12/31/2005

何も無い年の瀬。

 昨日が仕事納めで、今日は大掃除、絵に描いたような年の瀬の一日。家内と一緒にカレーを作ってみた。私が独身で、じいさんが健在の頃は、よく二人分の飯を作ったりしていた。じいさんも私も大食漢であるから、結構いろんな料理が出来た(少人数、少量だと作れるものが決まってくるし、何より楽しくない)。

 今日は久しぶりに包丁を持ったのだけれど、にんにくをみじん切りにするスピードと感覚が鈍っていないのは嬉しい驚きだった。ちなみにライバルはケンタロウキム兄である。女の子に媚びない男くさい、香辛料がどっさり入った料理が好きなので、ニンニクとショウガを大量にぶち込んだのだが、家内がそれを上回るアメ色タマネギを投入したことによって非常にマイルドな味になった。それはそれでおいしかったけれど。


 カレーを食べながら今年を振り返ってみる。個人的にも沢山のものを得、また失った。実に濃い一年間だった。得たものはもちろん「人」、このブログを通じ、本当にいろんな人と出会えた。あまり出会いたくない人にも出会ったりもしたし、個人攻撃(というかこれは健全な意思から芽生えた意識なのだろう)も一度や二度ではなかったけれど、トータルで見れば断然プラスだった。

 失ったものは少ないけれど、あえて言うなら「気楽さ」だろうか。5の反応を見越して記事を書いても20くらいの反応が返ってくる。いろいろなメールも飛び込んできた。


 最後に、年はじめはエントリーが相次ぐだろうから、今のうちに少し早い来年の抱負など。

 嫌がる人もいるだろうけれど、来年も基本的なスタンスは変わらない。自分が感じたことを感じたままに書いていく。嫌なものにもフタをせず、ガツガツと飛び込みたい。目をそらしても問題は変わらない、それならむしろ積極的に問題提起をしていくべきだと考えるから。そこに冷静な感覚が有れば、もっと箔もつくのだろうけれど、とりあえず出来る事を出来るだけやっていく。

 それでは良いお年を。


 

12/30/2005

来年は笑おう。

 今シーズン最後の試合は、私が仕事をしている間に終わってしまった。以前にどこかで味わったような感覚だなと思っていたのだけれど、親父が死んだ時の感覚に似ていた。有るはずと信じて疑わなかった「明日」が、プッツリと途切れてしまった、何とも言えない寂しさ、空しさ、やり場の無い苛立ち。

 しかしよく考えると、そんな感傷に浸るのは随分贅沢なのかも知れない。去年は2部落ちの危機にあったわけだし、天皇杯も文字通り煮え湯を飲まされたりしたし。


 何より選手の気持ちがスタンドにいてもガンガン伝わってきた事が一番嬉しい。カードをもらうのは余計だったけれど、とにかく皆が貪欲に勝ちにいっていた。あれだけ頑張った選手達に、これ以上どうこう言おうとは思わないし、そんな言葉も浮かばない。とにかく短いオフだけれど、ゆっくりと休んでほしい。


 ファビや布部達チームを去る選手にも「お疲れ様」と言いたい。彼等の活躍無くして、今年の躍進は有り得なかった。彼等への手向けが用意できなかったのが唯一の心残りか。


 来期は今年に勝るとも劣らない実績を持った新人が沢山入団する。移籍も有るだろうし、また新しいチームで、シーズンに臨む事になる。チームの再結集が1/26、開幕が3/5という事だから、あまり時間が有るわけではない。早く気持ちを切り替えて、来期こそ嬉し涙を流せるシーズンにしよう。



 

12/29/2005

澄みきった闘争心。

 明日は清水戦。今期は低迷していたとはいえセレッソ戦に限れば2勝2分と相性が良い。セレッソにとってはやり辛い相手。

 でも、選手はもうそんな事は気にしていないんじゃないかな。今のチームは相手を気にせず、自身のプレーに磨きをかける事に集中しているから。

 勝ちたい、勝てれば、ではなく、勝つ。どうすれば勝てるのか、どうすればこのチームで試合を続ける事ができるのかを、邪念無く追求する姿勢が、チーム全体にみなぎっている。


 今さら何をどうせよなどと野暮な事は書けない。出場する選手は今自分が出来るベストのプレーを。出場できない選手も出場する選手が少しでも良いコンディションで試合に臨める様にバックアップする。

 頭では判っていても、なかなか出来ない事が、今のセレッソでは当たり前のように出来ている。それが嬉しくもあり、寂しくもある。そこに至るまでには、様々な理由が有ったから。



アキやモリシは、布部や黒部の為に。


東美やカルロスやブルーノは、ファビーニョの為に。


チームを離れる沢山の選手達と、一分でも長くプレーがしたい。



 そんな時に「勝ちたいですね」とか「ベストを尽くします」なんて言えない。絶対に勝たなきゃいけないって、みんな思っているはず。

 その気持ちを信じて。財布の中に国立のチケットと、東京までの新幹線代を用意しています。


 

12/28/2005

最果てからのお願い。

 以前りんでんのママさんから「あなたのホームページ、○○選手も見ているらしいわよ」なんて事を言われて、とても驚いたというか、恥ずかしくなったというか、とにかくパニックになった。

 自分の事が書かれているものに興味を持つというのは、考えてみれば至極当たり前な事なのだと、冷静になってから理解できた。例えば自分だって2ちゃんでここに関する書き込みが有ればついつい見てしまうし…。そういう好奇心は誰にだって芽生えるんだ。


 チームスタッフの人もここを見ているんだろうか?サポーターが何を考え、どうしてほしいと願っているのかを知る事は、マーケティングリサーチの一環といえるかもしれないけれど、私の考えというのはサポーターの意識の集合体の果ての果てに有るから、ここを参考にしてもあまり有意義ではないようなきがするのだけど…。

 と、ここまで書いて思い出した。去年の今頃、まだ日に数えるほどしか人が来なかった時、私はアクセス解析をしていてとんでもないものを見てしまったのだ。


 seesaaブログはデフォルトでアクセス解析がついているのだけれど、時々吹っ飛んで見れなくなったので、開設後しばらくしてここをバックアップ代わりに使うことにした。

 結構細かい履歴まで見られて便利なんでオススメなのだけれど、解析できるデータにはホスト名なんかも入っている。つまり会社の端末なんかから見ていたらそれが一発で判ってしまうのだ。

 今は特定の誰かを探すなんて出来ないくらいのアクセスが増えたので、余程の事が無い限りそんな時間のかかる事はしないのだけれど、導入した頃はまだあまりアクセスも無く、その便利さが私の好奇心をくすぐったことも有り、チマチマと時間を見つけてはどこのどんな人が見ているのかを調べていた。

 すると程なくして、とんでもない企業からアクセスがある事に気がついた。

 そこは日本では知らない人がいないくらいの大企業で、大阪でも一等地に自社ビルを構えていて。そしてなによりセレッソの親会社の一つなのだ。

 驚いてホスト名で洗ってみると、ほぼ毎日、少なくとも2、3人の人がこのブログを見ている事が判った。

 正直どうしたらいいのか判らないほどパニックになったのだが、結局「わ、私は気がついていませんよ~」というスタンスをとる事にした。いきなり「いや~、田植えの季節ですねー」とか「お歳暮っていえばハムですよね」なんて記事を書くのも不自然だし。

 今でもたまに見て頂いているようなのだけれど、一体どんなブログだと思われているのだろう。「サポーターの意見」だなんて思って、参考にされておられるのなら、やはりあまりオススメしないのだけれど…。


 個人的にはこのコメントは、望んでいたとおり、全く過不足の無いものだったので、本当に有り難く感じたのだけれども。このコメントを出す事が正解であったかなんて私には判らない。ううん、無責任だ。ゴメンナサイ。


 

12/27/2005

去り行く人の為に。

 昨日も書きましたが、どうも布部の移籍が本決まりっぽいですね。福岡ですか。岡山、ノさん、久藤、何かと縁が有るチームですが、サポーターが熱いところらしいんで、ちょっとのんびり派が多いセレサポに慣れていると、戸惑うところもあるかも。ノさんも代表のユニ投げつけられた事が有ったらしいし…。勿論活躍すればちゃんと認めてくれるでしょうけれど。


 布部って、悲しいぐらいいじりやすいというか、突っ込みやすいキャラクターで、観戦記でモノ申したことも多いし、こんなのこんなのを描いたりしたのですが、人間としての魅力は有り余るくらい持っている、本当に全身大阪って感じの人でした。だからてっきりセレッソで骨を埋めて、引退後は通訳兼広報かスクールコーチに回るもんだと思っていました。世の中ってそんなモンじゃないんですね。勝負の世界の厳しさとか、チームマネジメントの難しさというのを身をもって知ってしまったような気がします。あんまり知りたくなかったってのは、子供の感想ですかね。


このチームで少しでも長くやりたい。



 以前試合後に小林さんが言っていた言葉の意味と重みが、愚鈍な私にもずっしりとのしかかっています。どんなに頑張っても、今のチームで試合が出来るのは、あと二つ。来年のチームには、ファビも、ヌノも、クロベエもいない。やっぱり、寂しいな。


 

12/26/2005

Living legend

 「フィールド・オブ・ドリームス」という映画はご存知でしょうか?舞台はアメリカのトウモロコシ農家。ある日天啓を受けた主人公は周囲の反対を押し切って自分の畑の一部を野球場に変えてしまう。ところがそのフィールドに次々と過去のスター選手達の霊が現れて…。

 実は霊になっている選手達の殆どは実在の人物達。"シューレス"ジョー・ジャクソンなど八百長事件に巻き込まれ、球界を追われた選手も数多く登場します。


 セレッソも歴史こそ浅いですけれど、印象的な選手、チームが沢山有りますよね。昇格した時の5バックで固く守ってモリシとマルキーニョスの速攻にかけたスタイルから、一転してファンセ、モリシ、アキ、眞中さん、マサ、ノさんが怒涛の様に攻め上がった99年、そしてユン・ジョンファンという優秀なコンダクターを得てさらに攻撃的になった00年。

 寂しいのはこれらのチームのきらめきが、いつも一瞬で終わってしまっているところ。ファンセやアキが移籍すると、チームはまた1からシステムを作らなくてはいけなくなってしまって、開幕の時に他チームよりも出遅れてしまう。


 今日は久藤と布部に移籍の可能性が有ると報じられました。私の知っている限り、移籍の噂があったりレンタルを延長しない可能性が有る選手は(噂程度も含めれば)こんな感じになっています。

DF
千葉

MF
ファビーニョ
鶴見
中井
廣山
久藤
布部
宮原
濱田

FW
黒部
西澤


 全員で11人、最大1/3の選手が入れ替わってしまうわけです。全部の噂がそのまま実現するなんてことはないですが、これだけ噂が立つだけでも異常なんじゃないでしょうかね。


 確かに今のチームには「高齢化」という大きな問題が有って、思い切って大ナタを振るわなくてはいけない時期なのかも知れません。でもファビーニョが下村を「覚醒」させたように、せめてベテランから若手へと、何かしら引き継ぐ時間が無いといけないんじゃないかなんて思っています。

 また年齢に関わらず、活躍している選手もこの中に沢山います。わざわざ自ら戦力ダウンさせているような行為は、得策なんでしょうか。


 今年はリーグ戦であと一歩というところまで来ました。詰めは甘かったかも知れないけれど、十分"伝説"になる資格を持ったチームだと思います。

 でも、まだ博物館に飾るような時期じゃないでしょう。このチームにはやり残した事が、まだ沢山有りますから。とりあえず元旦、国立で勝ちましょう。


 

12/25/2005

SB事件に関する私見。

 まず最初に数点確認していただきたい事があります。

 最初に、当たり前なんだけれど、私はセレッソサポーター全てを統べる存在ではないということ。一サポーターにすぎないわけです。

 それから、私がキライなのは暴力という「行為」であって、一部のサポーターの存在を憎んでいるわけではないということ。他サポであれセレサポであれ、違いは有りません。

 最後に、今回私は試合を現地で見ておらず、多くの方からの情報をまとめて話をしているという事。それらを踏まえて、このエントリーを見ていてください。


 いつもはSBで観戦しているんですが、今回はそこがフロントラインとなってしまったわけで、すごくショックを受けています。今日たまたま長居にいっていた知人が何人かいまして、試合後の顛末を微細に聞く事ができましたが、やはり後味が悪いものでした。大筋ではネットに流れているとおりなのですが、事がかなり大きくなったのにはいろんな要素が絡んでいたようです。

 結論から言うと、ガンバサポーターを煽りに行った二人は申し開きの余地無く「有罪」です。ダービーという異常な空間で感覚が麻痺していたとはいえ、弁護の余地は有りません。警備員(スタジアム運営側とガンバサポーターの周りにいた極真系の人)の静止も聞かず、またガンバサポーター側からの非難の声も無視した挑発行為は酷いものです。

 ただネットで流れているその後の両軍のサポーターによる乱闘には、行き違いという要素も有ったようです。ガンバサポーター側から来た人間にも、現場に駆けつけたセレッソサポーターの中にも、この騒動を止めようと行動していた存在が有ったそうなんです。

 しかしここで問題だったのは服装。ガンバ側から黒いシャツを着た集団が来れば、セレサポにすれば「援軍」ととられてもおかしくないわけですし、逆にセレッソのレプリカを着た人間をガンバサポーターが見つけても同じ反応をしたでしょう。双方が入り乱れての乱闘になったのにはそういう背景が有ったわけです。


 今後、私が注視しているのは、セレッソの球団としての自浄能力です。該当者の割り出しと処分、お詫び文の掲載。これらを出来るだけ早く行う。これが大人の企業としての責務では。


 

G大阪1VS3C大阪 プレゼント。

 勝利の最大の要因は、私が風邪でスタジアムに行けなかった事かな、ははは。

 という冗談ともとれない冗談は置いておいて、ただ単にこの試合だけを分析するなら、本当に勝ちたいと願ったチーム、一試合でも長くこのメンバーで戦いたいと思っていたチームが勝った。ただそれだけでしょう。

Field-2005-12-24-st.gif


 西澤、森島、古橋、ファビーニョ。活躍した選手だけではなく、今日は全員が強い意思を持ってプレーしていた。

 酒本が頑張って左サイドでしかけ続けた事で、相手の右サイドを封じれたわけだし、下村や柳本等が湧き出るように前へ前へと飛び出していったのはさぞ捕まえづらかったろうし、ともかく局面局面で失敗を恐れずにチャレンジし続けた事が、3得点を呼び込んだ要因なんだと思う。


