2/07/2005

教え上手なコインブラさん。





 2ちゃんねるやっててしばらく経つけれど、スレタイだけで笑い死にしそうになったのはこれがはじめて、あーハラいてー。

 でもこんな書き込みが有って、ちょっと考えるところが有りました。

78 :名無しさん@恐縮です :05/02/06 11:35:12 ID:K/PnB/ZL
ジーコはこの辺が上手いね
「お前は下手だから今日は居残り練習だ」と言われたら誰だって腐る
「お前を世界一にするために今日は居残り練習だ」と言われたら思わずまじめにやっちゃう
��私は地してパではないです)


 確かにそうですよね。こういうのを人身掌握術って言うんでしょうね。やる事が同じでも、言葉次第で相手への伝わり方が変わってくる。当然結果も変わりますもん。

加地さん.jpg


 他のスポーツの話になるんですが、昔ある野球雑誌で「ピッチャー攻略方の伝え方」について面白い事を書いていたのを思い出しました。

 ピッチャーの球が「キレている」時は高めのボールが伸びてきます。で、ついつい目線に近い高めのボール球に手を出すことが増えるんです。

 そういう時に、打撃コーチはどんなアドバイスをするべきか。一番ダメなのは「高めのボール球を振ってはいけない」というアドバイス。そんな事はもう選手は身をもって分かっているわけで、何の足しにもならない。

 この場合は「低めの球を狙っていけ」とアドバイスするのが正解なんだそうです。そう言えば少なくとも高めの球は振らなくなりますよね。


 どちらもアドバイスする側は、相手に「真意」を伝える為にあえて違う事を言うというところが同じですね。

実はこのアドバイス術、ずっとずっと昔のある日本人が既に知っていたという事を御存知でしょうか。


 それは誰かと言いますと、観阿弥、能を芸術として成立させた、歴史やら国語の教科書に出てくる、あの観阿弥です。

 彼は(700年前の偉人に偉そうな)能の台本を書く際の禁忌として「本意をそのまま伝えること」を上げています。本意はあえて奥底に隠す事で、逆に伝わりやすくなる。剥き出しのメッセージは、逆に建前と思われてしまう、と。


 ジーコが観阿弥を知っているかは判りませんが、どこに住んでいる人間でも、その本質はあまり変わりが無いようです。加地にはその真意が、ちゃんと伝わるのかな?






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