11/08/2004

ちょっとだけいいはなし、かな?

 試合が始まる直前ですが、ちょっと閑話休題。許される範囲で選手の「いい話」を2,3…。


 最初はやっぱりモリシ。サインをもらおうと練習場で出待ちをしていると、モリシを発見。必死に「森島さーん」と呼びかけると、試合さながらのスピードで飛んできて、サインに応じてくれました。

 サインをするときも

「こっちにサインをするんですね。」「はい、サインさせていただきます。」

 と常に低姿勢。サインの後には「ありがとうございました」と一礼までしてくださいましたよ。「ありがとう」って言わなきゃいけないのはこっちなのに…。


 西中島が務めていた同じ会社のシステム担当だった方が、以前家まで出向いてパソコンをセッティングする仕事をしていて、偶然にモリシの家のパソコンをセットアップすることになったそうです。その時も練習から帰ってきたモリシは

「ありがとうございます。ボク、パソコンとかよくわからないんで、本当に助かりました」

 と平身低頭だったそうです。いろんな家にお邪魔したけれど、モリシほど感謝されたことは無いそうです。


 真中選手も取り上げさせてください。西中島は真中選手の大ファンです。今でも好きだったりします。豪快なプレースタイルと、人間的な優しさが見える、典型的な「セレッソカラー」の選手だからかな。

 西中島は通勤に地下鉄を使っているのですが、真中さんも同じ路線に家が有るようで、たまに同じ電車に居合わせる事がありました。夏は短パン姿なのですが、足の筋肉が尋常ではなくて、「やっぱりプロは違うな」と思わせるものでした。

 でも、決していかつい訳ではなく、話しかけると嫌な顔一つせず、気さくに話をしてくれました。いつもかわいいおチビちゃんがいっしょでした。試合中は見せることが無い優しいお父さんの顔で、子供の世話をしていた姿が印象的でした。


 最後は廬さん。お見かけしたのは一度きりなのですが、出会った場所がすごかった。なんと「スーパー玉出」買い物をしているとどこかで見たことのある人が…。普通「スーパー玉出」にサッカー選手がいるなんて思いもしませんから、それが廬さんだと気がつくまでコンマ数秒かかってしまいました。恐る恐る

「あのー、廬選手ですよね?」

 と話しかけると、廬さんもびっくりした様子で

「あっ、はい、そうです」

 と応えてくださいました。あんまりプライベートのお邪魔をするのも悪いと思い、「がんばってください!」とだけ言うと、にっこり笑って「ありがトごしゃます」と言ってくださいました。


 西中島が買い物を済ませたとき、丁度廬さんと奥さんらしき人も大きなレジ袋に沢山の品物を詰めてスーパーから出てきました。

 以前ファンバステンが彼女に自分のカバンを持たせて「彼女はサッカーをしていないんだよ、これくらいは当たり前さ」と言った。という事を思い出したのですが、廬さんは奥さんが「自分で持つから」というジェスチャーをしても「いいからいいから」と重いフクロをすすんで持って帰っていきました。

 後日あるサッカー番組で、廬さんのふるさとが紹介されたことが有るのですが、そこで学生時代、廬さんとチームメートだったという人が出ていました。今は立派なレストランを経営されているのですが、そのレストランの開店費用を、廬さんはこころよく出資してくれたのだと話していました。自分の生活を切り詰めても旧友を大切にする、廬さんらしい話です。


 「美談」というと大げさですが、出会ったセレッソの選手の多くが、優しく、気さくな方でした。「ぬるま湯」と揶揄される方もいますが、私はこのセレッソのチームカラーが嫌いではありません。「情けは人のためならず」そろそろチームに「情け」が返って来てもいいでしょう。磐田戦をじっと待ちます。

0 件のコメント :

コメントを投稿