6/30/2006

Run! Run! Run!

 ワールドカップもベスト8が出揃って、昨日今日と中休み。明日はいきなりドイツ対アルゼンチンなんて濃ゆ~いカードが出てくるんで、こちらも今のうちに休んどかないと体がもたない。

 そりゃだらだらと見ている分にはいいけれど、何せモダンサッカーというやつは展開が早いし、大きいから、ちょっと気を緩めると試合の流れが全然判らなくなってしまう。しっかりと目に焼き付けるには視聴者だって体力がいるのだ。90分というのは観る側にとっても限界点かもしれないな。


 そんな激しいサッカーのベースになっているのは、やっぱり運動量。ボールを持っている時も、ボールを持っていなくても、ボールが来ないと感じていても、11人がダイナミックに、連動して動かない限り、勝利は勿論、得点する事すら難しい。例え圧倒的な個人技が有ったとしても、誰かがフォローに入らない限り、大抵潰されてしまう。ロナウジーニョが今大会それほど輝いていないのは、彼自身のコンディションもあるだろうけれど、対戦相手からのきついマークも要因でしょう。その分チームメイトのマークが甘くなるのだから、全く貢献していないわけではないけれど。


 そう、運動量の話。どこかで今大会の「国別運動量」のランキングが載っていたけれど、日本の選手はフル出場したとして、一試合あたり9キロ程度しか動けていなかったらしい。一番動いているチームが平均14キロくらい走っていたそうだから、日本はその2/3程度しか動かなかった事になる。いくら熱い昼間の試合が2試合続いたとはいえ、寂しいデータではある。

 そりゃ単純に走り回ればいいのかというとそうではないし、量と質のバランスも国によって違うから、一概には言えないけれど、少なくとも今の代表はそういう話以前の運動量しか持ち合わせていないらしい。


 こういうのは生観戦をしてみると本当によく判る。味方のシュートコースを空けるための敵を引き付ける動きだとか、ラインをトップスピードで抜ける為の予備動作だとか、ワン・ツーを決める為にお互いのポジションを調節するところだとか…。

 泥臭いところだと、一度抜かれた相手にもう一度アタックをかける動き、それをサポートするために相手の攻撃をディレイさせる動きなんかも重要だと思う。分厚い守りと言っても選手は同数な訳で、分厚く見えるのはそういう動きを繰り返しているからなわけで。

 私なんかは試合終盤とかに、いつまでもオフサイドポジションでちんたら歩いている選手を見るとイライラしてしまう。その選手がラインに戻るまでは、そのチームは10人で闘っているのといっしょなんだから、早く戻れよと。


 観ていて楽しい時、勝っている時のセレッソも、大抵よく動けている。質はどうか判らないけれど、少なくとも全員が何かの共通認識を持って動いている。攻撃力が売りだった2000年の1stステージはモリシ、ノさん、西谷が、アキの後ろでぐるんぐるん回っていて、特定の選手をずっと追いかけるのがやっとって感じだったし、去年もモリシ、フル、ファビーニョ、トミーの4人が作るブロックが、攻守で献身的に動いていた。モリシが外国の選手(ストイコビッチとか)に評判がいいのも、質量共に豊富な運動量が有ったればこそなんだろうな。ああいう選手がたくさんいるチームでパサーをしているときっと楽しいんだろうな。


 振り返って今年のセレッソ、動く選手は動いているんだけど、ちょっと空回りっぽい。選手個人の問題でも有るけれど、チームとしても考えないといけないポイントじゃなかろうか。頑張って走ってもボールが来ないとなると、自然と鈍化していくものだと思うし。

 そういうところでも嘉人のプレーに期待してしまう。決して90分間めちゃくちゃ動き回るタイプではないけれど、勘所になると惜しみなく駆け回って、ゴールを量産する。ボールが出なけりゃ吠えまくるし。そういうところって若手にとってもいいお手本になるでしょう、デカシは既にだいぶと感化されたようだけれど、もっと他の選手も見て、まねてみてほしい(叫ぶところだけ真似するとカードが増えるだけだから注意)。


 岡山から帰ってきた時には、キチンと闘えるチームになっていてほしい。しょっぱなが大分戦で、ちょっとヘビーな展開が予想されるけれど、ここはポイントだから、頑張って。よしっ、久しぶりにセレッソ系ブログらしい記事が書けたぞ!


 

6/29/2006

Agility of report.

 エキサイトで「報道の敏捷さ」を訳すとこう出た。「報道の敏捷さ」と書くより字面がいいのでこちらがタイトル。


 今朝いつも通りに2ちゃんを見ようとすると、殆どのサーバが吹っ飛んでいた。他のサイトは問題なく見られるのだから、本当はそんなにたいした事ではないのかもしれないけれど、私は目隠しをされ、耳を塞がれたような気分になった。

 2ちゃんが既存のメディアより抜きん出ている部分、それは間違いなく「スピード」。日々玉石混合の情報が凄まじいスピードで飛び交う。それを悠長に検証などしている間に、次のニュースが飛び込んでくる。もし2ちゃんねるを有効に使いたいなら、流れ込む情報を正確に見極め、ピックアップする必要が有る。私はその域に達していないから、振り回される事が多いけれど。


 ネットが手元にある手のひらほどの端末からでも、ストレスなく見られる時代において、ニュースは、それが含んでいる情報の多さもさることながら、対象となる事象(例えば試合内容や結果)が発生してからどれだけ早く配信されるのかという「敏捷性」も、等しく重要視されるようになった。どれだけ早くその情報を待つ人達にそれを伝えられるのか。

 ブログが台頭してきたのも、「敏捷性」に富んだ情報配信方だからだと、私は思っている。多少の誤字脱字が有っても、どの媒体よりもスピーディに現場のレアな情報が、何の検閲も無く飛び込んでくるというのは、魅力的な事だ。


 もし今有る、検閲だらけで、一方通行なマスメディアに辟易しているのなら、是非ブロガーになる事をお奨めする。自分の感じたままを文字にする事は、大変に勇気がいる。でも貴方がそう思っているのなら、他の人も同じ気持ちでいるかも知れない、その可能性を信じて、キーを押してほしい。今いるジャーナリスト達がケバブを食べ、ビールを煽っているその間に、ニュースを待つ皆に情報を届けるのは、やってみれば意外なほど簡単だから。


 今回のワールドカップでは、協会にも、代表にも、なによりそれを取り巻く環境にも本当にガッカリしてしまった。代表の勝敗よりも視聴率を気にする人間、自社の張ったキャンペーンの効果に一喜一憂する人間がこの国にいる。しかも、私たちよりより日本サッカーの中心に近い位置に。これが正常だとは、とても思えない。サッカーの事は、本当にサッカーが好きな人間達こそが意思決定をすべきなのに!

 この時代を小さなブログ一つでひっくり返そうとは、思わないし、思えないけれど、せめてそういうコミュニティからでも、実直なニュースの配信を始めよう。


 

6/28/2006

三顧の礼を尽くしなさい。

 わざわざオフのオシム氏に取材をする為に、オーストリアの自宅前まで20人の報道陣と、一人の代表サポと、一人のお笑い芸人が詰め掛けたらしい。まだ協会とも接触がないというのに…。

 そんでもって4年契約を2年にしてくれ、と言ったというコメントに対して毎朝テレビに出てくるバカコメンテーターが「どうせお金目的でしょ~?」と言ったとか言わないとか。お前その言葉フクアリのゴール裏で言ってみろ。今度はユニばっかりじゃなくてヅラまでとられるから、フツーに。


 現地の取材陣は本当はかわいそうな人達なのかも知らないけれどもね。ドイツで取材してても視聴率(=お金)に繋がりそうなネタが無いところに、どこかの誰かさんが口すべらせたものだから、隣国まで遠征とあいなったわけだから。

 でもね、やっぱり、どうにもこうにも腹の虫が治まらないんだ。心無い言動は私だけでいいんじゃないの?せめて何百万人が観ているテレビ番組の出演者だったら、取り上げる人物の人となりくらい調べられないか?ひょっとしたらこれからの日本サッカー界の、現場のトップになるかも知れないその人物に、興味くらい湧かないか?


 おまけに現地入りした田嶋技術委員長までこんな事を言ったらしい。

ZAKZAK

代表次期監督問題で、日本協会・田嶋幸三技術委員長がJ1千葉、イビチャ・オシム監督に正式要請するためドイツ経由で27日、現地入り。 同委員長を直撃すると、「最悪の事態も考えている」と発言。オシム監督との交渉後、ドイツで合宿中の浦和レッズ、ブッフバルト監督と会談することも明らかになった。(後略)


 これはオシム氏にもブッフバルト氏にも失礼じゃないのか?こんな事しか言えないのか?相手が相手なんだから、諸葛孔明を迎える劉備くらいの心持じゃないと、蹴っ飛ばされてしまっても文句は言えないよ。


 ワールドカップから日本が去った事も寂しいけれど、日本サッカーを取り巻く環境を顧みると、一際辛い気持ちになる。別に選民思想家でも悲観主義者でもないけれど、いくらなんでもあんまりだよ。


 

6/27/2006

発つ神跡を濁す。

 連日時期代表監督問題の記事が躍っている。オシム氏は意外なほどスムースにこのオファーを受けそうな勢いだ。しかし協会側が4年契約を望んでいるところを「結果に満足されない場合も有るでしょう」と2年契約に変えさせようとするあたりは、やっぱりらしいなと思う。スポーツ紙の中には「2年間はオシム監督、その後は愛弟子のストイコビッチ氏か!?」なんて飛ばしているものまで出てきたけれど、きっちりとサインが済むまでは静観しておこう。


 そんな過熱気味の報道の裏で、今日ひっそりとジーコ前代表監督の退任記者会見が行われた。本来ならこれが行われてから次の監督選びが表層化すべきなのだけれど、今回は川淵氏がしたたかだった。

 本来有るべき順序で行くと、今頃ジーコ前監督の責任問題が噴出していたはずだ。不可解な選手選定や起用法、いたるところに疑問符の付く4年間だったから、さぞ熱のこもった会見になったろう。

