6/10/2006

ドイツらしい開会式。ドイツらしからぬ開幕戦。

 テレビを通して観ても、素晴らしい開会式でした。現地にいたらどれほど感動したでしょうか、そんな金も暇も無いのが悲しいし悔しい!アリアンツアレナは綺麗だし、セレモニーもその器に負けない、はちきれんばかりのスケールだし。とりわけスタンドで打ち振られる6万6千本のフラッグは綺麗でした、長居でもあんなの出来ないかな、無理か。マラドーナが出てこなかったのは、まあ、なんか有ったんでしょう(笑

 しかしよくよく考えればワールドカップはオリンピックより熱いイベントなんだから、毎回これくらいデカいオープニングが有ってもいいですよね。今までなかったのが不思議なくらい。こういうところはしっかりお金と手間をかけましょう、生きたお金の使い方ですよ。

 この開会式、そして開幕戦が行われたアリアンツアレナには、しっかり日本語版のホームページが有ったりします。特にギャラリーはすさまじく綺麗なんで是非見てみて下さい。


 さて、きらびやかな式典の後は開幕戦、ドイツ対コスタリカ。まずセレモニーとゲームの間のインターバルの短さに感動。何であんなに早く撤収できるんでしょうか、ここらへんがいかにもドイツらしい。

 それから会場をぎっしり埋めた観衆の立ち振る舞いというか、観戦するスタイルも、いかにもって感じでしたね。自分流の楽しみ方を知っているから、無駄にうるさくないし、かといってクールなわけでもない。ちゃんと声を出すところとか、勘所が判ってる。最高のスタジアムに、最高のサポーター。


 しかし環境が整っていても、肝心のゲームがベストになる保証はない訳で、ピッチに登場したドイツ代表は、決して今まで世界中がイメージしていた、華やかさはないけれど堅実、というイメージとはかけ離れたものでした。途中何度もサポーターに助けられていたような気がします。4点目の素晴らしいミドルが決まるまでは何が起きるか判らなかった。


 確かに攻撃陣はいい。両サイドは「とりあえずサイド上がっとけ」という訳ではなく、的確な上下動をしていたし、時には果敢にえぐってコスタリカDFを混乱させていました。そして中にいるクローゼも4年前より確実にレベルアップしている。何だかんだいっても4点取れるってのは凄いですよ。これでバラックが加わったらどうなるのか。楽しみです。

 その反面守備、特に中の二枚は不安定でした。いくらワンチョぺの飛び出しが上手いといったってアレだけ裏取られるのはダメでしょ。ボールホルダーが前を向いている時に二人が同時に飛び込むから、サイドバックとの差分でギャップが生まれて、危険な状態になる。1点目なんてまさにそう。親善試合での高原の1点目も二人同時にボールホルダーに釣られていたのが決定打だったし、ここは修正しにくいのかな。

 攻撃に厚みを持たせる為には、ラインを高く上げなければいけない。そこまでは間違っていないけれど、クリンスマン監督のバランス感覚と選手の質がズレてるから失点するのかも。あんまり他国代表をずっと追いかけたりしていないんで、ズバッとは言い切れないんですが。
 

 何はともあれ、世界最大のお祭りが始まりました。「今の代表?ケッ!」ってスタイルの私でも、高揚感のようなものを感じています。セレッソに対する「仕掛け」でバタバタしますが、出来る限り楽しみたい。暫くは寝不足確定ですね。


 

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