイドへのシュートを苦も無く決めた後で、苔口が登場。しかし彼もまたサイドに大きく張り出し、前の二人はいよいよ孤立していく。

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 最後のカード、柿本に代えて徳重、これに至っては未だに意味を見出す事が出来ない。15分間という時間で、彼はどういうプレーを要求されたのだろう。

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 多分今日セレッソのユニフォームを着ていた人間で、最もタフな仕事をしていたのはゴール裏ではなかったろうか。タイムアップの笛が吹かれるまで、何度失点を重ねても、挫けず声を出し続けていた。怒号やブーイングも混じっていたけれど、ストイックに「闘おう」と歌い続けた。今年は今まで色々な事が有ったけれども、今最もチームに必要な最後まで諦めない姿勢を、キチンと持っていた。


 次節は古橋が出られない。否が応でも他の選手がキャプテンマークを巻かなくてはいけないわけだ。それが良いニュースかも知れないというのが、悲しい。

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ただ今マケダン中。

 別に普通に食事をして、エントリだけでも「いや~、断食ってキツイっすね」みたいな有体の文章を書いても誰にも判らないでしょうけれど、それでは自分が納得いかないので、実際に「固形物断ち」はしています。

 さすがに水分とらないとマズイらしいので、牛乳とか野菜ジュースなんか飲んでいます。特に胃酸がキツイので、牛乳がないとかなり厳しいですね。

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 でもそれじゃないと「マケダン」始めた意味が無いですからね。痛みに耐えて、それでも頑張る姿勢が、今のセレッソには一番足りないんじゃないかと思うんです。それを伝えたい。ここでいうセレッソっていうのはチームだけではなくて、一企業としての大阪フットボールクラブの事ですけれど。 


 まず関係者の方には目標を「自分が親会社に戻れるように」「自分の選手生活がそれなりになるように」頑張る、から「このチームをよりよいものにする為に」頑張る、に変えてほしい。

 よく出原社長が試合後に怒っていた、という話を聞きますけれど、ならその状態を脱する為にどうすればいいか考えて、これと決めた方法を実行に移してほしい。社長にはその権限が有るのだから。

 社長だけではなく、社員全員、スタッフ全員にそういう意思が有るのなら、少なくともこんな状態にはならなかったんじゃないかな。


 そういう改革、改変には必ず痛みや辛さが伴いますけれど、今のまま、なあなあのままで時間を過ごしていたら、そんなものとは比較にならない程の激痛が待っている事は確実なんですから、とにかくチャレンジをしてほしい。その結果が必ず報われるとは言いませんが、少なくとも再構築された基盤は残る。それが有れば、例えトップチームにアップダウンが有っても、何度でも再生する事が出来るはずだから。


 お腹が空くと文章にも元気がなくなってしまうようです。それでもがんばらないとね。ここに来ていただいている関係者の方もおられるようですから、この様をしっかりと観ておいて頂きましょう。

7/26/2006

セレッソスティックの正体。

 素晴らしく局所的に話題に上っておりますセレッソスティック

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 家内に見せたところ大笑いしてしまい、たいへん難儀をしてしまいました。

 これね。実は「長居で最も荒んだビールの飲み方をする漢」「桜伐る馬鹿 梅伐らぬ馬鹿」のみの字さんがプロトタイプを実食しております。とどのつまりは「小さなお好み焼きに棒をさしたもの」なんですよ。こなもん天国大阪なんですから、これくらいはいっとかないとね。

 と、思いつつもやっぱりにょろにょろり~んというか、でろでろ~んというか、脱力系のマヨネーズが全体をぶち壊しているような気がします。

 こういうところはやはり高級お好み焼き店「千房」を見習っていただきたいですね。こう、「ビャビャビャッ!!」と宙を舞ったケーキのデコレートを思わせる繊細なマヨの白が、ソースの濃厚なブラウンのカンパスに映えるのですよ。

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 このスタイル。実は生地全体にマヨが満遍なくかかるので、マヨ自体の量が少なめで済むし、当然カロリーも控えめになるんです。

 今ではご家庭でも細口マヨ容器を置かれているところが多いと思います。「こんなのしていたら手首が痛くなるよ」という店員の方にはこんな容器もあります。確か阿倍野のやまちゃんもこれ使っていたんじゃなかろうか。スティックなら一往復で十分です。これなら楽だ。

 あー、なんでこう食い物の話題が目に付くかね!まあいい!試合が終わればご馳走が待ってるんだからさ!きっと、たぶん、そうならいいなぁ、そうならないかなぁ…。

7/25/2006

FC東京戦予想。

 モリシも嘉人もスタメン復帰だそうで、それなのにアキは出場停止、なかなかベストメンバーが組めないですね。現在のベストメンバーはどんな顔ぶれなのか知りませんけれど、この3人は誰が欠けても痛いでしょ。

 特にモリシに期待せずにはいられない。ピンゴが活動停止すると、途端にゲームメイク出来なくなる上にその活動停止時間が凄まじく早いとあってはなおさらにね。

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 ただ前線にどんどん顔を出してほしいモリシやフルは両サイドで守備もやらなくちゃいけない。少し魅力が引き出せない位置に置かれているような。

 ボランチが下村と宮本みたいにとにかく守備第一という組み合わせなら、4-2-2-2みたいに前に上がっていけるんでしょうが、今の塚田さんの戦い方を見ているとそれは無いっぽい。もったいないな。相手のFC東京はウイングを置いた布陣を敷いているみたいなんで、いたしかたないといえばそれまでなんですけれど。だったらせめて相手の攻撃の芽をしっかり摘み取ってもらいましょうか。


 前線は柿本と嘉人。セレッソのFWの中では一番ガツガツとした組み合わせですね。ガツガツってどんなんやねんと言われると的確に表現できないんですが、二人ともプレースタイルが貪欲でワイルドなんで、こう、ガツガツかなあと。

 上手くいけば前線からちゃんとチェイスしてくれて、攻撃の時はボールを引き出す動きもしてくれて、となるんでしょうが、下手にまわると前線で孤立してろくなボールが来ずに苛立つかも知れない。ここはどれだけ我慢出来るか、そして味方を鼓舞できるか。最近2試合悪循環が続いているんで、ここもポイントだと思います。


 セルジオさんじゃないですが、とにかくちゃんとしたサッカーが観たい。この2試合はとにかく自滅しているんで、しっかり四つに組んだサッカーが観たい。お腹が空くのも問題ですが、こっちの方が何倍も大事です。ホントに。


アンドレ。

あ~、腹減った。


 マケダン、極々一部でいい感じの反響を得ておるわけですが、大丈夫だって、セレッソ勝つから。なんの根拠も無いけれどもね~。

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この通り準備もしてるし



 それはそうと、アンドレの話。

CEREZO OFFICIAL

アンドレ選手 徳島ヴォルティスへ移籍のお知らせ

アンドレ選手が徳島ヴォルティスへ期限付き移籍する事となりましたので、お知らせいたします。
契約期間は2006年7月24日~2007年1月1日までとなっております。(後略)