 そしてジーコ前監督の責任は、彼を(一説には独断で)起用した川淵キャプテン自身の責任でもある。事と次第によっては進退問題に発展しかねない「爆弾」だ。

 しかし川淵キャプテンは、オシム氏の名を「うっかり」口走った事で、この爆弾をこっそりと処分する事に成功してしまった。本当に気の効くうっかりだ。


 そして今日の肝であるジーコ氏の会見。ニュースサイトでは要点しか書かれていなかったので、改めて知っている限り一番長いJ's GOALで確認したのだけれど、実に潔くない会見のように映った。それがブラジル人の、勝利を渇望し続ける人間のありようなのだと言ってしまえばそうなのかもしれないし、地球の裏側から来た人間に日本的な潔白を求める事自体ナンセンスなのかもしれないが、読んでいて去り行く者への別れの悲しみなど消えうせてしまった。

 特に注視したいのは、やはり日本人の体格が脆弱だと述べた部分だろう。

(前略)ワールドカップでもアジア予選でも、最初は相手も足下でボールをキープしてくるが、最後になると上背を生かして中盤を省略したロングボールを多用してくる。特にヨーロッパでは190cm近いセンターFWを揃えている国が多い。そういう相手と真剣勝負をする時、勝点3を賭けて戦う時、日本の選手は90分間持ちこたえることができない。(後略)


 この後一応ブラジルの例を引き合いに出して、その差は埋められるものだとフォローしていたけれど、最初からこんなハンディが有ったのだという自論を、私は全て肯定できない。


 今回の代表23人は、決して皆身体能力が高い選手達ではない。例えば宮本や、(大会前に帰国してしまったが)田中誠等はカバーリングやコーチングに秀でた選手であるし、柳沢、玉田、大黒といったFW陣も一瞬のスピードが持ち味の選手で、相手DFを背にしてゴリゴリと前線を押し上げていくタイプではない。そんな選手をチョイスしておいて身体能力の差を嘆くのはお門違いではないのか。

 もし相手と競り勝つDFを欲していたなら、頭を下げても松田を呼ぶべきだったし、それがイヤなら闘莉王を育ててもよかった。単に1対1に勝つ事のみを基準にすれば、もっと沢山の選手がいた。若手からベテランまで、私の稚拙な知識でも少なくとも5人は言える。FWはもう少し苦しくはなるが、そろえられない事も無い。


 しかしそんな選手を選んでも、日本サッカーの持ち味が消えてしまうだけという判断があったからこそ、ジーコはあの23人を選んだのではないのか?上背が無くても(勿論あるにこしたことはないけれど)サッカーは出来るのだと考えていたのではないのか?それを今際の際になって話題に出すのは、いくらなんでも利己的だ。

 本当はお疲れ様の一言も書きたかった。この4年間でジーコは明らかに疲弊していたし、アジアカップ連覇、3大会連続ワールドカップ出場の功績は、間違いなく日本サッカー史に残る偉業であるから。でも、今はそんな気も失せてしまった。さよならジーコ。さようなら神様。


 

晴耕雨描。

 折角の日曜日も雨だったり、ワールドカップで睡眠不足になっていて昼間で寝てしまったりで、ろくなすごし方をしていないんですが、とりあえずやる事が有ったので頑張ってみました。というかカミさんに頑張ってもらいました。

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 以前の記事でも書きましたけれど、「大久保大万大吉」ゲーフラを作りたいと思っていて、生地も用意していたんで、今日してしまおうと。

 でも私筆使いが凄まじく下手なんですよね。それで三顧の礼を尽くして家内に塗りをお願いしました。

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 やっぱり塗りが上手いですわ。ちょっとアレンジとかしてもらったり。

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 スピードもやたら早いし…。


 ということで無事完成。

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 でもね、これ凄い重さですわ。シーチングとかブロードとかだと白が本当に抜けるような白さで、「戦国」って感じがしなかったんで、風合のいい「かつらぎ」という生地の生成のやつを買ったんですが、そもそもかつらぎは

この素材は代表的な綾織り素材で表面の凹凸感(うね)としっかりとした厚みがボリューム感を引き出します。


 という分厚い生地なんです。幅が1.2メートルくらい有るし、こりゃ突風とか吹いたら普通に飛んでいきそうですよ。J再開までに何とか体力つけないといけないなぁ。


 

6/26/2006

「SB声出し隊」のサイトが出来ました。

 いきなりローカルな話題になりますが、私もちょくちょくお邪魔させていただいている「SB声出し隊」のホームページが出来ました。

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 まだ掲示板とか出来てないんで半人前サイトですがヒラにご容赦を。


 このサイトを作る時に気をつけたのは「オリジナリティ」です。他のサポーターグループのサイトと被らないように、トップ見た時に「ああSB声出し隊のサイトだ」と感じてもらえるように工夫をしています。具体的に言うと「バックはとりあえず黒、色使いは暗め」というのと「ひたすら威圧感があるテキスト」はNGにしました。

 それからお願いなのですが、このサイト、メインページはいきなりフレーム固定のページになります。とりあえず余程古めのビューワーでも無い限りデザインは崩れていないと思うのですが、もし何か不具合が有りましたらメールフォームまで送ってやってください。

 これがセレッソの応援環境に一石を投じるものになるなんて思わないですけれど、とりあえず「こいつら誰?」というのは減らせるかな。


 

6/25/2006

オシムさん、断ってくれ。

 私はセレサポのクセにオシム老が好きだ。以前一度「オシムと西野では監督としての能力もさることながら人間性に決定的な違いが有る」などと酷い記事を書いて、予想通りガンバサポから凄まじいメール攻撃を食らったけれど、それでも好きだ。

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 オシムがジェフで実践している運動量と判断力、そして組織力をベースにしたサッカーも大好きだ。ナビスコカップの準々決勝ではえらい目に会ったけれど、それでも、というかそれだからこそと言うべきか、相変らずその気持ちは変らない。日本人が他のサッカー大国と勝負するなら、オシム監督が持っているフィロソフィーをしっかり分析するべきだとさえ思っている。


 しかし、あえて言いたい。オシムは代表監督になるべきではない。


 オシムジャパンは、今の代表よりも強くなれる可能性を多分に秘めている。トゥーリオ、今野、阿部、松井、大久保、田中達也、藤本淳吾、本田圭佑、平山、家長、前田俊介。今は小粒かもしれないけれど、スタミナと、テクニックと、経験を糧に出来る熱いハートを持った選手は沢山いる。彼等がオシムイズムを吸収していけば、日本代表は今私達が予想しているよりもずっといいチームになるかもしれない。観てみたいという欲求は当然ある。


 それでも反対するのは、日本サッカーは4年後だけを見ていてはいけないという想いが有るから。2010年には69歳になるオシムを担ぎ出した協会に、深い信念とか広い視野を感じないから。


 もしここでオシムがアイロニーというスパイスをたっぷり振りかけた辞退のコメントを発表すれば、協会は冷や水だの泥だのを浴びるだろう。そして混乱と再構築が始まる筈だ。その間代表は弱体化するだろうけれど、その先には地に足の着いた環境が待っている。8年かけて築かれた拝金主義のヒエラルキーを崩す為には、それくらいの荒療治が必要じゃないだろうか。


 もう一つの理由は、もしこの動きがスムースになれば、よりクラブチームの価値が下がってしまうのではという危惧だ。例え素晴らしいチームを作っても、「代表の為」という錦の御旗の下に簡単に人材を奪われるのではたまったものではない。

 ジェフサポは今回の騒動をどう思っているのだろう。チェ・ヨンスを奪われ、茶野を奪われ、村井を奪われ、今度は頭脳とも言うべきオシムを奪われようとしている。私が同じ立場ならとっくにキレてるけれども。


 そうだ、反論を書くなら対案を出さねばならない。あまり海外サッカーに詳しくないので名案は浮かばないのだけれど、選手、監督としての経験が有り、日本を熟知し、野心的で若い指導者というのならリトバルスキーなどどうなんだろう?やっぱり素人っぽい考えになってしまった…。


 

6/24/2006

闘い済んで反省会。

 寝不足のアタマでひとしきり考えた結果、今の日本サッカーを救うには「まずJリーグを生で観るようにしろ!もう観ているやつはもっと観に来てもらえるようがんばれ!」という結論に至った。


 今朝のテレビでは「惜しかった日本!」とか「よくやった日本!」とかしきりに喚いていたし、辛口の新聞でも「日本惨敗」「悔やみきれない」程度だった。そして多分今後もサッカー専門のメディア以外では、それ以上辛辣な表現は無いだろう。

 そんな記事を正直に受け止めた人も大勢いただろうが、ちょっとでもサッカーを知っている人間なら、少なくともワールドカップ直前の時点で「これはまずいぞ」と感じられたと思う。余程日本代表に心酔していない限り、ジーコが掲げた「ベスト8以上」という目標が絵に書いたモチだと気付いていたか、気付いても気付いていないふりをしていたかだったと思う。このギャップはなんなんだろう。

 以前の記事で、私は慢心する事の危険性を書いていたけれど、ひょっとすると日本サッカーを取り巻く環境は、それよりも悪いのかも知れない。


 代表の試合がキラーコンテンツになり、莫大な利益を産む一方で、国内リーグなど金にならない部分は容赦無く切り捨てられていった。それは結果として「代表くらいは話のネタに観る」というライトな層と、「自分の好きなJクラブをとことん応援しつづける」というヘビーな層の二極化を生んだ。


 コアなサポーターは例え地の果てまでもクラブを追いつづけるが、ライトな層は代表の結果やダイジェストを斜め読みする程度。コアから外側を見れば軟弱だと映るし、ライトなサポーターはコアサポの熱狂を引いた目で見ている。このギャップ、そしてそれを産み、放置し続けたメディアの存在は、メディア自身が探しつづけている今大会の戦犯の一つと言える。