 特に3点目がシビレた。アキが左から低いクロスを入れるとモリシがこれをスルー。ゴール右サイドに空いたスペースを、「彼」が見過ごすわけは無かった。長居ラストダンスを自ら締めくくるファビーニョの強烈なミドル。ゴール裏へと駆け出すファビーニョは右手で顔を隠していた。ひょっとしたら、いや、多分間違いなく、彼は泣いていた。


 終盤は受け身にまわって危うい場面が連発したけれど、何とか1点だけで凌げた。相手のシュートミスや幸運にも助けられたけれど、とにかく2点差というセーフティリードを維持出来たのは嬉しい。

 ただやはりこういう展開は観ていて心臓に悪いし、布陣が間延びするので、もう一工夫、例えばカウンターの精度を上げるとかして、こういう時間を僅かでも縮める努力をするべきなんだろう。

 ロスタイムに入ってからの時間稼ぎは安心してみていられたから、それまでの10分間をどうにかすれば、1点差でも何とか出来そうな感じがするのだけれど。


 もう二つ勝てれば、悲願のタイトルに手が届く。けれど私は、それをあまり意識していない。この素晴らしいチームを一試合でも長く観ていたい。少しでも長く観ていたい。 ただそれだけが、今の願い。贅沢すぎるリクエストを、聖ニコラスは聞き届けてくれるだろうか。

 

12/24/2005

ラストダンス・イン・ナガイ。

 はいっ!西中島でございますよ。泣いても笑っても、今年最後の長居での試合。どうも凄まじく寒いようですが、声出してれば温まりますって、飛び跳ねてれば汗かきますって、きっと試合の後にはビール飲みたい!とか思ってますって、おいしいビールをね。


 この試合、みんないろんな目的で長居に来るんじゃないでしょうかね。純粋にチームを国立まで応援したいという人、アキの事を心配している人、今度こそダービーに勝ちたいって人。


 私はこの試合、ファビーニョを観に行くことにしています。ファビーニョのプレーっていいですよね。ガツガツって音が聞こえてくるのがサッカーって思っていたんだけれど、彼のプレーはしなやかで柔らかい。まるでボールとダンスを踊っているような感じさえうける。それに見とれていると、ゴールの隅にミドルがズドンとくる。ホンモノのボランチってのはこういうものなんだなって、おかげでセレサポのボランチを見る目が肥えた肥えた(笑

 でもファビにとって大阪は遠い遠い町だった。多分寂しい気持ちを優勝争いの中で押し殺していたんだろうね。辛かったと思う。


 最後のダンス、きっと、熱く激しく、美しいんだろうな。最高のプレーには最高の喝采で応えよう。


  

12/22/2005

どこにいようと。

 日刊の飛ばし記事なのか、はたまた真実なのか、本当のところは判らないけれど、去年に続いて西澤の清水への移籍話が持ち上がっている。

日刊スポーツなにわWEB

C大阪西沢退団濃厚…故郷の清水入り有力

 元日本代表のC大阪FW西沢明訓(29)が、今季限りで退団の可能性が高まった。非公式ながら清水など複数クラブから獲得の打診を受けており、21日、クラブ幹部が「故郷でプレーしたい気持ちがあるのは確か」と故郷の清水入りへ傾いていることを認めた。(後略)


 セレサポとしての私は、当然残留してほしいと願っている。というか、いないと話が進まない。チーム編成がまず西澤ありきである以上、彼の流出がチーム全体に与える影響は計り知れない。


 その一方で、西澤のファンである私は、どう転んでも彼を支持し続けようと思っていたりもする。彼が何色のユニフォームを着ていても、西澤明訓である事に変わりは無いし、そういう彼の意思も含めて、ファンになったつもりだから。去年の移籍騒動の時にもいろいろ考えたけれど、そう思うように自分の気持ちに整理をつけた。

 大久保がスペインに旅発つ時、涙が止まらなかったけれど、頑張れと送り出した。

 ファビーニョも、どうやら母国に帰るようだけれど、彼の意思を捻じ曲げようとは思わない。

 西澤の移籍だけが、アンタッチャブルでは無いだろう。私達には判らない葛藤も有っただろうし、これからしばらくも続くと思うけれど、その結果がどうであれ、私は彼を支持する。 

 

12/21/2005

吉田に有難う。

 吉田と古橋がベストイレブンに選ばれた。二人とも在籍年数は短いけれど、実にセレッソらしい選手だと思う。華は無くても、泥だらけになっても、頑張って、汗流して、涙を流して皆に認められる実力をつけるまでになった。

 特に吉田のベストイレブンが嬉しい。川口、楢崎、土肥、都築、曽ヶ端、藤ヶ谷。実力も知名度も有るキーパー達を押しのけて、プロ9年目にして初めてスタメンの座を射止めた吉田が賞を与えられた事は、本当に意味があることだと思う。


 かく言う私も、開幕当初は「なぜ吉田をスタメンで使うのか」と言っていたクチだった。守備陣へのコーチングはともかく、シュートをセーブ出来ない、キックの正確性は無い…。年齢も31と、けして若くは無いから、正直これ以上の進歩は無いと思っていた。


 でも、吉田は違った。よく「メッキがはがれる」選手はいるが、彼の場合は「サビがとれていく」とでもいうのだろうか、とにかく試合を重ねるごとに、眠っていた力を見せはじめた。リーグ戦終盤でも一試合に一度はヒヤヒヤするキックをしていたけれど、「吉田のせいで落とした」試合は影を潜め、「吉田がいたから勝てた」試合が続いた。

 もし吉田と顔を合わせる機会が有れば、「申し訳有りませんでした!」と諸手を着いて謝りたい。三十路を超えたから。もうおじさんだから。私はそうやって自分自身を縛り続けていた。同じような目で、吉田を見ていた。その固定観念を、プレーで、情熱で打ち破ってくれた吉田に、本当に謝りたい。そして、心から「ありがとう」と言いたい。


 人間は一度しか無い。だから、無難に生きる。それもアリだと思う。でも自分の可能性を信じて、チャレンジする。それもいい生き様じゃないだろうか。私のチャレンジはいいものなのか間違っているのかよく判らないけれど、吉田のチャレンジが間違っていない事が判っただけでも、今日はとてもいい一日だった。


 

12/20/2005

呪いか?呪いなのか?

 朝起きると喉の辺りがおかしい。

 痛いというわけではないのだけれど、痒いというか、面映いというか、とにかく不快な感じがする。時々咳き込むと軽い嘔吐感とともにタンが出てくる。気持ちが悪い。

 さらに昨日の夜辺りから右上顎の親知らずが腫れだした。痛みは少ないが、多分放っておくともっとひどくなるんだろう。


 おまけにまわりの人間が次々と風邪やらインフルエンザにかかっている。あとかかっていないのは自分だけなんで、多分時間の問題。インフルエンザは予防接種をしてもかかるようで、いっそ早目にかかってタミフルをしこたまもらった方が懸命かも知れない。


 もうここまで来ると「誰か私のこと呪ってない?」なんてヨコシマな気持ちになってくる。心当たりがいろいろ有り過ぎて誰がやっても判らない。


 でもそういう状態でも「サッカーが観たい」と思う自分がいたりして、笑ってしまう。土曜日に長居のスタンドでマスクをかけた大男がいたらそれは多分私だ。恐らくその頃には「人間生物兵器」と化しているので近付かないことをお奨めする。


 さて、夜にはJリーグアウォーズが待っている。今日は早目に帰ろう。

 


12/19/2005

盆と正月が一緒に来た。っていうかクリスマスだよな。

 おかげさまで家内が今週末退院出来そうです。まだ正確に何日とかは判らないんですが、サンタさんは三十路を超えたおっさんにも素敵なプレゼントを用意してくれました。フィンランドには足向けて眠れませんね。

 娘は割と奔放な性格なんですが、さすがに長いこと母親と離れていると淋しいようで、外泊の際などは「また病院行くん?」などと聞いたりしていたんですが、もう今度帰ってくる時は退院の日なので、家族でゆっくりした週末を過ごせればいいなとか思っています。


 ただ週末というとダービーと重なっちゃうんですよね。おこたでぬくぬくテレビ観戦ってのもいいんですが、寒かろうとなんだろうと生観戦の方が段違いに楽しいわけで、さてどうしたものやら。

 もしスタに行ければ、いつものところに「さくらのきのしたで」持って鎮座ましましておりますので、よろしければお声をかけて下さい。特にぐっさんには今度こそ必ず本持っていきますんで(汗

 そうそう、注意して頂きたいんですが、西中島には影武者がおります(ただ背格好が似ているだけなんですが、よく間違われるそうで。私に間違われるのは明らかに「被害」ですよね)、前髪に白髪が混じっているのが本物なので、お間違えの無いように。


 まあどんな風に転ぶにせよいいクリスマスが過ごせそうです。これも日頃の行いがいいからかなぁ。とか書いたら何かあるんかな?まあいいや。

 

とりあえずよかった。

 やあ、ダービー関連のエントリーを上げると荒れますねぇ。殺伐とした空気は好きじゃないんですが、なんでも双方に粉をかけて回るダービー厨なんて人もいるようなんで、暫くはこういう雰囲気が続くんでしょう。ああたいへんだ(棒読み)。


 さてさてそういう刺々しい空気の中、一服の清涼剤となるニュースが有りました。それはあやかちゃんの手術成功。

 臓器移植の場合は、これから身体が移植された臓器に対して拒否反応を示さないかという大事なポイントが有るわけですが、そこまでたどり着けただけでも嬉しいですよね。


 あやかちゃんを救う活動は、勿論一人の人間の命を助ける事が第一義だったわけですが、もう一つ、チームの垣根を超えてサポーター同士が連携できるのか、そしてそうなった時にどれほどの力になれるのか、というところも注視していました。結果として終始仲違いの類は有りませんでしたし、募金も十分に集まりました。これもサッカー好きにとっては嬉しい事です。


 早く良くなって、元気に日本に帰ってきてほしい。そして出来ればサッカーを好きになってほしい。お父さんとカシマスタジアムに行くのもいいんじゃないですか。そういう未来があやかちゃんの前に有る事を切に願っています。


 

12/15/2005

先生も走るけど、フロントも走るよ。

 いろいろと忙しい師走です。Jリーグもこの時期天皇杯やら移籍やら解雇やらでそれなりにバタバタしていますね。

 長居では関西初のトライアウトが行われ、セレッソからは中井君が参加した模様。フィオ戦ではいい感じでプレーしていたんですが、厳しいですね。それなりにセンスの有る選手だと思うんで、どこかでプレーを続けて欲しいのですが…。


 またこのトライアウトを視察した西村GMが元湘南のFW高田保則選手に注目、セレッソの練習に参加させているらしいです。ツモってないんで判らんのですが。

 この高田選手の持ち味はスピードとラインの裏への飛び出し、ああ、西村さんの好きそうなタイプの選手だなぁ。ちなみに左利きということで、ゼ・カルロスのバックアッパーとしても考えているのかも。ゼ・カルロス、いい選手なんですがちょっと怪我に泣かされたところがありましたしね。


 あとセレッソが獲得に乗り出していたパク・カンジョは神戸残留濃厚とのこと(神戸の携帯公式にアップされているそうです)、こっちに来ても久藤、酒本、苔口と競争相手が多いですし、神戸はチームとしてまとまりを見せているので、しょうがないと言えばしょうがないですね(柏は空中分解状態ですがあそこの選手は西野監督のツテでガンバがまとめて持っていきそう)。酒本がコンスタントに今のレベルを維持してくれればそれほどダメージは無いと思いましょう。


 さて、後はトップとボランチの充実くらいですか。ファビーニョはまだ微妙というかヤバイらしいし、ブルーノの知り合いでもある仙台のシルビーニョも他球団との競合が有りそうな気配。高松も、うーん浦和かな。デカモリシもまだ入団決まってないですし、もう少し様子見ですか。


 それにしてもチーム強化というのは難しいものです。今年の黒部や広山を見ていると余計にそんな感じがします。二人とも能力の有る選手です。それなりの環境が有ればそれなりに数字が残せるような。それは皆が知るところ。

 ところがセレッソではあまり活躍出来ていない。チームの中で自分の居場所が無い様子で、ちょっと辛いですよね。

 時々サッカーのチーム作りってジグソーパズルに似ているかもと思う時があります。どんなに大きなピースでも、他のピースとうまくくっつかないとチームという絵にならない。逆に小さくてもチームに欠かせないピースも有る。それを見極めるのって、なかなか出来るもんじゃない。


 今年はセレッソとしては収穫の多い一年でしたが、はてさて来年はどうなる事でしょうか?毎年豊作を、とは言いませんが、やっぱり何か期待してしまいますね。

 

12/13/2005

イカイノヨル。

 最近スキになっているヒマつぶしの方法は写真撮影。観戦記用に買ったコンパクトカメラを持ち歩き、時間が空けばいろんなところを撮っている。デジカメだからすぐに出来ばえが見られるし、まわりの人に怪しまれる点を除けば、なかなか有意義な時間が過せる。

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バス待ちの間にも一枚



 先日は生野区周辺を散策。昼間の写真より夜景の方が撮り辛い分逆にワクワクする。特に猪飼野にあるスーパー玉出の辺りは、目がくらむ程派手にデコレートされていていい。

IMG_1570s.jpg

本当はもっと派手なんだけど



 パチンコのエンパイヤより東側、布施の辺りまでの町並みは無国籍というか、多国籍というか、とにかく妙な空間。電飾は日本語とハングル語が半々くらい。すれ違った兄ちゃんはずっと中国語で話し続けてるようだ。殆どの店が特定アジアの全ての言語対応で、スーパーのレジ打ちはみな下手糞な日本語でお釣りを渡してくれる。ここは本当に日本なんだろうか?そもそも現実なんだろうか?新鮮というよりギャップの大きさに違和感を感じる。これはこれで楽しいのだけれど…。




 多分殆どの人間が見落としている何気ない日常にも、ハッと息を呑むような瞬間が有る。ただ、それに気がつかないだけ。カメラというツールのおかげで齢30にして初めてその事を教えられた。たまには綺麗なものも撮らなきゃね。


 

12/12/2005

柏と甲府。

 昨日柏が降格しましたね。同じ年にJ1に上がった「同期組」ですから、そりゃ勿論セレッソよりも好きってわけじゃないですけれど、気にしていましたよ。東京V戦が圧勝だっただけに俄かには信じられませんでした。


 柏とは去年残留争いが有って、ホームで1-5なんて惨敗をしてしまった。けれどセレッソはそれが引き金になって、フロントもチームも「これじゃダメだ」と変わり始めた。小林さんを呼んできて、最初は4-4-2のフラットをやってみたりして、いろいろ試行錯誤は有ったけれど、とにかく残留できた(その年は最下位のみ入れ替え戦だったというのも幸運でした)。