 今年のサポコンである人が西村GMに質問していましたね。

「米山の件で。彼はセレッソに必要な選手と思っているんですが、どうしてレンタル移籍をしているのですか?」

 確か

「彼が必要だという考えは同じです。ただ彼には出場機会を与え、経験を積ませてやりたい。それはセレッソにいては難しいと判断したので、下部リーグでも出場できるチームにレンタルさせました」

 という返答を頂いたかと。多分今回のアンドレの件にしても、おおよそ同じような答えが帰ってくるんじゃないかな。

 でも、今セレッソの中でボランチやCBが出来る選手は少なくて、ピンゴ、下村の次はいきなりルーキーの宮本になる(勿論それは宮本が努力したって結果でもあるのだけれど)。

 山田はただ今負傷中で、河村は少し不安定という評価になっている現状で、アンドレが「セレッソでは出場機会が少ない」選手とは言い難い。一番ポイントになるポジションの選手が枯渇しているのに、そのポジションの選手を手放すのはおかしな話だと思うんだけれど、どうだろう。


 チームがどん底状態の今は何でも色眼鏡で見てしまう、だから情報はゆっくり咀嚼しないといけない。でも、どれだけ噛み砕いても、今回のレンタル移籍は?マークが外れない。

7/24/2006

私ってばWeb2.0。

 会社で「セレッソが負けたら断食します」宣言をしたところ。見事に


バ~カじゃねえの?



 とハルパゴスさんのようなご意見を多数頂きました(ハルパゴスって誰?という方はヒストリエの第一巻をご覧下さい)。

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 傷心のままネットを徘徊しておりますと、なかなか面白い話が有りました。Heartlogicさんの「Web2.0時代に、ユーザーが経験しておくべき10のこと」というエントリ。是非ご一読を。

 Web2.0という言葉は内容を伴わないまま一人歩きしているような気がするんですが、一方的な情報発信だけではなく、情報の交換、共有、利用までをWeb上で手軽にしてしまおうという意味(だっけかな?詳しい人補足ください)。そんなWeb2.0時代、これくらいはしないとね。という10のポイントが書かれています。んで、私も早速チェック。

(1)ネットで知り合った人と会い、リアル付き合いをする

 はい、付き合い有ります。最近はそんな人としか付き合ってないような…。


(2)Q&Aサイト等で質問、回答をする

 やってねー。


(3)欲しいものについて検索し、掲示板やブログなどから口コミ情報を調べる

 これはしない方がダメでしょ?特に高い買い物の時は。


(4)近くの書店で見つからなかった本を、オンライン書店で買ってみる

 かみさんはやってるけれど、最近は本自体あまり見てないしなー、×。


(5)RSSリーダーでブログを読む

 あ、やってない。JBアンテナで十分だから。と、思ったけれど自分のブログにRSSリーダーついてた、○。


(6)ブログを持ち、モバイルPCや携帯電話、ネットカフェ等自宅以外の場所からコメントのチェックや更新をする

 スタジアムから更新していますがなにか?


(7)商用サイトに要望を出し、取り入れてもらう。サービスを改善させる

 やってねー。


(8)ソーシャル・ブックマークで情報集めをする/自分もブックマークする

 やってねー。

(9)音声や動画の配信サービスを利用する

 はい、つい最近「簡易トイレに入っている同僚を簡易トイレごとぶったおすイラク駐留アメリカ兵」の動画を見ました。

(10)ネットでケンカする。可能であれば仲直りする

 日々ケンカしてますが、問題ありますか?

 仲直りなんか出来ませんが、問題ありますか?



 んー、思ったより○が多いな、ブログやってたらこんなものなんかな。皆さんはいかがでしょうか?

7/23/2006

磐田3VS1C大阪 サックスブルーに呑まれて。

 どんな格好でも負ければ腹が立つし、悔しいものだけれど、今日は一際悔しい想いがつのる敗戦だった。今のメンバーで今の戦い方がベストなのか疑問だったし、磐田の2点目は合点がいかないし、とにかく不快だった。

 先発はこんな感じ、ピンゴは組み立て役、宮本は潰し専門。

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 立ち上がり1分も経たないうちのピンゴのゴールは、素直に褒めていい得点。相手にスキがあったといっても、今までそこを突けなかったのが、今日は上手くいったのだから。シュートの精度も文句なし。

 そう、今日のピンゴは水曜日のピンゴよりもずっとすばらしかった。比較的よく動いていたし、勘所を掴んでいた。右サイドから個人技で上手く抜いてかかるシーンも観られた。それにしたってまだまだ助っ人と言うには遠いのだけれど。


 今日の試合を観て再確認したのだけれど、やはり今のシステムのキーになるのはダブルボランチと2トップの四人で、互いの距離のバランスこそが生命線。先制点にしたって西澤からスペースに入り込んだピンゴというシチュエーションだったし。

 この距離感が崩れて、前と後ろの距離が離れれば離れるほど、チームはチームとしてのまとまりを失っていく。磐田の同点弾は、吉田がニアに特別弱いという性質を差し引いてもファインゴールだったし、あそこは攻撃に枚数をかけるシチュエーションだったから致し方ないとしても、その後圧倒的にボールを支配されたのはいただけなかった。

 もし磐田の西のようにボールを引き出す動きをしてくれるFWがいれば、また大きな展開で局面を打開できるコンダクターがいるなら、話は違ってくるけれど、あの時ピッチにいた11人で流れを変えるなら、リスクを負っても全体をコンパクトにしなければいけなかった。相手のペースでボールをまわされれば、自分達がまわしている時よりもずっと心身のスタミナを削られていく。前半だけでも選手は激しく疲労した事だろう。


 後半早々嘉人が登場したが、彼に託された役割はあまりに多かった。ボールを自陣から押し出し、攻撃の形を作り、前線を追い越してゴールに迫る。こんな事が本当に出来る選手が一人でもいたら、9人対11人でも勝てるかもしれないけれど、現実世界にスーパーマンはそういるものではない。復帰第2戦もひたすら我慢し続けなければいけなかった。

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 その交代直後に食らった逆転弾について、正直言ってキチンとハンドをとってくれなかった松村主審には失望した。同じようなプレーは西澤にもあったのだけれど、こちらはしっかりと御覧のようで、まったく素晴らしいレフリングだった。

 勿論あんなゴール前で、しかも人数がいるにも関わらず失点を防ぎきれなかったセレッソにも非が有る。失点シーン以外にも前半西に一回、後半には
福西に一回、ゴール前ドフリーというシーンを作られている。どうせゴール前で突っ立っているなら、ピッチのど真ん中で前を向いてプレーして欲しかった。


 その直後ガソリンの切れたゼ・カルロスを下げて苔口を同じ位置に入れ、より攻撃的にシフトしたのだが、正直一枚交代カードが切れただけで、あまり効果的とは言えなかった。苔口はスピードにのって疾駆する事を求められているのに、足下にばかりボールを貰いたがっていた。折角サイドでスペースに侵入しても、行くだけ行っておいて、次のプレーまでが遅い。中に人がいないなら自分で切れ込んでもそれなりにいい展開になるというのに、誰が足枷をはめたのだろうか。

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 また最後の交代はいささか遅くは無かったか。確かに前目の選手を矢継ぎ早に入れるのはハイリスクではあるけれど、放っておいても負けるのだから、ためらいはご法度。