 なぜギャップが生まれる状態がいけないのか。簡単に言うとメディア以外のサッカーに関わった者達、つまり選手、サポーター、協会にとって、それが何のプラスにもならないからだ。


 まず選手の立場で考えてみる。彼らの一部、代表に選ばれる程の才能有る選手は、脚光を浴びる一方で、サッカー以外の事に時間を割かれてしまう。テレビで中田や中村、宮本のCMを何度見たか。

 その一方でその他大多数の選手は、注目をされる事も無く、くすぶり続けなければならない。例え「もう一息で代表」クラスの選手であっても、それは変わらない。巻と佐藤寿人はプレースタイルこそ違えど二人とも素晴らしい選手だ、しかし知名度の点では天と地ほどの差が有る。


 コアなサポーターはそんな彼等と、愛するチームの為に必死で応援をしている。一部のチームのサポーターは素晴らしい美しさと威圧感をスタジアムに持ち込む事に成功した。しかしさらにその一部のチーム以外は、その応援の素晴らしさ故にライトな層を取り込めないでいる。サポーターグループの厳しいディシプリン、ゴール裏の暗黙の了解は、知らない者にとっては観戦を阻害する要素にしかならないだろう。当然各クラブの収益は苦しくなる。もっと下部のリーグなら、事態はより深刻だ。コアが頑張れば頑張るほど全体が縮小していくのは皮肉だけれど、それは紛れも無く現実的な問題だ。


 そして国内リーグの運営よりもテストマッチの方がずっと容易く利益を産むとなれば、協会も「まず代表ありき」という体質になり、より国内リーグの活気は失われていく。この悪循環が、Jリーグやその下部組織、つまり本来日本のサッカー界の根幹となるべき底辺を育めないでいる最大の理由なのだ。長々と講釈を垂れたけれど、それを薄々感じとっていた人は多いと思う。


 この流れをどこで止めるべきか、はっきりと正解は出せないでいるけれど、今はそれに気がついた者たちからでも、できる範囲でアプローチしていくしかないような気がする。サポーターや国内クラブの立場で言うなら、華々しい活動と等しく、サポーターの絶対数を上げる活動をする事も重要だと捉えなければいけない。

 平均観客動員数が仮に1000人増えれば、チケット代で少なくとも一人2000円程度、ビール一杯にあてでも買ってくれればプラス1000円、1000人×3000円×試合数の利益増になる。J1ならホームゲームはナビスコカップ予選も含め最低20試合だから1000×3000×20=6000万円、主力クラスの年俸二人分程度。勿論その全てが利益にはならないけれど、バカにならない数字なのはお判りいただけると思う。J1の優勝賞金は2億円、2位でも1億円、単純に平均観客動員を3000人増やせば、栄光と等しい効果をクラブにもたらすのだ。


 観客が増えれば注目度も増し、選手の育成も楽になるだろうし、サッカーが取り上げられる機会も増える。そうすればスタジアムはより活気付く。そこまで行けば、少しは光明が見えてくるだろう。


 7月になれば、J1リーグが再開する。メディアバッシングをしている暇は無い。次のワールドカップで再び勝利を手にする為には、協会やチーム同様、我々サポーターもまた真摯な姿勢で臨まなくてはいけない。


 

W杯グループリーグ第三戦 日本1VS4ブラジル さよならジーコ。

 何度も何度も絶望の淵に立たされ、その度に奇跡的展開で失地回復してきたジーコジャパン。しかし、武運はここドイツで尽きた。高原がピッチでのた打ち回った瞬間に、魔法はとけたのだと知った。

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 前半44分までは、日本はプラン通りの試合運びが出来ていた。川口は当たりに当たっていたし、巻、玉田のフレッシュなコンビは泥臭く走り回っていた、中澤、坪井の関係も悪くなかった。2列目と前線の間が広がっていたのも許容範囲で、ここまでの日本は最良のプレーをしていた。玉田が放った初めての枠内シュートがゴールになった時は、流れは確実にこちらに向いているとさえ思えた。

 しかし、王国のプライドは、折り返しの時点でのリードすら許してはくれなかった。ロナウジーニョ、ゴール前で軽やかに、そして大きなサイドチェンジ。守備のブロックが揺さぶられると、折り返しをロナウドがヘッドで決める。「俺達はいつでも点がとれるんだ」というメッセージが、日本ゴールに叩きつけられたように感じた。


 後半の日本は、個々人、局面局面では善戦していたが、ブラジルのコントロールされた範囲内でしか動けなかった。勘所ではしっかり止められていたし、止められなかった。もう一度リードを奪おうと駆け回るが、前半のそれとは勢いが違った。疲労ばかりが蓄積されていった。

 日本の攻撃を一通り受けると、今度はブラジルが攻めのリズムを作り始める。広い展開、スピードの緩急、長短のパスのコンビネーション、ゴール前でのアイディア、そして個人の技量、まざまざと差を見せ付けられた。

 逆転弾になったジュニーニョ・ペルナンブカーノのロングシュート、ジウベルトの正確な飛び出しとシュートコントロール、どちらも今大会の日本に欠けていた要素。決めるべきところでしっかりと得点できるのが強いチームなのだという、カナリア色のメッセージ。選手の心に刻まれたのは、絶望のブルー。


 3-1からの中田浩、高原投入については、批判しない。本来なら1-1の場面で出したかったろうが、勝負どころはもう少し後と読んだのだろう。間延びした中盤に中田浩、走り回っていた巻に高原、交代箇所も合点がいく。

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 しかし高原がいきなり負傷するところまでは、誰も読みきれなかったろう。苦悶の表情を浮かべる高原に、ドイツから2ゴールを奪った時のオーラは感じられなかった。一度はピッチに戻ったが、僅か5分でベンチに引き戻された。高原と柳沢にとって、ドイツワールドカップは呪われた大会になってしまった。

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 大黒にしても、この試合は不完全燃焼だったろう。彼を生かす為にはタメが作れる中盤が不可欠なのだが、彼が投入された時には日本にそんな余力は残っていなかった。


 トドメとなったロナウドのゴールが決まると、ブラジルは3人目の交代として第三キーパーのロジェリオ・セミを投入した。どんな失点よりも、屈辱だった。そして彼を脅かす事さえ出来なかった腹立たしさ。この二つの気持ちは晴れる事無く、タイムアップの笛が無情に響いた。


 希望の船出、突然の挫折、完全な沈黙、絶望の破綻。この90分間は、ジーコジャパン4年間の縮図のようだった。もうこのチームを観ることは無い、それが一番の幸福であるというのは、皮肉な話だ。


 

6/22/2006

今日まで?明日から?

 タイトルに何か感じた人は40才前後かな?「私は今日まで生きてみました。時には誰かの力を借りて、時には誰かにしがみついて、私は今日まで生きてみました。」という事で、クロアチア対オーストラリアの結果にしがみつかないと、予選突破も叶わない。


 今ポルトガル対メキシコを観ているけれど、ポルトガルは予選通過が決定しているし、メキシコも余程下手を打たない限り予選突破が決まるというのに、とんでもなく激しい試合を繰り広げている。まして日本対ブラジルは日本にとって「死闘」になる事が殆ど決まっているような試合。そしてそれを制する事が大前提の上での他力本願。とんでもない条件が揃っている。


 勿論予選突破してほしい気持ちは偽り無いのだけれど、苦しい事は覚悟しておかなくては。アジアカップやワールドベースボールクラシックでの奇跡的勝ち上がりを論じて「諦めるのは早い」という人もいるが、日本は神風がふいたり、大国と戦争をして何とか勝ったりで慢心した挙句に、アメリカにけちょんけちょんにされるまで戦争を続けた国でもある、弱気も敵だが慢心も等しく戒める必要が有る。

 ジーコもここに来て子飼いの選手を批判するなど、かなりテンパっている様子。これが采配をぶれさせなければいいけれど。

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 多分先発はこんな感じだろうと思う。大黒はジーコ・ヒエラルキーの中では「スーパーサブ」の域を出ないだろうから(本当は玉田-大黒、もっと本音を言うなら佐藤-大黒が観たかった!)。

 んで、後半点がとりたい時に、例の3トップに移行というのがスジだろう。さすがに日頃練習も満足にしていないであろう3トップをいきなり使うほど冷静さを欠いてはいないだろうから。

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 ジーコジャパンが「今日まで」になるのか、それとも命を永らえられるのか、答えは日の出とともにやってくる。


 

何もしないのは死んでいるより悪い。

長居改修問題なんてカテゴリを作って活動していると、たまに

「よくそんな事してるね」

と呆れられたり、驚かれたりする。でもそんな人を見る度に、私もまた呆れたり、驚いたりしている。

「よく何もしないでいられるね」


確かに政令指定都市だの財団法人だのと聞くと、電話するのさえ気後れする、かもしれない。でもそれらの団体とて形作っているのは人間で、それぞれの意思決定も人間が行っている。政令指定都市なんて血肉となるサラリーは税金、私たちのお給金から天引きされているお金なのだ。何も怖気づく要素などない。むしろ、積極的に関わらないといけない。


例えば私は大阪市ゆとりとみどり振興局に過去3回電話をかけているけれど、長居云々を差し引いても「大丈夫なのかな?」と不安に感じる応対しかしていただけていない。

いつ電話をしても「担当者がいません」「まだ決まっていません」という返事が殆どで、余程の事が無いとリアクションが無い。公開質問状を送ったのが6/1。そして財団法人 大阪市スポーツ・みどり振興協会から、法人側は予算決定権が無い事、それらの意思決定は大阪市ゆとりとみどり振興局が行っている事、そして念の為振興局にスポーツ・みどり振興協会からも質問状とそのリンクを紹介した事を記載したメールを頂いたのは6/12。それから一度電話取材をしたのだけれど、誠意有る回答を頂けていない。

「以前お電話させて頂いた際にトラックと身障者用席を改修するという話を聞いたのですが…」

「身障者席もですか?そういう話も有りましたが、まだはっきりと枠が出来ていなくて…」


「平成18年度予算案に記載されていた国際陸上関連の準備予算(※長居の改修、国際陸上アピールイベントの開催など、あくまで準備の為の予算。国際陸上運営、撤収等の予算は平成19年度)として19億5700万円を試算、予定されていますが(ソースPDFファイル5ページ目下段)その内訳、根拠はなんですか?」

「予算案はあくまで『案』でして、その通りになるわけではありません、なので内訳はまだ決定していません。まだ施工業者も決まっていませんし

二つ目の質問への回答が回答になっていないのは、電話の向こう側にいる「担当者」の方も判っていらっしゃるようだ、私はその『案』の内訳を聞きたかったのだけれど。

そして改装開始の8月に、あと2ヶ月半まで迫っているにもかかわらず、施工業者も予算も決定していないことを、悪びれるでもなくしれっと言える人が、何億という血税を動かす仕事に携わっている事に、怒りよりも、呆れよりも、恐怖を感じた。そんなものなのだろうか?これが普通の250万市民を抱える大阪市の、一部所の姿なのだろうか?


