12/05/2005

もう一つの敵。

 未だに頭の中では「あの時のシュートが外れていたら」とか「あの時キープ出来ていれば」なんて雑念が頭をよぎる。多分過去4回の「あと一歩」同様、昨日も私にとって忘れたくても忘れられない思い出になってしまうんだろう。


 ただ、過去4回と今回では私の立ち位置が少し変わっていた。勿論サポーターであることは変わっていないのだけれど、「受け身のサポーター」から「仕掛けるサポーター」になっていた。ただ勝敗に一喜一憂するのではなく、もっと主体的に「こうしたらもっとセレッソの試合は楽しくなるのではないだろうか」と考えるようになった。

 SB声出し隊(これは俗称で正式名があるのだけれど、諸処の事情により公開しません)に加わっているのも、「さくらのきのしたで」を作ったのもそういう想いから。おかげさまでというと変になるけれど、少しずつ良い方向に向かっているような気はしている。

 しかし、一個人では、いや多数のユニットをもってしても長居スタジアムは大きな器だった。

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改めて見るとデカイ


 試合前、少しでもSBを盛り上げようと、30枚ほどのアジピラを作成。負傷してエイハブ船長状態のみの字さん達と手分けして、エントランスレベルと上段にある転落防止用バー一ブロック毎に貼っていくことになった(この時は時間が空けば何かしないと落ち着かなくて、勢いでやってしまった)

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こういうのを…

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これだけ。



 それでも試合中のSBはどこか重たかった。どう表現したらいいのか分からないけれど、あっ、いいプレーしたな、とか、うわっ、ここピンチだ、という時の反応が鈍かった。観客の数と声量がアンバランスだった。

 アキの2ゴールは、観客を巻き込む意味においてベストの時間だったと思うのだけれど、それにしてもその熱気が5分と続かなかった。

 試合後にはまだ優勝チームが決まっていないにもかかわらず席を立つ人が続出し、チームが一周するころにはSBの人間は半分ほどになっていた。そして、その後には大量のゴミが残っていた。

 アジビラを回収しながらスタンドに目をやると、本当に情け無い気持ちになった。サンバイザー、マッチデープログラム、ファーストフードやコンビニの容器やビニール袋。ビニール袋に関しては試合中にピッチに舞い込んできたのを下村が投げ捨てていたけれど、とにかく半端では無い量のそれらがスタンドのあちこちに散乱していた。

 ビラを回収し終わって、応援していた場所に戻り、それらを纏めていると、前の席で一緒に応援してくれていたおじさんや、横の席でダンマクを掲げるのを手伝ってくれたアキサポの女の子達もゴミ拾いをしてくれていた。

 おじさんはすぐ近くの席に捨てられていたコンビニの袋から封も切っていないコンビニのサラダを見つけて絶句していた。ショートカットの女の子は悔しそうな顔で、私達に食べかけのカップ麺が置いてあったと言っていた。ほんの数時間前までキレイにしつらえられていたはずの長居スタジアムは、あっという間にゴミ捨て場のようになっていた。


 昨日長居にいた4万2千人の中で、本当にサポーターと呼べる者達は、いったい何人だったんだろう?少なくともゴミを撒き散らしていった大多数の人間は、客とさえ呼べない輩だったのではないかと思う。一年間かけて、チームとサポーターが作り上げてきたシーズンのラストがこれでは、運営されているスタッフの方たちも浮かばれない。


 昨日のエントリーではチームに突きつけられた課題を書いたが、この件は私達サポーターへの課題。長居が本当にチームを愛している人達で満員に出来るように、これからも歩みを止めてはいけない。


 



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