 柏はその時確かに勝ち点3を取れたけれど、もっと大事な体勢を切り替えるポイントを逸してしまったのかもかも知れない。もしあの時セレッソが勝っていたらどうなっていたんだろう。今年優勝争いは出来ただろうか。なんとも皮肉な結果になってしまった。


 柏の主力選手達がこぞってJ1でのプレー(移籍)を口にしているのも、少し残念な気がする。確かに個々人で見れば魅力的な選手は沢山いる。玉田、明神辺りは黙っていてもオファーが来るでしょう。けれど、自分達の手で柏をこうしてしまったのだから、そういう話はせめてそれなりの落とし前をつけてからにしてほしい。神戸は三浦や北本が残留する意思を示しているのに、柏の選手達にはそういう心意気はないのかな。


 一方の甲府にはただおめでとう、本当によくやったと言いたい。J2でも下位の時代が続いて、チームの存続さえ危うい時期が有った。いい選手や指導者は吸い上げられてしまうし(セレッソもその一つであったのだけれど)、我慢に我慢を重ねた中での昇格、嬉しさも格別じゃないかな。


 甲府の試合は殆ど観ていないのだけれど、2年前の天皇杯だったか、西が丘でのFC東京戦は記憶に残っていますよ。

 とにかくノリノリのFC東京の攻勢に押されっぱなしだったけれど、チームが一丸になって必死に守っていた。主力の何人かは足がつってもプレーを続けていた。戦力差は歴然だったけれど、チームが同じビジョンで動いていた。そしてそれが奇跡のような勝利に繋がった。引いて見れば典型的なジャイアントキリングなんだけれど、妙に感動してしまった自分がいました。


 来年のリーグ戦、甲府をナメてかかると痛い目に会うと思いますよ。それこそ昨日の甲府のように、常に全力でプレーしなければね。


 

12/11/2005

千葉2VS5C大阪 呪縛からの脱出。

 セレッソの歴史の中でも、この一週間は実に重たく、苦しい時間だったと思う。悲しみであったり、悔恨であったり、恐れであったり、およそ人間が感じられるありとあらゆる負の感情が、チームを包んでいたはず。

 それらを封じ、前を向く為には、勝利がどうしても必要だった。「このままでは終われない」そんな覇気をはらんで、イレブンはピッチに散った。


Field-2005-12-10-st.gif


 ファビーニョは体調不良(あけだけ寒さが嫌いだったら風邪の一つもひくだろう)、ゼ・カルロスは最終戦の負傷が未だ癒えずで、外国人選手はブルーノだけとなった。西澤も負傷で離脱、フルメンバーからは程遠い布陣だったが、試合運びの上手さは間違いなく今年のセレッソのそれだった。


 千葉が2バックで臨んだ事も幸いしたと思うが、とにかく前3人の守備が凄まじい。少しでも可能性があれば恐れずにチャレンジする姿勢にはただただ脱帽。前が必死で頑張れば、後ろはかなり楽になる。NHKのアナウンサーの「今日の森島は実に生き生きとしています」というコメントも当然という働き。

 攻撃においては2バックの両サイドのスペースを有効利用。左の酒本、右の久藤が果敢にアタックしていった。


 それでも前半は試合の流れがかなり流動的だったように思う。1点の恐ろしさを知るあまり、肝心な場面で萎縮してしまったシーンも見られたし、千葉もタイトルホルダーの名に恥じない攻撃を仕掛けていた。森島の先制点が生まれた後にも際どいシュートを浴び、危うく同点という場面が(これはポストに嫌われたのだが)。


 この流れをこちらに引き寄せたのはブルーノ。最終戦に出られなかった悔しさを激しいプレーで体言、攻守に大車輪の活躍を見せる。前半終了間際に得たPKを決めると、いよいよ勢いが止まらなくなってきた。

 前のプレッシングで相手のパス精度が乱れたと見るや誰よりも早く飛び出してインターセプト、そのまま持ち上がって攻撃の起点となる。そんなシーンが数えられないほど有り、またそれが得点に繋がった。彼のアグレッシブなプレーがセレッソに絡みついていた呪縛を取り除いたのだ。黒部の粘り腰、古橋の鮮やかなミドル、シメは負傷していた筈の前田の美しいボレー。得点の度に、セレッソの選手達に明るさが戻っていく。

 録画の筈なのに、結果は知っているのに、私は泣きそうになってしまった。選手は、本当に辛かったんだろう。気を利かせてくれた家族やスタッフ、サポーターのその想いも、重圧になっていたかも知れない。でも大丈夫だ。もう大丈夫だ。セレッソが目指しているサッカーは間違っていなかったんだ。


 2失点はご愛嬌、などと甘く締めるわけにはいかないが、久しぶりの5得点。悪い気持ちはしない。何より点が欲しい時にキチンと点が取れるという自信がついたのは良い事。

 もう一つの収穫はここ数試合課題になっていた「モリシ抜き」になった時の布陣を小林監督が模索し始めた事。

 勝負がついた後半20分辺りから宮原、徳重、苔口を投入したのだが、その時くさび役だった黒部を下げて宮原を司令塔に、さらに徳重、古橋とスピード系2枚をトップに持ってきた。

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 森島が抜けると前線でのチェイシングが甘くなり押し込まれる。その打開策としてスピード豊かな選手を配して前線の運動量を極力落とさないようにする。そしてカウンターの際には宮原のパスでその前線を走らせる。これはなかなか面白いアイディアだと思う。実際宮原のパスを受けた徳重がキーパーまでかわし、ゴールまで後一歩に詰め寄った場面が生まれている。今後もこのパターンは使えるだろう。


 とにかくセレッソにとってこの一勝は特別な価値が有った。「あの試合」で無くしていたものを取り戻し、さらに一歩前に進むことが出来た。天皇杯では上位に食い込んだ経験と実績も有るし。とにかくこの勢いを大切にして、準々決勝に臨んでもらいたい。


 

12/10/2005

天皇杯 千葉戦予想

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 天皇杯は意外と選手のモチベーションが低い大会らしい。横浜FMの岡田監督が以前どこかで露骨に敬遠しているというコメントを残していた。

 だが、今年のセレッソは違う。西澤は「自滅」と漏らしていたらしいが、その汚名を返上するにあたり、今年の天皇杯ほどタイミングのいい試合も無いだろう。精神的な傷も癒えただろうし、今頃は前向きに戦闘準備をしているものと信じたい。


 システム的なキーポイントは両サイドとトップ。ゼ・カルロス、前田と西澤が負傷で出られない。黒部がトップに入った時はかなりバランスが不安定になるキライが有るが、今年2度有った千葉戦で共にゴールを上げているので期待。また左サイドには最近好調の酒本が入る。気温が下がるほど旨味が出てくるサケ、ゼとはまた違う味を出してくれれば…。

 3バックでは前田が下がりブルーノが入る。藤本は久藤との連携が改善されているだろうか。


 後は気持ち。これだけは欠かせない。勝ちたい、タイトルをとりたい、頂点に立ちたい。強い渇望こそがチームの動きを激しいものにしていく。

12/09/2005

鬼に笑われるという話。

 天皇杯を前にして横道に入るのだけれど、来期のチーム構成をぼんやりと考えていた。

 今のセレッソの売りは高い位置でのプレッシングを前提にした堅牢な守備とショートカウンター。これをベースに、状況を見て徳重や酒本のようなドリブラー、宮原のようなパッサーをアクセントとして加える。このやり方を一年間通してきた。通年一貫した戦術を通し、それがコンスタントに機能したというのは久しぶりでは無いだろうか。

 恐らく来期もこの形は変わらない。それは獲得した新人選手のタイプや、獲得しようとしている選手の個性を見ていれば判る。

 それを前提にした上で、セレッソがより強くなる為にはどうすればいいのか…。限られた予算を考え、出来る限り現実的な話がしたい。


 まず、何処を第一に補強すべきか。私は2シャドーの部分が一番危ないように感じている。

 セレッソは一見するとこの位置の選手がありあまっているように見える。森島、古橋、徳重、山城。強引に考えれば酒本、苔口も出来ないわけではない。

 しかし、今のセレッソにとって、ここは最も課せられたノルマが高い位置なのだ。守備の際は絶え間なくチェイシングをしなくてはいけないし、攻撃に移る際には常に相手の脅威となる位置へと移動し、トップの西澤のフォローに入らなくてはいけない。尋常では無いスタミナとスピード、いかにして質の高い動きをするのかを考える知性(或いは感じる本能)が無ければ勤まらない。

 リーグ戦終盤に「モリシを下げると点を取られる」という話が出たことが有ったが、これは偶然ではない。森島に代わってそのポジションに入った選手の、守備に対する貢献が下がってしまった為に生まれた、むしろ必然というべき結果なのだ。

 例えば後半戦よく見られた宮原との交代の場合。宮原は攻撃に関しては実に良い働きをする。33節の横浜戦、あと数センチ内側なら試合が決まっていたという古橋のシュートを呼び込んだラストパス、これを出したのは宮原。あのパスは他のどの選手でも出せない、質の高いもの。

 しかし事守備に関しては、森島と宮原には絶対的な差が有る。ボランチの位置なら宮原もそれなりに機能する。しかし2列目では少しスピードとクイックネスが足りない。

 そしてその森島も来年で34になる。もたついている時間は無い。

 ここを最も効率良く補強するにはどうすればいいか。大久保の凱旋という展開も有り得ない話ではないが、私は米山の復帰を強く推す。

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 泥臭さ、得点感覚、スピード、可能性、米山はもう少し評価されても良い選手。もちろん全盛期の森島と比べるのは酷であるし、森島にとっての西澤のような相性の良い相棒が今のところいないというのも辛いが、他の何よりも現実なプランだと考える。

 もし米山がスタメンで定着すれば、森島をジョーカーとして使えるメリットも生まれる。チームがピンチの時、経験を積んだベテランが登場するというのは定番の手では有るが、それだけ効果的なのだ。ここ一番に登場する森島を想像してほしい。


 左サイドも手薄。ゼ・カルロスが好調な時でもやはり背後に空いたスペースは危険であるし、彼が怪我や出場停止の時に出場した苔口や酒本は、穴を埋めるにはややスケールが小ぶりだった。

 二人ともまだまだ伸びる選手ということを差し引いても危なっかしいシーンが目立ったし、左サイドのスペシャリストというわけでもないからあの位置でプレーさせる事がプラスだとも思えない。古橋を回すと今度は2シャドーに穴が開く。堂柿は未知数。徳重とゼ・カルロスを併用というのが基本になるだろうか。


 この二つのポイントを押さえれば、来期もリーグをかき回すことが出来るのではと思っている。怪我人が続出しない限り、少なくとも降格に怯えるような事は無いはずだ。


 1トップの位置には小松と森島康という実績の有る若手が入る(森島康はまだ決定していないが、恐らく大丈夫だろうと楽観視している)。悪い表現かも知れないが、どちらかがモノになれば最低5年間はこのポジションの心配をしなくてもいい。

 ボランチに関しても、仮にファビーニョが抜けたとしても、藤本の成長、宮原の意外な程の適正(パスセンスの良さと連携の上手さが生かされている)そしてブルーノが推薦していると言うシルビーニョの存在を考えるとそれ程不安では無い。無論チームに馴染んだファビーニョがリーグ戦しょっぱなからいるのとそうでないのとでは大きな差が有るから、留意してもらうのが一番なのだけれど…。

 右サイドは久藤と酒本でいいと思う。そこにパク・カンジョが入れば一層頼もしい。

 DFに関しても去年では考えられなかったことでは有るが、ブルーノ、前田、柳本、藤本、鶴見、江添、山崎、千葉とだぶつく程いる(4バックにするのなら話は別だが)。

 GKは優秀選手賞を受賞した吉田がいるし(私が今一番謝りたい選手。リーグ戦序盤の危なっかしさはなんだったんだろう)伊藤も錆付くような存在ではない。


 予算が有れば高松も欲しいし、スーパーサブとして林がいれば、それはそれでいい。ただ近くにも良い選手は沢山いる。彼等の評価を確認してから、改めて補強を考えても、遅いということはない。


 

12/07/2005

慈悲は涙の味。

 今日会社の方達が社員旅行から帰ってきた。私はいろんな理由をつけて大阪に残ったのだけれど、そんな私に他の方達が次々とお土産をくれた。

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 全部甘いものなのは私の嗜好を知っての事だろうと思う。

 ところでお土産を頂く際、私がセレサポだと知っている方達から、

「サッカー、残念やったね」

 とか

「大丈夫?落ち込んでない?」

 などと労いの言葉をかけて貰った。有り難いのだけれど、有り難くないというか、なんともいえない気分だった。

 反省はすれど後悔はしまい。振り返らず天皇杯に賭けよう(ファビーニョもゼ・カルロスも帰国せずに残っていてくれた!)と思っていたのに、忘れかけていた傷の痛みに、私はもう一度苦しむ羽目になった。

 この痛みをかき消す為には、やはり勝利を積み重ねていくしかないのだろう。まずは鳥取、勝つぞ勝つぞ勝つぞ…。


追記

 嬉しいニュースも有った。家内がそろそろ退院できそうらしい。何かお祝いをしたいな、苦労させて来たから。



12/05/2005

いまさら優しくしないでくれよ。

 関西にお住まいの方で、今朝のABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」をお聞きになられた方はおられるだろうか?