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 最後の最後、3失点目はそれが裏目に出ただけ、と言いたいが、相変らずゴール前に人数をかけていてもマークがずれるという悪癖が出た形だった。決めたのがそれまで散々ラフプレーをしていた(松村主審の素晴らしいジャッジによると、それは全てノーファウルらしい)福西というのが、なんとも…。


 4連敗、3ヶ月、それでも私達は待っている、ずっと待っている。苛立ちや焦りや怒りや失望を垂れ流しそうになりながら、それを日常に出さないように必死でごまかしながら。それが報われるのはいつの日か、いつになればこの黒い気持ちから開放されるのか。そろそろ我慢も限界に近い。

負け断食、及び新カテゴリ「マケダン」のお知らせ。

 私一人が出来ることというのは限られているのですが、今のセレッソの状況を鑑みると、どうしてもアクションが起こしたくなって、どういう事をすればよいのか色々思案をしておりました。

 抗議の意を伝える方法、デモ、ストライキ、いろいろ有りますが、試合の次の日も仕事があるからそういうのは出来ない。

 色々考えましたが、ハンストが手頃ではないかと、タバコや酒や博打の類は一切やらんのですが、私は食べるのが大好きですから、メシを食わんというのは、丁度よいかなと。


 というわけで、次節より、セレッソが試合に負けた後は断食をする事にしました。


負けたら断食、マケダンであります。



 ただ無闇に何も食わんとぶっ倒れるので、食事を味わう楽しみを断つのを第一とします。細かいルールは下記のとおり。


1.セレッソが試合に負けた時点から24時間、抗議の意味を込めて固形物を口にしない。

2.日常生活に支障を来たさぬよう、水分及びそこからの栄養摂取はOKとする。(野菜ジュースetcしかし、出来る限り不味いものをそれに当てる)

3.不正無き様その様を新カテゴリ「マケダン」にて子細にレポートし、家人、同僚からも監視してもらう。

4.これらをセレッソがJ1残留圏内に達するまで続ける。

5.例外として心身に著しい不調をきたし、日常生活及び仕事に支障が出た場合、医師、家人、同僚等にその状態を確認してもらい、必要だと判断された最低限の栄養摂取を行う。


 まあこんな感じで、とりあえずやってみます。ツマラン抗議だと判ってはいるんですが、やはり自らも痛みを伴う行為でなければいかんでしょう。チームが辛いと自分も辛い。マケダン、次節より早速開始致します。

覚悟した。

 なんじゃこりゃ。

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 塚田さん本気か?本当に何かいろいろな縛りがあるのか?このスタメンでどう戦う?どう点獲る?どう勝つ?嘉人とモリシは怪我だから合点が行くけれど、この中盤は、これはないよ。

 せめて宮本底、ピンゴ、ゼ・カルロスが両脇下がり目で古橋トップ下とか、ならんだろうな、あれだけ頑なに2ラインにこだわっているからには。


 正直、このスタメン見て、ちょっと覚悟しましたよ。いろいろと。

7/22/2006

磐田戦前予想。

 現実的には、どんな泥臭い形でも勝ち点が欲しい。自殺点でも構わないし、疑惑の判定だって大歓迎。だけど、本気で残留するんなら、その気なのなら、それだけじゃ多分足りない。

 昔のセレッソらしい、破天荒で、後先考えないスタイルとか、去年のような、タイトロープを渡るのにも似た、ギリギリの神経戦を制する図太さとか、そういう「色」が、今年はまだ見えない。サクラはずっとくすんだまま。それが見えるか見えないのかも、大事なポイントだと思う。

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 モリシも嘉人も、もう多分休ませちゃくれないだろう。ピンゴは、どうだか。多分休まないだろうけれど、それならばピッチの上でも休まずに。ゼ・カルロスが抜けた時は、自分でいい動きをしなくては、ボールも、サラリーも来ない。それに私達も、素晴らしいシーンが観られない。


 サイドは守備重視ならこの形、山崎や藤本の怪我がひどい時には、柳本がバックアップになるだろう。攻撃的にいくなら左にゼ・カルロス。ヤケクソで右に酒本。まあ、それは無いだろうし、そんなにバランスを崩す布陣を敷く時は、そういう時か。覚悟しよう。


 2ラインディフェンスは、どれほど様になっているか。本当に手中にしているなら、アドリブや転調も自由自在なんだろうけれど、今はマニュアルを読みながら、おっかなびっくりで守っている感じがする。磐田にはジャズ好きの選手が多いから、セッションは難しいものになるかも知れない。まあ、どのチームと戦っても苦戦しているのが現状だけれども。


 一昨日は随分と痛い目を見たけれど、今度こそ再出発といこう。こういうグズグズした煮え切らないのが大嫌いな奴がいるから、二戦続けて不甲斐ない試合は無いだろう。多分。

7/21/2006

I cannot sing in such rain.

 連日の雨。おとといも酷かったけれど、昨日はもっと酷くて、車はみんなバタフライで泳いでるみたいだった。

 傘は一応持っているけれど、無駄。顔にしずくがかからないようにするのが精一杯。

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 大阪はこれでもまだましなんだから、もっと豪雨に見舞われている人達は、どれほどの苦労をしているんだろうか。


 家に帰った頃には全身水浸しで、なかなか中に入らせてもらえなかった。それでも一息つくとPCの前にいるネット番長ぶり。

 メールチェックをすると、以前ネット通販で物を買ったDIYのお店からメールが来ていた。タイトルをみると「水害でお悩みの方に」とある。

 私は阪神大震災の時に、神戸まで大阪からやって来て、「釜飯一つ1万円」なんて看板を出していた厚顔無恥な人間をテレビで見たことが有ったので、このメールもてっきり「こういう時はこの商品なんていかがですか?」なんて弱みに付け込んだ商売をしているのかと憤慨したのだけれど、中身は全然違うものだった。ショップの方達が、僅かでも土嚢やブルーシートなどを無償でお送りしますというのだ。

 本当に必要な方だけに送りたいという事で、ショップの名前は出せないのだけれど、久しぶりに温かい感覚を味わった瞬間だった。しかしこの雨はいつまで続くのかな…。


7/20/2006

C大阪0VS2大分 Angry road.

