4/08/2005

強さであり、弱さであり。

 会社や自宅で暇を見つけては折り鶴を作っている。今までこんなに鶴を折ったことは無いし、これからこんなに鶴を折るような事態に会うのもゴメン。江添でラストにしたい。


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 セレッソというチームは、現場のスタッフや選手達も、そしてサポーターも、不必要な程アットホームなチームだ。それが最高の魅力でも有るし、最大の欠点でもある。


 今回の折り鶴の件にしても、セレッソが単なる不人気チームであるならば、こんなに早期にある程度の骨子を形作る事は出来なかっただろう。

 去年のアキの移籍騒動の時もそうだ。アキが残留を決意したのは、待遇の改善を明文化させたからでも、年俸を上げさせたからでもなく、西村GMの熱い説得と僚友であるモリシの存在が有ったからだ。

 この結束がサポーターを引き付ける。そして自然とサポーターもその雰囲気の輪の中に入っていく。だから長居はいつもどこか暖かい雰囲気が有る。


 しかしこの暖かさは、ややもすれば「ぬるま湯体質」に変化していく。セレッソに入団した若手で、活躍出来なかった者の多くは、このぬるま湯にどっぷりとつかっていた。

 彼らが自らを律する為には多大な労力が必要だった。戦力外通告をうけて初めてそれに気がついた選手も多い。


 この春風に似た暖かさは、心地良いが故に危険なのだ。そんなチームが自らを「さくら」になぞらえたのも、偶然ではないだろう。


 時々尋ねられる事がある。

「 こんなチームのサポーターって楽しい? 」

 即答は出来ないけれど、その分しっかりと答えることにしている。

「 もちろん! 」

 私もまたこの春風に当てられているのだろうか。名古屋戦に心昂らせながら、また鶴を折ることにしよう。







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