 関西以外の方には、道上洋三という人がどういう人なのかよくご存知ない方も多いと思われるので注釈を入れると、大の阪神ファンで、相撲好きで、手っ取り早く言うと典型的な関西のおっさんであり、阪神が勝った翌朝ラジオをつけると、彼の六甲おろしが大音量で聞こえてくるという、とても難儀な方なのだ。

 彼の価値観でモノを量ると、阪神、相撲、それ以外の野球と続く。サッカーなんて多分何にも判らないんじゃないだろうか。とにかく関西のサッカーファンにとっては煙たい存在なのだ。


 そんな道上氏が、今朝の話題でサッカーを取り上げた。しかもセレッソに関するものだった。

 どうやら道上氏もおとといの試合は観ていたようで、とにかくセレッソをこれでもかというぐらい贔屓していた。選手がプレッシャーに耐えながら必死にプレーする姿、突然の悲劇が、弱かったころの、いつも負け続けていた阪神とダブるのだそうだ。

「いや、ガンバの、サポーターいうんですか?優勝したその方達には悪いけれど、あのね、セレッソサポーターの気持ち、ようわかるよ!私もね、阪神のファン長いことやってて、この試合勝った方が優勝言う試合でコテンパンにやられたこと有るし、ホンマ、辛い思う!あそこ(2失点目)のとこだけやもんね、あそこだけ!何であそこだけぽっかり打ってくださいっちゅうところ(コース)が空くかね。たまらんよね!」


 道上氏は裏表の無い性格で、ラジオでも、ワリと好き放題、自分の言いたいことを言いたいだけぶちまけている。サッカーに対する蔑視発言も一度や二度では無い。そんな彼が胸を痛めるくらい、おとといの試合は悲しいものだったのだ。二日たって事の大きさを感じることになった。


 一方、某掲示板のセレッソスレッドでは「いわれへん贔屓」として敵視されているヒロTも、あの試合には言葉を失い、試合後立てないくらい意気消沈した西川君を支えたり、選手の心情を察して「とても取材など出来る状態ではない」と局に連絡をして仕事を打ち切ったりしたらしい。


 気持ちを察してくれるのは、本当に有り難いと思う。選手、スタッフの頑張りが、ブラウン管を通しても伝わった証でもあるし。

 でも何時までも同情されるだけのチームでいてはいけないのも事実。当たり前だけど、スポーツは誰が強いのか、どこが強いのかを比べるものだから。スタジアムは悲劇を演じる為の劇場ではないから。「いつもセレッソが勝ってしまってつまらない」、なんて事を言わせられなければいけない。


 フロントは早速補強に動いているらしい。大分の高松、神戸のパク・カンジョ、市原の林など、いろんな噂が飛び交っているが、球団が試合の結果を引き摺らずに、逞しく、活発に動いている証拠だろうと、今は好意的に受け止めている。

 強いセレッソ、なんだかしっくり来ない響きではあるけれど、とにかくそこを目指さないことには始まらない。西村GM以下フロントの活躍を期待している。



もう一つの敵。

 未だに頭の中では「あの時のシュートが外れていたら」とか「あの時キープ出来ていれば」なんて雑念が頭をよぎる。多分過去4回の「あと一歩」同様、昨日も私にとって忘れたくても忘れられない思い出になってしまうんだろう。


 ただ、過去4回と今回では私の立ち位置が少し変わっていた。勿論サポーターであることは変わっていないのだけれど、「受け身のサポーター」から「仕掛けるサポーター」になっていた。ただ勝敗に一喜一憂するのではなく、もっと主体的に「こうしたらもっとセレッソの試合は楽しくなるのではないだろうか」と考えるようになった。

 SB声出し隊(これは俗称で正式名があるのだけれど、諸処の事情により公開しません)に加わっているのも、「さくらのきのしたで」を作ったのもそういう想いから。おかげさまでというと変になるけれど、少しずつ良い方向に向かっているような気はしている。

 しかし、一個人では、いや多数のユニットをもってしても長居スタジアムは大きな器だった。

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改めて見るとデカイ


 試合前、少しでもSBを盛り上げようと、30枚ほどのアジピラを作成。負傷してエイハブ船長状態のみの字さん達と手分けして、エントランスレベルと上段にある転落防止用バー一ブロック毎に貼っていくことになった(この時は時間が空けば何かしないと落ち着かなくて、勢いでやってしまった)

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こういうのを…

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これだけ。



 それでも試合中のSBはどこか重たかった。どう表現したらいいのか分からないけれど、あっ、いいプレーしたな、とか、うわっ、ここピンチだ、という時の反応が鈍かった。観客の数と声量がアンバランスだった。

 アキの2ゴールは、観客を巻き込む意味においてベストの時間だったと思うのだけれど、それにしてもその熱気が5分と続かなかった。

 試合後にはまだ優勝チームが決まっていないにもかかわらず席を立つ人が続出し、チームが一周するころにはSBの人間は半分ほどになっていた。そして、その後には大量のゴミが残っていた。

 アジビラを回収しながらスタンドに目をやると、本当に情け無い気持ちになった。サンバイザー、マッチデープログラム、ファーストフードやコンビニの容器やビニール袋。ビニール袋に関しては試合中にピッチに舞い込んできたのを下村が投げ捨てていたけれど、とにかく半端では無い量のそれらがスタンドのあちこちに散乱していた。

 ビラを回収し終わって、応援していた場所に戻り、それらを纏めていると、前の席で一緒に応援してくれていたおじさんや、横の席でダンマクを掲げるのを手伝ってくれたアキサポの女の子達もゴミ拾いをしてくれていた。

 おじさんはすぐ近くの席に捨てられていたコンビニの袋から封も切っていないコンビニのサラダを見つけて絶句していた。ショートカットの女の子は悔しそうな顔で、私達に食べかけのカップ麺が置いてあったと言っていた。ほんの数時間前までキレイにしつらえられていたはずの長居スタジアムは、あっという間にゴミ捨て場のようになっていた。


 昨日長居にいた4万2千人の中で、本当にサポーターと呼べる者達は、いったい何人だったんだろう?少なくともゴミを撒き散らしていった大多数の人間は、客とさえ呼べない輩だったのではないかと思う。一年間かけて、チームとサポーターが作り上げてきたシーズンのラストがこれでは、運営されているスタッフの方たちも浮かばれない。


 昨日のエントリーではチームに突きつけられた課題を書いたが、この件は私達サポーターへの課題。長居が本当にチームを愛している人達で満員に出来るように、これからも歩みを止めてはいけない。


 



12/04/2005

C大阪2VS2FC東京 そのタルタルをどけろ!

 前年度ブービーのチームが一時は首位に立ち、5位に食い込んだ。それは正等に評価しなくてはいけない。あれ程弱かったチームを、安定した守備を土台に、負けないサッカーができるまでに成長させた小林監督を、責めるのは酷だ。

 今日の試合を振り返ってみても、色々なところで小林カラーが出ていた。相手の一瞬の隙を突いての先制点、PKに繋がった大きな展開のカウンター、1対1の強さ。去年の今頃と比べるまでもなく、セレッソは強くなった。今日勝ちきれなかった事、優勝をあと少しのところで逃した事は、小林サッカーの限界を示すものではないと、私は思っている。ただ純粋にいつものサッカーが出来なかったから、勝てなかったのだ。

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 戦前予想でも言っていたけれど、リードされているチームは多少バランスを崩してでも攻めにに出る。そこを突いて追加点を奪ったり、高い位置でボールキープして相手を帰陣させ時間と労力を使わせたりというしたたかさが、小林監督の目指しているカタチだった。それが2試合続けて出来無かったのは残念でならない。

 横浜戦は相手との力関係と連戦の疲れから終盤足が止まってしまったし、今日の試合は最後の最後でプレッシャーがあったのかもしれない。とにかくここぞというところで全員がベタ引きになってしまって、いつもの組織的な守備が出来なかった。

 既の所で吉田がファインセーブを見せたり、他のプレーヤーがブロックをするので目立たないが、ボールがゴールに近づけば近づくほど失点の危険性は増すのだから、もう僅かでも前で相手をせき止めたかった。あの距離、あの密度ではGKは反応出来ない。


 まだまだ今のセレッソには課題が沢山有る、それを知っただけでも良しとすべきなのかも知れない。ゼ・カルロスのマークをどうやってはがすのか、3バックの両サイドのスペースをどう消していくのか、カウンター以外の得点パターンをどう増やしていくのか…。

 しかし希望も沢山残った。下村はどこに出しても恥ずかしくないリーグ屈指のボランチになったし、前田も最早無くてはならない存在になった。藤本ももう少し経験を積み、判断力を上げれば立派なDFになれる。懸念されていたチームの高齢化は少しずつでは有るが解消されてきている。これで来期加入する攻撃陣がモノになれば、セレッソは今よりずっと若く、強くなる。


 さて試合の後、観戦仲間と連れ立って「のりを」で残念会を開いた。テンションはさすがに低かったが、濃密な話が出来た。今日の試合、私達サポーターがもう少し何か出来ればよかったのだが、そこをどうすべきかでいろいろな意見を交換できた。表題はそこにいた人間にしか判らないもの、あまりいいタイトルが浮かばなかったのでノリでつけてみた。

 とりあえずは天皇杯。この悔しさをバネにして、応援を続ける。今度こそ勝たせる応援をする。元旦の予定はしっかり空けておこう。

 

12/02/2005

FC東京戦戦前予想。

 あと36時間後に、運命の最終節がキックオフになる。今までの苦難の道程が報われるのか、はたまた徒労に終わってしまうのか、審判に要する時間は、僅か90分。

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 システムや選手の特性こそ違え、両チームには共通点が多い。堅守速攻型で、守備ラインがしっかりしている点、ポストプレーヤーとサイド攻撃が起点となる点、それから今現在10試合以上も負けていない点。

 守備がしっかりしているから、攻撃が手詰まりになってもとりあえず負けない。セレッソはこの地味で、辛い戦い方で今首位にいる。だがFC東京もまた、この神経戦を戦いなれているというわけだ。しっかり点を取って楽になりたいという気持ちがあるとまずい。最後の最後まで気持ちをピンと張り詰めていてほしい。これはチームにもサポにも言えること。


 そういえば主軸が欠けているという点も共通している。セレッソはブルーノが出られない。FC東京は加地、ササが出場停止の上に石川、ルーカスを怪我で欠く。セレッソでいうとゼ・カルロスと西澤と久藤と黒部が一度に抜けた感じだろうか。

 ただ売り物の守備陣、茂庭、ジャーン、今野といった辺りは健在。報知辺りが飛ばし記事書いていたようだが、どうも無事らしい。

 一方のセレッソは一人とはいえ売り物の守備の中核を担っていた選手の欠場。影響はいかばかりか。ベテラン柳本の経験を信じたい。


 後気になる事といえば、4バックのチームに押されると守備ラインが下がりすぎてしまうこと。ボールはゴールから遠いほど良いわけで、ベタ引きはあまりオススメ出来ない。最低限カウンター要員を見せればそれが抑止力になるのだから、苦しくても守備はシステマチックに。


 要注意人物はやはり前述の3選手ということになろうか。特に今野はリンクマン、ここを森島、古橋、ファビーニョ、下村のブロックで封じられれば…。


 自力がまったく無いというわけではないが、最近のセレッソはついているような気がする。首位のチームがもたついたり、当たるチームの主力が抜けたり、バー、ポスト直撃で失点を免れたり、相手がとんでもないミスをしたり…。ここまで来ると何か見えない力が働いているような気さえする。今回も一週間という時間が、ブルーノのいない守備陣の確認と前田の復帰、連戦の疲労回復をもたらしてくれた。当日の天気も寒さこそ有るものの晴れ間が見えるようだし、何より4万人のサポーターが後押しをする。この好機を逃すまい。





最後の敵は自分。

 あと27時間程で今年のJリーグも終わる。あと一試合。勝てばいい。こういうシンプルな思考が出来る状況になった事は幸運なのかも知れない。よその会場でどういう動きがあるにせよ、自分達の仕事をこなせれば、それで全てが終わる。

 そう考えると、最後に残ったこの90分間、戦わなくてはいけないのは自分自身なのかもと思えてくる。

 あの5年前の雨の日、チームもサポーターも、本来の力が出せていなかった。ある者は浮ついた気分に踊らされ、ある者はプレッシャーで身動きが取れず、あと僅かに迫った栄冠を、みすみす手放してしまった。

 モリシもアキも、あの日の事を忘れてはいないだろう。皆にもその時の事を話しただろう。それが良い方向に向いてくれればと願う。

 それから、ファビーニョの存在も大きい。「所属してきた全てのチームで優勝してきた。セレッソでも優勝をしたい」残留争いも記憶に新しい年明け早々に、彼が言った言葉は、現実になろうとしている。強い精神力を持ち、勝つ為にどうあるべきかを知っている人間がいると頼もしい。ジュビロが初優勝した時、ピッチには「鬼軍曹」ドゥンガがいたように、先達がいるという事は大きなアドバンテージになる。


 サポーターも、恐れず、奢らず、その名に恥じぬ応援がしたい。声が枯れても、体がぶっ壊れてもいい。最後なんだから、残っている力のありったけを、ピッチに注ごう。皆が皆役目を全うすれば、必ず結果ばついてくる。最高の舞台、最高の試合を作ろう。


 次に更新するのは、明日の深夜になると思う。どんな内容になるか、まだ判らないけれど、きっといいエントリーが出来ると思う。それではスタジアムで。

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11/30/2005

熱いよ!ブルーノさん!!

 最近掲示板でこんなコラを見つけました。なんでもモトネタは「ORANGE」らしいです。

ブルーノさん.jpg

クリックすると拡大します(かなりでかいです)



ブルーノさん熱すぎです!


あとゼ・カルロスでかすぎです!



 確かにブルーノって情熱的だし、一所懸命だし、誇張したらこんな感じかなぁなんて思ってたら。

385 :U-名無しさん :2005/11/29(火) 19:00:40 ID:aByAaEYK0
ツモでガンジーさんと話す機会があったけど、
青野さんって「試合に出れないならサポーターと
一緒にスタンドで応援する!」
ってきかなかったそうだ。
関係者が何とかなだめたらしいが。



誇張の必要一切無しw!