 阪和線に飛び乗って、真新しい高架線から南を見やると、ギリシア神殿を思わせる長居スタジアムの巨大な姿が目に入る。何度も何度も来たというのに、その度に心が躍る。今日は期待感も特別だった。チームは岡山でしっかりとチーム力の底上げに務め、そこに嘉人が加わった。森島は怪我をしたものの、代わってオールスターに出場した古橋がゴールをあげて好調ぶりを見せてくれた。だから今日は、何かが変わる予感がしていた。


 でもそれは幻だった。帰りの電車に乗った私が背負っていたのは、とんでもない絶望感だけだった。

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 布陣は予想通りの4-4-2、中盤はどちらかというとフラットなように見えた。

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 しかしこれが上手くいかない。特にMFとFWを繋ぐアイディアが無い。柿本が下がったり、ピンゴが上がったりというシーンが局所的に見られるものの、チーム全体にはっきりとしたスタイルが見られず、その場限りの即興が続く。

 特に欠けていたのは大きな展開。人もボールも狭いスペースから動かない。下村が散発で長いパスを試みていたけれど、それは数ある選択肢を相手に一つ一つ潰された上での「止むに止まれぬ」プレーで、そんなプレーが通用するはずも無く、悪循環に拍車をかけてしまった。

 万事が万事そんな感じで、守備だけが組織立ったプレーをするはずも無い。前半20分過ぎ、高く保とうとしたラインの裏をあっさりととられてしまった。ボールの出所にプレッシャーは無く、飛び出した松橋に気付く選手もいなかった。選手の密度を上げて相手のボールの出しどころを潰すのが4-4-2の2ラインディフェンスの肝だと思っていたのだけれど…。


 完敗の試合の中で、唯一「if」が有るとするなら、失点直後、柿本の左サイド突破から中央フリーの西澤へ、という流れだったと思う。もしあそこをしっかりと決められていたら、そこからの試合は、少しは変わっていたかもしれない。

 でも決められないから今の位置にいるわけで、外れてしまったのは必然だったのかもしれない。あそこで冷静にネットを揺らせているチームなら、こんなに苛立つ事も無かったろう。

 そういう意味では前半終了間際の高松のシュートも、大分が上位に食い込めない理由になってしまうのかもしれない。あれが決まっていたら、試合は前半で決まっていた。


 後半はテコ入れが有るかと思ったものの、取り立てて何も変わらなかった。強いて言うならゼ・カルロスと古橋がどんどんと前に行ってしまい、攻撃の際には4-2-4のようになったくらい。

 昔の攻め達磨の如きセレッソで有るならば、それでもよかったのかもしれない。けれど、今のセレッソは前線に張った4人にボールを送るだけの力が無い。一人孤立しても辛いというのに、一度に4人が無力化するのだからたまらない。

 そんな中でようやく嘉人が長居のピッチに立つ。前線の活性化を託され、背番号36が姿を見せると、この試合で一番の歓声が上がった。

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 しかしどれだけ素晴らしい銃であっても、そこに込める弾丸と、引き金を引く人間がいなければ、単なる鉄の塊にすぎない。投入されて3回はらしさを披露したが、それ以降は痛めている右ひざをかばってのプレーに終始した。


 カンフル剤の効果が切れると、ますます苦しくなってきた。攻め手は全て手詰まりで、ブルーノのオーバーラップも効果薄。守備では8人がかりでゴール前を固めるも、いいようにあしらわれての失点。2-0のスコア以上に力の差を見せ付けられる。


 そこからの選手起用も、台所事情の苦しさが現れていた。ピンゴに代わって投入されたのはルーキーの宮本。

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 彼のプレーをどうこういう気は無い。むしろ失敗を恐れぬ姿勢と運動量は評価されてしかるべしでさえある。しかし守備から攻撃へのアイディアが枯渇していた状態で、攻撃の構築に帰依できる能力の薄い彼を出す理由が未だに判らない。

 最後の交代は左サイドのゼ・カルロスに代えて苔口、こちらは縦への推進力を狙ったのだと理解している。狙いが狙いどうりにいかないのが悲しくはあるけれど。

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 この二人には、もう少しいい流れの中で登場してほしかった。ピッチに立ったときにはほぼ試合の流れは決していて、その劣勢をひっくり返すのは容易ではなかった。最後に意地の波状攻撃を見せたものの、あまりに手遅れだった。


 今日足りなかったものは何かと聞かれると、「全て」という答えしか浮かばない。テクニック、ディシプリン、タフネス、チームとしての完成度。本当に、何もかも無かった。これだけ完敗だったのだから、次の試合は今日の試合より、少しばかりましになっているだろう、その事だけが、唯一の救いかもしれない。

精一杯生きて、それから死のう。

 いいところが何も無いというのは、ある意味チャンスなんじゃないかと気持ちを切り替えてみたり。何かいいところがあるなら、そこを崩さずに次のステップを探さなきゃいけないけれど、何も無いのだからいろんな事を躊躇無く試せる。それはいいこと。


 昨日の試合を観ていて思っていたんだけれど、トップがとにかく孤立していて、ろくなボールをもらえていない。

 それはもちろんトップの選手にも問題があるんだけれど、中盤でうまくゲームが作れない状態なのが大きい。

 4-4-2のフラットな2ラインならボランチの位置にいる選手、昨日なら下村とピンゴにある程度ゲームメイクの能力を要求されるのだけれど、それが出来なかった。ピンゴは前半こそ何度かトップを追い越そうとしていたけれど、タイミングが相変わらずあっていないし、下村はもともとそんなタイプではないし。

 それならサイドで、と行きたいのだけれど、ボランチで無理だからサイド、という時のサイドからのゲームメイクと、ボランチからもゲームを作れるのだけれどサイドからも来る、という時のそれとでは相手から食らうプレッシャーに格段の差が有る。

 以前のゼ・カルロスはまだそれが出来ていたように思うけれど、昨日の試合で思いつくシーンといえば嘉人に送ったラストパス程度で、後はひたすらピンゴの尻拭いに右サイドまで絞っていた姿しか観ていない。


 じゃあどうすればいいの、ということになるけれど、やっぱり攻めに長けた二列目をキチンと置くのが近いんじゃないかな。今ボトルネックになっているMFとFWの間でリズムを作り、前線にも顔が出せる選手。森島でもいいし、古橋でもいいし、今なら嘉人もいるし。これだけいるなら4-2-2-2にしても悪くない。中盤フラットにこだわるなら古橋に真ん中をやってもらってもいい。少なくとも右サイドよりは機能すると思うし。

 さらにトンデモな案としてはブルーノを一列上げるというのもある。タテにグイグイと持っていく力を持っているプレーヤーってブルーノと嘉人ぐらいで、守備もお願いしますとなれば、それはもうブルーノしかいないから。


 バックも4にこだわる必要はないかもしれない。どちらにしても今は点とられているんだから。即席で何とかするのなら3バックの方がシンプルだし、今でも片方のSBが上がった時にカウンター食らえば実質3枚で応対しているし。そもそも今の4バックだってCBやストッパータイプの人間で作った急ごしらえなんだから、それくらいころころ変えても別にいい。


 別に強がりでもなんでもなくて、セレッソの選手の個々のレベルは、今感じているよりも悪くないと思っています。その旨味の部分が引き出せずに灰汁ばかり出ているから、どうしてもネガティブに見えますけれど。そこに明確な指針、こうすれば上手くいくんだというベクトルを与えさえすれば、何とかなると信じていますよ。
 

 それから、どうしても選手に非難が集中しますけれど、勿論これはチーム全体の責任なわけです。資金が集まらないからいい選手を引き止められないし、連れて来れない、それで負けても補強が出来ないというのは、どう考えてもおかしいでしょ?サポコンの時に新谷部長から、しきりに運営予算の話が出ていましたけれど、「これだけしかありません」じゃなくて「これくらい集めてみせます」くらい言ってほしかったな。


 次の試合まで中2日、あんまり時間もないですけれど、その中でもベストを、出来る事をしてほしい。それなら仮に負けたとしてもまだ納得出来ますから。今のチーム状態は、何をどう考えても納得いかんです。 

