8/15/2006

エンターテイメントのチカラ。

 マケダンの最中にもかかわらず、映画を観にいきました。以前から観たかった「時をかける少女」。評判が良かったので期待していましたが、その期待以上に楽しい、切ない、いい気持ちにさせてもらえる良作でした。

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 ただあまりに評判がいいので劇場は大混雑。もともと大阪唯一の上映館であるテアトル梅田1が僅か119席しかない事もあって、2時45分からの回のチケットは売り切れ、仕方なく4時55分からの回の整理券をもらい、近くのファミレスで遅い昼食をとる事にしました。

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「じゃあ、私はこのシーフードドリアと、サラダセット」

「シーフードドリアとサラダセットですね、ドレッシングは?」

「じゃあ、ゆずで」

「かしこまりました」


「僕は、このプレミアムドリンクバー

「?」


「いや、このドリンクバーで」

「は、はい…」

 証拠写真はこちら。

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 ココア2杯、アイスカフェラテ2杯を持ってしても空腹は補えず、上映時間が近づいてきました。あー、こんな状態で映画観れるかね、なんて思っていたんですが、前述のとおり、何の問題も無く、とてもいい気持ちになりました。空腹とか、そんな事忘れてしまいましたよ。


 よくよく他の観客も観ていたんですが、みな静かなんですね、笑えるシーンも泣けるシーンも。別にすべったり飽きたりしているんじゃなくて、しっかりとこの映画を心に記憶しておきたい、という一心でスクリーンを観ているから。主題歌の歌詞じゃないですけれど「この胸に焼き付けよう」と、そんな雰囲気でした。だからエンドロールで立ち上がる人なんて誰もいませんでした(あれって邪魔なんで辛いんですよね)。


 私はサッカー好きですから、何でもサッカーに結びつけちゃうんですが、やっぱり良いものを観れば、子供であれ、自称辛口評論家であれ、ヤジ将軍であれ、必死に試合観ますよ。スタジアムに来ているからには、最低でもサッカーを観たい、という欲求が何にも勝って有るわけですし。

 それなのにスタジアムの空気があんなにバラバラになってしまうのは、サポーター(と自らを定義している人)やチームが「ファン」の納得するクオリティを出していないからじゃないでしょうかね。「この胸に焼き付けよう」という試合が出来ていないからじゃないでしょうかね。

 これは単なる他者への批判ではなくて、これは私自身に対する問いかけでもあります。どうすれば、長居を、誰かの心を突き動かす空間に変えられるのか、自問自答の毎日です。

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