 でも本当にゴール裏とか来たらすごく盛り上がるだろうなー。

 トラメガで指示を送るブルーノ。

 帯を掴んで飛びまくるブルーノ。

 コーナーキックとか蹴られる時に「シューチューッ!」とか叫ぶブルーノ。

 何故かコールを全部知ってるブルーノ。

 考えただけで(*´д`*)ハァハァ



 最近2ちゃん関係のエントリーが増えていますが、これは情報戦ですから!撹乱させる為ですから!!だってこことかこことかがリンクしてるんだもん!!こえーよ!うかつな事書けねーよ!!(日頃うかつな事しか書いていないから何も書けないのと同じ!)
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11/29/2005

愛が有るから。

 ここ何試合か、DJの西川くんのテンションが凄く上がっているように思えるのは私だけだろうか? スタメン発表の時も、その前のトークコーナーにしても、少し力みすぎなくらいがんばっている。

 一見さんの多そうな時は応援の初歩から説明するし、ここ一番の大事な試合の時はサポーターの応援がどれだけ大事かを話してくれるし、とにかく有り難い。よそのDJさんの事はあまり知らないけれど、セレッソのDJが西川くんで本当に良かったと思っている。

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 それから昨日は関西に珍しく、NHKとABCの夕方の番組でセレッソとガンバの特集が組まれていた。

 ABCは解説に二宮氏、NHKは山野氏を招いて、今季のリーグ戦ついて話をしていたのだけれど、これが実に好対照だった。


 まずABCの二宮氏。細かいところまで薀蓄を垂れるのだけれど、ちょっと両チームを知っている人なら突っ込みたいところが満載の、あまり歓迎できないトークだった。

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 セレッソはセレッソでモリシ、アキと元とはいえW杯出場経験のある二人がいるにも関わらず「無名軍団」と評され、挙句には「サンフレッチェから下村を獲ってきてDFを…」などとのたまう始末。ガンバも「スター軍団」と紹介されていたが、多くの選手がユースからじっくりと育てられている点なんかはスルーされていた。そこらへんは2ちゃんの両チームのスレッドでこれでもかというくらいに書かれているので、お時間有る方はそちらへ。


 一方の山野氏も、あまりしっかりとした解説だとは言いがたい内容だったが、こちらは聞いていて嬉しい気持ちになれた。

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 ブルーノの紹介の際には「この男前がねー」などと軽くジョークを飛ばしたり、セレッソにもガンバにも熱いエールを送ったりと、「山野節」全開のコーナーになったが、それがかえって良かった。


 山野氏はリーグ戦開幕前にもとある番組でセレッソの戦力分析などをしていたのだが

「このねー、ファビーニョ。とにかく奪ってからが早い。ものすごい勢いでねー、ゴール前にも顔を出すんです」

「そして、ゼ・カルロス。左足の職人、いいボールをねー、ぼんぼん蹴るんですよ」

 なんて紹介をしていた。


 多分一般に知られていてうけがいいのは二宮氏だろうと思う。でも、少なくとも私は西川くんや山野氏を支持する。二人のサッカーやセレッソに対する愛情は阪神一辺倒の関西の中に有って稀有なものだから。


 出来れば優勝がしたい。そしてこの二人がどんな風になるのか見てみたい。男泣きするんだろうか、それとも笑顔がはじけるんだろうか…。




11/28/2005

準備万端。

 今日は2ch経由で拾ってきた情報を2題。

 まず全治3週間と診断された前田ですが、FC東京戦に出場出来そうという話が出ています。

サンケイスポーツ

★C大阪、前田が復帰

��大阪には頼もしい“怪物ルーキー”が戻ってくる。DF前田が勝てば優勝が決まる12月3日のFC東京戦(ホーム)に出場することが確実になった。23日の大分戦で左足関節じん帯損傷を負い、全治3週間の診断。今季リーグ戦への復帰は絶望視されていたが「最終戦に復帰できるようにターゲットを置いています」と小林監督が明かした。今季開幕前にテスト生としてチームに参加し入団。先発起用された試合は13勝7分け1敗の成績を収めている。「最後はやっぱり出たい」という前田。“シンデレラボーイ”が最高の白星を運ぶ。


 前田に関しては、まだまだ将来のあるプレーヤーだし、無理をしてほしくないという気持ちも有ります。でもこんな極限の試合なんてなかなか無いですから、出て得がたい経験を積んでほしいという部分も有ります。藤本もがんばっているけれど、ブルーノが出られない以上、いいDFは一枚でも多く欲しいというのがチームとしての偽りの無いところなんでしょう。大分戦、横浜FM戦とパワープレイでやられている分、空中戦にも神経を使いたいですし。

 開幕3戦目の江添の怪我という時点で、普通なら守備が破綻してもおかしくなかった。それを前田が救ってくれた。その前田が怪我をした時はさすがにもうだめだろうと思っていたけれど、藤本ががんばった。今年は外国人選手も当りだったし、新加入の選手も殆どがキチンと仕事をしているし。今首位にいるのはしっかりしたスカウティングの賜物。


 もうひとつ。知り合いづてに「最終戦でも特別な事はしないっぽい」という話を聞いていて、「せめてマスゲームくらいやってくれ」とか思っていたんですが、さすがに準備していたようです。

ニッカンスポーツ

C大阪、超満員ピンクの長居で決める

クラブ側はスタンドをピンク一色にする計画を進めている。A3サイズの応援用シート5万枚を用意。 運営担当者は「セレッソカラーで埋め尽くして熱い応援を送って欲しい。選手の背中を押してくれれば」と期待する。

超満員に膨れ上がったスタジアムが、歓喜の瞬間を待つ。


 本当はサポから自主的に企画していくべきなのかも知れないんですが、さすがに一個人、もしくはグループが5万枚のシートを一週間で揃えるのはキツイ。これは球団に感謝です。


 スタジアムもチームも最終戦に向けて出来る限りの努力をしています。サポーターも、それにあぐらをかかずに、精一杯応援しましょう。





サポとして。

 最終戦のチケット、順調にはけているみたいですね。この調子でいったら土曜日は4万人超えそうな感じ。

 心配なのはたくさんの一見さんとかライトなファンが来て、スタの調子が狂うことぐらいでしょうか…。


 別にライト層の人に対して特別な想いはないのですが、今年いろんな試合を長居で観戦してきて、観客が少人数の方が雰囲気がいいんですよね。

 5、6000人くらいしかいなかった広島戦でも、試合展開も有ってかスタジアムはかなり良い雰囲気だったし、逆に大阪ダービーは興奮したけれど、今振り返るとどうなんだろうって感じだったし(ダービーは相手のサポが沢山来るんでそういうところもあるんでしょうけれど)


 そこでで、お願いなんですが、多分ここを御覧いただいている方って、気合の入ったサポーターの方達だと思っています。それで、もしFC東京戦の時、声を出したいけれど判らないとか、そういうオーラを出している人を見かけたら、是非声をかけてあげてほしいんです。

「こういう時にはこうするのさ」

「この歌はこういう歌詞なんだよ」

 なんて、些細な事で良いんです。とにかくそういう一人一人の小さな結びつき、その連鎖があって、はじめていい空間が作れるのだと考えていますので…。


 異論も勿論有るでしょうけれど、いい環境の中でサッカーをしてほしいという気持ちは同じはず。自分なりの方法で、そこを目指していきましょう。

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11/27/2005

5年前、去年、今年。

 実は秘密の場所で横浜FM戦を観ていたんですが、どうしても観戦記を書く気になれなくて、違う記事をエントリーします。


 5年前、私はまだ甘っちょろい新米サポーターで(今でもそうですけれど)あの日も勝利を信じて疑わなかった。軽く勝ってくれるものと思い込んでいた。

 試合が「止まった」時、立つ事が出来なかったのを今でも覚えている。立ってしまったら撒けた事を認めてしまうような気がして、足が動かなかった。


 去年、マーフィーズで声援を送った時、何度も気持ちが折れそうになったけれど、最後まで信じて声を出し続けた。


 今年、今、セレッソがこの位置にいる事を「奇跡」という人がいるかも知れない。でも違う。チームもサポーターも、懸命に、地道に戦ってきたから、ここにいる。


 みんな知ってるだろうけれど、最終節のピッチにブルーノはいない。それは間違いなく大きな穴。

 でも、私達はその苦難を乗り越える力が有ると信じている。今までだって、西澤やファビーニョや下村がいない時、何とかしてきたじゃないか。この5年間の間に、たくさんの修羅場をくぐってきたじゃないか。


 証明しよう、この5年間の成長を。5年前、スタンドの殆どを埋めた「観衆」はチームにプレッシャーを与える存在でしかなかった。今度はしっかりとチームに勇気を与える存在になろう。

 見せ付けよう、去年の経験を。土壇場、劣勢、極限状態の中にあっても怯む事無く戦い続け、勝利を掴み取るチームへと変貌した事を。


 今年は実に様々なジンクスを打ち破ってきた。土壇場で勝ち取った勝ち点も一つや二つではない。そんな奇跡を起こす必要も、もう無いはずだ。セレッソに関わる全ての人々が、いつも通りにしていれば、おのずと結果はついて来る。





11/26/2005

横浜FM戦戦前予想。

 あー、とりあえずワッキー頑張れ(笑 おっ、勝ちよった(大笑


 それはさておき戦前予想。相手は4連勝中のFマリノス。メンバーも豪華絢爛。

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 これに加えてリザーブには山瀬、グラウ、那須。怪我が無ければこれに久保、清水が加わっていたというからすごい。なんで中位にいるのか。ACLがいかに辛いかということなのか…。


 相手のホーム最終戦。2トップ2シャドーという布陣。流れが悪ければ一方的に攻められるなどということも有り得る。


 ポイントは両サイドの攻防。ゼ・カルロス対田中隼、久藤対ドゥトラ。贔屓目に見ても劣勢。ここはボランチ、ストッパーとの連携でカバーしたい。そこが破綻しなければ中央は固い、自信を持って跳ね返してほしい。


 上手く攻めを凌げばカウンターの芽が出てくる。ウイングの裏、3バックのサイド、スペースは有るはずだから大きな展開でシンプルに。ファビーニョ、下村の展開力と古橋、森島のスペースを突く嗅覚に期待。

 ただやってはいけないのはセレッソの悪癖であるゴール前でのもたつき。相手はそれを見逃すほど愚鈍ではない。むしろ多少強引でもシュートで終わらせたほうがいい。2列目の4人もそれぞれ長いシュートレンジを持っているのだから、ペナルティエリアの外からでも躊躇無く行こう(久藤の年に一度のミラクルショットがまだ出ていないので、こっそり期待したりしている)。

 アーリークロスも有効だろう。広く開いているはずの3バックの裏とキーパーの間に判断に困るボールを入れれば、連携の弱さを突けるし、ウイングが高い位置でボールを奪われる危険も無い。イメージはホーム川崎戦の2点目。


 そして中二日での3連戦という事を考えれば、前節同様交代も重要。メンバーは伊藤、山崎、宮原、酒本、黒部ということになるのだろうか。特に黒部は得点が欲しい時の切り札中の切り札としての起用が続いているのだから、そろそろ結果が欲しい。


 『負けない』事が最低条件なのは勿論だが、優勝を狙うのであれば『勝ち』にこだわりたい。前年度王者に、そのサポーター達に、栄冠を掴むに足るチームである事を示そうではないか。


追記

 どうも奥も肉離れらしい。嬉しいんだかなんなんだか…。





11/25/2005

にしなかじまはこわれかけです。

 胃が本当にキリキリする。吐き気も多少ある。目が回る。モノが覚えられない。「あ゛ー」とか「う゛ー」とか形容し難い低いうなり声が出る。眠りが浅い上にフリーキックを蹴らされる夢を見てうなされる。この距離だったらカルロス蹴ってくれよ。なんでオレが蹴るんだよ。うおっ夢か…。って感じ。

 とにかく心身共にピンチな西中島です。他のセレサポさんはどうお過ごしでしょうか?ワクワクしていますか?それとも、私のように神経が磨り減っていますか?後2試合、たった180分で、今季のリーグ戦チャンピオンが決まります。そしてセレッソはそこに手が届く位置まで来ています。このシチュエーションの中、皆どうしているんでしょう。


 ちゅうことで他のセレサポさんブログを見て回ったりしたんですが、気持ちが纏まらないのか、更新が停滞しているところ、多いですね。

 そんな中、バーチャルネットサポーターの狼里ちゃんはしっかり更新!偉い!

 何でもエルゴラの一面が我らが小林監督との事。うへぇ、紙がピンクだけにセレッソ関係の写真は写りがいいなぁ。でも「セレッソ桜バカ咲き」ってのはひどいタイトルじゃないかい?


バカ咲き01.jpg



え?


違う?


「バカ咲き」じゃない?


うそーん。こんな極太の毛書体見間違えるわけが…。



「八分咲き」やったああああぁぁぁぁっ!



 狼里ちゃん、おーばーざれいんぼーのやすさんに続いて3人目の犠牲者となりました。あはは。文字も読めなくなってきたーよ。

 こんな精神状態で優勝決定戦なんか見たら確実に壊れるな。だれか黄色い救急車呼んどいて下さい。お願いします。





11/24/2005

一つになる日。

 大分戦後、セレッソサポーターが大挙してバスを囲むというシーンが有りました。

 とはいっても試合に不満が有るなどというものではなく、バスに乗り込む選手達を少しでも励まそうと、サポーター達が出待ちをしていただけなのですけれど。

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 選手がロッカーから出てくる度にコールや声援が飛び、ゲーフラや旗が打ち振られていました。コールリーダー達がトラメガでゲキを飛ばすと、選手は皆良い表情でバスに乗り込んでいきました。ブルーノやゼ・カルロス、ファビーニョも、言葉の意味は理解できなかったかも知れないけれど、そこに込められた気持ちは、しっかりと受け止めていた様子だった。


 バスが動き出すとそれまで以上の声援。サポーター達はバスの姿が見えなくなるまでコールを止めなかった。

 これだけの応援を受けて、意気に感じない選手がいるだろうか。また逆に、これだけの声援を送ろうと心動かされるチームが有ったろうか。今のセレッソは選手も、スタッフも、サポーターも、心を一つにして頑張っている。それがとても大事な事のように感じて、私は胸が熱くなった。


 その後は桜伐る馬鹿 梅伐らぬ馬鹿のみの字さん、こおさん(太鼓を叩かれている方です、ナイスガイ!)らと「のりを」で反省会というかなんと言うか、とにかく宴席。

 店内はほぼ満席状態。しかもレプリカ着ている人の多い事多い事。みな今日の試合の事、これからの展望を熱く濃く語り合っている。我々の一団が「濃さ」では飛びぬけていたけれど(笑


 そこで私が試合前に「さくらのきのしたで」を配布した時の話をはじめました。

 ここで告知していた事も有って、本はブースの横に立って5分くらいで20冊以上が無くなってしまいました。みんな「いつも見てます」と声をかけてもらえて本当に嬉しい出来事でした。予想よりも大きな反響に、少し動揺もしています。


 それから各自の携帯で情報収集、次節に向けての作戦会議。我々が何を話してもどうなるものでもないのですが、とにかく語り合って、不安だとか迷いみたいなものを払拭したかった。


 そのうち隣のテーブルの誰かが「大阪の街のほこり~♪」と歌いだし。「のりを」にいた殆どの客が「みんなの人気者~♪」と反応、「のりを」は一時アツアツ状態に。もちろんすぐにスタッフの方からNGを出されたのですが、なんだか本当に楽しかった。みんな思うところは一つなのだという連帯感を感じたからかな。


 こういう日々を送れて、私は本当に幸せ者だと思う。それもこれもサッカーが有ったから、セレッソというチームが有ったから。本当に感謝感謝の毎日です。




C大阪1VS1大分 安い授業料。

 勝てた試合だったか、負けた試合だったか。セレッソのサポーターであっても、恐らく殆どの人が「引き分けで良かった」と感じているはずだ。それほど今の大分は強かった。しかしそんな中でも、しっかりと勝ち点を上積みできるセレッソもまたいいチームと言えるのではないだろうか。

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 スタメンは予想通り。ファビーニョ、久藤が復帰。藤本を除いて今期のベストメンバー。