念の為、この電話内容の一部をブログにアップする許可と、進捗があった場合に何かしらの形でアナウンスしていただく事をお願いし、電話を終えた。それが先週の事だけれど、前述の通りホームページにも私個人にも何の変化も無い。


ご理解頂けただろうか?これが行政というやつなのだ。放っておくととんでもないお金があらぬ方向にすっ飛んでいく。沈黙は賛成と同意なのだ。今は一人当たり800円程度の負担ですんでいるが、これに開催時の運営費等を加えれば、負担はどんどん増えていく。セレッソのサポーターであろうが、ガンバのサポーターであろうが、そんなものに露ほどの関心も無かろうが、大阪市に住んでいる人間は、長居改修の予算を強制徴収されているのだ。


それでも沈黙を続けますか?
私は御免です。

6/21/2006

ありがとうペーター。またなペーター。

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<宮原 裕司>
<1980~ 日本>


CEREZO OFFICIAL

宮原 裕司選手サガン鳥栖復帰のお知らせ

弊クラブ所属の宮原 裕司(みやはら ゆうじ)選手が契約期間終了に伴いサガン鳥栖への復帰が決まりましたので、お知らせいたします。(後略)


 またムードメーカーがチームを去る。のみならず、宮原はチームでは絶滅危惧種のゲームメーカー。レンタル延長という選択肢はなかったかなと思う。

 思い出すのは去年のアウェー横浜戦。後半劣勢の中、古橋に通した絶妙のスルーパス。糸をひくようなパス、というのを久しぶりに見たような気がした。もし古橋のシュートがあと15センチくらい内側に転がっていたら、セレッソの歴史は随分変っていただろう。そうすれば宮原の人生も、もう少しいい方に傾いたかもしれない。「悲運の天才」というのは、言いすぎかな。

 
 それにしても鳥栖のMFは凄い顔ぶれになった。ユンさん、濱、山城に宮原、さながらJ2版"カルテット・マジコ"といったところか。今鳥栖は8位ではあるけれど、これで少しはいい感じになるはず。なんて他所のチームの事情をとやかく言う余裕など無いけれども。


 ドイツでは華やかで、激しい闘いが続いているけれども、中断期間のクラブチームの動きも注視していた方がいい。嘉人が入り、宮原が抜け、新外人の話など露ほどもない。最下位にあえぐチームがこれだけでいいのだろうか?私は全く不満。

 親会社が2社とも成績不振、秋からはホームは長居第二での開催に変る、台所事情が厳しいのはよく判るけれど、だからといって「金は出せないが結果は出せ」というのは虫が良すぎる。ハムソーセージを食べてるだけじゃダメなのか?やっぱり農業?それともクルーザーか!?


 

6/19/2006

W杯グループリーグ第二戦 日本0VS0クロアチア

 「勝ち点3がとれてた」「惜しい試合だった」結果論ならなんとでも言える。今日の試合は酷い試合だった。厚くした筈の中盤からは無責任なロングボールしか飛んでこないし、FWは(それを差し引いても)ろくな仕事をしなかったし、DFも0点に抑えたというよりは0点ですんだ、という感じ。

 対するクロアチアもグダグダ。折角のPKも決めきれず、右サイドにあれだけ橋頭堡を築きながら、中に入ってくる選手は1、2枚。後ろから突いて来る選手もいない。終盤にはプルショもスルナも干上がっていた。


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 スタメンは「予告」どおりの4バック。加地が復帰し、2列目は中村と小笠原、2人は流動的に動いていたので、必ずしもこの形のままアップダウンを続けていたわけではない。

 序盤の日本は明らかに飛ばしていた。先制点をとってイニシアチブを取ればボールを回す事で相手の体力を削れる、特に今日のような暑さの中ではその効果は絶大のはず。だからこの判断は賢明だと思うけれど、そこで決めきれないのが日本の弱さなのだろうか。中村のFKもあまり精度が良くない。FWはテレビ画面に映る事すらまれだった。

 対するクロアチアの攻撃は明確。比較的バランスの悪い三都主、小笠原のサイドに出来たスペースにスルナが入り込んで、まるで砲台のようにクロスボールを上げて来る。CFの雑さに救われていたけれど、前半45分、あのスペースはあまりに無策に放置されていた。

 だからそのスペースからパワフルに侵攻してきたプルショを、宮本がファウルでしか止められなかったのは、必然だった。審判がペナルティースポットを指差す。あの時味わった絶望感を、日本人は決して忘れないだろう。そしてスルナの鋭いシュートを弾き返した小柄な日本人の顔を、クロアチア人は一生忘れられないだろう。この圧倒的不利を弾き返して、スコアレスの時間帯は続いた。中田の鋭いミドルもキーパーに阻まれる。いかにミドルの効果を上げるボールが使われていても、ワールドクラスの試合ではデコの放ったようなそれでなければネットはゆすれないのだろうか。


 ハーフタイム、左サイドのスペースをケアする為に、福西と稲本が交代する。

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 しかし意図がはっきりとした交代だからといって、そのイメージの通りに試合の流れが変るとは限らない。立ち上がりこそある程度効いていたものの、右サイドはクロアチアの生命線、そう簡単に封じられるものではなかった。このサイド攻撃には最後まで苦しめられる事になる。


 その後は、記述するのもくたびれる様な消耗戦だった。両軍とも上手くボールが繋がらないし、決定機を決めきれない。日本最大のチャンスだった右サイド加地からの早いクロスも、柳沢の疲労という見えない足かせが絡みついた右足ではふれるのが精一杯だった。その後柳沢は下がり、玉田が投入される。

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 この交代はいい交代だと思った。足が止まったクロアチアDFを切り裂く玉田がイメージできた。だが、現実は違った。彼の持ち味であるスピードあふれるドリブルは、簡単に止められてしまったし、何度もつっかけるだけの機会も与えられなかった。中盤が不用意にボールを奪われるようになり、何度もカウンター攻撃を食らっていたからだ。

 何度も有った数的不利のカウンター、今度はクロアチアの前線が決めきれない、不快指数ばかりが上がっていく。シュートも真正面ばかりで、最後には足に当てる事すら辛いといった有様。


 最後の交代、ジーコにすれば保険としてとっておきたかったのかもしれない、リードすれば時間稼ぎになるし、キーパーにアクシデントが有っても困るし。

 でも本気で勝ちを取りに行くのなら、大黒の投入はもっと早くてもよかった。いかにいいプレイヤーでも、5分で点をとれ、というのは辛いミッション。

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 試合全体を客観的に見れば、スコアレスドローは順当だったかもしれない。だがこれでブラジル戦はいよいよ負けられなくなった。引き分けすら許されない。日本の立場は一層厳しくなったと見ていいだろう。今私の横にあるテレビではブラジル対オーストラリアが流れているが、もうすっかり疲れてしまったので、寝床に潜り込むことにする。この試合がどんな結果であれ、立場はそう変らないのだから。


 

諦めない?諦める?

 グループリーグ第2戦が終わって、日本はグループ最下位に甘んじている。まだリーグ突破の可能性は残されているものの、ブラジルに2点差以上で勝利した上で、クロアチア対オーストラリアの結果待ちという、殆ど不可能な条件がついた。


 ここに来て、サポーター(殆どはサポートのサの字もしていないのだけれど)の中では「もうさすがにだめだろ!」とか「最後まで諦めんぞ!」とかいろんな分派が進んでいる。

 別に四分五裂しようが知った事では無いのだけれど、互いの主張を押し付けあうのはなんとかならないかなぁ、と思っている。


 例えばここで「もう可能性は無いようなものだし、ブラジル戦はいい戦いをしてくれればいいよ」と書くとする。すると「最後まで望みを捨てずに頑張ろうという気はないのか!」なんてバッシングが飛んでくる。逆に「ブラジル選手の一人や二人削ってもいい、とにかく勝て!」なんて書いても「状況判断が出来ないんですか!」なんてお言葉を頂くのだ。そんなコメントを頂いたところで何の効果も無いんだけれど。


 それから有名どころとかは立場的に本心を書けない、なんてケースもあるんじゃなかろうか。例えばどこかのサポグループのリーダーとか。「もうダメじゃん」なんて書くと士気に関わるし。とりあえず建前を書いておくなんて、ブログとしてはあまりいいことでは無いけれど、そういう人も、そういう考え方も否定しない。そういうのって辛いけれど、つかなくてはいけないウソだと思うし。


 私個人としては、別にセレッソから誰かが出てるわけでもないから「ウチの選手出せよ!」なんて話も無いし、ジーコ監督に心酔しているわけでも憎しみを持っている訳でもないですから、普通に「苦しい立場」だと判っているし、「それでも代表である以上ベストを尽くしてほしい」と願っている。その結果として敗退したとしても誰も責めないし、そんな暇有ったら新しい代表がどうなるのかを見ていたい。勿論勝ち上がれれば、それはそれで嬉しいけれど、すぐ次の試合に集中するべきと考えている。そしてこの考えはだれにも押し付けない。