7/18/2006

大分戦前予想。

 待ちに待ったJ再開でございます。当日の天気が悪いとか、そういうのを加味しても嬉しいもので、期待に胸躍らせるこの頃。

 さて、再開一発目の布陣を予想しましょうか。

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何も変わっとらんがな



 戦力は既存のまま、モリシが怪我なんで古橋が右、左にゼ・カルロス。怪我が微妙なのとチームへのフィットが上手くいっていないとの事で嘉人はベンチスタートが濃厚。山田は別メニュー調整でブルーノも万全ではない。チーム力の底上げどころか現状維持、下手したら戦力ダウンと捉えられてもおかしくない状態ですね。宮原が帰ったのも痛いなぁ…。


 この布陣だったら古橋はキツイでしょうね。ゼ・カルロスはサイドに張りたがるだろうし、後ろのピンゴもケアしなきゃいけないだろうし。前は西澤が少し下がってくれるだろうけれど、それだと前線に厚みが出ないし…。

 守備に関してはメンツも変わらないですし、連携が上がっている分上乗せがあると期待しています。ボランチが不安定な分一対一が増えると思いますが、4人ともそういうのは得意分野ですしね。


 勝つ為には個々人の能力の底上げ、チームとしての連携が不可欠。当たり前なんですが、これは口で言うほど簡単じゃあないですよね。でも、そうしなきゃ勝てない、引き分けすら難しい、残留なんて夢のまた夢ですから、やってもらう他は無い。一ヶ月じっくりと熟成させた塚田セレッソがどんな活躍をしてくれるのか、いい意味で予想を裏切ってください!

「裏街道」?

 テレビのサッカー番組ではワールドカップのプレー集なんぞやっとるわけですが、部門ごとにピックアップしているのも多いですよね。パス、シュート、ドリブルetc…。

 そんな中でとある番組が新しい用語を持ち出しておりました。いわゆる

「裏街道」


 とゆうやつです。ザックリ定義づけると、相手を抜く時にボールと選手が別々のサイドから抜けていくプレーのことらしいです。

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 でもなんか「裏街道」ってどうよ?と思って「サッカー、裏街道」でググッてみました。うん、やっぱりというか案の定というか、苦労人の話が上のほうに…。でも一部の方は使い始めているようですねぇ。


 もう少し調べてみたんですが、この技、もともとビッグブリッジという名前ちゃんとあるんだそうです。そこらへんはワールドサッカー観戦記さんのサッカー用語集スーパーテクニック編に詳しく載っています。


 確かに「ビッグブリッジ!」より「裏街道!」の方がインパクト強いですけれど、なんかしっくり来ませんね。正しい(何をもって正しいとなすかは別にして、認知度の高い方の)用語を使ったほうがいいような…。

7/17/2006

ヨシトくんにあいにいったぞ。

 と、いうことで妹の長男ヨシトくんに会いに行ってまいりました。まだガラス越しでしか見られなかったんですけれど、それでもなんというか、嬉しいもんでしたよ。

 一番今日の日を楽しみにしていたのはたろもでした。なんと言ってもお姉ちゃんになったわけですし、赤ちゃんがどういうものなのかも判らない状態で、興味やらなんやらがごった煮になっていました。最近は帰って来るとカバンを運んでくれたりして、やたらハイテンションだったし、楽しみだったんでしょうね。

 というわけでこんな感じになっていました。

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 もうべったり張り付いていて、ガラスが倒れてしまいそうなくらい。目が爛々と輝いていました。そんなに嬉しいかというくらい喜んでる。


 家族が一人増えるというのは、私が思っているよりもずっと大きな意味が有ったようです。この良い流れがずっと続ければいいですね。


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7/16/2006

正解なんて無い。中田特番。

 ピッチを去る人間がピッチに残る人間に助言をする。それはいい事だと思う。でも誰だって神様じゃないんだから、語る事全てが正しいわけじゃない。以前中田は「語り合う」大切さを自ら論じていたけれど、今日の番組での提言は、中田の一方的なメッセージばかりで、少し首を捻った。あれでは中田浩二とジーコ以外は全員間違っていると捉えられても仕方が無いじゃないか。

 勿論中田一人が悪いわけではない。そもそもあの番組をこういう作りにしようという誰かの意思が有り、それを守ろうとするスタッフがいて、ああいう番組が出来上がったわけだから。そして彼等にとって最も大切なのは、将来の日本サッカーの発展ではなく、今日この時の視聴率の為に、いかに刺激的なコンテンツを配信するかなのだから。そういう意味では、中田も被害者なのかも知れない。


 よく中田をクールだと感じる人がいるけれど、同世代の人間から見れば、あれは一つのパフォーマンスであり、ポーズなのだという事が判る時がある。彼は彼なりに想う所が有り、わざとあのように立ち振る舞っている。でも今の世界は中田のイメージよりも、多分まだ大きくて、複雑だから、そうしてメディア利用しているつもりでも、利用されている時が、多々有る。今日のこれだってそうだ。

 こういう形で中田が利用されているのを見るのは、あまり気分がいいものではない。ただただ気分の悪い時間だった。

7/15/2006

色目の端布継接blog

 以前から家内の方のサイト「色目の端布継接」(イロメノハギレツギハギと読むんだそうで)をリニューアルしようか、という話があったんですが、ブログの更新の簡単さを覚えるとwebの構築は凄まじく面倒で、いっそブログにしてしまおうかと。

 というわけで出来ました。色目の端布継接blogでございます。

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 結果的にはブログでもかなりややこしくなったんですけれどもね。

 というのもブログって、大雑把に言うならweb日記じゃないですか、だから日記の記事にカテゴリーが有る、という感覚で更新するわけですよ。トップにバナーが有って、サイドメニューが有って、真ん中にメインコンテンツの文章がどりゃーっと続いていく。大抵のブログのイメージってこんな感じでしょ?

 でも家内の場合はメインコンテンツは日記じゃない、イラストとかの紹介なんですね。だからデカイ画像を乗せる為にメインの幅はO lunatic amou no footballより200px広げました。そしてカテゴリーの代わりにメニューを置いています。

 多分何より特徴的なのはトップぺージに表示する記事の件数でしょう。色目の端布継接では記事は最新の1件しか表示しません。Whats Newの代わりという位置づけです。

 かなりいろいろと冒険をしたおかげでかなり面白い作りのブログが出来たかなと思っています。普通のホームページのように使えるブログって希少だと思うんですがどないでしょうか。

7/14/2006

オールスターは普通につまらないよ。

 今日はというか、今日もというか、とにかく熱いですねぇ。今朝の通勤途中で2件も事故現場を見てしまいました。ドライバーが注意力散漫になっていたり、イライラしていたりってのもあるんじゃないでしょうか。

 私もね、イライラしていますよ。そんな凄く腹が立ってるわけじゃないんですけれど、ちょっとした事でも熱さでボリュームが増えてしまうんですよ。


 で、今回は明日開催されるオールスターにそのイライラをぶつけてしまうという理不尽な話。

 どのスポーツでもそうなんですけれど、こういうお祭りってぶっちゃけつまらなくないですか?確かにメンツ見ると、「おお、凄いメンバーが揃っているな」という気分になるんですが、いざ試合になるとこれがねぇ…、どうしても打ち合いになっちゃう。