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 試合は序盤から動く。大分の狙いは3バックの両サイド、特に左サイドのスペースと、3バックと吉田の間のスペース。チームの結束力が売りのセレッソでも、結びつきが弱い部分は当然ある。そこを徹底して突いてきた。

 奪ったボールは必ずゼ・カルロスの裏か、前に出ている3バックと吉田の間のアーリークロスへと繋がっていく。下村がなんとかスペースを消そうとすると、今度は下村とファビーニョの間に攻撃の流れが入り込んでくる。怪我明けのゼ・カルロスの状態を見ての作戦だったのだろうが、とにかくこの形で崩され続けた。オープニングシュートも含めて前半2本のシュートがバーに当たったのは幸運というしかない。


 大勢は大分にあった前半20分に、二つ目の幸運。徹底マークにあっていた西澤が左からのクロスを後ろに流し、そこにファビーニョが駆け込んでゴール。最初の決定機を見事ものにし、リードを奪う事に成功した。

 しかし、このリードも熱戦の幕開けを告げる鐘の音に過ぎなかった。セレッソの全員守備、全員攻撃を果敢なプレッシングで跳ね除け、攻撃に転じれば徹底的に相手の弱い部分を突く。大分は全員が同じビジョンを持ってプレーを続けた。藤本のクリアが不正確だと判ると左サイドからのクロスは殆どがファーサイドへ蹴りこまれる。仮に藤本のところで防いだとしてもセカンドボールを拾って波状攻撃。防いでも防いでもキリが無い。

 普通のチームであれば失点すれば多少の動揺が有る筈なのだが、大分にはそれが無かった。「シャムスカの指示通りにプレーすれば勝てる」という揺ぎ無い自信が有るのだろう。事実セレッソは単発的にいいシーンは作れても、ゲーム自体を支配する時間はほんの僅かだった。前半を1-0で折り返しても、楽観出来る要素は一つも無かった。


 後半に入ると、やはり危惧されたスタミナ切れが起こり、チーム全体の運動量が落ち始めた。対する大分は攻め疲れなど微塵も感じさせず。ボールを支配した。攻める大分、守るセレッソ、張り詰めた空気がスタジアムを包む。

 この構図を変えようと動いたのは小林監督。精彩を欠いていた久藤に変えて今一番登り調子の酒本を投入する。

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 するとまるでそれを待っていたかのようにシャムスカ監督も動く。DFの上本に代えて攻撃的な西山を投入し、4-4-2のフラットな3ラインにフォーメーションを変更、徹底的にゼ・カルロス、酒本の裏を突く作戦に出た。攻撃のテコ入れを図ったセレッソだったが、より押し込まれる機会が増える結果となった。酒本は果敢に攻め込むものの、まわりとの連携が悪く、分断される。

 次の交代は森島から宮原。

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 パッサーとして期待された筈なのだが、気持ちが焦って上手くボールが繋がらない。宮原個人としても不満の残る活躍ではあったが、この時点でチームの意思統一にもかなりのブレが出始めていた。カウンターの時にはどうするのか、守備は何枚有れば大丈夫なのか、どこを攻めていけばいいのか、そういったイメージが共有できない為になかなか相手陣内に進入できない。後半最大のチャンスだった西澤の至近距離からの連続シュートもキーパー西川に阻まれた。


 悪い流れを断ち切れないまま、後半35分。ついに3試合無失点を続けていた守備陣が破綻する。クロスからの混戦を押し込まれ、前に出た吉田の頭上をループ気味のヘッドが跳び越していく。精一杯伸ばした手の僅か先を、ボールがゆっくりと通過していった。同点。


 こうなってはもう攻めるしかない、怪我から調子を落としているゼ・カルロスを下げて黒部。古橋を左に回し、宮原をトップ下に。

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 黒部の持ち味は1対1の駆け引きの上手さに有ると思っているのだが、今日の試合でも上手くDF越しにシュートを放っていた。もしそれが入っていたなら、もう少し違う展開になっていたかも知れないのだが、決めきれないところに黒部の不調ぶりを感じてしまう。


 また攻めにウェイトを置いた事でカウンターを浴びるのは覚悟していたが、大分のカウンターの精度の高さは凄まじいモノだった。誰かがボールを奪うとDFラインの間に少なくとも3人くらいが飛び込んでくる。ブルーノ、ファビーニョ、下村という固いブロックで辛うじてせき止めていたが、それもかき出すのがやっとと言った風で、攻めの起点を作るどころの話ではなかった。逆にロスタイムには波状攻撃からゴールを奪われるシーンまで生まれたのだが、ここはオフサイドの判定に救われる。

 結局は1-1のままタイムアップとなったのだが、聞くところによると小林監督はその瞬間ホッと息をついて笑っていたらしい。この展開で、しかもガンバ、鹿島、浦和と上位勢が軒並み敗戦した中、唯一勝ち点を積み重ねられた事、不敗記録を伸ばせた事の意味を考えると、そういうリアクションを取ったのも当然かも知れない。


 優勝を狙っているチームにしては厳しい内容のゲームだった。しかし前田以外に故障者無く過ごし、出場停止にリーチがかかっている森島、下村、ブルーノがカードを貰わず、しかも首位と勝ち点で並んだという結果は大きい。また、大分のようないい状態のチームと当たることで次の課題がよりビビットに浮かび上がってきた。これもまた収穫。

 この時点で、数字の上ででは有るが、最終節まで優勝の行方は持ち越されることが確定した。得失点差を考えると、次節でガンバが勝ち、セレッソが負ければほぼ絶望なのだが、それでも可能性は0%ではない。ここは逆に「それ以外のシチュエーションならまだまだいける」と思考を切り替えたほうがいいだろう。それくらいの平常心を持って、横浜に乗り込みたい。




こういうのも痛し痒し。

 今朝出勤途中、自転車をギコギコとこいでいると、コンビニの新聞棚に目が止まりました。

「ありゃ。さっきコンビニに並んでいた新聞、『セレッソ』って書いてなかったっけ?」

 急いで逆走して店内に。

 おお、おおっ、おおおっ!

 一面!、どこもかしこもセレッソが一面!!一面じゃないのはデイリーだけ!!(笑

 急いで買いましたよ、デイリー以外(笑

 んで、事務所で仕事の始業時間まで読んでいたんですが、一面カラーで大見出しというのは嬉しいものの、内容はどうなんだって感じでした。なんというか、切り口がいかにもにわかって感じがして、おいおいそりゃ違うだろって所も多々あったし。サンスポに至っては

「大阪V戦争や セレッソガンバに並ぶ どっち応援したらええねん」


 そういうスタンスの人には長居に来て欲しくないな。もし最終節まで判らない状態になった時、多分長居は満員になるんだろうと思います。でも同じ満員になるのであれば、よりサッカーが好きだという人で満員になってほしい。


 昨日「のりを」でも、関西ではサッカーの情報が本当に少ない、何とかならないものか、という話題になりました。その時私は

「スポーツ新聞が阪神を扱うようにセレッソを取り上げてくれても微妙やなぁ」

 とか話をしていました。期待をある意味裏切らない関西メディア。とうなんだ?

 やっぱりまだまだ関西にはサッカーを語れる人、書ける人、それらを見聞きするのを望んでいる人の絶対数が少ないのかな。などと悲観的になったり…。


 こうなったらWebメディアが関西サッカーを盛り上げる先頭に立たなくてはいけないのかも知れませんね。まあ私みたいに主観ガンガン入っているブログはアレですけれど。良いサイト、ブログが沢山生まれ、今以上に活発に情報が発信されるようになれば、少しはましになるでしょう。というわけで、皆さんもブログとかどうですか?




11/23/2005

あやかちゃんを助けてください。

 他チームのサポさんのブログって対戦前ぐらいしか見ないんですが、「河津亨の CRAZY DIARY」はよく拝見しています。ブログを書き出すとどうしても「ブログを書くために行動する」事が多いんですが、河津さんは「行動するためにブログを書いている」から、内容も濃い。


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 このブログや他の鹿島系のサイトで、今「あやかちゃんを救おう」という運動が起きています。鹿島サポの方の、まだ生後10ヶ月の娘さんが、5000人に一人という難病と戦っているのだそうです。治療の為には億単位のお金が必要。個人で支払える額ではありません。

 そこで募金を募る運びになったのですが、こうしている今も、あやかちゃんの体は病魔に蝕まれ続けています。医師からは余命宣告までされたそうです。一刻も早い治療の為に、一分一秒でも早い募金回収が必要なのです。


 私にも娘がいます。早産で、1500g程の小さな体で生まれました。カプセルと、薬剤と、滅菌された部屋が無ければ、一日と持たない命だったでしょう。こんな経緯がありますから、お父さんの心労は、我が事の用にように理解できます。アントラーズの一部のサポとはいさかいもありましたけれど、ここに限って、そんな確執など取っ払ってください。


 偽善、建前、義理、別に動機はどうあってもいいでしょう。どんな理由にせよ、お金はお金、集まれば集まるだけ、一人の子の命が助かる可能性が高くなるのです。どうかあやかちゃんを救う「サポーター」になって下さい。

リンク

全腸管壁内神経細胞未熟症と戦うあやかちゃんを救う会



大分戦前予想。

 両チームとも前回対戦時とは全く別のチームに生まれ変わっている。そして共に好調。純粋にサッカーが好き、という人ならば垂涎ものの試合なのだろうが、サポーターとしては胃のキリキリと痛む試合になりそうだ。


 まず予想布陣。

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 ファビーニョと久藤が十分な休養を得て帰ってきたのは大きなプラス。特に後ろの藤本(鶴見、千葉という選択肢も有るが、結果を残している藤本がファーストチョイスなのは間違いない)にとっては心強いと思う。攻撃を考えてもファビーニョ、下村と展開力の有るボランチが二人いるのは大きい。

 対する大分は右サイドの梅田が出場停止、3バックの中央だった三木が脳震盪で微妙らしい。しかしシャムスカトリニータのキモであるエジミウソン、トゥーリオのダブルボランチは健在。チーム力が低下しているなどと考えないほうがいいだろう。


 さて、シャムスカ監督が就任以来、「大分が対戦相手をどう封じ込めていくか」という話題が良く出る。セレッソを封じ込める為に、シャムスカはどういう策を練るのか。

 ずっとセレッソを見続けている人間の模範的回答は、多分こんなものだろうと思う。

1.ボランチ、3バックなど後ろでボールを回されても果敢にプレスし、そこからトップ(西澤)に出るロングボールの精度を落とす。

2.相手が遅攻に切り替わった時のショートパスを狙う。

3.両サイドは多少下がり目でもいいのでスペースを消す。

4.先制した時は徹底して相手の両サイドの裏を狙う。


 西澤のところでボールが収まらなければ森島、古橋の威力も半減する。右はストッパー、左はウイング(ゼ・カルロス)の守備力が不安定なのでねらい目。特にゼ・カルロスは無理につっかけてくるので狙いやすい。細かい動きまでは判らないけれど、多分こんなものだろうと思う。

 この策を打ち破るにはどうするべきか?私はあえて「いつものサッカー」をして欲しいと思う。もちろん細かい修正は有るだろうが、ベースは今のままでいい。そうしてここまでやってきたのだから。練磨を重ねてきたサッカーにいまさら手を加えても、劇的な変化など無いだろうし。


 前回の川崎戦と違って今回は「喧嘩四つ」になる。左サイドのゼ・カルロスと西山、どちらが主導権を握れるか。

 それと連動してファビーニョの攻撃参加がどれだけ出来るか。相手も前節相当タフな試合だったようだし、警戒されたとしてもファビーニョのポテンシャルを持ってすればチャンスは必ずやって来る。そこを決めきれるか。

 そして中二日のゲームという事を考えれば、リザーブのチョイス、選手交代のタイミングなども重要なファクター。GK伊藤、FW黒部は当確として、残り3人。今のゼ・カルロスに90分間はきついのでサイドの選手。森島、久藤がスタミナ切れを起こした時の交代要員。そしてボランチ、CBの出来るディフェンシブな選手。

 そう考えると酒本(両サイドが出来て好調をキープしている)は外せない。森島枠を黒部で代用するなら鶴見と布部、攻撃的に行くのなら苔口と布部あたりか。苔口をリードしている時のカウンター要員と割り切るなら酒本、鶴見、布部で行くのが手堅いだろう。


 私事になるが最近本当に体調が良くない。こんな大混戦の真っ只中にいるのは、幸せではあるのだけれど、やはり居心地がいいなどとは言えない。しかしあと3戦しかない事を考えると、この辛さは多分12月まで続いていくのだろう。いつかこの日々を笑って思い出せるように、今はただ全身全霊をもって応援をするのみだ。





11/21/2005

C大阪2VS0川崎 コバヤシチルドレン。

 実は家を出る前から、「今日は少なくとも負けはないな」と思っていた。それは彼女が急に「サッカー観たいでぇ」と言ったから。

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 そう、セレッソの連敗を止め、ワシントンを止め、磐田をほふった270分間無失点記録継続中の「魔女」たろもがスタジアムに来ていたのだ。

 ただ今までの3試合の無失点が多分に運の要素を含んでいたのに対し、今日の無失点はチームの実力によるところが大きい。特に藤本、酒本、宮原ら今まで裏方に回っていた選手達の頑張りは観ていて清清しく。頼もしささえ感じた。


 布陣は久藤、ファビーニョのところにそれぞれ酒本と藤本。前線に西澤、左サイドにゼ・カルロスが帰ってきた。

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 試合開始早々、いきなり藤本が固さを見せる。酒本への横パスをミスキックし、危険なゾーンでボールをインターセプトされた。しかしこのプレーで逆に吹っ切れたか、この後の藤本のプレーは落ち着いていたし、随所で粘り強さを披露した。

 しかしその藤本に更なる試練。前半途中、競り合いで前田が足首を負傷、サブに本職DFがいないセレッソは藤本を前田の位置に下げ、宮原をボランチとして投入したのだ。


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 だが意外にも、この交代で流れがセレッソへと変わる。危機意識がチームを結束させたか。前述の藤本と右サイドでコンビを組んだ酒本は、ヴェルディ戦の際の不振がウソのように自慢のドリブルでアウグストを翻弄。老獪なベテランを混乱させた。

 宮原は恐れることなく前へ、前へと帆を進める。長短のパスで、ドリブルで、攻撃の基点となる。もちろんその後ろには下村のしっかりとしたバックアップ。


 主力選手達の奮起も凄まじい。吉田は何度も有ったピンチを神がかったセービングで防ぐ。ブルーノの熱い魂は炎の壁となって川崎に立ちふさがる。西澤のトラップ、ポストプレーは5センチ以上身長差のあるDF陣の中でも機能した。