 とにかく今はサポーターもチームも第3戦に集中、それだけでしょう。


 

6/18/2006

去り行く者。

 ワールドカップというのは、なんて贅沢なイベントなのだろう。いろんな地域の、いろんなスタイルのチームが、連日素晴らしい試合を展開するなんて!睡眠不足もハイテンションになる要因にしかならない。


 特にこの大会は、いろんなスター候補生達が参加していて、キッチリ結果を出している。メッシ、テベス、ロッペン、フェルナンド・トーレス…。ひょっとしたらこれから先、この大会は86年、58年のような、一際特別な大会になるのかも知れない。


 しかしそれだけ輝く選手がいるという事は、逆側から見ればそんな選手にやられたチームが有ったという事でもある。セルビア・モンテネグロ、コスタリカ、コートジボアール…。

 とりわけ最終予選を争ったイランの連敗はショックだった。アジアでは傑出した個の力で相手を粉砕してきたイラン、そのイランが防戦一方で、「弱者のサッカー」しかさせてもらえない。カリミやマハダビキアがあっという間にボールを奪われる、守備陣はゴール前に釘付け。いくら相手がメキシコ、ポルトガルとはいえ、あまりに差が激しすぎる。


 どの国の代表も(もちろん日本だって!)プライドと国を代表しているという責任感を背負ってプレーしている。手抜きなんて一切出来ないし、しようとも思っていない筈なのに、空回りしているのか力が出し切れないで、失点を重ねてしまう。日頃Jで同じような試合を繰り返して観ているからか、そんなチームを見ると妙なシンパシーを感じてしまう。


 これからどんどん予選敗退するチームが増えてくる。いろんなチームを観ていたいと思っている私としては、少し寂しい。日本はもう少し見ていたい、というか、最後までピッチにいて欲しいんで、とりあえず明日は必らず勝って、望みを繋いでほしい。不利なのは判っているけれど、諦めは悪いほうなので。


 

It's not over.

 リアルの私を知っている人なら、ラップだのヒップホップだのを聞いたりすると言っても信じてくれないかも知れないが、実は大阪生まれヒップホップ育ちで悪そうな奴は大体友達だったりする。

 解散してしまったけれどKICK THE CAN CREWは特に好きで、「アンバランス」の「いつか俺たちも死んじゃうなら死んじゃうまで楽しんじゃう」なんてフレーズは刹那的な感じが大好きだ。私が行き当たりばったりの行動をとるのはこういう性格が原因なのか…。


 で、今日のタイトルはIt's not over.イツナロウバ。KICKを好きになったきっかけの曲。夏の終わりに聞くべき曲。今の代表と、日本にピッタリなような気がしてつけてみた。まだ2試合あるんだぜ「全然終わってねーよ」。

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 なんでいまさら4バック?とか、中村と小笠原の位置を入れ替えた意味は何?とか、聞かないし、批判もしない。ここまで野坊主にしてきたのは私達も一緒でしょ?んじゃジーコに任せるしかないよ。選挙行かない奴が政治批判をする資格が無い(と、私は思っている)ようなもんさ。

 今出来ることっていったら、試合観て、応援して、、試合終わったら次の試合に向けてフィードバックする、これくらい。とりあえず角澤アナと松木さんの

「さあ、ここはある意味しっかり守りたいニッポ、うわあああぁぁぁぁ!

のおおおぉぉぉぉぉっ!

 とか言う絶叫を聞かないように祈ってましょう。


 さて、ちょっくら出かけてきます。


 

6/17/2006

あまり賢くない休日の過し方。

 ワールドカップが夜中にやっているおかげで見事に夜型人間になっているが、仕事はそんな事は全然無いわけで、生まれたギャップによる睡眠時間の短縮で、体がフラフラという事態が起きている。というわけで休日は昼まで寝られたりするんでとても貴重なのだ。ちなみにブラジル戦(中継は27:30~)の次の土曜日は出勤日になっている。恐らく抜け殻のようになった私に何が出来るだろう。怖い。


 ところでブログのトップ画像をちょっといじくってみた。更新する度に画像が変るという有体のやつ、他のホームページで使いたいので、このブログを実験台にしてみた。まだ画像が4つしかないので楽しくもなんとも無いのだけれど、とりあえず。

 しかしこれのおかげで画像をクリックしてもTOPページに飛べなくなった。臨時で下にボタンを作ったけれど、出来れば画像から飛びたい。でもそれ程の知識も無い。使っているスクリプトはこんな感じ



var imglist = new Array(
"http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/title-bad-boy01.gif","http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/title-mail01.gif",
"http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/title-save-our-home01.gif","http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/title-we-must-win.gif");
var selectnum = Math.floor((Math.random() * 100)) % imglist.length;
var output = "";
document.write(output);


 このスクリプト全体にリンクをかけると、画像の外側にリンクを示すフチが出来てデザインがズレてしまうし、HTMLをいじってもだめだったので、オランダ-コートジボワール戦が終わると同時にギブアップしてしまった。誰か「けっ!こんな事も判らんのか」という人がおられましたら是非ご指南を。


 最後にセレッソ系の小ネタを一つ、今セレッソオフィシャルのトップ画像は嘉人と西村GMなのだけれど、これを見た家内が、

「大久保の横の人、顔ぱっつんぱっつんやな」

 などと身もフタもないことを言ってしまった。

「ま、まあ、アンパンマンみたいで愛嬌あるやろ」

 とフォローを入れたのだけれど

「じゃあこのフラッシュは『それ!アンパンマン!新しいフォワードよ!』という感じやのん?」

 などと、再び暴言が炸裂。家内の口はメッシクラスの危険性があると、再認識した丑三つ時の出来事だった。


 

6/16/2006

嘉人ゲーフラ企画中に出会ったすごいサイト。

 嘉人さんのセレッソ復帰が決まったんで、何かゲーフラでも作りたいなーと思った次第でございます。出来れば遠くからでも見れて、インパクトが有って、大阪っぽいやつ。

 石田三成の旗印が「大一大万大吉」なのでそれを「大久保大万大吉」にしようと思いついたんですが。「大万」と「大吉」どっちが右でどっちか左だったか判らなくて、「石田三成 旗」でぐぐってみました。

 すると一件だけヒットする。おお、こんなレイアウトだったのか。早速イラレで作成。

yoshito-flag.gif


 それからこの画像に興味を持って、リンク先を見たんですが、これが面白いサイトでした。その名も「戦国魂」

sengoku.jpg


 まずトップページの「今日は何の日」で面食らう、ちなみに私が見た日は、確か「安土城焼失の日」でした。

 それから戦国グッズの多さにも脱帽。さっき見た旗も、骨董品とかレプリカじゃなくてタオルなんですよ。「戦国魂Tシャツの第2弾は待望の伊達政宗コレクション!単体でも、重ね着でも楽しめる配色を厳選しました。」なんてコピーもすごい、さらにそれが普通にかっこいい。家紋とかサインとかって以外にTシャツにあいますね。

 そして何より真壁太陽氏による戦国イラスト。これが綺麗なんですよ!普通に上手くて、かっこいい。石垣の石に矢が刺さってるとか、武田信玄を担いでいる人が苦しそうとか、突っ込んでもいいでしょうが、ここは素直に見ていたい。特に真田幸村はかっこよすぎです。バックにある六文銭の旗印が(ろくばんさんが考証するにおかしいと仰られていましたが、ここはノリ重視ということで)炎に照らされてピンク色になっている。これがまたいい。ピンク地に六文銭を書いて「是」の一文字を入れたゲーフラを作りたくなりましたよ。

ze-rokumonsen1.gif


 最後に、トップページの一番下にあるバナーの文言が今の代表にピッタリ来たんで、ご紹介します。

日本の自信を取り戻せ! Proud of ZIPANG


 そろそろプライド見せましょうや。


 

友あり、遠方より来る、また楽しからずや

 友と言っても顔も声も知らないし、何よりサポートしているチームが違う。当然そのチームとは最低年2回ぶつかる。普通は殺伐としていても不思議ではないのだけれど、その人のことは友人だと思っている。

 その「友」が大阪に来るらしい。メールで「大阪ってどう?」と来たので、とりあえず一通り書いて返信しておいたけれど、改めて大阪はどんな街なんだろうと考えてみる。

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 大阪は、意外と渋い街だ。ご陽気な一面もある一方で、時折少し切ない表情を見せる。大阪を題材にした歌も「大阪ストラット」みたいなポップというかコテコテな歌と、「悲しい色やね」みたいなブルースが、キチンと共存している。

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 そんな大阪を舞台にした名曲「大阪で生まれた女」に面白いフレーズが有る。

大阪で生まれた女やさかい
東京へはようついていかん


 別に大阪人がどこに行こうと大丈夫なんじゃないのと、普通の人なら考える。でも大阪人にはこの歌詞は染みるのだ。実によく共感できるのだ。大阪人が他の土地に行くと、とても疲れる。大阪人がどこに行っても大阪にいるように振舞うのは、そんな理由がある。

 逆に他の場所から来た人間は、大阪という大阪人の為にカスタマイズされた街に、最初面食らうのではないだろうか。異端の街、大阪。慣れてしまえばそれはそれで味になるのだけれど。


 外国のような場所が当たり前にある大阪。

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 どんな文化も大阪流にして吸収してしまう大阪。

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 とりあえず何でもウマイ大阪。

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 短い間だと聞いているけれど、「友」には是非本当の大阪を堪能してほしい。帰りの新幹線でオオサカンブルース口ずさんでもらえるくらいまで…。


 

The bad boy comes back!!