 確かに攻撃って見ていて楽しいですよ。ゴールシーンが沢山あったほうが華がある。でもそれがサッカーの魅力の全てじゃない。よく鍛えられた守備とか、指揮官の采配なんてのも重要なエレメントでしょ。ワールドカップでマケレレとヴィエラ、カンナバーロなんかを観たりしたら、ディフェンスだってとても面白いってのに気がつく。

 だから、あえて1-0とか、そんな試合も観てみたいんですよ。ダラダラやっての1-0じゃなくて、行き詰まる緊迫感の中での1-0。最後の最後に泥臭いゴールで決着、なんてのを1度でいいから観てみたい。


 その為には何かニンジンがあったほうがいいですかね。メジャーリーグのオールスターなんかは勝ったリーグの優勝チームの方が、ワールドシリーズでのホーム開催を4試合にしてもらえるらしいですけれど、賞金や商品じゃなくて、そういう公式戦に直接響くものの方が真剣になっていいんじゃないですか。勝ったほうの全チームに勝ち点1足すとか、得失点差を+2くらいするとかでも、俄然真剣になるでしょう。どうかな。

7/13/2006

親父の話。

 子供の頃は、とにかく親父が嫌いだった。学が無かったし、粗暴だったし、弱いくせに酒ばかり飲んでるし。

 特に嫌いだったのは、よく夫婦喧嘩をするところ。ケンカが始まると私と妹は子供部屋に逃げ込んで、ずっとおさまるのを待っていた。そうして「ボクがお父さんになったら、絶対ケンカをしない」と決心した。家内と話をしていて食い違いが有っても、その時の事が思い出されて、いまだにあまり強く言えないでいる。


 そんな親父でもくたばってしまうと寂しいもので、時々数少ないいい思い出を反芻してみたりする。娘を育てていると、「あの時親父は私にこういう気持ちで接していたんだな」という事が判ったりして、なおさら寂しい気分になることもしばしば。親父は不器用な人間だったから、喜びも悲しみもあまり上手く表現できなかったんだという事を、ようやく理解できた。


 妹も母になり、そういう気持ちを感じ取れるようになったのか、親父のことをよく話す。親の気持ちは親になって初めて理解できるのかもしれない。

 そんな事を考えていると、まだ入院している妹から画像付きのメールが来た。手のひらにのった錠剤を見せる親父の写真と、生まれたばかりの我が子の写真を並べていた。「こうしたらお父ちゃんがヨシト抱いているように見えないかな」というメッセージが添えられていた。

 私はすぐに返信した。「パソコン使ったらもっとちゃんと抱いているように見せられるよ」。妹もすぐに「それお願いしていいかな」とメールをよこしてくれた。


 以前義弟くん(家内の弟くん)の証明写真を撮って、カミソリまけやできもののあとなんかを消してあげたりした事があったので、作業は以外に楽に出来た。親父の頭の断ち切れている部分を継ぎ足し、ヨシトくんのタオルケットのシルエットに色をつけ、二つの画像のカラーバランスをいじると、親父が本当に孫を抱いているように見えてきた。不思議なもので写真の角度もピッタリ合っていた。


 出来た画像は妹の携帯と、住んでいるマンションにあるデスクトップに送った。病院はとっくに消灯しているだろうに、妹から律儀にメールが届いていた。写真の出来に喜んでくれているようだった。


 私は下戸だから、仏壇の前で酒を飲みながら語る事も出来ないし、ずぼらなもので墓の手入れもあまりしてあげられない、なかなか親不孝な息子だ。親父の為に何かするというのは、葬式以来かもしれない。天国の親父はそんな私の事をどう思っているんだろうか。写真の事、喜んでいてくれたならいいのだけれど。

かわんねぇな。

CEREZO OFFICIAL

本日(7/12)に行なわれました京都パープルサンガとの練習試合の結果をお知らせします。
なお本日は非公開の為、出場メンバー及び得点者はお知らせできません。
ご了承ください。

セレッソ大阪 VS 京都パープルサンガ
      2-3
   前半(0-0)


 実は知り合いに京都サポの方がいて、この試合を観ていた(どこから観てたんだ)らしいんですが、どうもあのお方が大好きなアレを頂いたようでして、ええ。


 かわんねぇな。妙に嬉しいぞ、ここまでくると。


7/12/2006

マテラッツィの暴言。

 時間も少し過ぎて、今回のワールドカップをようやく冷静な感覚で見る事が出来るようになりました。

 ただ決勝の一件についてはまだまだ議論が沸騰していて、何処の国でも様々な憶測が流れています。


マテラッツィはいったいジダンに何と言ったのか?


 皆が知りたいと思っていますけれど、真相は多分わからないと思います。マテラッツィに聞いて、仮に彼が真実を話したとしても、それを真実と受け止められないでしょうし、ジダンに聞くのも酷な感じがします。知ってどうなる訳でもないですしね。


 言葉や文章って、難しいですよ。数多の暴言を吐いて来ましたけれど、確信犯でやったのも有るし、「こんな事で腹が立つの?」っていう時もある。逆に「こんなこと言っても平気なのか?」というのも有りました。今は人の気持ちを完璧に推し量るのは無理なんじゃなかろうかと思っています。ブログ書いていてそういうスタンスなのは問題なんですけれど、出来ないものは出来ないです。

 そのくせ影響力は絶大ときているから始末が悪い。ちょっとした事を書いてしまったが為にブログやホームページを閉鎖した人も多いです。中にはまあ、閉鎖した方がいいかなってのも、勿論ありましたけれど。本当に些細なことで酷く辛い目をみる人も多い。


 マテラッツィのように世界が揺れ動くような何かを起こせるほど、私の言葉は力を持っていませんけれど、気をつけるに越した事はないですね。

7/11/2006

ゆとりとみどり振興局からの返信。

 午前中にゆとりとみどり振興局より電話が有りました。改修内容、進捗についてお手紙を送っていただいたとの事。当方現在別の場所にいる為、家内に連絡をとって、内容を確認してもらいました。


 まず予算については、当初予定していた19億5700万円満額が承認された模様です。使い道は長居陸上競技場の回収と、国際陸上アピールイベント費と記載されているだけで、何にどれくらい配分されるのかは記載されていないようです。

 それから改修内容なのですが、トラック、フィールド、身障者席、電光掲示板、電光掲示板のオペレーションシステムの5箇所となっています。トラックはともかくフィールドの何処に手を加えるのか、ちょっと?ですね。

 電光掲示板は現在のものよりランニングコストの安いLEDを使ったものに改修、それと同時に掲示板のオペーレーティングシステムをMS-DOS(!)からもっと簡単なシステムへと変更するのだそうです。これは納得できるかな。


 それから工事の開始時期についてですが、トラック、フィールドについては8月末日、それ以外は上半期(遅くとも9月)中に着工するそうです。トラックに関しては最低4ヶ月かかることと、来年の1/22、23に大阪国際女子マラソンが開催される事を考えれば、これ以上引き伸ばす事は出来ないでしょうね。

