12/21/2004

韓国VSドイツから学ぶ事

 昨日ちょこっとだけ書いた韓国ドイツ戦ですが、かなりの人がショックを受けている模様ですね。

 動画は無いかなと探していましたが有りました。まだ見ていない方はどうぞ。


勝ったニダアアアァァァァァッッ!!




 これ見てると韓国の良いとこが全部出てますね(まあ勝った試合だから当たり前ですが)1対1の強さ、高さ、速さ。

 ドイツもPK決めてればもう少し違った展開になったと思いますが、それはあくまで結果論。現実として「韓国に負けたドイツに負けた日本」という図式を受け止めなければいけないでしょう。


 ではこの結果を受けて、日本も高さや強さ、速さを持ったプレーヤーを代表に入れるべきでしょうか?多分答えはNO。日本はあくまでも日本のスタイルを貫くべき、今更どこかの国の真似事を始めても酷い劣化コピーを生むだけでしょう。

 スタイルといってもパス主体で、中盤を生かし、組織力で勝負する、みたいなまだまだ曖昧模糊としたものなんですけれどもね。


 事実日本サッカーの転換期には組織力を重視したヨーロッパのコーチ(これもかなり大雑把なくくりだなあ)の存在が有りました。クラマーしかり、オフトしかり、トルシエ、うーんトルシエもそうかなぁ。

 それぞれの時期に釜本、ラモス、シドニー組(中田、小野、中村、稲本)がいたにせよ、それを生かしきれたのは、やっぱり組織の力。前述の言葉を今一度使うとすれば「組織によって埋没していた個を生かす」スタイルなんです。

 釜本はクラマーからドイツで徹底的にしごかれ、屈指のストライカーになったわけですし、ラモスはオフトに就任当初は反対の立場をとっていましたが、ワールドカップ出場の為に刀を収めました。トルシエなんてガチガチでしたし。


 クラブチームでも、名古屋や市原の大躍進の影には、ベンゲル、オシムといったヨーロッパの名将がいました。セレッソが攻撃サッカーで独自色を打ち出してきたのもベルギー人のレネ監督が就任してからです(松木政権時代も攻撃サッカーでしたが、守備が酷すぎました、本当に現役時代DFだったの?)


 こんな記事書いていると「おまえジーコが嫌いか?」とか言われそうですが、少なくとも試合に出るメンバーだけを選んで「あとは自由にやってくれ」っていうのはあんまりかな、という気はしています。

 いかに自由自由とはいってみても、やはり最低限の約束事は必要でしょう。ドイツ戦はベストメンバーが組めなかった、という事を言う人もいますが、ジーコのスタイルがスタメン組とベンチ組の間にどんどんギャップを作ってしまったとは思えませんでしょうか。


 日本にとって幸運であったのは、これが「親善試合」だったということ。フランスW杯最終予選時のように、本番真っ只中でチームが分解の危機に陥ったわけではなく、まだほんの少しでは有りますが、我々には猶予の時間が与えられています。


 このニュースに加えて小野負傷という大事件も起こっていますが、それでも最終予選の日程が変わるわけで無し、今あるベストの力を出して、悔いの無いようしていただきたいです。来年1月のカザフ戦、2月のシリア戦で波にのって「本気モード」で本番に、が一番いいですね。




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