 悪童が帰ってきた。長居に帰ってきた。短い間だったけれど、嘉人にもいろんな事が有って、セレッソにもいろんな事が有った。それを考えると、とんでもなく長い時間だったかも知れない。


 最初帰国した時は、もっと外国のチームでやった方がいいと思っていたし、今回の復帰が、最良の結果だとは思わないけれど、やっぱり桜色のユニフォームに身を包んだ嘉人を見ると、理屈抜きに嬉しく感じてしまう。

 都会で過ごしていた放蕩息子が、突然何も言わずに帰ってきた時の親父のような気持ち。変な例えだとは思うけれど、それくらいしか思いつかない。

「なんで帰ってきたんだ!」

「成功するまでウチの敷居はまたがないんじゃなかったのか?」

 志半ばで帰ってきた時は、そう言って突き放そうと思っていたのに、目の前で黙々とメシを食ってる息子を見ると、そんな事忘れてしまう。元気で良かったとか考えてしまう。アマい親父だ。お帰りとは言えないけれど、前みたいに、いや、前以上に暴れてほしい。それでこその悪童じゃないか!


 

6/15/2006

アテネ経由ドイツ行き帰国不可。

 4年前の韓国戦の時は生野に有るコリアタウンではささやかなPVが行われていて、在日コリアンの人達があまりささやかではない声援を送っていた。

 昨日の夜今回はどうなのだろうとその会場になった公園に行ってみたのだけれど、子供達が花火をしているだけで、それは静かだった。もしPVが有ればその様子でもレポートしようと思ったけれど、仕方なく韓国対トーゴはTV観戦になった。


 試合自体は、面白かった。退場者は今回に限っては妥当だったし、トーゴもよく戦ったし、パク・チソンはやはりいい選手。アン・ジョンファンで流れが変わったのを見ると、日本はどうして同じフランスリーグでより結果を残している松井を呼ばなかったのか、改めて疑問に感じた。


 しかしこの試合の実況は本当に酷いメンツだった。現地の解説が山本昌邦氏、日本のスタジオには加茂氏と、NHKで考えうる限り最悪の組み合わせ。色眼鏡で見るのは良くないのだけれど、山本氏の解説は時々酷く耳障りだった。


 例えば後半、韓国が3-4-3から4-5-1にシフトした時、彼は試合そっちのけでうわ言のように「4-2-3-1ですね」「4-2-3-1」と連呼していた。いや、あなたが好きなシステムというのはちょっとJ観た人なら知ってるから、そんな連呼しなくていいから。試合の解説して下さい。

 まあそんなのは序の口で、細かく突っつけばもっといろいろ出たんですが、一番腹が立った解説は、なんと言っても韓国のスタメンを見てのアナウンサーとのやり取り。

ア「韓国は3バックで来ましたね。前線には若い3人が並んでいます」

山「そうですね。イ・チョンス、チョ・ジェジン、パク・チソン、アテネ世代が育って来ました


 ちょっと待て、その時日本のオリンピック代表を率いていたのは誰だよ。

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 テンパった采配をして嘉人や、平山や、高松や、松井や、田中達や、今野や、闘莉王や、もっとたくさんの若い個性を潰して、ジュビロのチーム力をガタガタにした上で職場放棄して、次の日にはドイツ行きの飛行機に乗って、勝手にアテネ経由ドイツ行きを実現したのはどこのどいつだよ!

yamamoto02.jpg


 失敗の無い人間なんていない。上手くいかない時もある。プロだってそうだろうから、たまたまオリンピック代表とジュビロでうまくいかなかっただけかもしれない。ドイツに行って、いい試合をたくさん観て、指導者としてのスキルを上げるのも悪くない。

 ただそういう「前科」がついているのに、ほとぼりも冷めぬうちにテレビにでて、いけしゃあしゃあとそんな事を言える感覚が、お電波全開の私でも理解できない。あれが世界基準ってやつなんだろうか。その神経が山本氏のストロングポイントなんだろうか。15秒も経たずに私の怒りは沸点に達してしまった。


「こういう非常に残念な中継でしたが、相手のストロングポイントを押さえきれなかったのですが、その辺を修正しきれずに、次につなげる場面もなかった訳で、光り輝く日本になるためには、やはり世界基準の指導者を置かなければいけないのが判って、それを修正できればいいなと思いました」


 

6/13/2006

W杯グループリーグ第一戦 日本1VS3オーストラリア 沈黙は永く。

 3失点目のゴールが決まった瞬間、実況が途切れた。その沈黙は長く、日本に与えられた絶望がどれほどのものなのかを、ある意味饒舌に伝えてくれた。


 先発は「予告」どおり。

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 対するオーストラリアは4バックではなく3バック、3-4-2-1の形で高原、柳沢をマンマークするシステムをとった。


 しかしこれは日本にとっていい流れを生む。スペースに出る動きは日本に一日の長が有り、三都主、高原、柳沢らがそこを上手く突いていた。対するオーストラリアはパスの出し手がプレスをかけられている為にいいボールが受け手に渡らない。

 一見オーストラリアが押し込む時間が長いものの、日本のカウンターは鋭く、相手ゴール前までシンプルでスピーディーに迫る。両者が互いの長所を生かした展開。

 この中で日本に待望の先取点が生まれる。恐らく最もゴールを渇望していた男、中村俊輔のクロス(狙ってはいないと思う)に反応したオーストラリアDF2人とGK、高原、柳沢の系5人が交錯し、そのボールが誰にも触れられないままゴールに吸い込まれたのだ。

 これで前半の後半は俄然日本ペース、川口も好セーブを連発し、いいリズムでプレーできていた。課題とされていたビドゥカ封じも何とかこなす。


 前半の1-0で、チームには「これでいける」という気持ちがあったと思う。私はそれを慢心だとは思わない。しかしヒディングはそんな僅かな隙間から、打開策を講じてきた。後半、恐らく悲劇として語られるだろうその45分は、不運などでは無く、人が作った45分なのだ。


 ヒディングのとった策の一つは、オーストラリアというチームの特徴をよりビビットにする選手起用。日本と比較して最もアドバンテージになっていた高さ、強さを強調した選手交代は、不恰好ではあったけれど、確実に日本からスタミナを削り、シンキングスピードを鈍らせていった。30度を超える気温もあってか、両チームの前後の間隔はどんどんと延びていく。

 その時点で両チームともに幾つかのチャンスを掴んでいたのだが、オーストラリアがしっかりとした攻撃の形を作って終わらせていたのに対し、日本はシュートが打ち切れなかったり、打っても決めきれなかったりで、追加点がなかなか生まれなかった。そんな状態であったから、チームの意識が2-0で突き放す、からこの1点を守りきるにシフトしていくのは、極々自然な成り行きだった。途中坪井が負傷退場した事も、ラインをズルズルと下げる要因になった。


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 去年のJ1リーグ戦終盤に、何度も後一歩守りきれなかったセレッソを見せ付けられていた私は、とても嫌な予感がしていた。メンタルの推移があまりに酷似していたし、試合の流れもまた似通っていたから。

 ラインを下げるという事は、すなわちプレーエリアがゴール前になるという事、そしてボールがゴールに近づけば近づくほど、少しのミスが命取りになる。当たり前といえば、当たり前の話。


 今日の川口は本当に素晴らしい出来だった。後半80分くらいまでなら10点満点で7以上は確実にとれるプレーをしていた。しかし僅か一つの判断ミスが、彼の持ち味である高いコンセントレーションを奪ってしまった。ロングスローの処理を誤りボールが抜ける。混戦から生まれた同点ゴール。その時彼はシュートを放ったケーヒルの真横にいて、ネットが揺れるまでの様子を、ただ見ていることしか出来なかった。


  そこから、日本の瓦解が始まった。途切れた集中力は選手本来の力を奪う。宮本の判断力、中澤の激しいプレー、中村の柔らかなボールタッチ。そして全員が、シュートレンジに入った時の冷静さを失っていた。チームは連携を失い、次々と変化するオーストラリアの布陣の確認すらままならない。試合終了間近に2失点。もう修正するだけの精神的余裕も、得点を取り返すだけの時間も無かった。4バックへのシフトも、ただ気持ちの空回りを助長させるだけだった。

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 批判覚悟で書くなら、今の日本のチョイスした戦術は間違っていないと思う。適切な指示と選手起用さえ有れば、ベースまでいじる必要は無い。今最も必要なのは気持ちの切り替えであり、この試合で得た教訓を次に生かそうとする意識を持つ事ではないだろうか。中5日有るのだから、それくらいの事は出来るはずだ。世界と戦う「サムライ」が、そんな脆弱なメンタルしか持ちえていないなんて、有り得ない。


 

批判はすれど対案なし。

 日本戦が終わって、記事を書いたら、妙に眠くなってぐっすりと眠れました。でも中には悔しくて眠れなかった、という人もいるでしょうね。興奮して、やり場の無いフラストレーションをどう解消するかに四苦八苦するうちに朝になる。

 で、新聞や掲示板なんか見ながら、ここがダメだった、とかいう話になる。バッシングできる対象があればとにかく叩くなんていう人も、結構いると思います。


 プロなんだから結果を出してなんぼな訳で、失敗すれば叩かれるというのは当たり前。選手やチーム関係者は深く反省しましょう。でも一通り事が済んだら、一刻も早く気持ちを切り替えて、汚名を返上するよう集中してほしいですよ。


 そう、今日のお題なんですが、このバッシングというやつは、なかなか厄介というか、あまりいいもんじゃない、というお話。

 別に「選手達は一生懸命頑張っているんだ、批判するな」というスタンスではなくて、バッシングに使うエネルギーって勿体無くないかってことなんです。


 自分が思う通りに事が運ばない時は、そりゃイライラしますよ。人当たりもいつもよりトゲトゲしたりしてね。

 でも代償行為に走るんなら、まん前から問題にぶち当たってみて、こうした方がいいという対案を作ったほうが、余程建設的だと思うんですよ。

 今回の場合はドイツでやってる事なんで、私らには全く口を挟む事も出来ないんですが、例えばJとかなら、何とかなるでしょう。ああいう感じです。


 ここがダメって気が付いたのなら、すぐにそれを補う方法を考えて、行動する。その為にエネルギーを使えば、イライラも少しは収まるでしょうし、何より苛立ちの根源が少しはマシになるんですから、良い事尽くめでしょ?