 大体はこんな感じです。今のところは伝聞をそのまま書いているだけなので、詳細は今日中にUPするようにします。


 実はセレッソの日に出原社長に会えた(というか探していたんですが)ので、この件に関して突撃取材をしていました。セレッソ側にはスタジアムが使用出来なくなるのは9月末日から、予算が決まっていないので、施工業者も、施工方法もまだ未定、という連絡が来たとのこと、今日貰った資料とはちょっと違う情報ですよね、そこらへんの検証もしないといけません。これは後日。


 セレッソにいった情報とこちらに来た情報を好意的に解釈すれば、スタンド改修時期はさすがに長居を使う事は出来ないけれど、トラック改修だけしている期間(8月末~9月末)までは利用できるかも?という感じなんでしょうか。いよいよ混乱してきましたよ。


追記

 予算の内訳、大雑把なものは記載がありました。

〈大会運営並びに盛りあげ費用として〉
開催分担金、市民プロジェクト事業(?)、子供プロジェクト事業(?)
…7億1500万円

〈改修工事費として〉
トラック改修、身体障害者席改修、大型映像装置改修、電光表示システム改修など
…12億4146万8千円(なんでこっちは千の位までキッチリ決まってるんだろう…?)

『ヨシト』が一人増えました!!

 ずっと前から書きたいなと思っていて、書けなかった事がありました。ようやく今日、書く事が出来ます。私の妹が、今日、元気な男の子を出産しました!!

 妊娠一ヶ月からそれは判っていたんですが、ここに書いて、もし万が一の事が有ってはいけないと、無事に生まれるまでずっと我慢していたんですけれど、今日の夕方、携帯が鳴って、母が無事生まれた事を伝えてくれました。


 彼の名前は『ヨシト』です。『嘉人』ではないですが、よしと、ヨシト、Yoshito.読み方は同じ。

 実は私の父方も母方も、名前に『ヨシ』がつく人がとても多くて、義弟くんの親類も『ヨシ』揃い。男の子だというのは割りと早い時期に判っていたので、『ヨシ』のつく男の子の名前を考えていたんだとか。

 結局『ヨシト』と『ヨシヒト』の二つが最終選考に残ったそうなのですが、その時に義弟くんが嘉人の事を思い出し、『ヨシト』に決まったのだそうです。

「『ヨシト』なら、お兄さんも喜んでくれるんじゃないかな」

 とは義弟くんの弁。ええ、これが喜ばずにいられますか!!家族が増えた幸せ、妹の幸福を感じられる幸せ、新しい命に、私が一番好きな英雄の名がつけられた幸せ、どれがどの幸せなのか、今でも判らないくらいです。少し前まで「ああ、おじさんになるのだな」と少し凹んでいたんですが、今はとてもいい気分。おじさんも意外と悪くない。


 たろもは、もうお姉ちゃんの気構え十分でいますし、少し落ち着いたら、皆で妹夫婦とヨシトくんの様子でも見に行こうと思っています。そして彼がサッカーの判る歳になったら、長居に連れて行って、ピッチを指差し教えてあげるつもりです。君の名は、あの勇猛な選手の名を頂いたものなのだよ、君もまた、勇敢で優しい男になるのだよ、と。

さようならワールドカップ。さようならジダン。

 ジダンとの別れが、こんな形で来るなんて、誰も予想していなかったろうし、誰も望んでいなかった。でも、これが現実なのだな。


 そう、決勝戦。両国とも守備が堅いし、絶対に先制点はやらないという立ち上がりになるかと思ったのに、前半15分で1-1は意外だった。特にフランスのセットプレー時の守備がもろい。3度もドンピシャであわせられている。流れの中ではボランチが相変らずよく効いている分、その弱点がとりわけ際立った。

 でもそれからは、いつものフランス、いつものイタリアだった。フランスはマケレレ、ヴィエラが固い、イタリアはバイタルエリアに入るまでが一苦労という感じ。

 一方のイタリアも、押されてはいたけれど、カンナバーロ、ガットゥーゾがギリギリのところで止める。僅かなピンチもブッフォンが抑える。


 後半に入ってからは、フランスペース。ジダンのタクトでアンリ、リベリー、マルーダが躍る。左サイドに橋頭堡を築くと、集中砲火。

 イタリアは選手交代でパッチ。早め早めの選手交代で修正を図るも、攻めにまで繋がらない。そこでバランスを崩したり、ミスをしないのがイタリアらしさかな。


 延長戦に入るといよいよ両者とも引いて守る。ゴール前の密集でシュートコースさえ見つからない。チャンスらしいチャンスは左サイドからリベリーが切り込んだシーンくらい。それもブッフォンが軽くセーブ。

 そこから先の事は、あまり書きたくないというか、書けないというか…。多分それまで100分以上、ジダンとマテラッツィの間で様々な駆け引きが有ったのは間違い無いと思う。そしてそれはフィジカルコンタクトだけではなく、精神面にも及んでいたんだろうというのも想像がつく。

 だけど、だからといってあんな事をしていいという道理は無い。世界最高のプレーヤーの幕引きがあれだなんて、あまりにもあんまりだ。後世ジダンは、それまでの活躍よりも、あの一瞬の当事者として語られるだろう。それは長い間彼のプレーを見てきた者には、辛い事だ。


 ずっとイニシアチブをとっていたフランスは、将軍を失い、PK戦に持ち込むだけで精一杯だった。イタリアはワールドカップで3度あったPK戦で何れも敗れていたけれど、流れを考えれば比較的リラックスしてそれに臨めただろう。

 結果を見れば、攻守に多くのタレントを配し、チームとしての一体感も申し分無いイタリアが順当に優勝した。流れからの失点が0というのは本当に素晴らしい成績だし、攻撃も勘所では厚みが有った。若いプレーヤーとベテランのバランスもいいし、次の南アフリカ大会でも要注意のチームになるのは間違いない。


 ああ、ワールドカップが終わった。早寝早起きで夜明けまでサッカーを観るなんて生活とも、しばしお別れ。でも、嬉しさよりも寂しさの方が勝ってしまう。次の試合まで4年も待つなんて、耐えられるだろうか…。

7/10/2006

三位決定戦って意外と面白いよ。

 三位決定戦、好き嫌いが分かれると思います。トーナメントで負けたもの同士の対戦ですから、何処か大味な試合になってしまいますし、緊張感も希薄ですし。私は、どっちかと言うと好きなんですけれどもね。


 緊迫した試合だと、どうしても勝つ事を第一に求められる。勿論三位決定戦でもそれは同じなわけですが、トーナメントに比べればプライオリティは低い。

 となると、自然とそのチームの素顔が見えてくる。今までは見られなかった大胆なプレーが観られるのは、楽しいですよ。

 ドイツの場合、それは勇猛さになって現れ、ポルトガルは美しい個人技に変化しました。


 世界のトップクラスと比べると、正直今回のドイツはそれ程素晴らしい選手が集まったチームではないです。個人技が見劣りする事も有りますし、流れを見ていても焦っているのが判ったり、まだまだ「若い」チームです。