 そして古橋、森島。高さと強さの有る川崎DFを崩すにはスペースを突くこの二人が欠かせない。

 後半早々に生まれた古橋の先制点を呼んだのは、高い位置からの泥臭いチェイシングと素早い攻守の切り替えの賜物であるし、続けざまに奪った森島の2点目はゼ・カルロスがボールを持った時にゴール前に生まれたスペースをしっかり突けたところで勝負有りだった(あの狭いスペースであれだけのプレーが出来るのだから、恐ろしい)。


 後はしっかりと守備固め。前線には怪我明けのゼ・カルロスに代えて苔口。さらにバテの出始めた森島に代えて黒部。スペースが出来れば苔口のスピードが生きてくる、黒部もゴールこそなかったが、相手DFが嫌がる存在になり続けた。

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 こうしてみるとこの試合で平均点以下のプレーヤーが一人としていない。皆が出来ることを出来る限り続ける。辛い時間帯はしっかりと耐えて、好機を待つ。誰かの足りない部分は皆で補う。目新しい戦術ではない、むしろ古典的だし、今は流行らない精神論も織り込まれている。

 それでもそれを皆が信じ、90分間貫徹すれば、結果はついてくるのだ。小林監督の信念が、セレッソの歴史に新しい何かを刻もうとしている。障害はあと一つだけ、勝ち点差は、僅か、1。

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我らSB声出し隊。それから本の配布告知。

 さてさて、ご存知の方も多いかと思いますが、昨日の試合、SB声出し隊(正式なユニット名がまだ出来ていない!)は「分裂」ならぬ「分散」応援をしていました。中央ホーム寄りに7人ほど(たろも含む)そこからさらにホーム寄り2ブロック離れたところに3人ほど。もっと人数がいれば3分割も考えていたんですが、人が集まりませんでした(涙

 声出し隊が一番恐れていたのは「分裂する事で個々の声出しがしょぼくなってしまわないか」ということだったんですが、どうしてどうして、意外に上手くいってました。その事全てがSB声出し隊の実力ではないことは判っていますが、それでも嬉しかった。


 バックスタンドの上にはテフロン膜の屋根が有るんですが、SBが盛り上がると手拍子や歓声、コールが響いて、一体感が出るんですよね。ゴール裏中央はもちろん応援の王道なわけですが、声が空に抜けてしまう。アウェーのサポさん達は大抵ゴール裏の屋根下に陣取るんでいつも「相手のほうが応援がよく聞こえた」なんて話になってしまう。

 それをこっち側で何とか援護出来ないか、というとたいそうな話になりますが、ともかく「アウェー席以外はみんなセレサポなんだよ、みんな応援しているよ」という空気を作りたい。もっと長居を熱気のあるスタジアムにしたい。そういう気持が有るんです。ホームでは残り2試合。頑張って声出して、ガラガラ声で「やった!」と叫びたいです。



 それから違う話題になるんですが、最近でもスタジアムでウロウロしていると面識の無い人から「「さくらのきのしたで」ないですか?」と声をかけられます。まだまだ需要が有るようで嬉しい限りです(それにしても何故私が本人だと判るんだ?どっかに画像貼られているのか?)。

 ただ私一人だとさばききるのに限界が有ります。スタの中で「レプリカ着てます」なんて言ってもそんな人沢山いますしね。

 という事で次節の大分戦、時間と冊数に限りは有りますが、配布場所を告知しておきます。

場所

長居スタジアムコンコース内セレッソ大阪メモリアルブース横
(バックスタンド中央部です)

時間

14:15~14:45までの30分間


 多分20~30冊程度しか持って来れませんので、先着順、配布終了次第撤収という事になると思います。今までにコメントやメールを頂いた方の分は取っておきますのでご安心を。冊数制限はかけないつもりですが、常識の範囲内でお願いします。

 当日の西中島の服装ですが、多分レプリカ着て、メガネかけて無精ヒゲ生やして本を小脇に抱えてオドオドしています。でかいです。前髪の一部だけ白髪が密集しています。タオルマフラーはゼ・カルロス閣下のです。

 ということで、スタでお待ちしています。





11/20/2005

川崎戦前予想。


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 「川崎」と聞いていい思い出が一つも思い浮かばない。「苦手」とかそういう域を脱して「疫病神」とか「死神」レベルにまで達しそうな、そんな感じ。でも、勝たなきゃね。

 西澤が帰ってくる。ゼ・カルロスも出場出来そう。それだけでチーム力は格段に上がる。これは心強い。ただ川崎のDF陣を見ると全員高さと強さを売りにしているので、単純なハイボールは厳禁と見るべき。簡単にさばいて古橋、森島へ、はたまたサイドをゼ・カルロスで侵攻するか。どれだけスピードの緩急、ボール回しで相手を幻惑できるかがカギ。


 一方守備陣は相変らず厳しい。布部、ファビーニョの穴は藤本、鶴見のどちらかが埋めるようだが、鶴見では少しスピード面で苦しい。藤本をチョイスするのではないだろうか。ぶっつけ本番の感は否めないが、過去何度も急な交代出場を経験し、またそれを無難にこなしてきたルーキーが、江添、前田に続くサプライズになることを期待。

 マルクスが抜けているとはいえ、左サイドのアウグスト、スピードの有るジュニーニョ、そして我那覇と、何れも曲者揃い。アウグスト、ジュニーニョのマークは久藤が抜けた分厳しさが増すだろうが、ここを抑えなければ勝機は見えてこない。セットプレーを考えると前目の位置でこまめに潰していくのが無難な策か。


 全体で見ると屈強なバック、ポストプレーヤーの後ろにスピードの有るシャドー、破壊力の有る左サイドとセレッソと共通する部分が多い川崎。アドバンテージは試合運びの上手さと、ホームという地の利のみ。より確実に勝利する為には、我々サポーターの援護が欠かせないだろう。





11/17/2005

鯛より海豚。

 なんでもアンゴラの海では鯛がよく獲れるらしい。日本にも沢山輸出されているとか。

 昨日の代表戦は魚に例えれば、身の締まらない、水っぽい試合だった。流れるようなパスワークが有るでもなく、松井、中田、中村以外でボールを持った時に期待を持たせるプレーヤーがいるでもなく(稲本はバランスを取るのに四苦八苦していたのでかわいそうなところも有るけれど)、果敢にシュートを放つ姿勢だけは収穫だったかも知れないけれど、それ以外はどうだったか。


 はてさて、鯛の次は海豚でございます。魚類から哺乳類へ。イルカがキライという人はあまりいないでしょうが、私は川崎に住んでいるイルカだけは、どうにも許せない。かわいくない。なんで関西のチームにだけ強いのやら。サポーターのガラが悪いとか、選手がダーティーだとか、そういうのはないんですが。

 イルカさん側のブログも偵察してみたんですが、この方を含めてやはり少しマッタリ気味です。「関西弁恐怖症」とのことですが関西弁と言っても京都弁、大阪弁、河内弁、和歌山弁、神戸弁などいろいろとございます。河内弁とかイメージしているんでしょうか?そないに大阪けったくそ悪いところと違うぞわれぇ~。優しゅうしたるさかい怖がらんと来たらんかい!あいりんとか新世界とか、ええトコつれてったるでぇ~。クエックエックエッ!!





……


「最低だ、俺って」





11/16/2005

アンゴラ戦はハンデ戦?

 なにか久しぶりに代表のエントリーを書く気がする。自分のところのチームから誰も選ばれていないからだろうか。


 「とりあえず」テレビ中継は見ると思う。でも多分退屈だと感じるだろうな。

 小笠原や加地や茂庭が怪我していても強行召集。来たところで怪我しているから何も出来ない。それでも追加召集しない。素人目にも「?」と写る。これほど今まで試せなかったプレーヤーを招集するチャンスはないと言うのに。

 センターバック、サイドバック、サイドハーフ。もう少し層が厚ければなと感じる所が有るのだから、こういう機会に試すのは悪い事じゃない。別にセレッソから誰か選べとは言わない、失敗してもテストマッチだしまだ許せる。でも、こんなところで消極的になっている姿勢は、あまり甘受できない。


 ところでこの試合、いつハンディキャップマッチになったのだろう。

ハンデ戦.jpg


 何度数えても10人なんだけれど…。視力裸眼で0.01だと数を数えるのも難しい。





11/15/2005

サッカーJ+。

 昨日家に帰ったら、娘が「お誕生日おめれと~」と小さな紙をくれました。ジグザグに切れるはさみでまわりを丁寧にカットしたその画用紙には、ピンクのコピックで「おたんじょうびおめでとう」と書かれていました。何だか泣けてきてしまって、その様子を見た娘が心配そうにしているので、トイレに隠れて泣いていました。嬉しい涙を流したのは久しぶりでした。西中島南方、生後30年と1日でございます。


 嬉しいと言えば初戴冠のジェフ、サッカーJ+表紙はどうも斎藤大輔選手のようですね。5年前の三ツ沢で、決勝ゴールを決めたのをよく覚えています。もし最終節斎藤選手が出場停止でなければ、セレッソの歴史も変わっていたかもしれないし、斎藤選手自身ももっと早くタイトルが取れていたかもしれないですが、何はともあれ、こういう一所懸命な人が報われるのは嬉しいです。実は最初にサインを頂いた選手が斎藤選手だったりする隠れファンなもので余計にね…。

 さてさてこのサッカーJ+、もうみんな知ってるよ!って感じかも知れないですが、Jリーグに特化した雑誌でございます。J各チームごとにバージョンを変えるなんて印刷屋からすれば発狂しそうなことをしています。もちろん消費者である私達にとっては有り難いんですが。

 今度の特典は各チームごとのカレンダー。こういうのって最後の方の月になるともう移籍してしまった選手が出てきたりして「ああぁぁぁ」と脱力してしまうんですが、そこらへんどうなんでしょうね。


 んで、この雑誌、エンターブレインから出ているんですね。いつも家内と二人で、コミックビームの桜玉吉とか森薫のページを穴が開くほど見ているんで、イメージがあまり繋がらないな。

 判らない人の為に言いますと、こんな人がいる雑誌社なんですね。この人も(また違った意味で)ファンですけれど。とりあえず11/19には本屋に行ってみます。




11/13/2005

東京V0VS1C大阪 The Entertainer 。

 予想していた試合展開ではあった。しかしその中でも最悪の内容だった。負けも覚悟したし、引き分けでも仕方が無いかなとも思った。そんなチームを救ったのは今最も脂ののった男、古橋だった。


 両軍のスタメンは予想通り。セレッソは宮原が左、酒本が右。

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 開始早々はセレッソがイニシアチブを取った。宮原が比較的フリーでボールをさばけるのでいつもの両翼をワイドに使う攻撃が見られた。黒部が左サイドに流れゴール前に走りこんだ森島に合わせる。これをさらにヒールで流すと古橋がつめてシュート。高木がファインセーブで防いだが、幸先の良い出足だった。

 しかしこの流れも前半10分ごろまで、そこからはヴェルディの猛攻が続いた。理由はいくつか有る。ヴェルディの早いパス回しに中盤が混乱した事。奪ったボールをまずトップに、といういつものパターンが機能しなかった事。システム上サイドで数的優位を作られるパターンが増え、酒本と宮原が高い位置を取れなかった事(特に酒本と相馬のマッチアップはきつかった)。降格だけは避けたいヴェルディがホームでアグレッシブにプレーしたことも重なって、守備一辺倒になる時間が続く。


 ここで失点しなかったのは復帰した下村の活躍。前田、ブルーノ、柳本の3バックの安定。そして何より吉田の好調が有ったればこそ。ワシントンのトリッキーなシュートを2本、平野の火の出るようなミドル、ジウのヘディングもはじき出した。鹿島戦でも大活躍だったが、この試合でも鬼神の如き働き。前半を0-0で折り返す。


 後半開始早々、右サイドを制圧されていた酒本に代えて苔口を入れる。

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 しかしその苔口も不振を脱しきれていない。足元にボールを要求するシーンが多く、得意のスピードを披露出来ない。中盤を支配され、黒部もボールをキープ出来ない為に攻撃の糸口を見出せない状態が続く。続けて森島を下げて廣山。苔口が左に回るが、劇的な変化は無い。ヴェルディのシュートが容赦なくセレッソゴールを襲う。この試合ヴェルディのシュート数は実に18本。対するセレッソはゴール前にすらボールを運べない。

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 長時間守勢に回った事によって、選手達の疲労は極限にまで達していた。間延びした中盤を若いヴェルディのプレーヤー達が果敢に駆け上がっていく。布部はそれをファウルでしか防げなかった。後半30分、この日2枚目のイエローで退場する。


 小林監督がここで守備を優先して宮原を下げ、鶴見を入れたのは懸命な判断だと思う。あの流れの中では勝ち点3を取りにいくのは自殺行為。宮原を下げて鶴見をボランチに入れ、引き分け狙いにシフトチェンジ。

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 耐えるセレッソ、攻めるヴェルディ。ワシントンがゴール前で圧倒的な存在感を示すと、玉乃、平本も躍動する。だが焦りに駆られたか、1点がとれない。そして、とらせない。徐々に焦りの色が浮かぶ。ワシントンはその端正なマスクを何度も曇らせ、頭を抱えた。


 ヴェルディ攻撃陣の焦燥感が守備陣にまで波及したのはロスタイムに入る1分前だった。ロングボールの処理が雑になったところを黒部が見逃さず、ラインを突破にかかる。DF戸川はユニフォームをつかむ事でしか止められない。ゴール前での決定機を妨害した戸川は、やはり2枚目のカードでピッチを去った。


 このファウルで得たフリーキックはゴール前約20m。後半唯一にして最大のチャンスだった。キッカーは古橋。この時、彼は何を考えていたのだろう。モニター越しに見た彼の顔には、一片の邪念も感じられなかった。無心で、右足を振りぬく。ボールはただ美しく宙を舞い。そしてゆっくりと、ゴールネットの最深部に、触れた。


 今年何度こんなシーンを観ただろう。ホームでの広島戦、同じ味の素スタジアムでのFC東京戦、絶望の淵から、いつも這い上がってきた。そしてその手には希望が残っていた。今日ガンバが勝ち、勝ち点差は4のままとなった。しかし、まだ4試合残っている。今まで味わった苦難の道程を考えれば、360分は決して短くは無い。





11/12/2005

東京V戦戦前予想。

 兎にも角にも3列目の4人が機能するかどうか。ベストメンバー4人のうち出場できるのは下村一人、しかも怪我明けの初戦とあってベストコンディションとはいかない状態。ここが踏ん張れるかどうかで試合が決まる。