 もしそれが面倒だ、というなら、その人のストレスはそれまでのものだったって事です。お酒でも飲んで、不貞寝すればいい。でも本当に変えたければ、まず自分から変わらないとね。少なくとも戦犯探し、個人批判に躍起になっているうちは、あんまり進歩しませんよ。


 

長居改修問題 弱いものに強く、強いものに弱い。

 きっこのブログのきっこさんほど、突然知らない人から「この事実を広めてくれ!」なんて懇願される事もないし、それ程の人望も無い西中島南方でございますが、それでもたまには「こんな面白い情報あるよ」ってな知人の一人や二人はいます。一人かも?どうなんだ?


 まあ、そんな事はどうでもいいんだ。今日の私は凄く、凄まじく怒っているのですよ。怒っている対象は、やっぱり日本陸連で、大阪市で、悲しいけれどセレッソ大阪なんですな…。


 で、こんな前置きを書くと「ああ、また長居スタジアムの話か」となるのでしょうが、全くその通りです。その話題。

 まずはこれ見てください。なんだと思いますか?



 じつはこれ、今期の長居スタジアム、長居第二陸上競技場、球技場など、長居公園内のスポーツ施設の使用予定表なんですよ。そしてこの予定表は企業のそれと同じで期ごと、つまり4月から3月というスパンで書かれています。この資料のおかげで来年の3月までの長居スタジアムの使用予定が判りました。


 で、上記の資料(かなりでかいんですが原版で掲載します)は2007年の1月分です。左上に1月と書かれていることと、曜日から、間違いではない事を確認して下さい。

 これによると長居スタジアムは1/23から大阪国際女子マラソンの舞台として使用される予定になっています。まさかランナーがピッチの上を走るわけではないでしょうから、大阪市は意地でもこの日までにトラックの改修を完了していなくてはいけないわけです。

 さらにこのマラソンは毎年テレビで生中継されていますから、記者席も使用しますし、観客も入ります。ですからスタジアムはこの時点でピッチやトラックといったフィールド部のみならず、スタンドも使用可能な状態でなければならない。


 しかし、この資料を読み進めて、私はとんでもない事実を知りました。それが次の資料、2007年3月のページです。

href="http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/IMG_3719.jpg"
onclick="window.open('http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/IMG_3719.jpg','popup','width=1230,height=1630,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0');
return false">src="http://nishinakajima.up.seesaa.net/image/IMG_3719-thumbnail2.jpg"
alt="IMG_3719.jpg" width="300" height="400" border="0"/>

同じくクリックで拡大


 何と、2007年のJリーグも引き続き長居第二陸上競技場を使用する予定なのです。

 資料を下さった方の話の又聞きになってしまうのですが、セレッソとしては、とりあえず、最低限第二を押さえておき、様子を見て会場を(長居スタジアムに)変更する腹づもりのようです。

 しかし大阪国際女子マラソンがその1ヶ月も前に行われているのですから、キャパフル活用は無理でも、第二で行うよりずっとマシな環境で試合が観られるはずです。それを押し込めないセレッソの弱腰にも腹が立ちますし、それを知らせてくれずに、マラソンは別待遇という大阪市にも腹が立つ。皆さんは、どう思われますか?


 

6/12/2006

セレッソは地域密着してますか?

 桜化計画の一環として、今日は長居で横断幕作りです。布もって工具持って、えっちらおっちら自転車こいでました。トンカチと怪しいペンチ(ハトメ金具用のペンチ)を持っていたんで、この時に職務質問されていたら確実にヤバかった。

 丁度11時に到着、誰か待っててくれたかな?待たせてたら謝らないとと思っていたんですが。

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誰もおらんがな~!!


 いや、後からぼちぼち知り合いが来たんで、ダンマク作りは割りとスムースに行きましたが、キモを冷やしましたよ。

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 うまくいけばSBスタンドはこんな感じになります(クリックするとデカイ画像になります)。楽しみですね。

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 それからパリーネで朝食用のパンを買って、浪花屋さんでお昼代わりにたこ焼きを食しました。相変らずンマイ。

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 店長さんもこまめな営業活動の賜物か、顔を覚えてくださっていました。その店長さんが、サッカーの事はよく判らないんだけれど、と前置きした上で「試合、あんまりお客さん入ってない?試合の日もお客さんが少ないからさ…」と申されておりました。返す言葉が無いです。

 食後のコーヒーをいただきにりんでんさんにお邪魔した時も、いろいろとこっちがスイマセンと謝りたくなるような御話をうかがいました。


 具体的に何がどうだったとか、今さら言っても仕方が無いような話なんで個々に取り上げませんけれど、チームと同じく、エンターテイメント企業としてのセレッソも、かなりマズイみたいです。


 長居の近辺って大阪市内なんだからかなり人が住んでいるわけですよ。家事が終わったお母さんや学校帰りの子供が自転車でぶらりと寄れる距離にアレだけの施設がある。チケットも決して高くない(J1でも一番安いんじゃないかな)わけだし。もし近所の人の何パーセントかでも固定客に出来たなら、長居でも毎試合2、3万人は入るでしょう。

 収入が増えればいい選手を獲得したり保持したりしやすくなる。そうすればもっといいチームが出来る。Jの理念である地域密着を真剣に行えば、そういういい連鎖が出来るのに、自分で自分の首を絞めるようなことを平気でしている。普通ならチームがしなきゃならない営業活動を一サポーターである私の方がしているってのもちょっと変ですよ。こういうの好きなんでいいんですけれど。


 今はワールドカップにみんなの目がいっていますが、代表として世界の桧舞台に立っている選手の殆どは地元のチームから育っています。サッカーという巨大な樹も、それを支えるサポーターという根っこが無ければ存続し得ないってことを知って欲しいし、思い出して欲しいです。


 

6/10/2006

ドイツらしい開会式。ドイツらしからぬ開幕戦。

 テレビを通して観ても、素晴らしい開会式でした。現地にいたらどれほど感動したでしょうか、そんな金も暇も無いのが悲しいし悔しい!アリアンツアレナは綺麗だし、セレモニーもその器に負けない、はちきれんばかりのスケールだし。とりわけスタンドで打ち振られる6万6千本のフラッグは綺麗でした、長居でもあんなの出来ないかな、無理か。マラドーナが出てこなかったのは、まあ、なんか有ったんでしょう(笑

 しかしよくよく考えればワールドカップはオリンピックより熱いイベントなんだから、毎回これくらいデカいオープニングが有ってもいいですよね。今までなかったのが不思議なくらい。こういうところはしっかりお金と手間をかけましょう、生きたお金の使い方ですよ。

 この開会式、そして開幕戦が行われたアリアンツアレナには、しっかり日本語版のホームページが有ったりします。特にギャラリーはすさまじく綺麗なんで是非見てみて下さい。


 さて、きらびやかな式典の後は開幕戦、ドイツ対コスタリカ。まずセレモニーとゲームの間のインターバルの短さに感動。何であんなに早く撤収できるんでしょうか、ここらへんがいかにもドイツらしい。

 それから会場をぎっしり埋めた観衆の立ち振る舞いというか、観戦するスタイルも、いかにもって感じでしたね。自分流の楽しみ方を知っているから、無駄にうるさくないし、かといってクールなわけでもない。ちゃんと声を出すところとか、勘所が判ってる。最高のスタジアムに、最高のサポーター。


 しかし環境が整っていても、肝心のゲームがベストになる保証はない訳で、ピッチに登場したドイツ代表は、決して今まで世界中がイメージしていた、華やかさはないけれど堅実、というイメージとはかけ離れたものでした。途中何度もサポーターに助けられていたような気がします。4点目の素晴らしいミドルが決まるまでは何が起きるか判らなかった。


 確かに攻撃陣はいい。両サイドは「とりあえずサイド上がっとけ」という訳ではなく、的確な上下動をしていたし、時には果敢にえぐってコスタリカDFを混乱させていました。そして中にいるクローゼも4年前より確実にレベルアップしている。何だかんだいっても4点取れるってのは凄いですよ。これでバラックが加わったらどうなるのか。楽しみです。

 その反面守備、特に中の二枚は不安定でした。いくらワンチョぺの飛び出しが上手いといったってアレだけ裏取られるのはダメでしょ。ボールホルダーが前を向いている時に二人が同時に飛び込むから、サイドバックとの差分でギャップが生まれて、危険な状態になる。1点目なんてまさにそう。親善試合での高原の1点目も二人同時にボールホルダーに釣られていたのが決定打だったし、ここは修正しにくいのかな。

 攻撃に厚みを持たせる為には、ラインを高く上げなければいけない。そこまでは間違っていないけれど、クリンスマン監督のバランス感覚と選手の質がズレてるから失点するのかも。あんまり他国代表をずっと追いかけたりしていないんで、ズバッとは言い切れないんですが。
 

 何はともあれ、世界最大のお祭りが始まりました。「今の代表?ケッ!」ってスタイルの私でも、高揚感のようなものを感じています。セレッソに対する「仕掛け」でバタバタしますが、出来る限り楽しみたい。暫くは寝不足確定ですね。


 

ナビ杯準々決勝第2戦 千葉3VS2C大阪 3バック→4バック→サンドバック。

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 久しぶりのスタカフェ観戦でしたが、思っていたより人が少なかったなぁ。さすがにW杯前夜にナビ杯の、しかも超劣勢での第2戦を観に来る物好きもいないか。そのくせメンツは某ライターさんやらブロガーさんやらでやたら濃いのばかりでした。


 試合に関して、モニター前にいたお客さんが、セカンドボールを悉く拾われて、だだっ広いスペースを使われるたびに「なんでやねん!」と怒っていたのが印象的でした。

 あの差っていうのは、選手間の意思の統一とか、戦術の徹底とか、個々人のスキルアップの為の努力とか、もっと深く掘り下げるとチームマネジメントとか、そんなものの差なんだと思う。

 たいていの場合は素人が見た程度では判らないくらいのものなんだろうけれど、今のウチと千葉の間には(第1戦によって植えつけられた絶対的な絶望感を差し引いても)とんでもないくらいの差がついていたから、あれだけの差になったんだろうな。