 それでも勝ち続けてきたのは、当然ホストカントリーという側面もありますが、それに加えて「チャレンジする勇敢さ」があったからだと、私は考えます。大胆でも強引でも、とにかくやってみる。2点目のシーンは、もしシュバインスタイガーがもっと凡庸なスピードのボールを蹴っていれば生まれなかったでしょう。少し不器用だけれど、それぞれが与えられた職務に全力で取り組むドイツらしさ。


 ポルトガルはその果敢さに押されてしまいましたけれど、十分に魅力的なチームです。チャンスを演出する方法を、彼等は知っている。残念ながら素晴らしいストライカーがいないので、それが帰結するまでにはいたらないのですが。

 イングランドとの一件でかなりダーティーなイメージがついたCロナウドですが、いい選手である事に変わりは有りません。ポルトガルの縦への推進力として最も機能していました。鮮やかなドリブルも素晴らしいですし、フリーキックもいい。あの無回転のボールはバルテズもカーンも苦労していましたね。デコの組み立て、フィーゴの熟練の技、マニシェのパワフルな運動量。ここに「決める人」がいたなら、ひょっとしたら今日の試合に出ていたかも…。


 今回の三位決定戦も、チーム同士の持ち味が堪能できた良い試合でした。さあ、残す葉は決勝のみです。

むちゃくちゃ熱い「セレッソの日」。

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 雨って言ったの誰よ?天気不安定って言ったの誰よ?いい天気過ぎて熱中症になるところだったよ!もうフラフラですわ。

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ほんと夏らしい天気でした



 去年は悪天候でしたが、今年はこんな良い天気でしたし、久しぶりに選手の顔が見られるとあって、結構な数のサポーターが来ていました。3、4000人くらいは来てたんじゃないかなぁ。

 少し遅れて始まった「セレッソの日」、まずは選手の登場。二人ずつグラウンドに現れて来たんですが、モリシ、アキあたりは別格ですね。でも一番拍手と歓声があったのは、やっぱり嘉人でした。

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選手スタッフ全員登場



 で、メインスタンド前では選手とサポーターのふれあいアトラクション。ホームゴール裏の辺りのスペースではサポーターによる大旗振りやゲーフラ製作コーナー、それからシュートスピードの計測やリフティングコンテストをやっておりました。お目当てだった限定Tシャツも無事ゲットしました。丁度その時リフティングコンテストにピンゴが参加していたんですが、なんというのか、子供とリフティングやっていた時のピンゴは童心に帰った様で、なんとも無邪気な顔をしていました。

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 プロは結果が全てですから、批難を受けるのも覚悟しなきゃいけないんですが、こういう日はそういうのも抜きでいいかなと。彼のプレーの良さが完全に引き出されていないとするならば、それはやはり彼自身のメンタルの繊細さに原因があるのだと思うし、こういう些細なところからでもリラックスして、いいプレーをするきっかけにしてほしいというのは、過保護な意見なのでしょうか。


 本日のメインだったメインスタンド前でのアトラクションは、正直辛そうでしたよ。なにせ炎天下で、トラックの照り返しもキツイですし、選手はキャンプ開けで少しお疲れモードかなという感じ。基本は炎天下のグラウンドでヘトヘトの選手を放送ブース(屋根のあるところの身障者席に特設されていました)にいる選手が涼やかに突っ込むという流れでした。みんなけっこう容赦無いコメントを飛ばしていましたよ。

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相変らずのモリシと男前フジモン(隠れているのはヤナギ)



 その中でもブルーノとゼ・カルロスだけは相変らずハイテンションでした。綱引きもかなりマジモードでしたし、「モリシマヒロアキ マジ パンパン」とか言うし、なんのこっちゃねんと。


 全体としては参加した全員がバテバテで、なんともグダグダな流れになっていましたけれど、久しぶりにオラが町のチームとふれあえて、それなりに楽しい一日でした。さあ、今から寝て決勝戦見よ。



〈オマケ〉


 デカシも大阪での生活になれて、すっかりこんなヘアスタイルになっていました。

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ほっしゃんのようなネゴシックスのような…。


 体も随分出来てきたようだし、トップで一度観てみたいな。

7/09/2006

「ええぞ、カルロス」はセレサポの為の絵本。

 8/12の大宮戦と8/19の横浜FM戦では一万人の小学生とそのご父兄が来るようで、多分日頃じっくり試合が観たい!と思ってSBに来られている方々は頭の痛いことでしょう。

 招待された方達の全員がそうではないですけれど、やっぱりこういう日のスタジアムって汚れるんですよね。ゴミを持って帰らないとか、ジュースがこぼれているとか。試合後にゴミ拾いをしていてカップめんのとんでもなく伸びきってボワボワになってるのを発見した時はさすがにめまいがしましたよ。


 そこんところどうなんだろうと思って大阪市教育委員会のホームページを覗いてみたんですが、偶然よいものをみつけてしまいました。

 なんでも平成10年から、毎年人権絵本原作コンクールというのが開かれているらしいんですが、平成17年度、前回の優秀賞のタイトルが「ええぞ、カルロス」なんですよ。

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 ブラジルからやって来たカルロスくんは日本語を読む事も、聞く事もできません。授業中もずっと先生を見ているだけで、クラスでは一人ぼっち。以前海外に住んでいて同じような経験をしていたあきらくんは…。というあらすじ。サッカーなら言葉が通じない同士でも心を通わせる事が出来るというところが、なんだかグッときてしまいました。

 そして登場人物があきらカルロスジョンと、皆大阪に関係の深い名前なのが面白い。これは意図的なのか偶然なのか。カルロスとジョンは、この絵本では面識が無いんですけれどもね。

 とにかくサッカーが好きで、小学生くらいのお子さんをお持ちのセレサポさんには、是非一度お子さんと一緒に読んで頂きたいお話です。

 この絵本に出てくるカルロスくんはすごくシャイで、ウチではどちらかと言うとピンゴくんに似ているんですが、スタンドから「ええぞ、ピンゴ!」と叫んだら、みんなと打ち解けてくれるんでしょうか?はてさて…。

7/08/2006

ストロングッ!!

 最近また撮り貯めた写真が増えてきたんで、グダグダ並べてみますわ。

 この頃の目標というか、課題は「飛んできた飛行機を確実に、出来ればでっかく、かっこよく撮る」。とにかくエンジン音がしたらカメラを取り出して空をキョロキョロしています。怪しいおっさんですね~。

 んで撮れたのがこれくらいなのが情けないんですが。

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クリックするとでかくなりますよ



 夕焼けとか薄暮の時間帯の風景も相変らず好きなんで、こちらも平行して撮っています。

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 職場の近くに町工場が多くて、そういうレトロな感じもいいですよ。

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 たまにこんな残骸とか見てしまうと、少し悲しいんですが。

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この鉄骨とコンクリートは二日後には消えていました



 最近のヒットはこれです。

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 この看板以外に特にエクスキューズも無く、ただ圧倒的な「ストロング」の五文字が掲げられるのみ。シュールですよ。よく見るとこのストロングの文字、何故か桜の花びらなんですよね、ここで会ったのも何かの縁、という事でエンブレムっぽくしてみました。

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 まあぶっちゃけかっこ悪いんですが、何か気の迷いが有ったらこのマークを入れたTシャツ作るかも…。罰ゲーム用かな。