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 左に宮原というは小林監督が取ったこのリーグ戦中最大の賭け。ファビーニョ、ゼ・カルロス、久藤と試合のリズムを作る選手がことごとく出場出来ない中での苦肉の策。もし上手くいけば比較的プレッシャーの少ないサイドから長短のパスが繰り出される事だろうが、裏目に出れば左サイドの裏を蹂躙される危険性も有る。

 だが宮原には思い切ってプレーしてほしい。受身になるのが一番怖い。1つピンチを招いたら3つチャンスを生み出すくらいの気でいいと思う。恋焦がれたはずのJ1スタメンの座、臆する事無く楽しんでほしい。


 ここに橋頭堡が築ければ勝機がはっきり見える。黒部は天皇杯ではあまりいい働きが出来なかったが、久しぶりのフルタイム出場でアイドリングは十分と考えよう。守備陣はサイドを突かれるパターンが多いはずだが、中の選手(特にワシントン)を離さないように。

 そして何といっても古橋。ここで決めよう。ジーコの為ではなく、奥さんとセレッソの為に。


 4年前の11月、セレッソは雨の東京で奈落の底に叩き落された。だが、それはもう過去の事、明日の試合は栄光を掴む一里塚になるはずだ。天気予報は「雨のち晴れ」と出た。





11/11/2005

親から子、子から孫へ。

 昨日記事にした「全国ホームタウンサミットin大阪」とりあえず参加申込みとておきました。個人的な用事がバタバタと重なっているんで、ひょっとしたら行けないかも知れませんが、出来る限り時間を作るつもりです。今やっているリーグ戦、カップ戦も大事なんですけれど、それよりちょっと長い目線で見た時に、今のJにはまだまだやらなければいけない課題があると思うので。

 例えば、サポーターの世代交代なんてそうだと思うんですよ。93年に開幕した時のバブル人気が有って、一時凋落して、98、02、06と3大会連続でワールドカップ予選に勝ち抜いてきて、何とか今の人気が有る。でもこの13年間でサポーター層が大幅に交代したかというと、そうでもない気がするんです。

 もちろん年配のサポーターの方達を否定したりするつもりはないのですが、スムースな世代交代が無いと、いずれチーム自体が破綻してしまうのも、事実ですよね。

 少年サッカースクールを持ったり、そこの子供達を招待したり、チームはそれなりに努力をしていますが、サポーター単位ではどうなのか。


 以前テレビで、ブラジルのとあるチームのサポーター家族を追ったドキュメンタリーをやっていました。そこは代々サポーターグループの団長を務めている家庭だそうで、その時はもう70近いおじいさんが団長をやっていました。彼等はチームのサポーターである事に誇りを持ち、少しでもチームの為にと頑張っていました。息子達も勿論サポーターで、精進して次の団長にふさわしい人間になるべく奔走していました。

 そこまでしなくてもいいとは思いますが、そういう気持ちだけでも持っている家庭が何件か有ればいいですよね。サポーター同士家族ぐるみで付き合うのも悪くない。そうして子供も自然とサッカーの有る日常を当然として過ごしていく…。


 私達おっさんサポがどれだけ我が子やその友人達に、スポーツの、サッカーの楽しさを伝えられるのか、この最初の世代交代が一番難しいんじゃないでしょうか。でも、絶対に避けては通れない。これからもずっとサッカー有る生活を望むのであれば、なおさらに。




11/10/2005

全国ホームタウンサミットin大阪

 OFFICIALにも載っていたんですが、なんでもこういう会合が開かれるらしいです。

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 毎年持ち回りで開かれているようなのですが、今年は大阪、しかも長居スタジアムと長居小学校での開催との事です。案内文を見てみると

「ホームタウンサミット」の開催により、開催都市の市民間連携、行政との連携、クラブとの連携が深まり、ボランティア活動促進や、地域、クラブへの愛情・愛着が深まることを目指します。

「スポーツそのものへの、市民レベルからの支援」「市民参加型のスポーツを通じたまちづくり活動」の具現化されたもののひとつとして、開催します。

これからの地域とスポーツのかかわりにおいて、市民・行政・クラブが一体になる機会をつくります。


 とあります。長居の立地や施設、環境はホームタウンとしては一つの理想形ではないかと思っている(だから本まで作ったんですが)私としては、是非参加してみたい会合です。

 ただ会費が二日間合計で1万円(宿泊費別途)というのはどうも敷居が高いですね(キモの講演会、分科会だけなら3000円なんで行くとすればこっちかな)。これくらいポンと出せるような立場の人向けなのでしょうか。行ってみて肩身の狭い思いをするのは嫌だな…。


 それでも折角の大阪開催なんで、セレサポが全くいないなんて事は無いようにしたいですね。サポーターという立場から、ホームタウンに何が出来るのか。そういうところを話し合える場であれば嬉しいのですけれど。





11/08/2005

東京三題。

 狼里ちゃんところと春さんところで久しぶりに盧廷潤さんのお姿を拝見。まだ元気そうで嬉しいな、というか常に真摯で情熱的だからあれだけ若いんだろうな、何か書こうと思ったけれどお二人に殆ど語り尽くされてしまいましたよ。


 そういう事で今日もグダグダ話です。何故か三つとも『東京』繋がり。

 一つ目、我らがイケメンボランチ下村くんが東京V戦に間に合いそうとのこと。

なにわWEB

C大阪下村、12日東京V戦で復帰へ

 右足関節じん帯損傷で離脱していたC大阪MF下村が、12日東京V戦での4試合ぶりに復帰する。MFファビーニョが出場停止で、布部とのダブルボランチを組み先発する。「しっかり準備してきた。勝つしかない」と気合を入れた。リハビリ中はコラーゲンの粉末や鳥の皮を摂取。「じん帯にいいと聞いてね。肌のためじゃないですよ」とイケメンMFは笑っていた。


 怪我明けでいきなりファビーニョがいない分も頑張ってもらわないといけないというのは辛いですが、下村がいるといないとでは大違いですからね。嬉しいです。ガッツリ守って、どんどん声出して、試合後にはいい笑顔を見せていただきたいところ。


 もう一つ。実はリーグ戦の最終節、FC東京戦と会社の社内旅行が重なっていたのですが、予定日が変更されて観にいける事になりました。全く個人的な話なんですが、場合によっちゃあ凄く重みのある一戦になるかもしれないし、ここまで長居に足繁く通って最終節を観ないというのも嫌な話だよなって思っていたんで、こちらも嬉しい展開になって来ました。


 で、最後は「さくらのきのしたで」のお話です。今までスタ近辺のお店でのみ取り扱っておりましたが、とある方のご好意で、東京でも50部、配布できそうな感じです。

 でも、でもね。

 その配布場所というのが東京ビッグサイトでして、しかもコミケの時に配布するんですよね。とりあえず入場は無料なんですが、何せ

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 こんなですから。

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 こんなですから。

 参加者が15万人もいますから、心してお越しください。詳細が決まりましたらまた御連絡致します。




11/07/2005

すっかりSB声出し隊という名称が定着している件について。

 はいはい、精神安定剤を持ってくるのを忘れてガクブルの私が来ましたよ。

 最近何も起こらないからなのか某所サポスレで応援に関する話題がよく出ていますね。

 それについて、私個人としては良い事だと思っていますよ。いろんな釣りや煽りとか有るけれど、時々自分の足元を見て改善したいという気持ちが起こるのはサポとして健全、むしろそれが出来ないと現実社会とサポ同士の社会がどんどん乖離してしまってマズイ。今のままでも敷居高目かなと思っているから、今の時期にこういう話が出来るのは悪くないかと。

 これが上手くまとまった形になれば、リーグ戦終盤の大事な時に複数のサポグループが同時にアクションを起こせるかもしれないし、天皇杯の長居での試合、元旦の国立でも何かしら出来るかも知れない(行く気まんまんですよ)。ゴール裏だけなんてけち臭い事言わずに、長居のアウェー以外は全部ピンクで埋めるなんて事も出来るはず。それをする為にはそれだけのお客さんが来ないといけないけれど、それは運営の方々に頑張ってもらいましょう。


 少しでも良い応援、楽しいスタジアムの中で、セレッソの選手達にプレーしてほしい。2000年の時は人は満員だったけれど、それが出来たかというとちょっと疑問でした。次こそは良い形で、選手を迎えたいです。





下手なこと言えんがな。

 「りんでん」さんと「パリーネ」さんへ「さくらのきのしたで」の在庫補充をしに行きました。あいにくの雨模様でしたので、本が濡れぬようナイロン袋でぐるぐる巻きにして、いざ出陣。

 試合の無い日の長居は、お祭りが通り過ぎた後のようで、しずかでちょっと寂しい感じでした。でもそもそも下町の休日というのはこんな感じなんでしょうね。


 まずパリーネさんにお邪魔しました。

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 お店に入って「本を置かせて頂いている者なのですが…」と店員の女の子に告げると、ああ聞いたこと有りますよって感じですぐに責任者の方を呼んでくださいました。こんなヤツはあんまりいないんでしょうかね。

 お店の方に聞くと評判は良いとの事、全然さばけなくってお店の場所だけ取ってるって事態が一番怖かったので一安心しました。早速在庫を入り口すぐのトンクを置いている横に並べていただきました。あんなにいい場所に置いてもらえると有り難いですね。


 続いて「りんでん」さんへ、

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 ここに来るとなんだか落ち着きますね、不思議なもんです。あいにくマスターはいらっしゃいませんでしたが、奥さんに丁寧に応対していただきました。

 こちらでも評判は良いとの事。「ホームページを見たのでやって来ました」と言う人が多いようです。中には「東京にいる知人に送りたいので」と何冊も持って帰られる方もいたそうです。そして、奥さんから意外な話を聞きました。


「そういえば○○くん(選手の名前)もこの本が欲しいって持って帰ったわよ」



ええ~っ!?


 そんなまさか現役の、しかもトップでバリバリやってるあの選手が手にとってくれるなんて…。

「なんでも○○くんの奥さんがホームページを見ているらしくてね…」



えええええ~っ!?


 うわぁ、選手もブログとか見てるんだな、そりゃ自分の評判とか気になるよね、考えてみれば当たり前の話か…。それにしてもこりゃ変なこと書けないね。

 その選手はすごく頑張ってて、多分どのブログ見ても悪く書く人なんていないような存在だから、まだゆったり見ていられるかも知れないけれど、ちょっとスランプに陥っていたり、バッシングされるようなプレーをしている選手も見ているだろうし、凹む事も有るだろうな。


 というわけでブロガーの皆さん。選手の皆さん結構見ているようですよ!うかつな事は書かないようにしましょう!

 うかつって何やねんって言われると言葉に窮してしまいそうになるけれど、同じ非難をするにしても選手やスタッフのプラスになるような書き方をしましょうってことです。全然ダメとか辞めてしまえとか書くのは簡単だけれど、それよりもっとこうしたらどうだとか、ここを変えれば良くなるのにって感じで記事を書いた方が、チームの為にもなるんじゃないかと。

 逆に考えれば記事一つで選手が頑張ってくれたり、いい方向に向ってくれる可能性もまた有るわけで、ブログの持つ力が、自分の想像よりもずっと大きい事を感じてしまいました。そういうところを今以上吟味しながら、記事を書くようにしていきます。今日は収穫多き一日でした。




11/05/2005

一つの街の二つのチーム。

 今日は実にまったりとした週末を過ごしています。最近は休みの日も何かしら用事が有ってゆっくりできなかったんですが、こういう日が有ってもいいもんです。



は?


ナビスコカップ?



なんすかそれ?


 なんて言ってみたり。欲求不満なのか?

 このライバル意識というのはなかなか理解されないものですね、特にお父さん世代には。確かに野球なんかだとこういう意識はあまりわいてきませんものね。

 私が子供の頃、関西には阪神がいて、阪急がいて、南海がいて、近鉄がいました。それぞれ特色が有ってそれなりに楽しかった。妹の担任が南海ファンで、私の担任が阪急ファンだった時も有りました。

 でも南海のファンだからといって阪急や阪神や近鉄をボロクソに言う人なんていませんでしたし(身内にヤジを飛ばすおっさんはいたかもしれませんが)、他のチームのファンにしたってそうでした。今は離れ離れになったり親会社が変わったりで、随分寂しくなりましたけれども。


 よくお義父さんから

「大阪に2チームは多いで」

 なんて言われるのですが、日頃マスオさんしていて平身低頭の私も、その話になると

「いいえお義父さん、大阪に1つしかチームが無いなんてダメです!」

 と力説しています。確かにガンバサポにもいい人は沢山いるでしょうし、ガンバというチームは実にいいチームだと思います。

 でも、ダメですね。やっぱり許容できない。セレッソが無い生活なんて耐えられない。ましてやガンバの応援などお金を積まれたって出来ない。


 まあ、だからといって今日の試合千葉を応援するなんて野暮な事もしたくない。というわけで週末の気だるい空気に身を任せ、安いインスタントコーヒーを飲んだりしているわけです。





売れすぎてごめんなさい。

 ちゅーても無料なんで私のところにはびた一文入らんわけですが(笑 セレッソ大阪『非』公式ファンブック「さくらのきのしたで」

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 おかげさまで凄い勢いでさばけているようです。りんでんのマスターさんから直々に「在庫は無いのかね?」とお電話を頂いてしまいました。売り切れのお店には日曜日に補充に行きますので、よろしくお願いしますね。


 昨日は「あの」天皇杯の後、かなりの倦怠感を伴いながら販路拡大に勤しんでおりました。たこ焼きの「浪花屋」さんも「権太呂すし」さんも「ケンタッキー」さんも、「スーパーの袋に大量に本を詰め込んだレプリカ着用の大男」がやって来ても、紳士的に接していただいて有難うございました。アメリカだったら入店即射殺ものでしたよ、私がアメリカンなら。

「ヘイ!ビリー、見ろよ!ありゃUMAだぜ!しとめりゃオレたちゃ有名人ってわけだ!ハッハーッ!!」

 とか言って迷わず撃ってましたよ、はい。

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こんな感じに



 「権太呂すし」さんも「ケンタッキー」さんもチェーン店ですから、こういうところ厳しいのかなと思っていたんですが、思い切って言ってみるもんですね。その場で即OKを頂きました。皆さん。



食べたくなるなるケンタッキー!


すしと言ったら権太呂すし!


タコ焼き言うたら浪花屋ですよ!



 他にもいろいろいいお店が有るし、長居って結構住み良い町かも…、引っ越そうかな、長居スタジアムまで徒歩5分以内でいい物件無いかな、って5分以内ならまだ公園の中か。そんじゃまた。