11/19/2004

「上の人はそれがわからんのです!」

  久しぶりにスタジアムの話をしましょうか。

 東京スタジアム(現味の素スタジアム)が完成した時、あるニュースで「サッカー専用競技場」と紹介していて噴きだしそうになった事があります。

 陸上競技場は現在の規定では必ずサブトラックを持っていなくてはならず、オープン時にサブトラックを有していなかった東京スタジアムは球技にしか使用できない為、「サッカーしか出来ないスタジアム」という意味で「サッカー専用」といっていたのだと思います。

ピッチが遠い…。

 狭義に「球技専用」のスタジアムを有しているJのクラブチームは、発足から10年以上経った今でも、過半数では有りません。大半のクラブが陸上競技場をホームにしています。

 我がセレッソのホームスタジアムも長居陸上競技場。親しみなれたスタジアムでは有りますが、ゴール裏はやはりゲームが見難いのが現実です。バックスタンドなどはトラックのカーブが無い分多少見易いですが、それでも距離が有ります。

 一度だけ花園ラグビー場で行われたセレッソ対名古屋戦を観た時は、スタンドとピッチの近さ、見易さに驚いたものです。ロペスのセンタリングをファーからボレーで合わせたストイコピッチの「ズドン!」というキックの音が聞こえたのを今でも覚えています。

近っ!!


 関東に比べて関西はまだまだ良い球技専用球場が少ないですが、ガンバ、京都にはサッカー専用競技場の建設プランが有るとの事、あの「ズドン!」が聞ける機会が増えるのはうれしい事です。


 日本の気候は芝には辛いようで、さいたま、豊田、神戸ウィングなどでは芝枯れ、根腐れが起こるなど、まだまだ球技専用スタジアムのノウハウが確立しているとは言いがたいですが、サポーターの手の届きそうな場所に選手がいるという幸福は、決して陸上競技場では味わえないものです。

 サッカー専用球場は野球場や陸上競技場よりも小さな立地でも建てる事が出来ますし、小さい分建築費や維持費もそう高くは有りません。

 よりたくさんの人にサッカーの面白さ、楽しさを感じてもらう為にも、良いスタジアムがもっとたくさん必要ではと感じています。



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