9/21/2006

隣の芝生はよく見えるというお話。

 多分Jのサポーターならこのページ2005年度(平成17年度)Jクラブ個別経営情報開示資料は目を通していると思う。特に私ら30代超えたあたりの人は。


 私はそもそも祖父が大阪タイガースの頃からの阪神ファンで、両親も阪神ファンだったから、子供の頃は当たり前のように縦じまのシャツを着て、黄色いメガホンを持って甲子園に通っていた。スタジアムは満員で当然だと思っていたし、まして赤字経営なんて有り得ないって思っていた。

 その分初めて大阪球場に足を踏み入れた時のインパクトは凄まじかった。急傾斜のスタンドはガラガラで、日本酒とスルメのスメルがたちこめていた。歓声なんて全く無くて、口汚い河内弁(南海だし和泉弁も混じっていたかも知れない)が向こうのスタンドまで反響してよく聞こえていた。それから何年かして、そこをホームにしていた、きれいなグリーンのユニフォームが印象的なチームは、福岡に移転する事になった。

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 Jでも杜撰な経営や観客を軽視した運営でガタガタになったチームは沢山有るし、何よりフリューゲルスの一件が有るから、私達はこんな小さな数字の羅列を食い入るように見てしまうのだ。


 セレッソは、数字上は、いい感じで予算組みしているように見える。でもそれよりもずっと少ない予算でそれなりの結果を出した川崎や大分、営業収入が10億以上も違うお隣さんを見ていると、正直羨ましいなと思う。逆に38億もかけて降格してしまった柏や、22億も赤字を出した神戸は、悪いけれど反面教師という事になるのか。


 スタの立地やスタそのものといったハード面では、十分すぎるくらいいい条件が揃っているから、もっと利益を上げられるんじゃないかと思うんだけれど、これで精一杯なのかな。地元にはまだまだいい企業が沢山あるし、まとめるよりも増やしていくほうに思考をシフトしてほしいな。

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