11/01/2004

Jリーグも二極化?

 セレッソの試合を見終わってから、とりあえずセレッソ関係の掲示板やニュースを見た後は、なるべく相手チームの反応も見るようにしています。

 例えばセレッソの左サイドが良く機能していたとしても、それが本当にセレッソの左サイドが良かったのか、相手の右サイドの守備がダメだったのか判らないからです。

 昨日はレッズの情報を仕入れていましたが、浦和サポーターとセレッソサポーターの「感覚」の違いに愕然としました。

 曰く

「闘莉王は高さだけでなくスペースを消す動きもよくなったよね。あれで1億円は安かったんじゃないの?」

 曰く

「大久保は相当イラついていたね、ウチに来たらもっとすごい選手になっていたかもしれないのにね。ホントクラブ選びって大切だよね」

 曰く

「昨日の相手キーパー当たってたよね、2点しか取れなかった。5点くらいとれてもよかった試合だったよ」


 今日の市原VSG大阪戦が引き分けに終わった為、浦和は後2勝すれば文句無しの優勝が決まります。そんなチームのサポーターと、降格危機に瀕しているチームのサポーターの意識に差が有るのは当たり前です。でもそのあまりにも違う価値観に呆然としました。


 過去セレッソでは得点王に輝いたファン・ソンホンを金銭的な理由で放出せざるをえなかった事が有りました。その他様々な経緯でノ・ジョンユン、ユン・ジョンファン、ハ・ソッチュ、西谷、ペリクレスらすばらしい選手を放出していきました。西澤がスペインリーグに移籍した際も、補強したFWが大柴、盛田、岡山だったことにも、苦しい台所事情が見て取れます。その一方でレッズやマリノス、グランパスのような潤沢な資金で次々と良い選手を補強し、チームを強化していくチームも出てきました。


 ほんの少し前まで、Jリーグのステージ優勝をするチームは鹿島、磐田のようにチームとしてのビジョンを明確に持ち、そのスタイルに合った選手育成をしたチームでした。ですが今まさに優勝しようとしている浦和、昨年両ステージを制し、今年の1stステージまで3期連続でステージ優勝したマリノスは、明らかに鹿島、磐田とは異質なコンセプトで編成をしたチームです。


 今後Jはこのような「ビッグクラブ」と呼んでもいいような、潤沢な資金力を持ったチームしか優勝争いが出来なくなってしまうのでしょうか?海外のリーグのように、優勝を争うチーム、中位に留まるチーム、昇格、降格を繰り返すチームがはっきりと分かれるリーグになるのでしょうか?少しばかり寂しい気持ちでいます。

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