2/03/2005

代表応援の難しさ。

 いつもはブログばっかり見て回っているせいか、それともゴール裏で声をだしているからか、代表の応援に関しても「見る人」の立場からではなくて、どうしても「する人」の立場から物事を考えてしまうんですが、吉沢康一氏が記事の中で、昨日のシリア戦での応援について書かれていました。純粋に「応援を見る」立場の文章って意外と少ないのですが、正直酷評です。

 それにしてもスタンドの応援も酷い。単調で同じ歌ばかり。どうして「ジンギスカン」なのか? 試合の流れに関係なく、あの歌を聞き続けるのは正直言ってかなり辛いものがある。


 確かに昨日の試合ではアイーダとジンギスカンが殆どで、選手も名前のコールだけ。小笠原が鹿島で使われている「オー、オーオオー オガサワラー」ってコールを受けているところも有りましたけれど、単調っていえば単調でした。

サポーター


 でも「する側」から見ると、代表の応援を組織的にするってホントたいへんなんですよね。クラブチームほど試合が有るわけではないし、普段は試合なんか観ない「代表だけ」サポーターもたくさんいるからクラブで使ってる選手へのコールも使えないことの方が圧倒的だし。

 コールリーダーがスタンドの各所に陣取ってコールの指示をする。っていう方法も有るんでしょうけれど、下手すると「あいつは何様だ」って話になっちゃいますものね。

 スタジアムの全ての人間がある程度コールを覚えていて、ゲーム展開によって自然発生的にその場に合ったコールをするのがベストなのかもしれませんけれど、そこまでいろんな事をライトなサポーターにも強要していいものなのかというのも有りますから。


 今の状態から考えると、試合前にサポーターグループが「お手本」を示すのがベターなのかなぁ。それにしたって今の代表戦はそのグループなりがまとまって観戦できるようなチケットの発券をしていませんし、辛いですね。


 代表の仕上がりに比べて、サポーターの仕上がりの方が遅いなんて考えもしなかった事態ですけれど、これってホント深刻な話なんですよ。

 よくサッカーを知らない人に「ホームとアウェーでチーム力に違いが出るのはおかしい」と言われるのですが、そういう時はいつもマラソンを引き合いに出す事にしています。

「例えば自分がマラソンをしているとして、沿道から『がんばれ!』『もう少し!』と励まされながら42.195㌔を走るのと、『転んでしまえ!』『負けてしまえ!』と罵声を浴びながら42.195㌔を走るのとでは、どっちが走りやすい?ホームとアウェーでは違いが出て当たり前だよ」

 でもこの例えはホームがキチンとホームとして機能してこそはじめて通る道理、今のように「単調だ」と言われるようなサポートしか出来ないなら、かなり厳しいですよね。


 泣いても笑っても北朝鮮戦まであと一週間。まさか「美女軍団」にコールで負けるなんて事は無いと思いますが、試合のチケットを持っている人は力の限り代表を応援してきてほしい。ピッチにいる代表が「サッカー日本代表」なら、スタンドにいる人達は「サポーター日本代表」なんですから。






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