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 試合開始時の布陣は下図の通り。西澤→柿本、吉田→多田、山田→藤本の変更は有ったものの、一番テコ入れしてほしいボランチは変わりなし。

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 メンツもシステムも変らないなら、個々人が劇的に変化しないと、大抵同じ結果になる。そして僅か3日間で人間はそう変らない。つまり前半は圧倒的千葉ペースだった。森島寛が惜しいシュートをサイドネットにぶち当てた以外は、激しいプレスを受けてボールをゴール前に運ぶ事すらままならない。

 そしてボールを失うと素早いカウンターにDFが切り刻まれる。ハースはセンターで、時にサイドで、確実に基点となり、他の選手は湧き出るように現れては、確実に効果的な攻めを展開する。


 3失点は両者の力量から見て適切な結果だった。あれだけミスをすれば、その程度の対価は当たり前。

 柳本はこの試合も激しいバッシングを受けるだろう。それを擁護する気は無いけれど、反撃の狼煙となった柿本(この試合で気持ちが出ていた選手は彼と下村くらいだった)のヘッドにクロスを供給したのは、4バックとなり、左SBにまわった彼。スタート時の布陣が適材適所だったのかを考える必要も有る。

 しかし後半戦のピッチに彼の姿は無かった。懲罰だったのか、プレーが不味いと思われたのか。山崎が代わって登場。

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 後半立ち上がり、システムが4-2-2-2に近いスタイルになって均等にスペースを消すようになった事と、千葉が前半で相手の戦意を消すという最大の目標を達成した為に、ようやっと4分6程度まで流れを引き戻せてきた。

 そんな中生まれた古橋のゴールを、DFに当たったラッキーパンチととるか、チャレンジした結果ととるか。

 私は好意的に捉えたい。けれど、ゴールに入ったボールを奪うような気持ちは、起きなかったのかなという疑問は持っている。ゴールのもっと近くにいた選手が取りに行ったのか、テレビからは判らなかったので、あくまで疑問に留めておく。


 もう一つの疑問は、選手起用。森島寛がバテているのは判っていたけれど、何故バテていたのか、その原因にメスが入ったのは、それから14分後で、残された時間は9分間しかなかった。

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 終盤ラスト10分間は、千葉のフレッシュな選手たちが、バテバテになって足が止まったセレッソのDFラインをあざ笑う様に切り刻み続け、多田にシュートの雨を降らせた。余程のマゾヒストでもなければ、あのシーンを喜んで観られなかったろう。


 この試合の意味は大きい。これだけ力量の差を見せ付けられれば、選手はさすがに危機感を持ってプレーをするだろうし、フロントだって口以外のものを出さざるを得ないはずだから。もしどちらも何も変っていなければ、その時は率先してサポーターが変化すればいい。と言いながら以前もこんな事言ったよなって記憶がよみがえってきた。早く気付いてくれ。


 


 昨日の後半、やたらゼ・カルロスがピンゴにボールを集めていたように感じたのは気のせいなのかな。二人はいつも同じだったと聞くし、試合後にゼ・カルロスが泣いていたって話も聞くし、何かあまりいい予感がしない。
 
 

6/09/2006

ダンマク作るよ。 ツクルヨ!(゚∀゚)

 試合のレポートより前に一つトピックを入れるのは現実逃避じゃなくて、この作業まで日が無いからです。ハイ。

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 ようやっと布が届いたんですが、以外にコンパクトです、軽いです。自転車でも持ち運べるくらい。ホントに45m有るのか?


 この「布」を「ダンマク」に変える作業を、早速次の日曜日、11日にやります。日時と場所の詳細は次の通り。

日時:6月11日(日曜日)午前11時~午後3時くらいまで(この時間いっぱい参加できなくてもOKです、途中昼食休憩アリ)

場所:長居スタジアムメイン北ゲート前(地図)

持って来てもらえるとありがたいもの:トンカチ、ミシン(コンパクトなもので十分縫えます)、ピンクの糸、補強用の布テープ、1穴パンチ(勿論参加してもらえるだけでもありがたいです)

参加方法:事前にメール頂けると有り難いです。当日は携帯にメール下さい。飛び入りも歓迎ですが、昼食休憩で入れ違いになったりするかも知れないんで、出来る限り連絡下さい


 出来上がったダンマクはSB住人の人達が持ち帰って、各自で補完してもらう予定です。日曜に9人来ていれば一人一枚、3人なら一人三枚、もっと多い時はホームゲームの出席率が高い人、長居に近い人優先で持ち帰ってもらいます。

 この日で全部仕上げられればベストですが、もしダメならこんな日を完成まで続ける予定です。試合当日までもつれ込めばスピード重視で行きますが、それまでは出来る限り仕上がりの頑丈さ重視で作るつもりです。有志のご参加お待ちしています。


 

6/08/2006

ナビ杯準々決勝第2戦 千葉戦前予想。

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 4バックも3バックも関係無い。西澤が出場停止とか、圧倒的不利とか、それがどうした。4点とりゃいいのさ、いたってシンプル。出来る限りの事を全部やって、全力で頑張って、それでだめなら仰向けになってぶっ倒れりゃいい。それを批判はしない。逃げて、背中を向けて死ぬのは武士の恥だよ。


 さてさて、精神論だけでは勝てないのは百も承知、今度は少しでも勝てるロジックを見つけよう。

 まずピンゴ。バッテリーは早く上がるけれど、それまではスーパーマン。時間限定って事ならウルトラマンか、3分でOUTというのはあんまりだけれど。彼は前と後のリンクマンとして、出来るだけ前で、そして中でプレーしたほうがいい。

 それからゼ・カルロス。彼も出来るなら前。守備でいらないストレスを溜め込ませたり、余計なスタミナを使わせたりしたくないから。


 そう考えると後ろは4枚かなと、二人の後ろにスペースが有るのはまずい。前節あまりにもサイドを崩されたんで、3枚にするにしても何かしら対処はしているんだろうけれど、シンプルに今まで勝ってきたシステムを使おう。


 前線の迫力不足は、そりゃ仕方が無い。それを補う為のゼ・カルロス、ピンゴ起用。ボールがレンジに入ったら迷わず打つ。打たなきゃゴールは決まらない。

 このメンバーならセットプレーも有効だろうと思う。ゴリゴリヘッド、藤本の全身をぶつける特攻ヘッドに期待。ピンゴだってヘディング出来るんだし、単純な競り合いなら西澤より柿本だしね。ゴールに近ければ直接狙ったっていい。


 とにかくカウンター覚悟で前に前にいこう。もしピンゴールで逆転勝ちできたらスタカフェのカルボナーラ3杯食べてやるよ!!


 


6/07/2006

応援がダメと言われるけれど。

 セレッソの成績が下降線をたどっていく中、応援でもトラブルが続いています。誰がどうとか個人をどうこう言ったところで何がどうなるわけでもないんで、細かい話は書きませんけれど。


 でも私はセレサポ好きですよ。去年のホーム大分戦の後のバス待ちなんか、ちょっと感動しましたもん。バスに乗り込む選手一人一人に力いっぱい声かけて、後押ししていた姿は、セレサポが持っているオリジナリティが良い方に働いていた、その頂点だったような気がします。

 誰かが強制したわけでもなく、ゴール裏もSBも、個々人が少しでも力になりたいと感じて、自主的に集まった。そういうのって、セレサポにしか出来ない。


 成績が良かったからたまたま、って訳でもなくて、例えば04年なんかは赤紙運動が有ったし、最終戦をみんなで見ようとMURPHY'SでのPVを用意してくれる人が出てきたし。今年にしても一部応援ボイコットがあった時に、それでも声を出そうという有志が集まった。


 誰か強烈なリーダーシップをとる人間がドンと君臨しているでもなく(コールリーダーの人が発揮している試合事のそれと、このリーダーシップは別物ととらえてください)、「こうしたい」という発想と行動力さえあればどんどんそれを発揮できる下地が有る。これは私のような新参者には有り難いんですよ。


 よく「~したほうがいい」とどこかで書くと、「じゃああなたがして下さい」と返されてがっかりする。という話を聞きますが、捕らえ方によっては「誰も邪魔や束縛はしない」という事なんですよ。それをプラスにするか、ぽしゃっちゃうかは判らないですけれども、私みたいな非常識な人間がいろいろしても掲示板に何か書かれるくらいなんですから、普通の人の思考の範疇にある事なんて、殆どOKだと思いますよ。


 明日のナビ杯準々決勝第2戦を最後に、Jは暫くお休みになりますけれど、この期間を利用して、自分がどうすればセレッソは良くなるのかと考えてみたり、仲間を募ってそれを実践するのも悪くないですよ。私はとりあえずダンマク作りに精を出しますわ。


 

6/06/2006

長居に新しいサッカーショップがオープン。

 千葉戦のゴール裏でチラシを配っていたんで、

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ご存知の方も多いかと思いますが、改めてご紹介。長居に新しいサッカーショップがオープンしました。SOCCER SHOP 蹴球堂です。

 場所が判りにくいんで、インフォです。「さくらのきのしたで」でも紹介させていただいている定食屋さん「ごはん末富」と同じビルの2Fにお店が有ります。あびこ筋を挟んで長居公園の反対側です。

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「ごはん末富」の右側にビルの入り口が有ります



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階段上がって左手がお店です



 店内はちょっと手狭な印象がするかもしれませんが、それだけグッズがギッシリと並んでいるんですよ。特にTシャツ等ウェア関係の品揃えはいい感じです。ここらへんは南港通りに有るバロンドールと住み分けが出来ている感じがします。あちらはカードやユニ系の品揃えが豊富ですから。

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奥にはセレッソのなつかし映像が流れるモニターが



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フレンドリーショップなんで当然セレッソグッズもあります



 こういうお店が増えていって、長居が名実共に「サッカーの街」になれば嬉しいんですが、さてさてどうでしょう。とにかく行ってみて、その品揃えに圧倒されてください。